- 『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3 第9話「悲劇の副作用」
- 9-1-1 Season3 Episode9 "Fallout"
※ネタバレしています。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3 第9話「悲劇の副作用」のあらすじ
オリヴィアの家に隕石が落下。隕石はオリヴィアの体を貫通していたが、奇跡的にオリヴィアは無事だった。
アシーナは娘のメイが書いたエッセーを読み、警官である自分をメイが敵で恥だと思っていることにショックを受ける。 しかし、マイケルと話をし、メイにも意見があることを認めるのだった。
マディには苦情を出されたタラからの電話が。夫のヴィンセントからDVを受けているタラはケンカの最中、正当防衛で夫を銃で撃っていた。 マディは夫だったダグを殺した経験をタラにもさせないように応急処置をし、ヴィンセントの命を助ける。 しかし、ヴィンセントは自分で撃った事故だと証言。タラとヴィンセントは復縁してしまい、マディは落ち込む。
マディは夫を殺したことを話したいと自分からフランクのセラピーを受けるのだった。
トラックで荷物を運送するアーネストとアンクシュ。アーネストは積み荷に放射性廃棄物のコバルト60が違法に積載されていることを知る。そのトラックはトンネルで事故を起こし、炎上。 積み荷のマグネシウムが白い炎で燃え、放射性廃棄物のコバルト60に燃え移ろうとしていた。
ボビーは脚を挟まれた運転手のアーネストと残り、バックやエディたちに外へ行くように命令。 コバルト60が燃えて、ガンマ線が出る中、ボビーは何とか二酸化炭素で消火しようとする。 液体窒素が到着し、消火されるが、ボビーは放射線を浴び、今後6週間、毎週検査が必要になる。
被ばくした運転手アーネストは放射性廃棄物の違法輸送を告発する。
事故でチェロ奏者の女の子を死なせてしまったヘンはフランクによるセラピーを受診。事故の調査結果では、信号の回路基板が故障していたせいで信号の色を変えるためボタンを押しても、女の子の方の信号も青になったままだったことが判明。ヘンに責任はないとされるが、ヘンは女の子を殺してしまったと自分を責める。
ヘンは妻のカレンとスパへ。そこで、命を救ったステイシーと偶然、遭遇。 ステイシーに感謝されたヘンは、家族や仲間の支えもあり、救命士の仕事に復帰する。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3 第8話「不具合」前回のあらすじと感想はこちら≫『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3 第9話「悲劇の副作用」の感想
隕石が体を貫通
隕石が直撃し、体に穴があいたオリヴィア! 流星群の1つが落ちてくるなんてびっくりですね。
隕石に当たる確率は160万分の1と言われているそうで、宝くじに当たるより高い確率らしいです。
宝くじより高い? 隕石に当たって死亡する確率
インド南部で、隕石に当たって男性が死亡したとの通報があり、調査が行われた。米NASAは、この通報が信憑性に欠けるとして、隕石ではなく地上で何らかの爆発が起こったのではないかとの見方を示した。では、実際のところ隕石による死亡事故とは、どのくらいの確率で起こるのだろうか?(参考記事:ニカラグアのクレーター、隕石説に疑問 ) ...
実際に、アメリカでは1954年に自宅のソファーで昼寝をしていたときに脇腹に隕石が落下した事件が起きたそうです。命は助かったそうですが、その後、隕石の所有権をめぐって大家と争いになってしまったという後日談が。 隕石の所有権をめぐって争いになったというのが、残念な話ですね。
今回は、隕石の所有権は博物館ということになり、もめずに済んだようです。 それにしても、重い毛布でハグされている気分になれるという毛布が気になる…。
隕石の落下で一躍有名になったオリヴィアは人生も一変。体に穴が開いたのに、明るい方向に好転してよかったですね。
メイのエッセー
娘のメイが大学に提出するエッセー「敵と共に生きる」に自分が敵として書かれていることにショックを受けるアシーナ。
自分の娘に敵と言われたら、悲しいですね…。しかも、自分が誇りに思っている仕事を恥とまで書かれてしまうなんて。 父親のマイケルの車が止められ、警官に理不尽な扱いを受けたことが、尾を引いているようです。
それでも、頭ごなしに怒らずに、違う意見を持つ娘を認めるのがさすがでしたね。
マディはDVを受けるタラを救おうとするが…
マディはタラから連絡を受け、タラの家へ。 DV夫のヴィンセントを撃ったタラでしたが、ヴィンセントはまだ生きていました。
この事件でタラもようやく目が覚めるかと思いきや、復縁したのには驚くばかり…。撃たれたヴィンセントも自分で撃った事故だと警察に証言し、タラをかばうなんて…。
もう訳が分かりませんね。互いに依存しあっているのでしょうか…。 タラが死ぬか、ヴィンセントが死ぬかのどちらかしか、結末はなさそうなのに。 どんなに助けようとしても、救いを求めてない者にはなす術がないというのがもどかしいですね。
マディは夫のダグを殺したことと向き合うことを決意。シーズン2 第13話「再起の時」でダグを正当防衛で殺していたマディ。 ダグが死んだことで自由になれたマディでしたが、ずっと後悔していたのでした。 セラピーで心の傷が癒されるといいですね。
バックとエディは格闘ゲームをして、わだかまりを解消。まさか、殴り合いをする気かと思いましたが、格闘ゲームで一安心。 様々な悩みがあったエディもすっきりしたよう。ファイトクラブで殴り合いをするより、よっぽど健全で楽しい解消法を見つけられたようですね。
放射線を浴びてしまうボビー
ボビーは消火現場で放射線を浴びてしまうことに。 経費削減によりトラックで違法に放射性廃棄物のコバルト60を輸送していたというのが恐ろしすぎる。
コバルト60
身元不明線源となったコバルト60が鉄屑に混入して リサイクルされ、一般人が被曝する事故がしばしば起こっている。台湾では、コバルト60の混入した鉄屑から 鉄筋が生産され、その鉄筋を使って建てられた ...
さらに最悪なのは、放射性廃棄物と発火性のあるマグネシウムが一緒に乗せられていたこと。
マグネシウムは水と反応し、発火する性質が。白い炎というのが不気味でしたね。
水と反応するため、水では消火できず、液体窒素の到着を待つことに。 他の隊員を避難させ、1人でこれ以上、コバルト60が燃えないように二酸化炭素で消火しようと残るボビー。 自分の体を張って、他の人たちの命を守ろうとするボビーが立派ですね。
検査結果では、放射線の影響はほとんど問題ないと言われていましたが、6週間検査が必要に。 将来的にがんになる確率が高くなりそうで心配…。
運転手のアーネストは会社を告発。会社はアーネストをスケープゴートにしたかったようですが、告発で違法な輸送が暴かれ、正義がなされるといいですね。
立ち直るヘン
女の子を死なせてしまった事実に責任を感じ、復帰できずにいたヘン。 不幸な事故だったと調査でも結論づけられましたが、目の前であんな風に人が亡くなったら、たとえ事故でも立ち直れなくなりそう。
それでも、妻のカレンや仲間たちのおかげで復帰できたヘン。 体外受精の失敗で落ち込んでいたカレンでしたが、いざという時には支えてくれるというのがやはり夫婦ですね。
スパではヘンが命を救ったステイシーと偶然出会い、感謝されることに。女の子を死なせてしまったヘンですが、ヘンのおかげで救われた命も。
たとえトラウマがあっても、前に進む人たちがまぶしいですね。
このエピソードのタイトルにもなっている「fallout フォールアウト」には、「放射性降下物」という意味や「副作用、副産物」という意味があるそうです。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3の登場人物・キャスト
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン3の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Out of Control (feat. Rosi Golan) - OSHINS
- Disappear - MAZZY STAR
- Fake Empire - THE NATIONAL