- 『マンハント:デッドリーゲーム』第5話「真昼の太陽の地」
- Manhunt:Deadly Games Episode5 "Land of the Noonday Sun"
※ネタバレしています。
『マンハント:デッドリーゲーム』第5話「真昼の太陽の地」のあらすじ
FBIはノースカロライナ州 ナンタハラの森に逃げ込んだ爆破犯エリック・ルドルフの大捜索を行う。
一方、リチャードは記者会見を開き、無実を主張。しかし、記者のキャシーはリチャードには共犯者がおり、通報は時間的に可能だと主張する。
ATFのエンブリーとジョーは、リチャードではなく、エリック・ルドルフがオリンピック公園の爆破犯だと示す証拠を検証した報告書をFBIのブレナンに持っていくが相手にされない。
ブレナンはFBI長官の意向もあり、エリック・ルドルフに100万ドルの懸賞金をかけ、町の検問を強化。 しかし、住民は検問にイラ立ち、政府に反抗的なエリック・ルドルフの母親は政府の陰謀だとマスコミにFBIへの不信感をぶちまける。
そして、ブレナンは検問のことで、地元で一目置かれている民兵組織のリーダー ビッグ・ジョンを怒らせてしまう。
森に潜んでいたエリック・ルドルフはラジオで母親の声を聞き、「神の軍」という手紙を書き、郵便受けに投函していた。
『マンハント:デッドリーゲーム』第4話「走れルドルフ」あらすじと感想はこちら≫『マンハント:デッドリーゲーム』第5話「真昼の太陽の地」の感想
記者会見で無実を訴えるリチャード
リチャードは自分は無実だと記者会見を開き、証拠も提示。
最初は記者会見に否定的だったリチャードの母親ボビが会見では隣に寄り添い、息子は英雄だと訴えるシーンは感動的でしたね。
息子のリチャードが警官を目指したのは、父親と継父がふたりとも ろくでもないDV男だったからのようです。
母親を守るために警官になろうとしたリチャード。 警備員として職務を果たし、大勢の命を救ったのに、こんな仕打ちを受けるなんて、理不尽すぎますね。
記者会見でようやく日常を取り戻せるかと思いきや、記者のキャシーはリチャードには共犯者がいると主張…。 マスコミによってねじ曲げられていく真実に加担したのはFBI。
FBIとマスコミはリチャードを犯人にするために結託しているのが最悪ですね。
記者会見はリチャードの無実を信じさせる効果はありませんでしたが、リチャードの母親が一番の味方になってくれたのが大きな収穫でしたね。 まわりに何を言われても無視し、レストランでお祝いを続けることを選ぶ母親のボビ。 こんなに心強い味方は他にいない!
エリック・ルドルフには懸賞金が
一方、FBIのブレナンはエリック・ルドルフが逃げ込んだ森を包囲するも、捜索は難航。
またしてもFBI長官の期待に応えようと、無謀な懸賞金100万ドルをかけるのでした。
ユナボマーのとき、懸賞金は100万ドル。
ユナボマーは家族の一人が通報し、逮捕に至ったと言っていましたが、『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』ではFBIは最初、犯人ではないと判断していましたね。それに懸賞金は役に立たなかった気が…。
検問が敷かれた町の住民はイラ立ち、一触即発の状況。そこに懸賞金の話が加わり、事態はさらに悪化することに。 保安官とノックスが心配した通り、意図しない結果が…。
エリック・ルドルフの母親パトリシアは政府に反抗的で、エリック・ルドルフの兄ダンは自分で右手を切断するというぶっ飛んだ行為に及ぶという家族…。
ダンが自分で右手を切断したのにはびっくり。 弟のエリックをFBIに売るくらいなら、聖書のマタイによる福音書にある「右手があなたをつまずかせるなら切って捨てなさい」を文字通りに実行し、世間に知らしめようとしたようです…。
そんなことしても、世間はイカれているとしか思わないのに、聖書の言葉をそのまま実行してしまうのが怖い!
母親は陰謀論者で、兄も自分の手を切り落とすような過激なキリスト教信者。こんな家庭環境なら、エリック・ルドルフが爆破犯になってもおかしくない気が…。
検問でイラ立つ住民の女性は、ついに強行突破。 その女性の夫は民兵組織のリーダー ビッグ・ジョンでした。
民兵組織(ミリシア)とは、陰謀論を信じ、反政府的で過激な武装組織のこと。 歴史は古く、アメリカ独立戦争ではイギリス軍と戦い、白人至上主義で納税、中絶に反対し、「愛国運動」をする極右の反政府組織として多くのグループが活動。 1995年に起こったオクラホマシティ連邦ビル爆破事件の犯人ティモシー・マクベイは民兵組織(ミリシア)と関係し、思想が犯行に影響を与えたと言われています。
オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件 - Wikipedia
オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件(オクラホマシティれんぽうせいふビルばくはじけん、アメリカ英語: Oklahoma City bombing)とは、1995年4月19日にアメリカ合衆国オクラホマ州の州都オクラホマシティで発生した爆破テロ事件である。元陸軍兵士のティモシー・マクベイらが、車爆弾でオクラホマシティ連邦地方庁舎を爆破し、子供19人を含む168人が死亡、800人以上が負傷した。
森に潜むエリック・ルドルフは「神の軍」という手紙を投函。
アメリカでは自宅の郵便受けに出したい手紙を入れ、横にある赤い旗を立てておけば、郵便配達の人が配達のついでに手紙を持っていってくれるシステムがあるそうです。 ポストまで出しに行かなくてもいいのが便利ですね。
「神の軍」と書いていたエリック・ルドルフ。中絶クリニックやレズビアンのクラブを狙ったのはやはり過激な宗教的理由からなのでしょうか…。
ドラマの中で流れた曲
- 特になし