『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第7話「家族の絆」あらすじと感想 ネタバレ注意!

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『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第7話「家族の絆」のあらすじ

アメリカでNATO首脳会議が開かれ、独裁的なトルコのトゥラン大統領もアメリカに。 シャヒン教授はトルコの民主主義を求め、トルコ大使館の前でデモを起こし、独裁政治に抗議する。

トルコのトゥラン大統領は6か月後に選挙を控え、票集めの資金が必要だった。そのため、アメリカにトルコにある米軍基地の賃料値上げを要求。 トムはトルコとの友好関係を強調しようとトゥラン大統領と共同記者会見を開くが、トゥラン大統領はトルコでクーデターを起こしたシャヒンをかくまっているとアメリカを非難してくる。

トゥラン大統領はシャヒンをトルコに強制送還しろと要求。 しかし、クーデターを起こしたのはシャヒンではなく、トルコ軍の分派。 トゥラン大統領はシャヒンが強制送還されたら、銃殺刑にするつもりだった。

トムはシャヒンの強制送還を拒否。トゥラン大統領はNATO首脳会議でアメリカに対して不信任案を出そうとする。それが認められないと分かるとNATOからの離脱を表明。ロシアに基地を渡すと脅してくる。

さらに、トムの息子レオが恋人のシビルとカフェへ行こうとする途中、反トゥランのデモ参加者の男にからまれたシビルを助けるため、レオが男を突き飛ばした映像がニュースに。 突き飛ばされたピーター・ポタックは弁護士を雇い、レオを訴えようとしていた。

しかし、調査の結果、ピーター・ポタックはトゥラン政権に資金援助しているチャリティー団体に所属していることが判明。すべてはトゥラン大統領が仕組んだことだった。 さらに、そのチャリティー団体の代表セディクの娘はレオの恋人シビルで、彼女も共犯だった。

息子まで標的にされ、トムは激怒。 トムはシャヒンと会見し、シャヒンこそトルコの希望の光だと世界中に訴えて英雄にし、トゥラン大統領を失脚させることができると脅す。

トムはトルコはNATOに残りアメリカ軍の基地利用を認め、息子レオへの訴訟を取り下げ、刑事責任は問わないよう地方検事と話を付けろと要求。 トゥラン大統領をその条件を飲む。

一方、イギリスのシャーロット・ソーン議員殺人事件ではモス国務長官が容疑者に浮上。 結婚していたシャーロット・ソーンとモス国務長官は不倫関係だったことが明らかになる。しかし、モス国務長官は捜査に協力しようとしない。

それでも、モス国務長官の話からシャーロット・ソーン議員の遺体から指輪がなくなっていることが判明。 そのなくなった指輪をしていたのはシャーロット・ソーンの補佐官ペイトン・レーン。 ペイトン・レーンはシャーロット・ソーンを愛して、尽くしてきたが、一緒にはなれないと言われ、殺したのだった。

モス国務長官が協力を拒んだのは、アルコール依存症でシャーロット・ソーンから別れを切り出され、酒に手を出してしまったからだった。 トムはモス国務長官から辞表を受け取るが、アルコール依存症を治療して戻るように言い、辞表を返す。

ハンナとダミアンは愛し合い、ダミアンは英国大使館付きになり、アメリカに残ることに。

アレックスの母親エヴァはFBIの事情聴取を受け、トムは記者ティファニーから30年前のイカロス社とエヴァの贈収賄事件についてインタビューを受ける。 半年前にイカロス社のエリック・リトルとエヴァが会ったことはなんとか内密にでき、イカロス社との癒着はないと断言する。

しかし、半年前、アレックスと母親エヴァはセントルシアへ旅行へ。エリック・リトルはちょうどそのころ、セントルシアの銀行でアレックスの名義で口座を開いていた。 それはイカロス社と国防総省と巨額の契約を結ぶ直前。アレックスはハメられたと憤る。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第6話「2隻の船」 前回のあらすじと感想はこちら≫

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第7話「家族の絆」」の感想

トルコの独裁的なトゥラン大統領

トルコの独裁者トゥラン大統領がNATO首脳会議に出席。

トルコでは実際にも憲法の改正が決まり、エルドアン大統領の権力が強化され、独裁化が進んでいると言われています。

ツイッターを遮断したり、批判的なジャーナリストたちは弾圧され、投獄されたそう。 さらに、700億円という豪華な公邸も新築。

レジェップ・タイイップ・エルドアン

2001年 6月22日、福祉党の非党員支持者によってつくられた 美徳党(FP:Fazilet Partisi)が非合法化される。その後、同年8月14日に美徳党の若手議員を中心に結成された(AKP:Adalet ve Kalıkma Partisi)において、被選挙権剥奪のまま党首に就任。 2002年 12月27日、 トルコ大国民議会により憲法第76条が改正され( 2002年 12月13日に憲法改正案を大国民議会が可決するが、 2002年 12月19日に セゼル 大統領は改正案を差し戻した。2002年12月27日に大国民会議が再可決、2002年12月31日、セゼル大統領が国民投票に付託せずに承認。法的な改正日付は2002年12月27日)、被選挙権を回復。

2016年にはトルコで軍によるクーデター未遂が。

2016年トルコクーデター未遂事件

2016年トルコクーデター未遂事件(2016ねんトルコクーデターみすいじけん)は、 2016年 7月15日に トルコで同国軍の一部が画策し失敗に終わった政変である。 民間人 を含め、死者は290人に及んだ。 2003年に 首相に就任し、11年務めた後2014年に 大統領に就任した レジェップ・タイイップ・エルドアン ...

独裁的なトルコのトゥラン大統領はエルドアン大統領をモデルにしたようです。

NATOにとって軍事的意義が大きいトルコにある米軍基地を盾にとり、強硬な姿勢をとるトゥラン大統領。 トムが言ったようにすべてを思い通りにしようとする いじめっ子のようでしたね。

ロシアへ基地を渡してもいいと脅してくるトゥラン大統領…。 トルコの民主主義を求める目障りなシャヒンを消そうと強制送還を要求。トルコへ強制送還された後は、シャヒンにクーデターの濡れ衣を着せ、銃殺刑にするつもりだというのが、恐ろしい!

裁判もなしに処刑するというのが、まさに独裁者。 NATO離脱までちらつかせ、シャヒンの送還を要求してくるのでした。

脅しには脅しで返すことにするトム。 シャヒンをトルコの希望の光として会見し、トゥラン大統領を失脚させると脅すことに。

シャヒンとトムが話した時に出たネイサン・ヘイルの言葉「悔やまれるのは祖国に捧げる命が1つしかないこと」。 ネイサン・ヘイルはアメリカ独立戦争時にスパイとして活躍。イギリス軍に捕まり、21歳で絞首刑になった人物で、アメリカでは英雄として称えられ、彫像も数多く置かれているそう。

「悔やまれるのは祖国に捧げる命が1つしかないこと」という言葉は絞首刑になる前に言った最期の言葉だそうです。

ネイサン・ヘイル

ネイサン・ヘイル( 英: Nathan Hale、 1755年 6月6日- 1776年 9月22日)は、 アメリカ独立戦争のときに 大陸軍のために働いた 軍人である。アメリカでは最初の スパイと広く認められており、情報収集任務を買って出たが、 イギリス軍に捕まった。ヘイルは ロングアイランドの戦い ...

21歳という若さで、国に命を捧げて亡くなったとは…。

シャヒンのような人々の活動でトルコで独裁政治が終わり、人々が自由に発言できる日が来るといいですね。

トムの息子が標的に

トゥラン大統領はトムの息子レオまで標的に。 トゥラン大統領につながるチャリティー団体の代表の娘シビルをレオに近づかせ、恋人にし、レオがデモの参加者に暴力をふるったように見せかけたのでした。

いくらなんでも息子まで標的にするのはひどすぎますね。シビルまで共犯だったとは。やり口が卑劣…。

シビルと真剣な付き合いをしていたレオは深く落ち込むことに。 望んでなったわけではないのに大統領の息子というだけで、政治的な画策に巻き込まれてしまうのは かわいそうですね。

イギリスの議員シャーロット・ソーン殺害犯はペイトン・レーンだった

イギリスの議員シャーロット・ソーン殺人事件はついに犯人が逮捕されることに。 モス国務長官とシャーロット・ソーンは不倫関係だったことが発覚。 捜査協力を断るモス国務長官は疑わしかったですが、犯人ではありませんでした。

犯人はシャーロット・ソーンの補佐官だったペイトン・レーン。 動機は愛していたシャーロット・ソーンに一緒になることを断られたから。 もっと政治的なことが殺人の動機かと思いきや、痴情のもつれが原因だったとは…。

指輪をシャーロット・ソーンの遺体から奪い、自分の指にはめていたペイトン・レーン。 それが動かぬ証拠に。

ペイトン・レーンはシャーロットに気のあるそぶりを見せられて利用されたと言っていましたが、シャーロットがモス国務長官と付き合っていたことを考えると一方的な思い込みだったとしか思えない…。 シャーロットの方はペイトン・レーンを恋愛対象としては見ていなかった気がしますね。

モス国務長官は辞任するつもりでしたが、トムはアルコール依存症を治療して戻ってくるように言うのでした。 こんなスキャンダルを抱えた閣僚も大事にするのがトムらしいですね。

犯人が捕まり、ダミアンはイギリスへ帰国すると思われましたが、英国大使館に残ることに。 ハンナとダミアンの関係も発展し、ラブラブですね。 ダミアンを快く思っていないチャックにはうれしくないかも…。

癒着疑惑が深まっていく

30年前の贈収賄事件は半年前に契約された国防総省とイカロス社の巨額の発注に関連付けられていくことに。 FBIと記者にイカロス社との癒着を追及され、否定したトムたち。

しかし、アレックスと母親のエヴァの旅行先、セントルシアでアレックスの名義の口座が開かれていたことが発覚。 セントルシアはタックスヘイブン(租税回避地)としても知られる島国。

セントルシア

セントルシアは、 西インド諸島の ウィンドワード諸島中央部に位置する 英連邦王国の一国たる 立憲君主制 国家で、 イギリス連邦加盟国である。 島国であり、海を隔てて北に フランス領マルチニーク、南に セントビンセント・グレナディーン、南東に バルバドスが存在する。首都は カストリーズ 。

30年前の贈収賄事件を利用され、今もイカロス社と癒着関係にあるように見せかけられてしまったようです。

FBIにも記者にも癒着があると思われて、トムの政権は危うくなりそう…。 潔白を証明することはできるのでしょうか…。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト

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