- 『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第9話「救急救命士ヘン」
- 9-1-1 Season2 Episode9 "Hen Begins"
※ネタバレしています。
あらすじ
2008年、製薬会社の営業として働いていたヘンは、仕事を辞める。次の仕事について相談していたキャリアカウンセラーのステイシーが心臓発作で倒れ、ヘンは通報し、心肺蘇生を行う。救命士に心肺蘇生のおかげでステイシーは助かったと言われる。 ヘンは命を救うのが使命だと救命士になることを決意。
過酷な訓練を経て、ヘンは118分署に配属されるが、ジェラード隊長は女性のヘンに差別的で、嫌がらせをしてくる。そんな中、チムニーだけがヘンを気遣う。 ヘンは機転を利かせて、土砂崩れで生き埋めになったダイアンを救うが、ジェラード隊長の言う通り、ダイアンは娘が見守る中、搬送中に亡くなっていた。
土砂崩れのときに出会った警官のアシーナに、ゲイの消防士ケイシー、女性の警官のベス・アンを紹介されたヘン。 アシーナたちは毎月会って苦労話を報告していた。
横転したリムジンの事故に出動したヘンたち。ヘンはリムジンのバンパーについた黄色いペンキや落ちているバラの花から、もう1台の車と衝突したと推測する。 ジェラード隊長は確かではないと、けが人の手当てをするように命令。しかし、ヘンとチムニーは崖を下り、湖に沈んでいる花の販売業者の車を見つけ、少年を助け出す。
ヘンは他の消防士にも認められるが、命令を無視したため、クビを覚悟する。しかし、いなくなったのはジェラード隊長のほうだった。 ジェラード隊長には他の消防士たちから苦情が。実は、多くの消防士はヘンの味方だったことがわかる。
ジェラード隊長の後任が決まるまで、クックス隊長が指揮を執ることに。 ヘンは第一応答者である救命士・消防士であることが生きる目的だと実感する。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第8話「進化形バック」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
ヘンが救命士になった理由
今回はヘンが救命士になったいきさつが語られましたね。ずっと救命士をしていたと思っていたヘンですが、実は昔は製薬会社の営業担当。 格好も今とは違って、華やかな感じ。
まだトラブルメーカーで刑務所に入る彼女のエヴァと付き合っているときで、妻のカレンとはまだ出会っていないようでしたね。
製薬会社を辞め、次の仕事を模索しているときに、キャリアカウンセラーが心臓発作で倒れ、ヘンの心肺蘇生のおかげで助かることに。この出来事がきっかけで、人生の目的を見つけたヘン。
ひょんなことから、天職を見つけたヘンですが、救命士になるのは過酷な訓練が! 鬼軍曹みたいな教官も登場しましたね。訓練中にヘンのズラが取れたのが、笑える。しかも、そのズラ、燃やした!
過酷な訓練に耐え、救命士の腕章をつけることができたヘン。しかし、試練はこれからでした…。
差別的なジェラード隊長
なんと配属先の消防署のジェラード隊長は女性のヘンへの差別意識丸出し。 いきなりヘンリエッタという名前をけなし、「マイノリティー雇用枠の新人だ」とみんなに紹介…。ここまで、あからさまに差別されるとは。
そんな中、アジア系で苦労しているチムニーだけが歓迎してくれました。 どうやらまだこのころは、「チムニー」というあだ名はついていなかったようで「ホーウィー」と自己紹介。 なぜ「チムニー」というあだ名になったのかも気になりますね。
セリフに登場した『トワイライト〜初恋〜』は クリステン・スチュワート演じる主人公ベラがヴァンパイアのエドワードと恋に落ちる2008年のロマンス映画。 ジェイコブというのは、オオカミ人間の役だそう。
ジェラード隊長は新米の女が辞めるたびに訓練にかかった血税の8万2000ドルが無駄になると指摘。 それを言うなら、新米の女性を潰して血税を無駄にしようとしているのは、ジェラード隊長のほうのはず。
ヘンはホースの水で土砂を緩ませ、土砂崩れで生き埋めになったダイアンを救出。しかし、搬送中にダイアンは死亡。助かったと思ったら、もう手遅れだったんですね。 これでヘンも見直されると思ったら、そんなに甘くはありませんでした…。
それにしても、自分が実家に戻ったせいで母親が生き埋めになったと自分を責めていたダイアンの娘さんのことを思うとキツイですね。
ヘンには仲間も
最悪な職場環境の中、少しでも認めてもらおうと雑用を頑張るヘンでしたが、ジェラード隊長はヘンに嫌がらせ。磨いた消防車に泥だらけの靴を乗せたりとやり方が陰湿…。
土砂崩れのときに出会ったアシーナとヘン。今ではすっかり親友でしたね。 集まって苦労話をするアシーナたち。話せる仲間がいてよかった。
「とっくに引退すべき時代遅れの上司がいるだけで職場が地獄と化す」というのが納得。 ゲイや女性というだけで苦労している人たち。
アシーナも、相棒にチョコを味見したいと言って太ももに手を乗せられるセクハラをされたことが…。 「チョコを食べられないあごにする」と脅したのが痛快ですね。
嫌がらせやセクハラにも負けず、自分たちで変えていこうとするアシーナたちが立派。 「自分が何者かを決めるのは、連中じゃなくて自分自身よ」というアシーナの言葉が心に響きますね。
いなくなったのはジェラード隊長だった
ヘンはリムジン横転の事故現場でジェラード隊長の命令に背き、もう1台の車を捜索。 上司の命令ではなく、救命士としての使命に従ったヘンがカッコいい。
チムニーもそれに続き、もう1台の車を捜索。バラの花が落ちていたのは、花の販売業者の車だったからでした。 湖に沈んだ車には男の子が。その子の命を救うことができ、他の消防士サルやトミーにも認められることに。
ジェラード隊長の命令に背いたせいで、クビを覚悟するヘンでしたが、クビになったのはジェラード隊長のほうだったようです。 実は、ジェラード隊長に対しては複数の苦情が。 他の消防士たちもヘンに対するジェラード隊長の態度や発言がひどすぎると思っていたのでした。
男社会の消防署で、他の消防士たちもヘンを嫌っているのかと思ったら、実は多くの消防士がヘンの味方だったというのが、感動的。 「隊長のゲスな言動を治すのに最適と思える薬は、痔の塗り薬じゃないか」というブラックジョークの効いた苦情まで!
男社会だと思われた消防署も捨てたもんじゃありませんでしたね。
後任が決まるまでクックス隊長が指揮を執ることに。後任としてやって来たのが、今の隊長ボビーだったようです。
救命士という天職を見つけ、努力し、自分でその道を切り開いたヘン。 生きる目的、存在理由を見つけられたと胸を張って言えるのが、すてきですね。
消防士のトミー役を演じているのは、ドラマ『S.W.A.T.』でスワット隊員のロッカー役を演じているルー・フェリグノ・Jr(Lou Ferrigno Jr.)。
消防士のサル役を演じているのは、ジェニファー・ロペス主演の刑事ドラマ『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』で検事補のジェームズ・ナヴァ役を演じているジーノ・アンソニー・ペシ(Gino Anthony Pesi)です。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2の登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Cherry Bomb - JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
- Farther Away - SAM VALDEZ
- The Hours - HARLEY CORTEZ
- Burn the House Down - AJR
- All Too Easy - BOOK OF FEARS
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