- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第12話「ひとつの幕引き」
- Designated Survivor Season1 Episode12 "The End of the Beginning"
※ネタバレしています。
あらすじ
マイクの手配で、ハンナは大統領のトムと直接会い、マクリーシュについて話をすることになる。ハンナはマクリーシュが議事堂爆破から生還したのはシェルターに避難していたからで、トムを狙撃した犯人はマクリーシュがアフガニスタンで一緒に戦った元CIA工作員 通称カタランだとトムに伝える。 議事堂爆破の黒幕もテロ組織アルサカールではなく、マクリーシュがかかわる陰謀だと知ったトムは動揺し、怒りを覚える。
ハンナは副大統領のマクリーシュを拘束するために、元連邦検事でFBIの内部部の部長ジョン・フォアステルに法律顧問を頼む。
ハンナはアトウッドが脅された謎の女について聞き出そうとするが、アトウッドは誘拐された息子ルークを捜してくれと頼む。 その後、ルークは川べりで遺体で見つかるのだった。
トムは議事堂爆破のシミュレーションを差し止める電話を国防長官にしたアーロンを警戒。機密情報にアクセスできないようにする。 エミリーはアーロンとの関係に悩み、ストレス解消法であるピアノを弾くのだった。
ハンナはマクリーシュを拘束する決定的な証拠を手に入れるため、マクリーシュの部隊の隊員で虐殺から立ち直っていないアルヴィン・ジョイナーを揺さぶり、マクリーシュを罠にかける。
謎の女はハンナを始末しに、弁護士のアンジェラ・リンゼイだと名乗り、警察署に。 アンジェラ・リンゼイはハンナは釈放されたとマクリーシュの妻ベスに連絡。ベスはマクリーシュとアルヴィン・ジョイナーが会うように仕向けたのはハンナの仕掛けた罠だと気づく。
ジョイナーと会い、なだめようとするマクリーシュ。マクリーシュの会話を盗聴していたハンナたちは、マクリーシュが議会でウソをついたと言ったため、偽証罪で逮捕しようとする。 しかし、アルヴィン・ジョイナーが逮捕を妨害。 マクリーシュの妻ベスはその現場に到着し、銃で夫のマクリーシュを撃ち殺し、自分も自殺する。
マクリーシュの副大統領就任式で狙撃されたトムは退院し、マイクからマクリーシュについて報告を受ける。 相手を危険な立場に置くことにもなるとトムは妻のアレックスにもマクリーシュや陰謀のことを話せず、アレックスは蚊帳の外に置かれてしまうのだった。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第11話「戦う者たち」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
アトウッドの息子は遺体で見つかる
陰謀の黒幕につながる手がかりだったマクリーシュは死亡。妻に射殺され、妻のベスも後を追うように自殺したのが衝撃的!!
ハンナはついに大統領のトムに副大統領のマクリーシュが大きな陰謀にかかわっていることを報告。 マクリーシュを信じた「自分が馬鹿みたいだ」と憤るトム。トムも、まさかこんな根深い陰謀があるとは思ってもみなかったようですね。
司法長官はいないため、ハンナは元連邦検事だったFBIの内部部の部長ジョン・フォアステルに法律顧問を依頼。ジョン・フォアステルはどこまで信用できるのかちょっと不安です…。
息子のルークを誘拐され、謎の女に脅され、ナサール毒殺を自供したアトウッド。息子のルークは殺されていたのでした…。脅しに使うだけでなく、子どもまで殺すなんて、残酷すぎますね。 陰謀の黒幕は相当危険なようです。
次の指示が来るまでおとなしくしていようというマクリーシュと妻のベス。やはり、マクリーシュたちの裏には、もっと巨大な組織が隠れていそうですね。
悩むエミリー
アーロンは発信履歴を調べられたり、トムがマクリーシュを警戒していることを知らされず、疑問に思うことに。
首席補佐官なのに何も知らず、キンブル・フックストラテンに、トムがマクリーシュを警戒していると知らされることに…。ホワイトハウスのスパイだと疑われているアーロン。トムのように何か事情があって国防長官に電話したのだと思いたいですね。
機密情報にアクセスできなくしたり、アーロンが次々とさりげなく排除されていく感じが悲しい…。
もし、ホワイトハウスのスパイがアーロンじゃないとしたら、真のスパイは誰なのでしょう…。 スパイがアーロンじゃないと証明されても、疑ったこと自体がしこりを残しそうで心配ですね。
エミリーはアーロンのことで悩み、ピアノを弾いてストレス解消。ホワイトハウスの優雅な部屋の雰囲気とピアノの音がぴったり。
エミリーはセスにも相談。 セスが高いと言っていた「マッカラン 18年」は18年間熟成させたウイスキー。1瓶で3万円ほどするようです。さらに旧モデルだと10万円~30万円で取引されることもあるそう!
セスはトムについて、「善意と優しさだけでできた人」「利己主義とはほど遠く高潔な心だけで人に奉仕してる」とべた褒め。
「ついていきたいと思える大きな存在を知り、まさに理想のアメリカの姿と重なって見えた」とトムを大絶賛。いきなり大統領になった人がいい人で本当によかったですね。 トムは理想の大統領像を形にした人物なのかもしれませんね。マクリーシュを逮捕できそうだったが…
ハンナはマクリーシュの部隊にいたアルヴィン・ジョイナーを揺さぶり、マクリーシュを罠にかけることに成功。
ポストに書かれたチョークのサインがマクリーシュと隊員の間の連絡の合図。 アメリカではポストの色は赤ではなく、青。ごみ箱と間違えてしまいそう…。
妻のベスはアルヴィン・ジョイナーに会わないほうがいいと警告。妻のベスの「苦しんでるなら楽にしてあげれば」というのが、殺せという意味で怖い。 「高尚な目的に誓いを立てた。会えば新たな犠牲者が出る」というベス。さらっと恐ろしいことを言うベスにゾッとしますね。
「犠牲なくして勝利なし」と鼓舞するベス。議事堂爆破でも大勢が犠牲に。どれだけの人を犠牲にしても、「高尚な目的」とやらを実現するつもりなのが、恐ろしいです。
謎の女は弁護士アンジェラ・リンゼイだと名乗り、ハンナのことも始末しに! そこからハンナが釈放されたことがバレてしまったようです。 謎の女は何者なのでしょうか…。
アルヴィン・ジョイナーとマクリーシュはアーリントン国立墓地で密会。アーリントン国立墓地は戦争で亡くなった兵士が眠る墓地です。
ハンナが釈放されたことを知ったベスは、アルヴィン・ジョイナーとマクリーシュを会わせるよう仕向けたのは罠だと確信。
「政府はウソをついて虐殺現場に送り込み、全てを隠蔽した。利用された。だから利用する」とジョイナーを説得するマクリーシュ。 政府に絶望し、議事堂爆破計画に加担することを決めたのでしょうか…。
隊員には隊長として信頼・尊敬されていたマクリーシュ。ジョイナーはマクリーシュを逃がそうとハンナを妨害。マクリーシュは隊員のためにも過激な方法で政府を変えようとしたのでしょうか…。
墓地に到着したベスは、夫のマクリーシュを銃で撃ち殺し、自らも頭を撃ち抜き、自殺。 「高尚な目的」のために、自分たちをも犠牲にしたようですね。「犠牲なくして勝利なし」の言葉がここまで狂信的だったとは…。
マクリーシュも妻も死亡するという驚愕の展開となった『サバイバー:宿命の大統領』。 国民にはどう知らせるのでしょうか…。まさか副大統領のマクリーシュが陰謀にかかわっていたとは発表できないはず。退院できたトムですが、また難しい舵取りを迫られそうですね。
相手を危険な立場に置くことにもなると妻アレックスにも陰謀について話すことを止められたトム。 アレックスの目の前でドアが閉まったのは、アレックスが蚊帳の外に置かれた隔絶感を象徴するようでした。
マクリーシュが死に、陰謀の手がかりをつかむことはできるのでしょうか…。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Fugue II in C-minor, BWV 847: Allegretto - バッハ
- Keyboard Concerto in D-minor, BWV 974: Adagio - バッハ
気になったセリフをPick Up
「犠牲なくして勝利なし」"No victory without sacrifice."
マクリーシュの妻ベスのセリフ。自分たちまで犠牲にしたベス。マクリーシュやベスがそこまでした理由とは何だったのでしょうか…。
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