- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第14話「最高司令官」
- Designated Survivor Season1 Episode14 "Commander-in-Chief"
※ネタバレしています。
あらすじ
休暇を取ったアーロンのもとには、前のリッチモンド大統領の首席補佐官だったチャールズ・ラングドンが会いに来る。 アーロンを尾行していたハンナはアーロンを事情聴取。命を狙われているラングドンは情報提供と引き換えに免責と証人保護を要求してくる。
ラングドンはクローディーン・ポイエという女性と恋愛関係になり、議事堂の脅威ファイルを要求され、議事堂が爆破された一般教書演説の日にもトムを指定生存者に指定するように脅されていた。 クローディーン・ポイエの正体はFBI副長官アトウッドを脅した謎の女だった。
一般教書演説の日、ラングドンは危険を感じ、FBI長官にすべてを話しに行こうとするが、車がハッキングされ、車は橋から転落。議事堂の爆破を目撃したラングドンは逃げ出したのだった。 トムは誰がなぜ自分を指定生存者に指定したのか疑問に思うが、ラングドンは真の目的を知らなかった。
アーロンはラングドンが証言し、議事堂爆破とは関係のないことが証明される。 しかし、アーロンがFBIに事情聴取されたことが記者の間で噂になり、アーロンは政権のイメージを傷つけないために辞職する。
一方、アフリカの貧しい国ナルバでは、カラメ率いる民兵軍が首都を攻撃に向かっていた。このままでは大虐殺が起きると、国連はナルバに平和維持軍を送ることを安保理決議するが、ウクライナ問題に国連が介入することを拒むロシアは、ナルバに平和維持軍を派遣することも拒否する。 そんな中、アメリカ人のボランティア15人がカラメの民兵軍に人質にされてしまう。
トムは閣僚メンバーの候補者リストを渡しに来たモス元大統領のアドバイスを受けながら、解決策を模索する。 ジンバブエへの制裁解除のかわりに、ジンバブエ駐在の外交官に人質解放の交渉をさせ、ヘリで人質救出に成功。
カラメには民兵軍を攻撃しないと約束したが、トムはインフラは別だと、橋と水路を無人攻撃機で爆撃し、民兵軍が首都に入るのを遅らせる。 その間に、トムは国務長官に任命したモスにロシアを説得させ、平和維持軍の派遣を認めさせることにする。
トムはハンナに陰謀の捜査権限を与え、これからはすべてトムに報告することになる。ハンナは黒幕を突き止めることを約束するのだった。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第13話「向かい火」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
トムが大統領になることは仕組まれていた!?
アーロンに接触してきたチャールズ・ラングドンは免責と証人保護を要求。
アトウッドの息子を誘拐した謎の女クローディーン・ポイエがチャールズ・ラングドンも操って、議事堂爆破のシミュレーションも手に入れていました。ラングドンはハニートラップにかかってしまったようですね…。
FBI長官にすべてを話そうとしたラングドンの車はハッキングされ、橋から転落! 車のハッキングは実際に可能だそう…。恐ろしい。
セキュリティの厳しいホワイトハウスでも監視されていたというラングドン。 ラングドンが頼まれた最後の仕事はトムを指定生存者にすること。トムが大統領になることは偶然ではなく、実は仕組まれたものだったんですね!
その理由については不明ですが、ラングドンはトムが閣僚メンバーの中で一番大統領にふさわしくなかったからではないかと推測。トムが相手なら黒幕もやりやすいと思ったのだろうと言うラングドン…。トムもなめられたものですね…。トムの見下されぶりに同情してしまいます。
暗躍する謎の女…。クローディーン・ポイエが次の捜査のカギとなりそうです。
アーロンは首席補佐官を辞職
無実だと証明されたアーロンでしたが、ホワイトハウスを去ることに。 スパイだと疑われて怒ったせいで辞職するのかと思いきや、政権のイメージを守るため。
「大統領をお守りすることです」と最後まで首席補佐官としての仕事を全うしたアーロンが立派!
アーロンがホワイトハウスのスパイじゃなくてよかったですが、ホワイトハウスを去ってしまうのが寂しい…。アーロンの次の仕事は何になるのかも気になりますね。 陰謀の捜査に加わることはあるのでしょうか…。
元大統領のモス
元大統領のモスがホワイトハウスに。職員とも仲がいい様子。しかし、大統領になったトムには厳しい評価を。
第6話「2つの尋問」のイスラム過激派のマジード・ナサールの死、第7話「内通者の影」のロシアのスパイの件など、トムは対応に追われてるだけだと評価するモス。
そんなトムにモスは色々とアドバイス。「最高司令官は肩書きじゃない。責任そのものだ 」「いまや誰が生きて誰が死ぬかを君が決める」 「世界一孤独な仕事だ」と話すモス。やはり大統領の職は大変なようですね。
第5話「命懸けの任務」のマジード・ナサールの確保の任務で亡くなったマックス・クラークソン中佐のことを思い出すトム。「顔を見た相手に死ねと頼むことになる」というのが、大統領の職の責任の重さをずっしりと感じますね。
権力を持っているからこそ、責任も重大に。厳しい評価をされたトムでしたが、大統領になったことのある人しかわからない苦労を分かち合えたようですね。
アフリカのナルバでは民兵軍が侵攻
アフリカのナルバでは民兵軍が首都を攻撃し、大虐殺が起こる寸前。
ナルバは架空の国。ジンバブエやエチオピアが近いという設定のようです。 ナルバでは、アメリカ人ボランティア15人も人質になってしまう事態に。
モス元大統領はジンバブエの制裁解除の代わりに、ジンバブエ駐在の外交官に人質解放の交渉を任せるように助言。 ジンバブエはムガベ大統領が独裁政治をしていましたが、2017年にクーデターで失脚しています。 どうすればいいのか解決策をすぐ思いつくのが、さすが元大統領ですね。
人質解放に成功し、トムは大虐殺を止めるためにも橋や水路を爆撃。インフラに攻撃しないとは約束していないと橋や水路を爆撃するのが、賢い。トムも機転がききますね。
トムはモスを国務長官に任命。国務長官はアメリカの外交を担当し、事実上のナンバー2。 2019年現在も続くウクライナ問題で、ロシアはナルバへの平和維持軍の派遣を拒否。実際の国際情勢を織り交ぜた展開になっていますね。
クリミア危機・ウクライナ東部紛争 - Wikipedia
ウクライナ系メディアでは、ロシアの正規軍の関与が広く見られることから ロシアによる侵略、 ロシアによる占領、または ウクライナ・ロシアの戦争と呼んでいる。 ポロシェンコ 大統領もしばしば現状説明として「ロシアとの戦争」という用語を用いる。ただしウクライナ、ロシアともに 宣戦布告は行っていない。一方、ロシア系メディアでは、この紛争初期には ロシアの春と表現する場合もあったが、以降は「ロシア軍は関与していない」との立場から、今次紛争をウクライナ 国民同士の対立である ウクライナ内戦であると表現している。他方で、欧米諸国からは、派兵や兵器・燃料の供給をはじめ、ロシアの直接的関与は明白だとして、対露制裁を科すなどの措置を取っており、「 内戦」という用語は用いず、代わりに 紛争、 占領、 侵略、 軍事侵攻 等の用語を使用する。
国務長官に指名されたモスはロシアを説得に。架空の国ナルバは貧しい国で助ける価値はないと報告を受けたトム。モスは貧しい国でも助けるべきだと主張。 でも、実際には資源のない貧しい国で大虐殺が起こりそうになっても、内政干渉になると理由をつけて、助けなさそうな気が…。
「大切なのは人間だ。人の命」だと言うモス。トムが尊敬するだけあって、人道的な人物でしたね。 モスは国務長官として、トムを支えてくれる閣僚になってくれそうで一安心。
モスが好きな「ワイルドターキー」はケンタッキー州で作られるバーボンウイスキーのこと。「ワイルドターキー」はお酒のことだったんですね。「ターキー」というので、てっきり七面鳥の料理かと…。
ワイルドターキー - Wikipedia
ワイルドターキー ( WILD TURKEY) は、オースティン・ニコルズ社が製造する バーボン・ウイスキー の銘柄。
それにしても、モスがおすすめしていたミニハンバーガーがおいしそうですね。
ハンナはFBIの管理から外れ、陰謀の捜査の権限を与えられることに。一体誰が敵で、誰が味方なのかは不明。誰を捜査チームに入れるのかも難しそう…。
爆破された議事堂は着々と再建。 ハンナは黒幕を突き止め、その真の目的を止めることができるのでしょうか…。
コントレラス将軍役を演じているのは、『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き (ミステリー作家のNY事件簿)』でモンゴメリー警部役で知られるルーベン・サンチャゴ=ハドソン。
ルーベン・サンチャゴ=ハドソン - Wikipedia
ルーベン・サンチャゴ=ハドソン( Ruben Santiago-Hudson、 1956年 11月24日 - )は、 アメリカ合衆国の 俳優 。
元大統領コーネリアス・モス役を演じているのは、『デクスター 〜警察官は殺人鬼』のトム・マシューズ警部役や『24 TWENTY FOUR』でジョン・キーラー役を演じたジェフ・ピアソン。
Geoff Pierson - Wikipedia
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『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト
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「”正義と悪という2つの原理が世界中で永遠に対立している” エイブラハム・リンカーン」"It is the eternal struggle between two principles, right and wrong, throughout the world." Abraham Lincoln
第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの言葉を引用したモス元大統領。モスは貧しい国でも助けるべきだと主張するのでした。
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