- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第19話「職務遂行能力」
- Designated Survivor Season2 Episode19 "Capacity"
※ネタバレしています。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第19話「職務遂行能力」のあらすじ
ハッカーのガミーンによるトムのセラピストの音声メモ流出で、閣僚たちはトムの罷免を要求。罷免が正当なものか聴聞会が開かれることになる。
証人として呼ばれたルーデン医師はトムの心は治療で回復したと証言。 アーロンやエミリー、アンドレア・フロスト博士も証言台に呼ばれ、トムに大統領としての資質があるか質問される。
アンドレア・フロスト博士こそがハッカーだとハンナに報告されたトムは、ダクス・ミンターにその人柄を聞く。
そんな中、議会の指導部は聴聞会のことを知り、トムが大統領として先がないと、今までの予算案の合意を覆し、自分たちの要求を通そうとする。 機密情報を漏らしていたモス元大統領も聴聞会で証言し、トムは不安定で大統領を続けることはできないと断言する。
モスは自分が選んだ閣僚たちに、トムに背を向けるように仕向けた張本人だった。
トムの弟トレイまで証言台に呼ばれ、トレイが双極性障害であること、母親もうつ病で入院し、心の病を抱える家系だと指摘される。
トムは議会の指導部に妥協はしないと宣言。トムが罷免されることになっても、副大統領が後を引き継ぐことになると、予算案を通す。
トム自身も証言台に座り、確かに過ちはあったが、それは人間だからだと説明。 閣僚たちにもトムの誠実さが伝わり、トムは大統領を続けることが決まる。
ハンナはアンドレア・フロスト博士がハッカーだという決定的な証拠をつかめず、公共の場でアンドレア・フロスト博士を中傷。 トムはハンナを懲戒免職にするのだった。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第18話「闘士カークマン」前回のあらすじと感想はこちら≫『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第19話「職務遂行能力」の感想
聴聞会
セラピストの音声メモが流出したことで、トムは大統領としての判断能力を疑われて、聴聞会まで開かれることに。 証言台にはまずルーデン医師が。 診断は暫定的なもので、トムの心は回復したと証言。
アーロンは対クナミ戦争でトムが進言を無視して、クナミへの攻撃をしたことを証言させられることに。
しかし、ケンドラが戦争を行った偉大な大統領たちの名を出して、トムを擁護。 アメリカ独立戦争のジョージ・ワシントンや、第一次世界大戦に参戦することを決めたウッドロー・ウィルソン、第二次世界大戦に参戦したフランクリン・ルーズベルトを並べ、トムも偉人だというのでした。 まさか歴代の大統領を持ちだして擁護するとは…。
証言台にはハッカーの容疑者として浮上したアンドレア・フロスト博士も。 状況証拠だけですが、かなり怪しいアンドレア・フロスト博士。ダクス・ミンターも技術系の業界で女性初の億万長者になるには冷酷さもいると指摘。
ダクス・ミンターはシーズン2 第4話「均衡の崩れ」にも登場した電気自動車会社のCEOでしたね。
人の本性は分からないというダクス・ミンター。 アンドレア・フロスト博士がハッカーで、トムに近づくためにすべて画策していたのだとしたら、怖い。
アンドレア・フロスト博士のことを検察官役のイーサン・ウエストが呼んだのは、タレコミの手紙があったから。 その手紙もアンドレア・フロスト博士が自分で書いて送ったのでしょうか…。
予算案
極秘の聴聞会のことは議会の指導部にもバレ、合意するはずだった予算案は頓挫しそうに。 トムたちは医療費の予算を通そうとしていましたが、議会の方は自分たちの利益を優先しようとしていたようですね。
一度は合意しておきながら、大統領としての地位が危ういと見るや、弱みに付け込むように妥協案を出してくる議会の指導部。 政治の世界の駆け引きは大変ですね。
政府閉鎖もかかり、崖っぷちに追い込まれたトムでしたが、ダービー副大統領が大統領になったとき、引き継がれることになると議会の指導部を抑え込むことに成功。 信頼できる人を副大統領に任命しておいてよかったですね。
セスやエミリー、アーロンはトムが罷免されることも想定。 トムの闘いは、カスター将軍の最後の戦いみたいだと言っていましたが、カスター将軍は南北戦争で北軍の士官として活躍。
1876年、先住民との戦いだった「リトルビッグホーンの戦い」で戦死しています。南北戦争で活躍したものの先住民の虐殺も行い、評価の別れる人物だそう。
ジョージ・アームストロング・カスター
ジョージ・アームストロング・カスター(George Armstrong Custer, 1839年 12月5日 - 1876年 6月25日)は、 アメリカ陸軍 の軍人。 カスターは オハイオ州ニューラムレイで、鍛冶屋兼農民の父親エマニュエル・ヘンリー・カスター( 1806年 - 1892年)と、マリー・ワード・カークパトリック( 1807年 - 1882年)の間に生まれた。曾祖父は ドイツの
それにしても、ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれたニクソンが最後の日に髪を切って、スタッフに感謝したという話は初めて聞きました。意外に平穏な最後だったんですね。
アーロンはホワイトハウスを出ていくことになるときは、砂糖の容器を記念品として持ち帰ろうとしていました。砂糖の容器というのが、ちょっと意外。砂糖を入れすぎるアーロンは甘党のようです。 アーロンとエミリーが会話を楽しむシーンはほっこりしました。
家族まで攻撃するウエスト
ウエストはトムの弟トレイまで証言台に。 トレイが双極性障害であることを知らなかったトム。
ウエストが心の病を抱える家系だと追及してくるのが、最悪ですね。 そのために弟トレイの病気まで持ち出すなんて…。 家系ではなく人間だから、心の病になると言うトレイ。 ここまでして、トムを心の病ということにして、罷免させたかったようです。
そして、最後にはトム自身も証言台に。 正当化せず、ちゃんと自分のしたことが過ちだったと認めるのが、すごい。 その過ちの理由は心の病のせいではなく、人間だから。
自分の間違いを認められる人は信頼できますね。 モスの支持者だった閣僚たちもトムの誠実さが伝わったようです。
トムへの忠誠心にあついスタッフ、正直なトムの姿が伝わり、大統領にふさわしいと認められて、よかったですね。 これで、大統領を続けられることに。
負けたイーサン・ウエストでしたが、自分の中では勝ったという都合のいい解釈をしていました。 自分が負けない世界にいるイーサン・ウエスト。容赦ない弁護士でしたね。
アンドレア・フロスト博士がハッカーだという決定的な証拠をつかめないハンナは公共の場でアンドレア・フロスト博士を中傷。 捜査を外されたばかりか、懲戒免職にまで…。
でも、この懲戒免職にも裏がありそうな気も…。 ハンナはアンドレア・フロスト博士がハッカーだという確かな証拠をつかむことができるのでしょうか…。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト
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