- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第12話「最後のフロンティア」
- Designated Survivor Season2 Episode12 "The Final Frontier"

※ネタバレしています。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第12話「最後のフロンティア」のあらすじ
ダミアンがハンナの家に銃を持って現れ、イギリスとロシアの二重スパイだと認める。30年前にソ連がイカロス社の少額株主であったが、パトリック・ロイドとロシアに関係はなく、ダミアンは冷戦を防ぐため、捜査を妨害したという。 ダミアンは重要な情報を提供する代わりに見返りを要求。
NASAがハッキングされており、宇宙ステーションへ物資を輸送するロケットは墜落すると話す。 ロケットの発射は成功するが、制御不能となり、自爆せざるを得なくなる。
宇宙ステーションでは水が不足し、クルーが脱水症状を起こしており、水を運ぶのは急務だった。 ロシアのパブロフ大使と交渉し、記者会見でロシアに圧力をかけ、すぐに打ち上げ可能なロケットを所有するロシアからの協力を取り付ける。
宇宙ステーションではさらに温度調整システムに問題が発生。宇宙ステーションの中の温度が46度に上昇する。 トムは温度調整システムを開発したアパッチ・エアロスペースの技術者アンドレア・フロスト博士に協力を依頼。 わざとショートを起こしてタービンのモーターにサージ電流を流して強制的にタービンを動かすフロスト博士の案が成功。 宇宙ステーションの温度は低下する。
NASAもロシアのロスコスモスもハッキングされており、宇宙ステーションとロケットのドッキングを成功させるにはハッキングを分析し、修復する必要が。 ダミアンの協力でサイバーテロリストのルーク・ストームから帝国主義に反対するハッカー集団のリーダーでエンプティセットことオーリーのことを聞き出す。 オーリーはOSのぜい弱性を狙った攻撃を分析したが、実行犯ではないという。
チャックの調べによるとマルウェアがアップロードできるのは施設内だけ。 配管技師のシェーン・ギレスピーが持つワシントンの政府関係施設に出入りできるカードにウイルスが埋め込まれていた。 カモにされた配管技師のシェーン・ギレスピーは殺されており、ハンナは隠されていたカードを発見する。
ロシア側はのぞき見やダミアンの件での報復を恐れ、ロケットへ新しいソフトウェアをアップロードをしり込みしていたが、国務長官のモスがロシア大使と交渉し、ロケットの打ち上げにこぎつける。 ロケットと宇宙ステーションのドッキングは無事成功。クルーたちの命も助かる。
しかし、トムはロシアとの交渉でモス長官が勝手にイカロス社とロシアの関与を調べないと約束したことを知り、憤る。 一方、モス長官はアレックスの死から大統領としての仕事が滞っていると厳しく指摘し、尻拭いしただけだと言う。トムは勝手に動いたモス長官が許せず、クビにする。
司法妨害やスパイ行為の罪でダミアンは勾留されることに。
ペニーは学校でけんかをしていたが、それはいじめられている子を守るためだった。トムはペニーと亡くなったアレックスの思い出を語る。
刑務所がハッキングされ、トムとアレックスを死に追いやったビーマンとの面会映像が流失する。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第12話「最後のフロンティア」の感想
NASAがハッキングされる
宇宙ステーションは水不足に陥り、補給される水が命綱。 そんな中、NASAもロシアのロスコスモスもハッキングされていることが判明。 その情報を持ってきたのは生き延びていたダミアンでした。
イギリスとロシアの二重スパイをしていたダミアン。 捜査を妨害していたのは、ロシアとパトリック・ロイドの関連を疑われないため。ロシアとパトリック・ロイドがつながっていないことは本当だったようです。
しかし、30年前 ソ連がアメリカの軍需品を監視するためイカロス社の少額株主になっていたことが。 それでイカロス社が捜査され、ロシアとの関連がバレ、アメリカと再び冷戦になることを恐れ、ダミアンは捜査妨害をしていたのでした。
ダミアンはパトリック・ロイドの仲間ではなかったんですね。
それにしても、誰も気づかないうちにNASAもロシアのロスコスモスまでハッキングされていたというのがびっくり。 ロスコスモスはロシアの国営宇宙企業だそう。
ロスコスモス
2015年1月、ロシア政府はロシア連邦宇宙局と 2014年にロシアの民間宇宙企業を統合する形で発足させた 国営企業 統一ロケット・宇宙会社を統合し、国営 ロスコスモス社を発足させることを発表した。省庁の企業化としては過去にも原子力分野における ロスアトム社の成功例があり、トラブルが続く宇宙産業の立て直しが目的とされている。 統合案は同年中に承認され、 2016年 1月1日付でロシア連邦宇宙局は廃止され、ロスコスモス社が発足した。
ハッキング犯をさがすハンナとダミアン。ダミアンに裏切られていたことに怒るハンナは「黙らないとトランクにぶち込むわよ」と言ったり、辛辣。 見返りまで求めるダミアンにイライラするのもわかりますね。
「DRAMロウハンマー問題のぜい弱性を利用」したというオーリー。専門用語で何を言っているのかさっぱり分かりませんね…。 しかし、実行犯はオーリーではなく、黒幕は不明。 配管技師のシェーン・ギレスピーも利用されただけで、犯人に殺されてしまったようです。
カードキーにウイルスが埋め込まれ、それをスライドさせることでファイアウォールをくぐり抜けてハッキングされてしまうなんて、びっくり。 アメリカにもロシアにもハッキングした凄腕のハッカーは一体誰で、目的は何なのでしょうか…。
執念深いリオ
宇宙ステーションには温度調整システムが故障する別の問題が発生。 その問題は装置を開発したアンドレア・フロスト博士が解決。
リオはフロスト博士を嫌っていましたが、その理由は少年時代の宇宙キャンプに。 フロスト博士に公平に扱ってもらえなかったと根に持っていたリオ。 しかし、それは勘違いで、計算間違いをしていたことが判明。
いつまでも恨んでいたリオ。相当、宇宙に思い入れがあったようですね。 その執念深さにはびっくり。
モス長官はクビに
モス国務長官はロシアと勝手に交渉し、トムは激怒。 イカロス社の捜査をやめることを勝手にロシアと約束していたモス長官。 ロシアが協力的になり、宇宙ステーションのクルーが助かってほっとしていたのに、それには裏があったのでした。
確かに勝手にモス長官が大統領の権限を使い、ロシアと約束したのは許せない行為ですが、モス長官の方には大統領としての仕事をしないトムの代わりに根回ししただけという言い分が。 アレックスの死で大統領としての仕事が滞っているという厳しい指摘はトムへの愛のむちだったのかもしれませんが、それでも、大統領の権限を勝手に使うのはやりすぎだったようです。
たとえ妻が死んでも、大統領としての仕事は待ってくれないというのが大変ですね。
モス長官はクビ。表向きには引退生活に戻るという穏便な発表に。 シーズン2 第7話「家族の絆」で、ソーン議員殺害事件の妨害もかばった友人同士だったのに、こんな形で終わってしまうのは残念ですね。
ペニーは学校でけんかをしていましたが、実はそのけんかはいじめられている子を助けるため。 母親を失くしたペニーは誰にも傷ついてほしくないと、いじめられている子を守ろうとしていたというのが、心を打たれますね。
そんな中、トムと加害者のビーマンが面会した映像が流出。 刑務所のハッキングもNASAやロスコスモスもハッキングした犯人と同一人物なのでしょうか…。
フロスト博士を演じているのは、『24 -TWENTY FOUR-』でキーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーの恋人オードリー・レインズ役で知られるキム・レイヴァー。このエピソードで大統領トム・カークマン役のキーファー・サザーランドと再共演しています。
キム・レイヴァー
ボストン大学を卒業後、 ブロードウェイ劇・ コマーシャルなどに出演して演技力を磨き、『 ロー&オーダー』 ( 1996年) ・『 ER』 ( 2002年) などに出演。ニューヨークの警察官・消防士・救急救命士の活躍を描いたヒットドラマ『 サード・ウォッチ』( 1999年 - 2005年) では 救急救命士のキム・ザンブラノ、『 24 -TWENTY FOUR-』では国防長官の娘、オードリー・レインズ役としてレギュラー出演した。また、現在はアメリカでヒットした医療ドラマ『 グレイズ・アナトミー 恋の解剖学 』のシーズン6から医師テディ・アルトマン役を演じている。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト
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