- 『9-1-1：LA救命最前線』シーズン2 第16話「ボビーの試練」
- 9-1-1 Season2 Episode16 "Bobby Begins Again"
※ネタバレしています。
『9-1-1：LA救命最前線』シーズン2 第16話「ボビーの試練」のあらすじ
ミネソタでの過去を隠してLA消防局の隊長になっていたボビーは調査を受ける間、停職処分になってしまう。
2014年、ミネソタ セントポール市。アルコール依存症でヒーターをつけたまま離れてしまったボビーは妻と子どもたちを火事でなくす。 その火事で148人が死亡。ボビーは火事の責任を認めるが、火事はブレーカーやスプリンクラーの故障、警報器の電池切れなど複数の要因が重なったことで燃え広がっていた。
死のうとするボビーに上司は生きて償えと励まし、断酒会で酒を断ったボビーはステップ8の「被害者の名前をリストにし、償いの気持ちを持つこと」を実践しようとする。 手帳にリストを書き、火事で犠牲になった人数である148人を救って償おうとするボビー。
ボビーはミネソタからロサンゼルスに移り、現在の118分署の隊長になったのだった。 そのとき、ミネソタ セントポール市は根回ししてボビーの詳細を隠していた。
ヘンやチムニーたち隊員に恵まれ、楽しいと感じるようになったボビーは、自分に楽しむ資格はないと苦しみ、お酒を飲んでしまう。神父はまたやり直せばいいと励ます。
夫婦が経営するレストラン・ギレルモズでは火事が発生。サルはボビーの指示を無視し、勝手に燃え盛るレストランの中へ。 息子のフレディと父親のヴィクターは無事救助されるが、勝手な行動をしたサルにボビーは激怒。クビを言い渡す。
しかし、フェアな隊長でありたいというボビーはサルを停職処分にし、122分署に移るように言い渡していたのだった。
ボビーはレストラン・ギレルモズの火事が、父親のヴィクターによる保険金目的の放火だったことを突き止める。 自分も罪を犯したボビーは父親のヴィクターを責める資格はないと感じるが、神父は神の恵みには見返りや資格はいらないと励ます。
ボビーは隊員たちのために料理を作り、みんなで一緒に食卓を囲むことを日常にしていく。 隊員たちの信頼を得たボビー。 その後、バックが新人消防士として加入してくる。
そして、現在。停職処分になったボビーはLA消防局の一員と認めるかどうか判断される調査を受けることになる。
『9-1-1：LA救命最前線』シーズン2 第15話「オーシャンズ ９－１－１」前回のあらすじと感想はこちら≫『9-1-1：LA救命最前線』シーズン2 第16話「ボビーの試練」の感想
ボビーの過去
シーズン1の第5話「過去の呪縛」でボビーの過去が描かれていましたが、今回はボビーがロサンゼルスにやってきた理由が描かれていましたね。
自分がヒーターをつけたままにしたせいで、火事が発生し、家族を死なせてしまったボビー。 148人も犠牲になった火事では、ボビーの不注意だけでなく、不運が重なって大規模な火事になってしまったようです。
ブレーカーやスプリンクラーの故障、警報器の電池切れが重なり、燃え広がってしまうことに…。 １つでも正常に動いていれば、148人も命は犠牲にならなったのかと思うとやりきれないですね。
救助されたときには、ボビーの子どもたちはすでに死亡。妻のマーシーも全身にひどいヤケドが。痛ましい光景に心が引き裂かれそうに…。
意識が戻ったマーシーが子どもたちは助かったと聞き、ボビーに「助けてくれると信じてた」と言って、息を引き取ったのがつらすぎます…。 お酒に溺れ、死にかけたボビーは家族そろって幸せに夕食を食べる幻想まで…。
罪悪感で押しつぶされそうになるボビーは、断酒会で立ち直り、148人を救い、償うことを決意。 ボビーはみんなに過去を隠していたときに、手帳に名前を記入していましたね。
ヤシの木から宙吊りになった人や、頭が腫れあがってしまった人が
ミネソタからロサンゼルスに移り、118分署の隊長になったボビー。 なんとボビーが来るまで、2年間で6回も隊長が入れ替わっていた118分署。 シーズン2 第9話「救急救命士ヘン」で、ヘンにパワハラをしていたジェラード隊長がクビになってから、なかなか隊長が決まらなかったようですね。
何週間持つか賭けの対象にまでなっていたボビー。 最初の出動はヤシの木に絡まり、逆さ吊りになった植木職人。
年に何度か、窒息する人も出るというヤシの木の手入れ…。おそるべし！ 通報の「木に食われる」という表現もあながちウソじゃありませんでしたね。
そして、美容院では頭に加温機にはまってしまった女性が。
ヘアカラー剤に含まれる成分、パラフェニレンジアミン（PPD）アレルギーで頭がはれ上がっていた女性にびっくり。 まさかアレルギーであんなに頭が腫れてしまうなんて、衝撃的！
実際に、染毛剤に含まれるPPDへのアレルギーで顔や頭が腫れてしまうことがあるそうです。
茶髪や白髪染め「ヘアカラー」で皮膚にアレルギー発症 セルフテストで予防して
白髪を黒く染めたり、黒髪を明るくするヘアカラー剤で起きるアレルギーなど皮膚障害の事例が消費者庁に報告されている。一度症状が表れると使う度に重症化することもある。同庁は「異常を感じたら使用をやめ、医療機関を受診して」と注意喚起している。（中井なつみ） ◇ ...
髪を染めるときにもアレルギーに要注意ですね…。 この後、オーディションを受けるはずだった女性。美容院できれいになるはずが、とんでもない目に…。
ニワトリが大暴れ
そして、次の通報では、闘鶏のニワトリが大暴れ！ 隊員たちがニワトリを捕まえようと右往左往するのが面白い。
飼い主の男性が切られていたのは、ニワトリの足につけられていたかぎ爪のせいでした。闘鶏に勝つために、武器を取り付けていた飼い主の男性…。切られたのは自業自得ですね。
モーリスという名前のニワトリはボビーが確保。このニワトリ事件が後に婚約することになるアシーナとボビーの初対面になったようです。
次第に隊員たちと仲良くなったボビーですが、楽しむ資格はないと苦しむことに。 神父さんがイエス・キリストをマルチタスクの達人と表現するのが意外な例え。
ミネソタのセントポール市の名前の由来でもある聖人のパウロは、元はサウロという名前でキリスト教を迫害。 しかし、ダマスカスへ行く途中で、天からのキリストの声を聞いて回心し、聖人に。新約聖書の著者の1人でもあります。
パウロ
パウロ（希: Παῦλος[注 1]、? - 65年?）は、初期キリスト教の使徒であり、新約聖書の著者の一人。はじめはイエスの信徒を迫害していたが、回心してキリスト教徒となり、キリスト教発展の基礎を作った。
カトリック教徒のボビーは、信仰と神父さんの支えで立ち直ることができたようですね。
レストランの火災は保険金目的の放火だった
レストランの火災でボビーの指示を無視したサルはクビに。 しかし、クビになったのは118分署で、消防士ではありませんでした。
122分署に異動になったサル。もう一度、チャンスをあげるのがボビーらしいですね。 フェアな隊長でありたいというボビーに隊員たちも信頼を寄せるように。
古傷を見せ合い、自慢する隊員たちは和気あいあいとしていましたね。傷痕はすごく痛そうでしたが…。 消防士にとって、傷痕は勲章のようなものになっているようです。
傷の見せ合いはロバート・ショウの真似だと言っていたチムニー。サメ映画『ジョーズ』ではロバート・ショウ演じる荒くれ者の漁師サム・クイントが、若い海洋学者マット・フーパーと傷自慢をするシーンがあるそうです。
「傷なしで死にたくない」と『ファイト・クラブ』のタイラー・ダーデンの言葉を引用するチムニーとトミー。 カルト的な人気を誇る映画『ファイト・クラブ』では、ブラッド・ピットがカリスマ的なタイラー・ダーデンを演じています。
レストランの火災が保険金目的の放火だと気付いてしまったボビー。一気に燃え広がる「フラッシュオーバー」がすさまじい。
電池とスチールウールで作られた即席の時限発火装置を発見。破産寸前で追い詰められ、家族にために放火してしまった父親。同情の余地はありますが、危うく息子が犠牲になるところに…。
父親が目の前で逮捕され、息子のフレディに責められてしまうボビーが切ない…。
家族のようになる118分署
料理上手なボビーは隊員たちと一緒に食事をすることに。 ボビーの作った料理がどれもおいしそう！ 幸せな雰囲気が伝わってきますね。
家族のようになった118分署。 入ったばかりだったバックもいい分署だと確信。
ボビーの過去を知っても、信頼を失うことはなかった118分署の隊員たち。大事な仲間たちに恵まれたボビー。 ボビーの調査が終わり、早く復帰できるといいですね。
ちなみに、サルがボビーを呼んだ「ムーク mook」は「バカな奴、卑劣な人間、くだらないやつ」という意味がある俗語だそうです。
『9-1-1：LA救命最前線』シーズン2の登場人物・キャスト
『9-1-1：LA救命最前線』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Los Angeles Blues - PEGGY LEE
- Crazy Train - OZZY OSBOURNE
- This Must Be the Place (Naive Melody) - TALKING HEADS
- You Are - DREAM SYSTEM 8
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