- 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第6話 「レンチ」
- MACGYVER Season1 Episode6 "Wrench"
※ネタバレしています。
ライリーが本部でソーントンから訓練を受けていると、ある知らせが入る。ニューヨークで爆弾騒ぎがあり、爆発物を確認したFBI捜査官チャーリー・ロビンソンがマクガイバーの助けを求めているというのだ。マクガイバーはすぐさま現地へ飛び、爆発物処理班時代の仲間チャーリーと再会。さっそく爆発物を解体するが……。 (Super! drama TVのエピソードより)『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第5話 「ポケットナイフ」 前回のあらすじと感想はこちら≫
あらすじと感想
東欧某所
マクガイバー、ライリー、ジャックの3人は車ごと生き埋めに。ジャックが言っていたジミー・ホッファは全米トラック運転組合委員長で1975年に失踪して殺されたと思われているが、いまだに遺体が見つかっていない人物。マフィアとつながっていたそう…。ジミー・ホッファは海外ドラマでもよく名前が挙がる気がします。
車の中の酸素は残りわずか。マクガイバーはエアバッグが開くときの衝撃で窓ガラスを爆破し、脱出に成功。
今回は生き埋めになったシーンから始まった『MACGYVER/マクガイバー』。命の危険があり過ぎる任務ばかり…。
爆弾調査のためニューヨークへ
ライリーが本部長から格闘の特訓をうけていると、FBIから連絡が。アフガニスタンで爆発物処理班の仲間だったチャーリー・ロビンソンがニューヨークの国連本部に仕掛けられた爆弾をマクガイバーに見てほしいと依頼してくる。
チャーリーとともに爆弾を解体。一見つくりはお粗末なものだったが、爆薬には心臓病の薬のPETNが使われた高い技術が必要なもの。これを作れるのはアフガニスタンで大勢を殺していた正体不明の「ゴースト」と呼ばれる爆弾魔。
爆弾を解体すると、中には職員や専門家を殺すための3Dプリンタ製でX線に映らなかった雷管の二次爆発装置が。
マクガイバーは爆弾を防護服で包み、マンホールの上へ。ゴミ箱と車をかぶせ、爆発の被害を最小限に抑える。
爆発の要素- 爆速
- 爆轟圧力
- 猛度(爆薬の示す破壊能力の度合い)PETNは猛度が高い
爆轟圧力や猛度など聞きなれない言葉ばかりで勉強に。 それにしても、爆弾の中に爆弾があるって…。やり口が汚い! 爆弾の解体は素手というのも、すごいですね。 爆発物処理班を描いた映画『ハート・ロッカー』を思い出しました。
ゴーストの居場所を発見
爆発現場のガラスの破片はカメラのもの。ゴーストはネットを介して一部始終を見ていた。凄腕ハッカーのライリーはSIMカードの信号を追い、ゴーストの居場所を特定。 ゴーストについての「爆弾作ってて顎を吹き飛ばしてしゃべれない」とか「声帯焼ききった」という噂が不気味。
今回、マクガイバーがクリップで作った形は、よくわからないですが、銃弾とまわりの気流?? クリップアートはもはや一芸披露みたいになってきましたね。
ゴーストのクイーンズの部屋に到着。罠がドアの内側に仕掛けられていないか、改造した携帯電話のカメラで確認。ジャックがドアを蹴破ろうとするも、強化されており失敗。ゴーストに逃げられてしまう。海外ドラマではいつも簡単に蹴破られているドアですが、今回は一発で蹴破れず…。
ゴーストが残していったノートパソコンには軍用のプラスティック爆弾が。ゴミ収集車のディーゼル燃料をガソリンが使われている軍用のプラスティック爆弾にかけて分解させ、解除に成功。
ジャックがゴミ収集車を止める時の「ゴミのおじさん、ちょっと止まれ~」と言うのが面白い。 さらに、マクガイバーの作戦に100%の自信はないという知りたくない事実が発覚! マクガイバーのやったことが実現できるのかは、ちょっと気になりますね。
ゴーストのパソコンには、いままで爆弾で殺してきた人たちの動画ファイルが。動画ファイルの中には5年前に死んだマクガイバーの爆弾処理の教官で上官だったペーニャのものも。
ペーニャは映像の中で、帰国し、生まれる娘にアナベルと名付けると語っていた。ペーニャは感圧装置を解除したにもかかわらず、爆発で死んでしまう。
こういう危ない作業が全部ロボットでできるようになればと思わずにはいられません。殺してきた人たちの動画ファイルで残しているゴーストは趣味が悪すぎてゾッとします。
ゴーストは死んだ?
ゴーストのパソコンに残っていた金の流れを追うと、クイーンズの倉庫を所有していることが判明。しかし、倉庫は大爆発! ゴーストは倉庫の中で丸焦げの遺体で発見される。
ちょっとした刺激で爆発する「魔王の母」と呼ばれる高性能爆薬の過酸化アセトン(TATP)の扱いを失敗して死んだのだろうと皆は推測。ゴーストは爆発で証拠を消して、逃走するはずだったと思われるが、マクガイバーは違和感を覚える。
6年前、ペーニャ教官の爆発物処理訓練で、マクガイバーは「まずは一呼吸おくことだ。物事の本質をとらえろ。上っ面を見るな」と教え込まれたことを思い出す。
マクガイバーはゴーストは死んだふりをして、和平交渉を妨害するため国連本部を狙っていると確信する。
「魔王の母」「サタンの母」と呼ばれる世にもおそろしい過酸化アセトン。テロにもよく使われているそうです。
ジャックが感圧板を踏んでしまう
>マクガイバーは国連本部に2台目のニューヨーク市警の現場指揮車両が止まっているのを衛星画像で確認。ゴーストの姿を捕らえ、ジャックは現場指揮車両の中へ。しかし、ジャックは中の感圧板を踏んでしまい、爆弾が起動。マクガイバーは感圧装置を解除しようとしてゴーストの手口を思い出す。
ゴーストは2つ爆弾を仕掛けるはず。予想通り通気口には2つ目の爆弾とカメラが。感圧装置を解除すると2つ目の爆弾が爆発するようになっていた。
2つ目の爆弾の信管にテープを巻いてレンチでおさえ、屋台の車輪を滑車にして、まっすぐボルトの信管を抜くことに成功。感圧装置も解除して、爆弾の解除に成功する。
死にそうなときでも、自分のことではなく死んで残されるかもしれないマクガイバーが苦しまないように思いやるジャック。ファンタジーフットボールのドラフトでドカンと大当たりと状況にそぐわない言葉のチョイス…。ある意味、状況にはぴったりかも…。ジャックの動きにヒヤヒヤしました。
信管を抜くときに「ブザーが鳴るオペレーションゲーム」みたいと言っていたのは、おそらく手術ゲームのこと。海外ドラマで結構登場するゲーム。海外ではポピュラーなおもちゃなんでしょうね。
MBゲーム オペレーションハロウィーン
ボーザーはハロウィーン・パーティーの準備。 石膏型でパーティーで被る特殊マスクを作成。タフト大統領のマスクは太っちょだという理由で人気ゼロ。ペイトン・マニングの頭みたいだと言われたジャック。ペイトン・マニングは元アメリカンフットボール選手だそう。
ライリーが言っていた彗星が衝突する映画はおそらく『ディープ・インパクト』のこと。モーガン・フリーマンがトム・ベック大統領を演じているそうです。
ディープ・インパクト特殊マスクがリアルすぎて、ちょっぴり怖いハロウィーン・パーティーになりそうでしたね。
大切な人を守るための盾になりたいというマクガイバーはペーニャの奥さんと娘アナベルに会いに。天使の人形の翼を修理してあげるのが、マクガイバーっぽい。
今回はマクガイバーの爆発物処理班にいたころの話が出てきました。フェニックス財団に入ることになったきっかけが何だったのかも気になりますね。
ゴーストは逃亡。今後も亡霊のように現れることになりそうです。
登場人物・キャスト
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気になったセリフをPick Up
「まずは一呼吸おくことだ。物事の本質をとらえろ。上っ面を見るな」"Just make sure you step back, see things for what they really are, not what they seem to be."
マクガイバーの恩師ペーニャのセリフ。何か1つのことに集中していると、全体像を見るのを忘れてしまいがちですね。
今回のマクガイバーの主なスパイ技術
- 車ごと生き埋めになったとき、エアバッグが開くときの衝撃で窓ガラスを爆破し、脱出。
- 爆弾を防護服で包み、マンホールの上へ。ゴミ箱と車をかぶせ、爆発の被害を最小限に抑える。
- 携帯電話のカメラを取り出し、ガムでスイスアーミーナイフにつけ、ドアの内側に罠がないかカメラで確認。
- ゴミ収集車のディーゼル燃料をガソリンが使われている軍用のプラスティック爆弾にかけて分解させ、解除。
- 信管にテープを巻いてレンチでおさえ、屋台の車輪を滑車にして、まっすぐボルトの信管を抜いて爆弾を解除。
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