『マンハント:デッドリーゲーム』第9話「踏みにじらないで」あらすじと感想 ネタバレ注意 !

海外ドラマ『マンハント』
  • 『マンハント:デッドリーゲーム』第9話「踏みにじらないで」
  • Manhunt:Deadly Games Episode9 "Don't Tread on Me"

※ネタバレしています。

『マンハント:デッドリーゲーム』第9話「踏みにじらないで」のあらすじ

民兵組織に拉致されたFBIのブレナンとATFのエンブリー。リーダーのビッグ・ジョンにエリック・ルドルフがオリンピック公園の爆破犯だと説明する。製鉄業に携わり、鉄に詳しいビッグ・ジョンは報告書を読み、納得。

さらに、民兵の一人がルドルフが寝床にしている洞窟を発見し、そこからダイナマイトが発見されたことから、民兵たちもルドルフにだまされていたことに気付く。

ルドルフが隠していた地図の赤い印の場所には、爆弾が仕掛けられていた。エンブリーは間一髪で爆弾の解除に成功。 FBIと民兵は協力して、ルドルフを追う。

ブレナンは記者会見を開き、オリンピック公園の爆破犯はエリック・ルドルフだと発表。リチャード・ジュエルに容疑をかけたのは間違いだったと認める。

しかし、無実が証明されてもリチャードには仕事が見つからない。 それでも、リチャードは本当の自分を見て、雇ってくれる人がいると信じ、あきらめないのだった。

民兵たちと仲良くなったブレナンは、会見のせいでFBIでのキャリアが終わることを覚悟するが、最後にFBIの部隊と民兵たちと山に入り、ルドルフを捕まえに向かうのだった。

『マンハント:デッドリーゲーム』第8話「協力か死か」前回のあらすじと感想はこちら≫

『マンハント:デッドリーゲーム』第9話「踏みにじらないで」の感想

民兵たちはルドルフの本性を知る

ブレナンとエンブリーを拉致して、いきり立つ民兵たちを押さえ、冷静に報告書を読むビッグ・ジョン。

民兵組織のリーダーが、鉄に詳しくてよかったですね。ルドルフの正体を知ったビッグ・ジョンでしたが、部下の民兵たちは役人となれ合っていると思い、反発。 血の気の多い民兵たちを束ねるのは、大変なようです。

ビッグ・ジョンが指揮権をはく奪されそうになったとき、民兵の一人がルドルフのねぐらを発見。 そこには大量のダイナマイトが。

民兵を操って、利用してきたルドルフもついに本性がバレ、孤立無援に。民兵たちもルドルフが英雄だという幻想からようやく目が覚めて一安心。

民兵たちを見下さずに、真実を語ったことで、ルドルフの思惑から抜け出すことができたのでした。

そして、仕掛けられていた爆弾も無事、処理。

エンブリーが爆弾を処理している最中に、ルドルフが起爆スイッチを押したときには、ドキドキ。 間一髪で解除に成功し、感電しただけで済んで本当によかった…。

民兵たちとブレナンはルドルフ逮捕のため協力

追い詰められたルドルフは追ってきた犬のバックを射殺。人間を簡単に殺すルドルフにとって、犬を殺すことなど何でもないことのようです。

あちこちにある食料貯蔵庫はルドルフが何年もかけて準備したもの。 吊り下げられたドラム缶には大量の食料が…。最初から、森に籠城する気だったようですね。 用意周到なルドルフにびっくり。

ルドルフの食料を燃やし、火のまわりで、民兵たちと密造酒を酌み交わすブレナン。まさか民兵たちとこんなにも仲良くなるとは!

分かり合えないと思う相手でも、歩み寄れば、話ができるように。

ブレナンはキリスト教の神学者アウグスティヌスの悪の話を。 「神とその創造物が善であるならどうして悪が存在するのか」という問題に、悪は「善の不在である」とするアウグスティヌス。

悪が存在するのではなく、善が存在しないという考え。

アウグスティヌス神義論 - Wikipedia

アウグスティヌス神義論は、4世紀から5世紀の神学者、哲学者ヒッポのアウグスティヌスにちなんで名付けられ、悪の証拠的問題 (evidential problem of evil) に対する返答をする中で作られたキリスト教神義論の一種である。

哲学的で難しい問題ですが、「人から人情や思いやり、慎ましさを取り去ると残るのはブラックホールで、何もない空間だ」と説明するブレナン。 それこそが悪で、エリック・ルドルフだと。

悪というものがあるのではなく、善がなく、空っぽだというのが、人を利用して殺していくルドルフの動機として、納得できる答えなのかもしれませんね。

民兵の一人は簡潔に「ルドルフはA級のケツメド野郎」だと表現。 ケツメドという言葉は初めて聞きましたが、強烈。

記者会見でもブレナンは保身に走らず、リチャードのことは間違いだったと認めるのでした。 いい子であろうとしたブレナンでしたが、FBI長官に逆らい、真実に従ったブレナンは勇敢ですね。

組織に逆らってでも、真実を明らかにしたブレナンは捜査から外されてしまいそうですが、気分は晴れやかのようです。

しかし、リチャードにとってはFBIが間違いだと認めても、時すでに遅し。 一度、テロリストとして名前が有名になってしまったために、仕事が見つからなくなっていました。

それでも、自分のことを信じてくれる雇い主が現れると決してあきらめないリチャード。 世間に背を向けて、何も信じられなくなってもおかしくないのに、人を信じ続けようとあきらめないリチャードはすごいですね。

テロリストだと誹謗中傷されても、芯がぶれないのが強い。そんなリチャードが報われてほしいですね。

依然、森の中を逃げ回るエリック・ルドルフ。次回はついに最終回です。

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