- 『マンハント:デッドリーゲーム』第6話「神の軍」
- Manhunt:Deadly Games Episode6 "Army of God"
※ネタバレしています。
『マンハント:デッドリーゲーム』第6話「神の軍」のあらすじ
爆破犯エリック・ルドルフは新聞社に手紙を送る。その手紙で「神の軍」を名乗り、爆破事件を起こしたのは中絶される胎児を守るためだったと主張する。 敬虔なキリスト教信者である住民たちはルドルフに共感し、ルドルフは英雄としてたたえられていく。
ATFのエンブリーはルドルフの家を捜索するが、中絶反対派を示すものは何もない。エンブリーはルドルフはただ爆破が好きなだけで信条を持っていないと見抜く。
だが、民兵組織のリーダービッグ・ジョンはルドルフの信念を信じ、助けることを決めてしまう。
FBI長官はブレナンに正しいことよりも強いことがはるかに重要だと言い、ビッグ・ジョンを捕らえるための軍隊を与える。 ブレナンたちと軍隊はビッグ・ジョンの家に乗り込むが、もぬけの殻。
ビッグ・ジョンは森の中でルドルフと会い、握手をするのだった。
『マンハント:デッドリーゲーム』第5話「真昼の太陽の地」のあらすじと感想はこちら≫『マンハント:デッドリーゲーム』第6話「神の軍」の感想
ルドルフは英雄視されていく
新聞社に手紙を送り、中絶クリニックとレズビアンクラブを爆破したことを認めるルドルフ。 この手紙でオリンピック公園の爆破も認めていれば、リチャード・ジュエルの無実は証明されたのに…。
ルドルフが手紙を送ったのは、敬虔な信者である住民を味方につけるため。 そのために、オリンピック公園の爆破をしたことは手紙に書かず、自分が「神の軍」で、正しいことをしていると主張していたのでした。
自分の犯行を誇示したいわけではなく、味方を得るために手紙を送っていたのが巧妙ですね。
それにまんまとだまされ、ニュースでも胎児殺しを止める連続爆破犯の意外な一面が明らかになったと報道。 爆破犯を擁護するような発言にびっくり…。 いとも簡単にルドルフの思惑通りに動いていくのでした。
ビッグ・ジョンの妻ハンナは、森でルドルフと遭遇。 ハンナは前に検問を振り切ってFBIに逮捕されそうになっていましたね。 それも自分のせいだと謝り、ハンナを味方につけるルドルフ。 人を操るのが上手すぎて、怖い…。
教会の説教でも、ルドルフを英雄視。さらには、バーでも「走れ ルドルフ 走れ」の替え歌でルドルフを応援し、店先には「ルドルフ御用達の店」という垂れ幕まで。 まさか爆破犯が英雄としてたたえられることになるとは、驚きですね。
そして、民兵組織のリーダー ビッグ・ジョンもルドルフを信じ、民兵が集結。 「神の軍」はルドルフの架空の組織だったはずが、現実に。 悪賢く、自分のためなら何でも利用するルドルフ。
そんなルドルフの本性を見抜いたのはATFのエンブリーでした。 ルドルフの家には何もなく、チーチ&チョンのテープぐらい。 チーチ&チョンは1970年代~1980年代に人気だったコメディアン・ミュージシャンだそう。
チーチ&チョン(Cheech & Chong) - チーチ・マリン (Richard "Cheech" Marin) とトミー・チョン(英語版) (Tommy Chong) - は、コメディアン、ミュージシャンである。
毒ヘビが恩人の農夫を噛んだのは性(さが)だからという「農夫とヘビ」というイソップ物語を語るエンブリー。
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「サソリとカエル」の話にも似ていますね。 向こう岸までカエルの背中に乗せてもらったサソリでしたが、自分の性を抑えられず、向こう岸に着く前にカエルを刺してしまい、カエルもサソリもおぼれ死ぬというお話。
ルドルフの動機は人への恨みでも、過激思想でもなく、ただ爆破が好きだから。 それを隠すため、オリンピック公園の爆破を手紙に書かなかったルドルフ。 動機もなく、ただ爆破が好きな人がいるとは、ゾッとしますね。
FBIと民兵組織は一触即発に
FBIたちブレナンは民兵組織にコケにされ、FBI長官にどやされることに。 長官に「正しいことよりも強いことがはるかに重要」だと言われ、ブレナンはまたしても長官の期待に応えようとエンブリーの忠告を無視。
ブレナンが置かれた苦しい立場も理解し、ルドルフの本性をビッグ・ジョンに話せば解決すると説得するエンブリーでしたが、その声はまたしても届かず…。
FBIは軍隊を投入し、民兵組織はビッグ・ジョンの元に集結。 300年も侵略者と戦い続けてきた土地柄はルドルフに有利に。
ルドルフというサイコパスな一人の爆弾犯のせいで、多くの犠牲者が出る戦争が勃発しそうで心配ですね。
ドラマの中で流れた曲
- 特になし