『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第17話「9人目の候補者」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第17話「9人目の候補者」
  • Designated Survivor Season1 Episode17 "The Ninth Seat"
『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

あらすじ

トムは最高裁判所の判事を決めるため、9人の判事候補の承認を代表の上院議員から得ようとする。最高裁の判事は4人リベラル、4人は保守派、1人は公平な中立派の合計9人で決まるはずだったが、共和党のボウマン議員は保守派の判事を増やせと要求。

共和党のボウマン議員は銃規制法案反対に続き、最高裁の判事選びも政界での出世のために利用しようとしていた。

最高裁判所の判事の選出の取りまとめを任されている憲法学の教授ジュリア・ロンバウアーは、ボウマンが納得しそうな9人目の判事候補をさがすが、苦戦。 トムはジュリア自身に9人目の最高裁判事になってほしいと頼むが、ジュリアは若年性認知症を発症していた。

ジュリアは憲法には最高裁判事の人数は規定されていないと、9人目は保留とし、8人の判事で、最高裁判所を再開させる。

ニューヨーク・スタンダート紙の記者になったエイブ・レナードはイラクでのテロリストへの取材で、テロ組織アルサカールが議事堂爆破をしたのではなく、ネストル・ロサーノ(カタラン)が金を渡し、アルサカールが犯行声明を出したと知る。

レナードはロサーノと副大統領だったマクリーシュ、ハンナにつながりがあることを嗅ぎつける。公表されては陰謀の黒幕が逃げてしまうと、フォアステルはレナードの逮捕を提案。しかし、トムはレナードの出方を見ることにする。

レナードは記事には憶測が多く証拠が足りないと言われ、藁にもすがる気持ちで「ネストル・ロサーノ 陰謀」で検索。するとトムの暗殺未遂についてのサイトのリンクが送られてくる。そのサイトの映像には銃撃事件の時にハンナが取り押さえられた映像が。

尾行に気付き、レナードは政府の仕業だと感じる。レナードはリンクを送った男から電話でルーズベルト島の橋の前で1時間後に会おうと言われる。

ハンナとアトウッドはノースダコタで格納庫を発見。その近くのドリッグスという町には各地から人が集まっていた。青い本「パクス・アメリカーナ」を持ち、「NO VICTORY WITHOUT SACRIFICE 犠牲なくして勝利なし」の頭文字N.V.W.S.のタトゥーをした人々の組織。その組織は立憲政治国家に代わるアメリカ帝国を作ろうとしていた。

格納庫の近くで集まる組織の人々。ハンナとアトウッドが監視していると、着陸したヘリからは死んだはずのネストル・ロサーノ(カタラン)が降りてくる。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第16話「党派の壁」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

最高裁判所の判事の9人目を決めるのが難航

最高裁判所の判事9人を決めようとするトム。しかし、ここでも銃規制に反対のボウマン議員が妨害。

最高裁判所の判事も一般教書演説に出席することは決まっています。議事堂爆破で最高裁判所の判事も全員死亡していたんですね。

政界での出世のために憲法の危機を利用するボウマン。トムの恥を知れという言葉も全く心に響かなかったようです…。 銃規制で負けて、勢いを失ったと思ったら、極右の寵児になっていたボウマンが厄介すぎる…。

せっかく、決まりかけていた最高裁の判事9人も白紙に戻りそうに。新たな9人目の判事をさがすことになるジュリア。 そのジュリア本人を9人目の最高裁の判事にしようとするトムでしたが、ジュリアは若年性認知症と診断されていたのでした。まさか、病気だったなんて…。最適な9人目の判事が見つかったと思ったら、残念なことに。

てきぱきと仕事をこなすジュリアはとても病気に見えませんでしたね。

ジュリアはリーダーシップを発揮し、8人の判事で最高裁判所を再開することを提案。ジュリアが言っていたように、合衆国憲法に判事の人数は定められておらず、連邦議会による法律に委ねられています。 1789年に最高裁がはじまったとき、判事は6人。人数を決める法律は何度も改正され、1869年に判事の人数は9人と決まったそう。

9人目の判事は選ばないという意外な案でボウマンの妨害を切り抜けたジュリア。最後に、「今の私を覚えてて」と言って去っていくジュリアが切ない…。病気の進行ができるだけ遅くなってほしいですね。

執務室が楕円の理由

アメリカ大統領執務室は楕円形でオーバルオフィスとも呼ばれています。オーバルは楕円という意味。トムによると楕円になったのは、初代大統領のジョージ・ワシントンがフィラデルフィアの家と同じように壁を曲線にしたから。 楕円形の部屋とはめずらしい! 初代大統領のジョージ・ワシントンが楕円にしたというのが歴史を感じますね。

記者のレナードは陰謀を調査

記者のエイブ・レナードは陰謀を嗅ぎつけてしまいました。 キンブル・フックストラテンにもマクリーシュのことでコメントをもらおうとやってきたレナード。真相を突き止めるのも時間の問題のようです。

暗殺犯ネストル・ロサーノと副大統領だったマクリーシュ、ハンナのことも調べ上げているレナード。記事を公表され、陰謀の黒幕が逃げるのを阻止しようと、フォアステルはレナードの逮捕を提案。記事が公表されて困るのはわかりますが、それで逮捕されるのはおそろしい…。

トムはレナードの出方を見るように指示。レナードの尾行はフォアステルが手配したようですね。バレバレの尾行もレナードを脅すためだったのでしょうか…。

記事の証拠が薄いと言われたレナードは、切羽詰まってネットの陰謀論を検索。すると送られてきたリンクが。ウイルスかと思ったら、リンク先にはトムの暗殺未遂に関するサイトでしたね。 そこでハンナの映像を見つけたレナード。レナードはハンナがトムの暗殺犯を追っていたことに気付いたようです。

リンクを送ってきた男はレナードに会おうと連絡。 「我々もネストル・ロサーノに興味がある」という男は何者!? 危険なにおいがしますね。記者のレナードは消されてしまうのか、それとも利用されるのでしょうか…。

レナードは記者魂で陰謀の黒幕を突き止めることができるのでしょうか…。

生きていたネストル・ロサーノ

ノースダコタの地下格納庫で爆弾を見つけたハンナとアトウッド。近くの町ドリッグスには全米から組織のメンバーが大集合。 地元の人たちからは「True Believers」(狂信者)と呼ばれているよう。小さい町にスパイが大集合しているみたいで、すごい…。

爆弾の箱にも書かれていたN.V.W.S.は「NO VICTORY WITHOUT SACRIFICE 犠牲なくして勝利なし」の頭文字。マクリーシュの妻ベスも第12話「ひとつの幕引き」で「犠牲なくして勝利なし」と口にしていました。

組織のメンバーが持つ青い本「パクス・アメリカーナ」は新たなアメリカの秩序の手引書で、立憲政治国家に代わるアメリカ帝国を作ろうとしていることが判明。Pax Americana パクス・アメリカーナはラテン語で、「アメリカの平和」という意味。

パクス・アメリカーナ - Wikipedia

パクス・アメリカーナ(ラテン語: Pax Americana (パークス・アメリカーナ))とは、「アメリカの平和」という意味であり、超大国アメリカ合衆国の覇権が形成する「平和」である。

「アメリカ帝国」というのが、不気味…。でも、「パクス・アメリカーナ」に書かれた「民主国家は富と権力の集中で腐敗する」というのはあながち間違ってない…。 この組織はミリシア(民兵組織)のようですね。

しかし、ただの民兵組織とは違って資金力も、実践能力も高そう…。ヘリまで利用し、着陸したヘリから降りてきたのはなんと死んだはずのネストル・ロサーノ!

トムの暗殺犯として、マクリーシュが射殺命令を出したはず!!  なぜ生きているのでしょうか…。

一体どういうことなのか、気になりますね!

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト

『サバイバー:宿命の大統領』の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

気になったセリフをPick Up

「君が人々の暮らしを政治で もてあそぶ気なら私は喜んであちらの記者会見室に行き、君を世界中に向けて糾弾しよう。法制度を人質に取ろうとした男だと、国が一番必要としてる時に」

"If you're willing to play politics with people's lives, trust me I am more than willing to walk down that hall to my press room and call you out in front of the entire world for trying to hold our justice system hostage at a time when we need it most."

トムのセリフ

最高裁の判事選びに難癖をつけて、政界の出世に利用しようとするボウマン議員に対するトムのセリフ。自分のことしか考えないボウマンはこの言葉を聞いても、動かされず…。ボウマンには厚顔無恥という言葉がぴったり。でも、政治家にはこういう人が多そうですね…。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

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