『S.W.A.T.』シーズン3 第6話「フリーダム」あらすじと感想 ネタバレ注意!

海外ドラマ『S.W.A.T. スワット』
  • 『S.W.A.T.』シーズン3 第6話「フリーダム」
  • S.W.A.T. Season3 Episode6 "KINGDOM"

※ネタバレしています。

『S.W.A.T.』シーズン3 第6話「フリーダム」のあらすじ

ホンドーはラスベガスでカジノ勤めをする姉ウィニーを訪ねる。父親のダニエルががんだと伝え、会ってほしいと説得。 ダニエルに捨てられたことが忘れられないウィニーは渋々、ダニエルと会うが、やはり家族を捨てたダニエルを許せない。

クリスとタンは人権会議に出席する州知事の警護を担当。人権会議では母国で5人の友達と人権無視と女性に対する不平等な扱いに対して抗議したアミナがスピーチ。アミナと5人の友達は抗議した罪で刑務所に入れられ、拷問されていた。 アミナは逃げ出したが、まだ刑務所にいるフリーダム・ファイブと呼ばれる5人の友達を助けるため、アミナはアメリカで活動を続けていた。

人権会議ではアミナが誘拐される事件が発生。 アミナのボディーガードのザックは至近距離から防弾ベストに銃弾を撃たれていたが、その銃弾は撃つ前に火薬を半分抜かれており、殺傷力はなくなっていた。

ボディーガードのザックが長年警護してきた不動産王クリストファー・ウォードロウがアミナ誘拐の容疑者として浮上。 しかし、ウォードロウはフリーダム・ファイブの1人の父親とビジネスパートナーで、アミナを助けるため人権会議で狂言誘拐をしていただけだった。

ウォードロウの計画ではアミナとアミナの恋人カリームと飛行場で落ち合い、逃げる計画だった。しかし、ウォードロウの屋敷が傭兵に襲撃され、ウォードロウは拷問を受け、アミナたちは飛行場にいると話していた。

カリームはおとりとなり、アミナを逃がそうとするが、アミナは捕まってしまう。映像でアミナは誘拐は狂言で、反逆罪を認めて処罰を受けると言わされていた。 反逆罪は死刑になってしまう。

カリームによるとアメリカで暮らすアミナのおじとおばは、家族の名誉を重んじる母国の文化を重んじ、母国を批判するアミナを一族の恥だと考えていたという。 傭兵を雇ったのは名誉を取り戻したいアミナのおじたちだった。

アミナのおじとおばはアミナを無理やり船で母国へ連れていこうと計画。 スワットはそれを阻止し、アミナは無事に保護される。

この誘拐事件が世界中で報じられ、アミナの母国の人権侵害が浮き彫りになり、国際的圧力に負けた政府はアミナの友人たち「フリーダム・ファイブ」を釈放する。

ルカは警察の押収物だった汚いトラックを清掃して屋台のトラックとして使うことにする。しかし、そのトラックは覚せい剤製造に使われ、殺人現場にまでなっていた。コックのシオマラは殺人トラックだとおびえるが、神父に祝福してもらい、シオマラも安心する。

ホンドーの姉ウィニーは生検を受けるダニエルにもう一度会う。

ヒックスの娘モリーとデートに出かけることになったストリートは、ヒックスからの反応を心配する。 ストリートとモリーはゆっくり時間をかけて付き合うことに決めるのだった。

『S.W.A.T.』シーズン3 第5話「ロングビーチ」前回のあらすじと感想はこちら≫

『S.W.A.T.』シーズン3 第6話「フリーダム」の感想

誘拐事件

人権会議で誘拐事件が発生。 アミナの母国は明言されていませんでしたが、中東の国のようでしたね。

アミナのモデルになったのは 2014年に最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのようです。

マララ・ユスフザイ

2007年に 武装勢力 パキスタン・ターリバーン運動 (TTP) が一家の住む()の行政を掌握すると 恐怖政治を開始し、特に女性に対しては教育を受ける権利を奪っただけでなく、教育を受けようとしたり推進しようとする者の命を優先的に狙うような状況になった。 2009年、11歳の時にTTPの支配下にあったスワート渓谷で恐怖におびえながら生きる人々の惨状を BBC放送の依頼でBBCの ウルドゥー語の ブログにペンネームで投稿して ターリバーンによる女子校の破壊活動を批判、女性への教育の必要性や平和を訴える活動を続け、英国メディアから注目された。マララは、 イスラーム世界における初の女性政府首脳である元 パキスタン首相 ベーナズィール・ブットー に刺激を受けたと語っている。

5人の友達と祖国の人権無視と女性に対する不平等な扱いに対して抗議したことだけで罪に問われ、刑務所に入れられてしまったアミナたち。 刑務所で暴力や性的虐待まで受けたという話がひどすぎますね。 国を良くしようと声を上げたのに、反逆罪で死刑にするというのが残虐…。

誘拐は狂言でしたが、狂言と分かる前はアミナのボディガードが人権を無視する国に協力しているのかと思いましたね。 アミナのボディーガードはLWRCという超小型タイプの銃で至近距離から撃たれたと証言。

狂言誘拐ということで誰も傷つけないようにしていたのでした。

アミナを助けるため狂言誘拐を計画したのは、不動産王のウォードロウ。この人もホテルを建設するために、人権を無視する国に協力しているのかと思いきや、ビジネスパートナーがフリーダム・ファイブの中の1人の父親だったのでした。

それにしても、国土安全保障局にまでツテがあるリンチの人脈の広さにはびっくりですね。

狂言誘拐の計画はアミナの携帯が盗聴され、筒抜けになっていた模様。しかし、詳細は分からなかったようで、ウォードロウを拷問し、アミナと恋人のカリームの居場所を吐かせていました。 拷問であごを割り、歯を抜くというのは、残忍すぎる。

そんな残忍な傭兵を雇ったのは、アミナのおじとおば。 アミナは一族の恥だと、強制的に国に送り返し、反逆罪で死刑にしようとする考えが恐ろしい…。 いくら国の文化を重んじるからと言って、名誉のために家族の命を差し出すなんて…。

パキスタンなどでは、家族の意にそわない男性と結婚した女性が家族に殺されたり、自撮りをしたり、ダンスの映像をアップロードしただけで少女が親族に殺されたりする「名誉殺人」が発生しているそう。 殺人で家族の恥を拭い去り、一族の名誉を回復できるという考えは理解に苦しみますね。「殺人」という罪が重なるとしか思えない…。

名誉の殺人

名誉殺人[1](めいよさつじん)とは、婚姻拒否、強姦を含む婚前・婚外交渉、「誤った」男性との結婚・駆け落ちなど自由恋愛をした女性、さらには、これを手伝った女性らを「家族の名誉を汚す」ものと見なし、親族がその名誉を守るために私刑として殺害する風習のことである

その国の文化は尊重するべきですが、「名誉殺人」は文化ではなくただの悪習にしか思えないですね。 アミナのおじとおばは、姪を守るどころか、死刑に追いやろうと画策。

アミナが無事に恋人のカリームと再会できてよかったですね。 アミナの友達5人も釈放に。アミナの祖国が自由で女性も平等な権利を得られる国に変わっていくといいですね。

屋台のトラックは殺人現場だった

ホンドーはダニエルと会うように姉のウィニーを説得。 ホンドーが強盗のふりをしたときにはびっくり。悪い冗談。

30年間のわだかまりはそう簡単には消えませんでしたが、話ができただけでもよかったですね。

ルカは屋台のトラックを購入。 そのトラックは警察の押収物で覚せい剤の製造に使われていた代物。 料理じゃなく、覚せい剤をクッキングしていたとは…。

汚さにも驚きでしたが、殺人現場だったことまで発覚。 血のシミがなかなか取れなかったというのが恐怖!

清掃で見違えるようにキレイになったトラックでしたが、まさか「殺人トラック」だったなんて。 コックのシオマラはドン引き。

ディーコンの知り合いの神父さんにお祓いをしてもらい、シオマラも安心した模様。 どうなることかと思いましたが、丸く収まって一安心。屋台トラックの名前は「ウィルミナ」に。

リンチまで投資したのは意外でしたが、屋台は大人気になりそう。 ルカの夢がかなってよかったですね。

モリーとデートに

ストリートはモリーとデートに。脱出ゲームで鍵をこじ開けたというストリート。まさかピッキングでもしたのでしょうか…。

ヒックスはデートすることを見抜いて、武器庫の在庫調べをストリートに命令した模様。シカゴに出張中なのに、ヒックスの監視網は働いていたようです。

付き合うのは問題ないが、別れるときはヤバいと助言するルカ。 刑事になれなくしたという話が怖い…。

上司の娘と付き合うのは大変そう。 ゆっくり付き合うことになったストリートとモリー。 デートのたびにヒックスの妨害を受けることになるのでしょうか…。

『S.W.A.T.』シーズン3の登場人物

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