【最終回】『マンハント:デッドリーゲーム』第10話「オープンシーズン」あらすじと感想 ネタバレ注意 !

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  • 【最終回】『マンハント:デッドリーゲーム』第10話「オープンシーズン」
  • Manhunt:Deadly Games Episode10 "Open Season"

※ネタバレしています。

【最終回】『マンハント:デッドリーゲーム』第10話「オープンシーズン」のあらすじ

体面だけ気にするFBI長官に見切りをつけたブレナンは辞職し、ノックスがルドルフ捜索を引き継ぐ。

追い詰められたエリック・ルドルフはビッグ・ジョンの妻ハンナに助けを求めるが、ハンナは拒絶。 ルドルフは再び森へ逃げ込む。

2003年、ルドルフはゴミ箱で残飯をあさっていたところを逮捕される。そのころ、リチャード・ジュエルはジョージア州ルーザーズビルで警察官になっていた。

ルドルフは120キロのダイナマイトを埋めた場所を全部、教えると取引を持ち掛け、死刑を回避。 ルドルフは裁判でオリンピック公園の爆破を認める。

ATFのエンブリーは引退することを決意。 リチャード・ジュエルへの謝罪を拒否した記者のキャシーはドラッグの過剰摂取で死亡する。

ルドルフは終身刑でコロラド州フローレンス重警備連邦刑務所に収監される。隣の房には連続爆弾魔ユナボマーがいるのだった。

『マンハント:デッドリーゲーム』第9話「踏みにじらないで」前回のあらすじと感想はこちら≫

『マンハント:デッドリーゲーム』第10話「オープンシーズン」の感想

逮捕されるルドルフ

ついに逮捕されたエリック・ルドルフ。エリック・ルドルフはFBIの最重要指名手配犯となり、1998年~2003年までなんと5年近く逃亡していたそうです!

オリンピック公園の爆破をしたことが明らかになっても、懸賞金のビラにサインを求めるファンがいることにゾッとしました。

サイコパスなルドルフは、オリンピック公園の爆破は自分が上であることを示すゲームだったと自慢げ。 神気取りで、自分は死刑にならないと思っているのが、怖い…。

さらに、無実を信じていた家族にまで、「俺に利用されて生きる意味が見いだせただろ」と言ってのけるのでした。 人の心がないとしか思えない…。

死刑を回避するため、不安定でいつ爆発するかわからないダイナマイトの埋めた場所を教えると取引を持ちかけるルドルフの顔は憎たらしい。 エンブリーが心の底からルドルフの死を望むのも無理ないですね。

賢いエンブリーはそんな憎しみにとらわれることを避け、ATFを引退。40年添い遂げてきた妻トゥルーディーとの関係がすてきでしたね。

エンブリーとブレナンはお互い手遅れにならなかったことに乾杯。 「爆破は簡単だが、粉々の残骸を拾い、1つにつなげてかけがえのない真実を引き出すのは難しく、それが無駄に終わっても崇高なことだ」という言葉が印象的。

エンブリーは爆弾の残骸をつなげ、妻トゥルーディーはキルトをつなぎ合わせるという同じことをしていたというのが、感動的ですね。

リチャード・ジュエルは警察官に

ルドルフが逮捕されたとき、リチャード・ジュエルは警察官になっていました。憧れていた警察官になれてよかったですね。 サイコパスなルドルフとやさしいリチャードが対照的。

ルドルフは裁判でオリンピック公園の爆破を認めたものの、リチャードの汚名は消えず、ずっと疑いの目で見られることに。 真実が明らかになっても、人の心に一度植え付けられた疑いを完全になくすことはできないというのが、真実の限界を感じますね。

それでも、くじけず、警察官になる夢をかなえたリチャードはすごい。

実在した記者のキャシー・スクラッグスは、ドラッグの過剰摂取で死亡。リチャードの事件で精神を病んで、自殺したとも言われているようです。 キャシーの記事のせいで、大変な思いをしたリチャードでしたが、キャシーも自分と同じ被害者なんだと認めるところが人間としての器が大きい。

リチャードの母親の言う通り、正義はどこにあるのか分からなくなりますが、リチャードは特定の誰かを責めるのではなく、実直なのが立派ですね。

波乱の人生を送ったリチャードは44歳で糖尿病の合併症の心臓病で病死。

CNNなど大手メディアとの和解の賠償金の額は非公開で、10年以上裁判で争ったAJC紙との裁判では2011年に「記事が公開されたときには実質的に真実で、名誉棄損の根拠はない」と結論付けられたそうです。 しかし、すでに2007年にリチャードは死亡。

FBI捜査官は無実に言及したものの、FBI長官はリチャードの嫌疑を晴らしていないというのが、組織の闇を表しているようで怖いですね。

ナルシシストでサイコパスなエリック・ルドルフは本まで出版。 ルドルフは2021年時点で54歳。重警備連邦刑務所に今も収監されています。 そばの監房にはユナボマーがいるというのが、皮肉というかなんとかいうか…。

ストーリーの出来としては『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』の方がよかったですが、『マンハント:デッドリーゲーム』では人を簡単に判断してしまうことの危うさが描かれていて、恐ろしかったです。

クリント・イーストウッド監督の映画『リチャード・ジュエル』も見てみたくなりました。

『マンハント:デッドリーゲーム』エピソードリストはこちらへ≫

『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』エピソードリストはこちらへ≫

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