『マンハント:デッドリーゲーム』の評価は? 登場人物やキャスト・第1話のあらすじと感想

海外ドラマ『マンハント』

※前半にネタバレはありません。

海外ドラマ『マンハント:デッドリーゲーム』は1996年のアトランタオリンピックで実際に起こった爆破事件をもとにした犯罪ドラマ。

シーズン1の『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』に続き、シーズン2も爆弾魔つながりでアトランタオリンピック爆破事件を題材にしています。 シーズン2からはアメリカのディスカバリーチャンネルからSpectrumに局が移り、製作。

アトランタオリンピックの会場で警備員をしていたリチャード・ジュエルは不審な荷物を発見し、その中から爆弾が。 リチャードは爆弾を発見し、大勢の命を救ったと英雄として称えられますが、一転して、容疑者として扱われることに。

しかし、リチャードは無実。 真犯人の爆弾魔や、冤罪との闘いを描いています。

この冤罪事件は2019年、クリント・イーストウッド監督で映画化もされ、『リチャード・ジュエル』というタイトルで事件を描いています。

映画とドラマを比較してみるのも面白いかもしれません。

英雄から一気に容疑者として手のひらを返され、無実にもかかわらず犯人だと名指しされるというのがおそろしい…。 実際にあったことで、今でもネット上などで証拠もないのに犯人扱いするような書き込みがあったりと、現実的な題材となっています。

IMDbや批評サイト ロッテン・トマトでも高評価を獲得

マンハント:デッドリーゲーム』は全10話で、完結。

『マンハント』シリーズは高評価を獲得し、シーズン3の製作も噂されていますが、正式には決まっていないようです。

『マンハント:デッドリーゲーム』

『マンハント:デッドリーゲーム』の評価

  • IMDbの点数 8.1(52,488人の評価)
  • ロッテン・トマトの評価 96%
視聴者からも批評家からも高評価を獲得しています。

IMDbの点数の目安

海外大手映画データベースIMDb(インターネット・ムービー・データベース)の点数は10点満点評価。IMDbユーザーがつけた平均点が表示されます。感覚的には、評価の人数が多く、6.5点以上ならまあまあ、7点台なら楽しめる作品、8点以上は傑作になっていると思います。

ロッテン・トマトの評価の見方

プロの評論家によるレビューサイト「ロッテン・トマト」では、良い評価が60%を下回ると腐った緑色のトマトのマーク、 良い評価が60%以上の作品には新鮮な真っ赤なトマトのマークがつけられます。

さらに良い評価が70%以上で、厳しい条件を満たした作品にはCertified Fresh(新鮮保証)というマークが付けられています。

『マンハント:デッドリーゲーム』の配信情報

Netflixで『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』は配信されていますが、残念ながら『マンハント:デッドリーゲーム』は配信されていません。

※作品の配信情報は2021年6月時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については必ず各配信サービスのホームページもしくはアプリをご確認ください。

『マンハント:デッドリーゲーム』の登場人物

※年齢は2021年6月時点のものです。
リチャード・ジュエル
アトランタオリンピックのコンサート会場で警備員をしているときに、爆弾を発見。大勢の命を救ったと英雄となるが、一転して容疑者扱いされることに。

演じているのは…

キャメロン・ブリットン(Cameron Britton)

1986年6月6日、カナダ オンタリオ州生まれ。身長196㎝。年齢34歳。
デヴィッド・フィンチャー監督によるNetflixオリジナルドラマ『マインドハンター』で連続殺人犯エド・ケンパー役で有名に。スーパーヒーロードラマ『アンブレラ・アカデミー』でのヘイゼル役を演じています。

ボビ・ジュエル
リチャード・ジュエルの母親。

演じているのは…

ジュディス・ライト (Judith Light)

1949年2月9日、アメリカ ニュージャージー州生まれ。身長170㎝。年齢72歳。

『アグリー・ベティ』にはダニエルの母親クレア・ミード役で出演。AmazonプライムのオリジナルのLGBTQドラマ『トランスペアレント』に出演しています。

ジャック・ブレナン
アトランタオリンピック爆破事件の捜査を担当するFBI捜査官。

演じているのは…

ゲシン・アンソニー (Gethin Anthony)

1983年10月9日、イギリス生まれ。身長180㎝。年齢37歳。

『ゲーム・オブ・スローンズ』ではロバート・バラシオンの弟で同性愛者のレンリー・バラシオン役を演じ、有名に。『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』ではカルト集団のチャールズ・マンソン役を演じています。

ステイシー・ノックス
ジャック・ブレナンと爆破事件を担当するFBI捜査官。

演じているのは…

ケリー・ジェンレット (Kelly Jenrette)

アメリカ アトランタ生まれ。生年月日、身長は非公表。

コメディアンとしても活動し、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のアニー役でエミー賞にノミネート。 Netflixオリジナルの映画『ワインは期待と現実の味』『オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕』などに出演。

アール・エンブリー
火器爆発物取締局(ATF)のベテラン捜査官。爆発物の専門家で独自に爆破事件を捜査する。

演じているのは…

アーリス・ハワード(Arliss Howard)

1954年10月18日、アメリカ ミズーリ州生まれ。身長173㎝。年齢66歳。

『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』ではケネス・プッシュ刑事役を演じています。

ジョー・ハリウェル
火器爆発物取締局(ATF)の捜査官で、エンブリーの相棒。

演じているのは…

ネス・バウティスタ(Ness Bautista)

生年月日や身長は非公表。

『ザ・ラストシップ』や『Sense8 センス8』に出演。

ルイス・フリー
FBI長官。

演じているのは…

デズモンド・ハリントン(Desmond Harrington)

1976年10月19日、アメリカ ジョージア州生まれ。身長180㎝。年齢44歳

『デクスター 〜警察官は殺人鬼』の刑事ジョーイ・クイン役で知られ、『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』シーズン6ではサイコパスの殺人鬼マイケル・ローワン役を演じています。

キャシー ・スクラッグス
アトランタ・ジャーナル・コンスティチューション紙(AJC)の記者。

演じているのは…

カーラ・グギーノ(Carla Gugino)

1971年8月29日、アメリカ フロリダ州生まれ。身長165㎝。年齢49歳

シットコム『スピン・シティ』や医療ドラマ『シカゴ・ホープ』、政治ドラマ『ポリティカル・アニマルズ』や 脱出ミステリードラマ『ウェイワード・パインズ 出口のない街』に出演。

Netflixオリジナルのホラードラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』にはメインキャストのオリビア役を演じています。 『JETT/ジェット』では主人公の天才的な泥棒ジェット役を演じ、製作総指揮としても参加。

※ここから『マンハント:デッドリーゲーム』第1話のネタバレがあります。注意してください。

『マンハント:デッドリーゲーム』第1話「セント爆弾」のあらすじ

1996年、アトランタオリンピックの開催中、リチャード・ジュエルは警備員のアルバイトをしていた。

真面目なリチャードは馬鹿にされながらも警備員として働き、屋外コンサート会場のベンチの下に不審なリュックがあるのを発見。 警察や火器爆発物取締局(ATF)はリュックの中に時限爆弾を確認し、避難誘導を行い、リチャードもコンサートの観客やスタッフを避難させる。

爆発で負傷者150人、死者2人が出るが、リチャードが不審なリュックに気付かなければ400人以上が命を落とすところだった。

FBIは爆弾分析のプロである火器爆発物取締局(ATF)を捜査から締め出し、一刻も早く犯人を逮捕しようと焦る。 アトランタの現場にはFBI捜査官のジャック・ブレナンとステイシー・ノックスが派遣される。

AT&Tの広報のクローニンはリチャードの英雄的な行動を会社のPRに利用するため、CNNのテレビインタビューに出演させる。 そのインタビューでリチャードは一躍、有名人となり、爆破から大勢を救った英雄として称えられる。

しかし、リチャードが以前、働いていたピーモントカレッジの学長は、リチャードは警官を装って逮捕され、クビにしたと情報提供しに来る。 FBI捜査官のジャック・ブレナンはそこからリチャードに目をつけ、リチャードの経歴を調査し、プロファイルするように指示。 リチャードを監視するのだった。

一方、火器爆発物取締局(ATF)のベテラン捜査官エンブリーは妙な金属板、2層式のパッド、円錐状の飛散など独特な爆弾の特徴に気付いていた。 エンブリーは相棒と自宅のガレージで模型を作り、独自に捜査を始める。

『マンハント:デッドリーゲーム』第1話「セント爆弾」の感想

シーズン1では爆弾魔のユナボマーが題材になっていましたが、シーズン2では爆弾魔に仕立て上げられたリチャード・ジュエルを主人公にしています。

ユナボマーは1995年に逮捕、アトランタオリンピックの爆破事件は1996年。 爆弾つながりのドラマシリーズですが、こんなに爆弾魔がいるとは…。 ラジオでもユナボマーのことが流れるなど、ちょっとしたつながりが出ていました。

主人公は真面目な警備員リチャード・ジュエル。 散々、馬鹿にされるリチャードがかわいそうに…。水を差し入れたり、真面目に報告しても、見下されるばかり。 生真面目すぎるところが、みんなの気に障ったようです。

それでも、不審物を発見し、きちんと警察に報告。不審物は時限爆弾。 パニックにならないように観客を避難させるリチャード。 出ていけと追い出されたスタッフも助けるリチャードは警備員の鑑ですね。

戻ろうとするスタッフの命も助け、救助に向かい、爆発で大ケガを負った少女も励ますという、普通の人には難しいことをやってのけるのでした。

それでも、リチャード本人は謙虚で自分以外に英雄がいると控えめ。 AT&Tの広報のクローニンがリチャードをPRに利用しようとテレビに出さなければ、容疑者扱いされることもなかったはずなのに…。

CNNのテレビインタビューで一躍、英雄となったリチャード。 それを見たピーモントカレッジの学長はリチャードの前歴をFBI捜査官ブレナンに話し、リチャードは着々と容疑者となっていくのでした。

FBIとATF

FBIは火器爆発物取締局(ATF)を捜査から締め出し、爆弾の素人が捜査をすることに。 捜査の縄張り争いなんてしてる場合ではないのに、それでも、くだらない管轄争いが…。

FBIは優秀な捜査機関のイメージでしたが、『マンハント』のドラマを見ているとFBIの欠陥がボロボロと出てきますね。

火器爆発物取締局(ATF)は、爆発物の規制や爆弾犯の捜査のプロ集団だそう。

アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局 - Wikipedia

アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(アルコール・タバコ・かきおよびばくはつぶつとりしまりきょく、英語: Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms and Explosives、略称:ATF または BATF、BATFE)は、アメリカ合衆国司法省内に設置されている専門の法執行および取締機関である

爆発物の専門家を締め出し、FBIは証拠の見分けもつかない素人の捜査官に証拠の収集を指示。なぜ、FBIが火器爆発物取締局(ATF)を捜査から締め出したかったのか疑問ですが、捜査の主導権を握り、早く犯人を逮捕するためだったのでしょうか…。

火器爆発物取締局(ATF)のベテラン捜査官は現場の状態やにおいで、パイプ爆弾でAA社製の火薬が2キロ以上と見抜く、凄腕!

爆弾も人間も見た目で判断してはいけないというエンブリー捜査官は、「白人労働者階級のヨーダ」とあだ名されていました。 確かに、「俺が爆弾だとして…」と、自分が爆弾になったつもりで、爆弾の飛び散った距離まで測ろうとするのは、びっくりしましたね。

爆発でできたクレーターの下には金属板が…。 わざわざ埋めて、その上に爆弾を置いたようです。

土の下に金属板を埋めて、爆弾の散弾が遠くにまで飛ぶようにしていた模様。 できるだけ、犠牲者を増やすことが目的だったようですね。

下準備までしていた計画的な爆弾魔で、防犯カメラにも映っていそうでしたが、録画機に録画されているのは胸の映像ばかり…。

オリンピックなのに、警備はザルだったよう。しかも、胸の映像ばかりって、みんな仕事する気ゼロ。 リチャードのように真面目に警備する人はほとんどいなかったようです…。

真面目なリチャードでしたが、前歴が明らかに。 警察官になりすまして逮捕された過去や、民兵組織に所属していたことが判明。 FBIは一気にリチャードを第一容疑者に。

証拠もないのに前歴だけで突き進んでいくFBI…。 これからの展開を思うとおそろしいですね。

リチャード・ジュエル - Wikipedia

リチャード・アレンズワース・ジュエル(Richard Allensworth Jewell、1962年12月17日 - 2007年8月29日)は、アメリカ合衆国の警備員である。

ドラマの中で流れた曲

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