- 『殺人を無罪にする方法』シーズン4 第10話「死者からのメッセージ」
- How to Get Away with Murder Season4 Episode10 "Everything We Did Was for Nothing"
※ネタバレしています。
シーズン4 第10話「死者からのメッセージ」のあらすじ
アンタレス社の株式が上場され、ローレルの父親ホルヘは億万長者に。
アナリーズはコナー、アッシャー、オリバーに集団訴訟の原告団の団長にふさわしい受刑者を見つけるように指示する。
オリバーは犠牲になったサイモンに罪悪感を感じ、恋人だと偽り、意識不明のサイモンに面会。 検事補のシンクレアをひき殺して、自殺を考えたことのあるアッシャーは、忘れるようにとオリバーを説得する。
コナーは集団訴訟の原告団の団長にふさわしい殺人罪で30年服役している受刑者を見つけるが、その人の名前はなんと「ネイト・レイヒ」だった。
ドミニクを殺害したフランクは、死体を車ごとスクラップにし、始末するが、ドミニクの携帯だけは取っておく。 ドミニクの携帯には検事局のデンバーからも電話がかかってきていた。
アナリーズはボニーと胸の内を話し合って和解。ボニーは、サイモンのパソコンにあったデンバーの選挙資金とアンタレス社のつながりを示す証拠を消したと報告。 デンバーに探りを入れる。
ローレルの父親ホルヘと密会したデンバーは、ボニーが深刻な問題だと報告する。
弁護士のティーガンはサイモンの単独犯だと検事局に証言していた。ティーガンに会いに行ったミカエラは、どれだけ危険な状況か把握すらできてないと忠告されてしまう。
アナリーズは息子を奪われたローレルが暴走するかもしれないと、精神科を退院させることを不安に思っていた。しかし、ミカエラに説得され、ローレルを退院させることに。 アナリーズに頼まれたアイザックはローレルの精神鑑定をし、病院に退院を許可させる。
退院したローレルにアナリーズは生前、ウェスがドミニクに残した留守電を聞かせる。 そのドミニクの携帯には電話がかかってくるが、それはローレルの父親ホルヘからではなく、ローレルの母親からの電話だった。
シーズン4 第9話「父のたくらみ」前回のあらすじと感想はこちら≫シーズン4 第10話「死者からのメッセージ」の感想
集団訴訟の原告団長にぴったりなのは「ネイト・レイヒ」
すっかり集団訴訟のことは忘れていましたが、原告団長をさがすように指示されたコナーたち。 コナーだけでなく、アッシャーとオリバーも再雇用。 結局、クビにされても、アナリーズのもとに戻ることになりましたね。
罪悪感を感じるオリバーはアナリーズにも八つ当たり。 「つべこべ言わずに黙って命令に従えってこと?」とアナリーズにとんでもない口をきくオリバーにヒヤヒヤ…。 当然、アナリーズに「尻拭いをしてやってる」と言い返されるのでした。
罪悪感に押しつぶされそうなオリバーは、意識不明のサイモンのカルテをハッキング。 ハッキングという犯罪は軽々としてしまうオリバー。 カルテのハッキングでもやりすぎなのに、サイモンの恋人だと言い、面会まで。サイモンの意識が戻ることはあるのでしょうか…。
でも、サイモンの両親はビザがおりず、パキスタンから来られないというのも気の毒ですね。ちなみにパキスタンでは、同性愛は違法とされているそうです。
罪悪感を感じるオリバーを慰めたのは、コナーではなく、アッシャー。 シーズン2の第9話「アナリーズの過ち」で、検事補のシンクレアを車でひき殺した経験を語り、オリバーを説得。アッシャーも首を吊ろうとするほど悩んでいたんですね。他のことで気を紛らわせるようにとアドバイスするアッシャーですが、罪悪感を消すのは難しそう…。
コナーが見つけた原告団長の名前はネイト・レイヒ。ネイトと同姓同名! ネイトの父親なのでしょうか…。
前からアナリーズに紹介すると言っていた協力者とは、父親のことだったようですね。 殺人罪で30年も服役しているというネイト・レイヒ。 まさかこれも冤罪!? そうだとしたら、30年も人生が奪われたことに…。
ネイトの父親と思われる人物も集団訴訟に加わることになり、ネイトの過去も明らかになりそうですね。
複雑な関係のアナリーズとボニー
アナリーズはボニーと大人同士の話し合いをすることに。アナリーズに対して恋愛感情は持ってないというボニー。「愛」と言っていたので、てっきり恋愛感情も含まれていると思ったら、そうではありませんでしたね。
それでも、夫婦関係や恋人関係よりも複雑な関係だというボニーとアナリーズ。 アナリーズは自分が傷つけてしまった人を助けたいという気持ちが強すぎるようですね。
性的虐待の裁判で告発者だったボニー、ウェスのことも、深く人生に関わることで、罪悪感を消そうとしていたアナリーズ。 一方、ボニーは孤独感を埋めようとアナリーズに多くを要求。 2人ともお互いに共依存していたようですね。
みんなを助けようとするのは、「空っぽな人間だと感じずに済むから」だというアナリーズ。 子どもを死産した後、あのまま自殺していれば、お互い苦しむことはなかったという言葉に、胸が締め付けられますね。
ローレルの母親は心の病気だった
自分と重ね合わせ、最初はローレルを入院させておいたほうがいいと思っていたアナリーズですが、ミカエラに説得され、退院させることに。
ローレルを必死に救おうとするのも、自分を救うためだと精神科医のアイザックを説得。 ローレルの精神鑑定をしてもらうことに。
ローレルの母親は双極性障害(躁うつ病)で、双極1型の急速交代型だと診断。 ローレルの母親も、強制入院させられて薬漬けにされ、心の病気が悪化してしまったようです。 ホルヘのやり方は何も変わっていないよう。
正常なのに娘を精神科に強制入院させられたなら、心の病気だった母親を病院に閉じ込めるのなんて、ローレルの父親には簡単だったようですね。 ローレルは強敵の父親から親権を取り戻すことができるのでしょうか…。
ドミニクの携帯にはローレルの母親から電話が
ドミニクを殺したフランクは死体を始末。手慣れすぎてる…。
そのドミニクの携帯には何度も電話が。 その電話の1つは検事局のデンバーから…。 フランクに手厳しいボニーは、フランクが銃で自殺しようとしたときに止めなればよかったと後悔。
シーズン3の第8話「帰ってきた男」で自殺しようとしていたフランク。 弁護士になるための適性試験に合格していたフランクですが、悪事に忙しすぎて、弁護士になる暇はなさそうですね…。
アナリーズと和解し、ホルヘとつながっている検事のデンバーに探りを入れるボニー。 デンバーはすかさず、ボニーのことをホルヘに報告。 今度は、ボニーの命が危険にさらされそう!
ドミニクが死んだことがバレるのも時間の問題のようですね…。
弁護士のティーガンにどれだけ危険な状況か分かっていないと警告されたミカエラ。 ティーガンがサイモンの単独犯だとかばったのは、自分もアンタレス社のCEOであるホルヘに消されると思ったからのようです。
ホルヘは、アンタレス社の株式上場のスピーチでは「情報の民主化」などと言っていましたが、実際は情報を収集して、利用していそう…。
いまだにハードドライブは行方不明。 ハードドライブの行方をめぐって、また血みどろの惨劇が起こりそうで心配に。
ドミニクの携帯に何度も電話をかけて来た人物は、ローレルの母親だったと判明。 ローレルの母親もウェスを知っていたのでしょうか…。 ローレルの母親はなぜドミニクと連絡を取っていたのかも気になりますね。
『殺人を無罪にする方法』シーズン4の登場人物
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ドラマで流れた曲
- Raised by Wolves - GEOFFROY
- Sunburst - VONAVI & RUN RIVERS
- Weekend (feat. Moses Sumney) - FLUME
- Void and Form (feat. Joel Wells) - TOYDRUM
気になったセリフをPick Up
「もちろん違うわよ! ローレルのためじゃなく、私のためよ。自分を救うためよ」
"Of course it's not! It was never about her. It was about me. It was about saving me."ローレルの精神鑑定をするようにアイザックを説得するアナリーズのセリフ。自分を救うために、他の人たちも救おうとしてきたアナリーズ。 ローレルに子どもの親権を取り戻すことで、自分を救うことができるのでしょうか…。
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