- 『マンハント:デッドリーゲーム』第8話「協力か死か」
- Manhunt:Deadly Games Episode8 "Join or Die"
※ネタバレしています。
『マンハント:デッドリーゲーム』第8話「協力か死か」のあらすじ
「60ミニッツ」でリチャード・ジュエルの無実が証明され、大手のメディアはリチャードに謝罪し、和解する。
しかし、リチャードに訴えられた新聞社AJCとキャシーは謝罪と和解を拒否。記事に書かれたことは事実で正しかったと主張する。 ジャーナリストの仕事に固執するキャシーは良心との間で揺れ、ドラッグにおぼれていく。
爆破犯のルドルフは民兵を利用し、FBIの基地近くに爆弾を設置。 さらに、民兵を焚きつけ、FBいとの対立をあおっていく。
ブレナンはFBI長官に立ち向かい、ルドルフを逮捕するにはオリンピック公園の爆破はルドルフの犯行だと告発することが必要だと宣言。
ブレナンとATFのエンブリーは、民兵にルドルフが英雄ではないことを説明し、ルドルフの逮捕にこぎつけようとする。 民兵組織に接触したブレナンとATFのエンブリーだったが、いきなり拉致されてしまうのだった。
『マンハント:デッドリーゲーム』第7話「エリック」のあらすじと感想はこちら≫『マンハント:デッドリーゲーム』第8話「協力か死か」の感想
キャシーは記事は正しいと主張
「60ミニッツ」でようやく無実が証明されたリチャード。部屋のカーテンを開けて、外を眺めることができて本当によかったですね。 普通に部屋のカーテンを開けられるということがどんなに幸せなことなのか分かった気がします。
リチャードを犯人扱いしていたテレビ局や新聞社は次々と謝罪し、和解。
その中のひとりとして名前が挙がっていたジェイ・レノはトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』で司会を務めたことで有名なコメディアンだそう。
ジェームズ・ダグラス・ミュア・ジェイ・レノ(James Douglas Muir "Jay" Leno、1950年4月28日 - )は、アメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューロシェル出身のコメディアン、俳優、声優、作家、プロデューサー、テレビ司会者。
AJC紙とキャシーは謝罪を拒否し、裁判に持ち込むことを決断。
キャシーは上流階級出身のようですが、ジャーナリストとして必死で記事を書き続けてきたようです。 その記者としてのプライドが謝罪を拒否する理由だったようですね。
キャシーは裁判で闘うことを選択し、リチャードと直接、会うことに。
リチャードの人生をめちゃくちゃにし、犯人扱いしたというのに、キャシーは記事に書いたことは事実で、間違っていなかったと主張。さらに、リチャードが大変な思いをしたのは自分には関係ないとまで!
リチャード本人の目の前で、いけしゃあしゃあとそんなことが言えるとは…。
そんなことを言われても冷静なリチャードがすごい。リチャードが激怒しても誰も文句は言えないはず。 しかも、キャシーがつらそうだと気遣うリチャードがやさしすぎます。
サイコパスのルドルフとは大違いですね。
キャシーは記事は正しいと自己保身するばかりでしたが、内心はジャーナリストとしてい続けたい自分と良心とで葛藤していたようです。
キャシーはリチャードのことを犯人扱いする記事でリチャードの社会的信用をおとしめましたが、結局、まわり回って記事でおとしめたのは自分の社会的信用の方。 間違いを認められないキャシーは哀れでしたね。
ドラッグにおぼれていくキャシーはどうなってしまうのでしょうか…。
ブレナンは真実を選択し、行動を起こすが…
一方、爆破犯のルドルフは民兵組織を操り、新たに作った8個の爆弾をFBIの基地近くに埋めたようです。
足をケガしたふりをして、民兵組織とFBIの対立をあおるルドルフ。人を操るルドルフは恐ろしいですね。 普通なら早く逃げたいと思うところですが、ルドルフは逃げるよりもFBI捜査官を殺したいようです。
ブレナンは上に従う「いい子」をやめ、FBI長官に立ち向かいました! 何もわかっていないのに体面ばかり気にしているとFBI長官に指摘したシーンは痛快でしたね。
「誰も大きな嘘はついてない 大きな判断ミスもない その時々でほんの少し事実をゆがめただけ」で大ごとになったと言うブレナン。
真実ではなく都合のいいことばかり拾い集めてしまうととんでもないことになってしまうようです。
砂の上に家を建てた愚か者の寓話を話すエンブリー。 砂の上でも岩盤に杭を打てば家は無事で、岩盤は信条・本質・真実のこと。
愚か者が賢くなり、岩盤に杭を打つようになると話すエンブリー。 愚か者と賢い者が同じ人物かもしれないという視点が興味深いですね。
信条・本質・真実という岩盤があれば、揺るがない。 でも、信条・本質・真実を掘り進め、突き止め、ゆがめず、ありのままに受け入れられればいいですが、真実だと思ったものが間違っていたりしたら、とんでもないことに。 固い岩盤に杭を打つのはなかなか難しそうです。
それでも、愚か者も賢くなれるという希望が。
目が覚めたブレナンは、FBIへの忠誠より真実を選び、ルドルフ逮捕に向け、エンブリーと共に民兵に接触することに。
しかし、民兵にいきなり拉致という手荒い扱いを受けるのでした。 果たして、ルドルフの本性を民兵にわかってもらい、無事に戻ることができるのでしょうか…。