【終】『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3の最終話 第22話「メイソン+ケーブル+選択」あらすじと感想・曲 ネタバレ注意 !

海外ドラマ『MACGYVER/マクガイバー』
  • 【終】『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3の最終話 第22話「メイソン+ケーブル+選択」
  • MACGYVER Season3 Episode22 "Mason + Cable + Choices "

※ネタバレしています。

【終】『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3の最終話 第22話「メイソン+ケーブル+選択」のあらすじ

ロサンゼルス連邦裁判所で爆発があり、爆弾処理班の2人が死亡する。 爆弾を解除するためのロボットに爆弾が仕掛けられていた。

マクガイバーの友人で爆弾処理班のチャーリーは、爆発後の裁判所内で、男に脚を撃たれ、2ブロック先の高層ビル アリソ・タワーのエレベーターに閉じ込められていた。

チャーリーからの要請で応援に駆け付けたマクガイバーは、20階で止まったエレベーターの内扉にはセンサーが仕掛けられているのに気づく。 エレベーターにはケーブルを切断する装置が設置され、チャーリーを助けようとエレベーターの内扉を開ければ、エレベーターが落下し、チャーリーは死んでしまう。

エレベーターに仕掛けられた装置からはサンセット・ビュー・ホテルへ信号が発信されていた。 サンセット・ビュー・ホテルの地下には大量の塩酸のタンクが支柱に巻き付けられていた。装置が作動し、タンクが破裂すると、支柱が解けて、ホテルは崩壊してまう。

ホテルのタンクにつながる制御盤とエレベーターの制御盤は信号を送受信し合い、リンクしていた。

犯人はマクガイバーに電話してきて、チャーリーの命を救うか、ホテルにいる何百人の命を救うか選べと要求。 正午までに選ばなければ、両方とも作動し、チャーリーもホテルにいる人々も全員死ぬと脅す。

マクガイバーは「アトウッドの器械」の原理を使うことを思いつき、別のエレベーターにケーブルをつなぎ、ケーブルが切れてもチャーリーが助かるようにする。しかし、犯人はマクガイバーがそうすることを見透かし、別のエレベーターのケーブルにも切断装置を仕掛けていた。

期限の時間が迫り、チャーリーは自分の命を犠牲にして、ホテルにいる人々を救うことを決断。自らエレベーターの切断装置を作動させ、チャーリーは命を落としてしまう。

マクガイバーは残骸の切断装置の部品から製造番号を復元し、犯人の身元を突き止める。 犯人は元FBIで1年前に突然 辞職し、姿を消したエリオット・メイソンだった。

メイソンは、FBIで肉体だけではなく精神的にも相手を追い詰める戦術をするATU(非対称戦術部隊)を創設していた。

部品の送り先から、メイソンがいる工場が突き止められ、メイソンは確保される。 メイソンはフェニックス財団で取り調べされるが、メイソンは歯に仕込んでいた薬品をたたき割ってまき散らし、逃走。 地下4階のサーバー室で火事を引き起こすと、封鎖されたフェニックス財団の建物を有毒な煙で充満させる。

メイソンは屋上からヘリで逃走。 メイソンの息子は海兵隊員で、諜報部員を助けるための陽動作戦で犠牲となっていた。その作戦の指揮を取っていたのはジェームズで、その諜報部員とはマクガイバーだった。 メイソンがマクガイバーやフェニックス財団を狙うのは、ジェームズへの復讐のためだった。

マクガイバーたちの個人情報が漏れた情報漏洩も、ジェームズの車に爆弾を仕掛けたのもメイソンの仕業。

自分を助けるためにメイソンの息子の命を犠牲にしたことを知ったマクガイバーはショックを受け、ジェームズとの間に再び溝ができてしまう。

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3 第21話「反逆罪+傷心+ガム」 前回のあらすじと感想はこちら≫

【終】『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3の最終話 第22話「メイソン+ケーブル+選択」の感想

マードックを上回るような敵、復讐に燃える父親メイソンが登場!

10時間フライトの9時間が経過し、暇を持て余していたマクガイバーたちでしたが、一気に緊張感が走る展開に。

真実か挑戦か  Truth or Dare」というアメリカでよく行われるゲームで、ボーザーは絵文字プリントのパンツを披露。

「真実か挑戦か」では、「真実」を選べば相手に聞かれたことには正直に答えなければならず、「挑戦」を選べば言われた恥ずかしいことなど何でもやらなければいけないというルール。

もう少しで、デジィがジャックにどんな借りがあるのか聞き出せそうでしたが、お預けに。 デジィとデートすることになったマクガイバー。そこで話が聞けそうでしたね。

ジャックはテロリストのコヴァッチの追跡で忙しいという設定で、登場するのはセリフの中だけになりそうですね。

復讐の標的にされるマクガイバーたち

チャーリーから応援要請があったロサンゼルス連邦裁判所の爆発では、なんと爆弾を解除するためのロボットに爆弾が仕掛けられていました。 まさかロボットに爆弾が仕掛けられているとは盲点…。

しかも、その爆発はチャーリーをおびき出す罠。 チャーリーをアリソ・タワーのエレベーターの中に閉じ込め、一方、ホテルには大量の塩酸のタンクが。

宿敵のマードックを捕まえ、爆弾犯のゴーストも死んだと思ったら、マクガイバーの大ファンだと名乗る犯人が登場。 変なファンを引き付けてしまうマクガイバーなのでした…。

チャーリーはシーズン1第6話 「レンチ」シーズン2 第12話「マック+ジャック」シーズン3 第8話「リベンジ+カタコンベ+ゴースト」にも登場したマクガイバーの友人。

友人のチャーリーの命か、ホテルにいる大勢の人の命か究極の選択を迫られることに!

マクガイバーは焦る中、1784年にアトウッドが考案した等加速度を調べる装置「アトウッドの器械」の原理を思いつき、実行。

アトウッドの器械

アトウッドの器械(アトウッドのきかい、 英語: Atwood machine、Atwood's machine)とは、 1784年にイギリス人 数学者 ジョージ・アトウッドによって発表された実験装置。この装置は一定 加速度の運動を作る装置として発案され、当初は ニュートン力学 の法則を検証するために用いられたが、後には学校教育の中で法則を例示するために広く用いられるようになった。つり合いおもりを備えた エレベーターは理想的なアトウッドの器械に近いため、巻き上げ機はかごの重量を上回る力を発生させる必要はない。かごとおもりの重量差および慣性に相当する力だけでよい。ケーブルでつながれた二台の車両が巻き上げ機によって斜面上を昇降する ケーブルカーでも同じ原理が使われている。 エッフェル塔 のエレベーターは複数台がそれぞれ互いのつり合いおもりの役を果たしている。 ^ George Atwood (1784).

しかし、犯人にはそれも見透かされていました。 狡猾で抜け目ない犯人ですね…。

チャーリーはホテルにいる人々を救うため、自ら犠牲になることを選択。 自分でケーブルを切断させるセンサーを作動させるチャーリーが切ない…。自分を犠牲にして大勢を助けようとする こんなにいい人の命を奪った犯人は無慈悲ですね。

しかし、マクガイバーにチャーリーの死を突きつけたのも、犯人の戦略のうちというのがおそろしい…。

犯人は元FBIのメイソン

犯人の正体はジェームズの車に爆弾も仕掛け、チームの情報もダークウェブに漏らしたメイソン。

メイソンはなんと元FBI!  FBIではATU(Asymmetrical Tactics Unit)を創設。

非対称戦術部隊(ATU)は肉体と精神の両面を刺激する戦術を行い、相手を混乱させ、ダメージを与えることを目的とした部隊。 心理戦までプロだなんて、手強い敵。

その割にあっさりと捕まったと思ったら、メイソンには作戦が。 わざと捕まることで、フェニックス財団の内部に入りこんだメイソン。 先手、先手を打ってくるとは、さすが元FBI。

歯にも薬品を隠す用意周到ぶり。 その薬品は3-キヌクリジニルベンジラート。 こんな薬品名、噛まずに言えそうにない…。別名「BZ ビーゼット」と呼ばれているようです。

3-キヌクリジニルベンジラート

3-キヌクリジニルベンジラート (3-Quinuclidinyl benzilate) は BZガスとも称される 無力化ガスの一種である。名称のうち「ベンジラート」は ベンジル酸の エステル であることを示している。

死ぬことはないガスだったようですが、3-キヌクリジニルベンジラートは無力化ガスとして化学兵器に使われているそう。

建物を封鎖させた上で、火事を起こし、有毒ガスを充満させるメイソン。 ジェームズは、隠し部屋に避難したことで逆に煙で死にそうに。 メイソンはヘリで逃亡…。

ジェームズやマクガイバーを苦しめるため、再び巧妙な罠を仕掛けてきそうですね。

メイソンの目的は復讐だった

メイソンがジェームズやマクガイバーたちを狙う理由は、息子の命を奪われた復讐のため。メイソンの息子は海兵隊員で諜報部員のマクガイバーを救出する陽動作戦で死亡。その作戦を指揮していたのがジェームズでした。

息子のマクガイバーを救い出すため、ジェームズは海兵隊員の命を犠牲にすることを選択。 それを知ったメイソンはジェームズをとことん苦しめるため、大事な息子のマクガイバーやフェニックス財団を狙うことにしたようです。

まだ「復讐劇の第1章」というのが、おそろしいですね。 息子を奪われた父親の怒りは、とどまることを知らないようです。

海兵隊員が犠牲になることで、自分が助けられたことを知ったマクガイバーはジェームズに失望。 再び親子の間には溝ができてしまいましたね。

マクガイバーの恩師ペーニャを爆死させた爆弾犯ゴーストを追い詰めたように、チャーリーを殺したメイソンをマクガイバーは逮捕することができるのでしょうか…。

メイソン役を演じているのは、映画『ロボコップ』シリーズでロボコップ役を演じたピーター・ウェラー(Peter Weller)です。

ピーター・ウェラー

父親が陸軍のヘリコプター・パイロットだったため、子供時代は各地を転々とする。 テキサス州に落ち着き、 北テキサス大学で演劇を学ぶと同時に大学のバンドで トランペットも担当。大学卒業後に更に アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ で演劇を学ぶ。

今回のエピソードは、『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3の最終回となっています。

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン4は?

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン4はアメリカで2020年2月から放送が開始。

シーズン4からは『LOST』のデズモンド・ヒューム役で知られるヘンリー・イアン・キュージックがレギュラー出演することが決定しています。

ヘンリー・イアン・キュージック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ヘンリー・イアン・キュージック(Henry Ian Cusick, 1967年 4月17日 - )は、 スコットランド の俳優。テレビ・映画・舞台と幅広く活躍している。 父親はスコットランド、母親は ペルー人で、ペルーの トルヒーリョで生まれる。その後、スペイン、スコットランド、 トリニダード・トバゴ 等で過ごす。15歳でスコットランドに戻り、6か月の間ロイヤル・スコティッシュ・アカデミーで学んだ後、Citizens' Theatreに参加する。

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3の登場人物・キャスト

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3 登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Where You Gonna Go - GREGORY ALAN ISAKOV

今回の『MACGYVER/マクガイバー』の主なDIY

  • アトウッドの器械の原理でケーブルが切断されても、エレベーターが落下しないように別のケーブルにつなげようとする。
  • 製造番号が消された部分にやすりをかけて酸性電解水をあて、番号を刻印した跡があらわれるようにする。

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン3のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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