- 『Major Crimes メジャークライム~重大犯罪課』ファイナル・シーズン
シーズン6 第9話「陰謀のセオリー パート4」 - Major Crimes Season6 Episode9 "Conspiracy Theory: Part 4"
※ネタバレしています。
あらすじ
シャロンは事件現場で心房細動を起こして心臓が止まりかけていたが、病院に運ばれ、病状は安定する。 心臓移植か、左心室に血を送るのを補助する装置を埋め込むように医師に言われるシャロン。
5日間入院し、フリンや子どもたちに迷惑をかけているとシャロンは申し訳なく思っていた。みんなのために死んでいたほうがよかったかもしれないと口にするシャロンを夫のフリンは一緒に闘おうと励ます。
シャロンは死ぬ前に備えが必要だと教会へ行き、臨終の秘蹟を受ける。 さらに、メモと映像が2つ入ったSDカードをバズに預けるのだった。
弁護士のボニー、レイプ被害者のバネッサ、レイプ魔のビル・ランドンの殺害は、この3人に関係しているクレイグ・カーティスが犯人かと思われるが、物的証拠は見つからない。
重犯課はビル・ランドンに女性をあてがっていたクレイグ・カーティスを性的暴行の幇助と教唆、共同謀議で逮捕。殺人事件の解決に協力すれば、カリフォルニア州で収監され、懲役20年の実刑に。拒否すれば12州すべてで、刑を受けることになると説明し、クレイグと司法取引をする。
クレイグは、「レイプ被害者のバネッサが弁護士のボニーに、ボニーがビル・ランドンの妻ビッキーに、ビッキーが息子のセスに、ビル・ランドンが性的暴行犯だと言った」と証言する。バネッサ殺害に使われたスタンガンはランドン家がタックルズの用心棒に贈ったものだった。
重犯課はビル・ランドンの息子セスを逮捕。家宅捜索では、ボニーとランドン殺害に使われた2種類の銃弾、ボニーのカバン、ランドンとのつながりを隠すためバネッサの家から盗まれた本も発見される。父親のビル・ランドンの財産もセスの名義で海外の口座へ移されていた。
セスは父親のレイプ事件の訴訟が起こり、財産を取られたくなかったために、ボニーやバネッサ、父親のビル・ランドンを殺したと思われる。 しかし、助手席の窓を開けたボニーや家の中に入れたバネッサが犯人のセスを信用したのか重犯課は不思議に思う。
実はボニーやバネッサ、夫のビル・ランドンを殺したのは妻のビッキーだった。最初は、ボニーとバネッサを殺したのは夫のビル・ランドンだと主張したビッキー。しかし、ボニーとランドンは同じ手口で殺されていたことから矛盾が出る。
ビッキーは夫のレイプを知り、今の生活を守ろうと、財産を息子の名義で移し、レイプ事件が発覚しないように弁護士のボニーや被害者のバネッサを殺害。その後、夫の逮捕で被害者が多数名乗り出たため、夫のビル・ランドンもボニーと同じ手口で殺したのだった。
取り調べで興奮したシャロンは意識を失い、病院に搬送される。 ガスも病院に駆けつけるが、ガスが働くレストランの客としてフィリップ・ストローが来ていた。 シャロンは治療の甲斐なく亡くなってしまう。
『Major Crimes ~重大犯罪課』 シーズン6 第8話「陰謀のセオリー パート3」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
シャロン・レイダーが死亡
まさかのシャロンが亡くなってしまいました! 主人公が亡くなるなんて驚きで、いまだに信じられません…。 絶対に元気になって、重犯課に戻ってくると思っていたのに。
自分が死ぬときにも備えが必要だと身辺整理を始めるシャロン。まわりに迷惑をかけていると、救急車の中で死んだ方がよかったんじゃないかとまで思い詰めているシャロンを見るのはつらいですね。
そんなシャロンを慰めるのは、夫のフリン。「何があろうと君と一緒に闘い抜きたい」と手を握るフリンには感動。いい人と結婚しましたね。
シャロンは教会に行き、結婚式を執り行ってくれたスタン神父に臨終の秘蹟をお願い。
心臓移植を受けることを決めたら、家族やまわりの人に「健康な心臓を持つ人が事故に遭いますように」と思わせてしまうことが嫌だというシャロン。心臓が移植できるということは、その裏では誰かが死んだということ。自分のことだけじゃなく、常にまわりを気遣うシャロンがやさしいですね。
さらに、他の心臓が必要な患者よりも、自分が優先されて心臓移植を受けるかもしれないと心配。「人と競ってまで生きたくない」というのが、なんと言うかすごいですね。 自分の命のことだけ考えるのではなく、まわりのこともよく見えているシャロン。でも、病気なんだし、もうちょっと自己中心的になってもいいのに…と思ってしまいました。
臨終の秘蹟を行うシャロン。まるで、自分の死期を悟っていたよう…。 バズに頼んで映像も撮影。その映像はラスティやフリン、重犯課のみんなへの遺言のようですね。シャロンはみんなにどんな言葉を残したのでしょうか…。
犯人はビル・ランドンの妻ビッキーだった
弁護士ボニー、バネッサ、ビル・ランドンの殺人事件はクレイグ・カーティスの証言で進展。 最初は何も話さなず、立ち去ったクレイグ。「無力さを感じるよな」と言っていたフリン。まるで、妻のシャロンの病気のことも言っているようで悲し気…。
クレイグは性的暴行の幇助と教唆、共同謀議で逮捕。ビル・ランドンは女性を口説いていたと言い訳するクレイグ…。確か被害者の女性は暴行されたあと、クレイグに連絡していましたね。知らなかったや口説いていたという言い訳は通用しないはず。
12州で犯行が行われたため、クレイグも12州で裁かれることに。それを司法取引で殺人事件の解決に協力すればカリフォルニア州で収監され、懲役20年の実刑のみに。軽い刑で済んでしまうのか心配でしたが、懲役20年ならまだ納得できますね。
でも、被害者にとっては、それでも軽い刑だと思うはず。 14人も被害者が名乗り出た暴行事件。 ビル・ランドンの妻ビッキーは「自称 被害者」だと言い、息子のセスは金目当てだと非難…。
前からビル・ランドンの悪行を知っていたのに、被害者がウソを言っていると非難するのがひどいですね。「自称 被害者」という言葉が怖い…。
弁護士のボニーは妻のビッキーに夫の性的暴行を話していたことが判明。そのビッキーは息子のセスに話していました。まるで伝言ゲーム。 訴訟から財産を守るため、息子のセスが3人を殺害したと思われましたが、真犯人は妻のビッキー。
犯人が女性なら、被害者のバネッサが家の中に入れたのも納得。
最初は、夫のビル・ランドンがボニーやバネッサを殺したと主張していたビッキー。今の生活を守るために、次々に人を殺害…。金のための自己中心的な犯行でしたね。 夫がした悪行よりも、金だけが心配だったようです。
まわりの人たちを気にかけるシャロンとは正反対でしたね。 シャロンはそんなビッキーに憤り、興奮したせいで倒れてしまい、帰らぬ人に…。
シャロンは絶対に助かると思っていたので、受け止められない…。
亡くなる前に、ラスティとはじめて出会ったときのことを話していたシャロン。オフィスは「人生で最高の時を過ごした場所」で、重犯課のみんなは家族同然。『クローザー』に登場したときは嫌われ者だったシャロンは今ではみんなに愛され、心配される存在になったのが、感動的ですね。
「このオフィスに俺は母親を捜しに来たんだ。そして見つけた」と言うラスティ。母親冥利に尽きますね! 母親のシャロンもこの言葉に感動。
シャロンは重犯課で夫のフリンと出会い、息子のラスティとも出会ったんですね。そう考えると感慨深い…。
フリンとハグしているとき「もう終わるわ。あと少しで」と口にしていたシャロン。事件の解決だけでなく、自分の死のことも言っていたようで悲しいですね。
フィリップ・ストローが登場
シャロンの死も衝撃的でしたが、ついにフィリップ・ストローが姿を現しました!
ラスティの元カレ ガスが働くレストランに客としてやってきて、ガスから色々と聞き出したようです。 シャロンの死に、フィリップ・ストローの登場…。ラスティが心配ですね。
フィリップ・ストローとの対決はどうなるのでしょうか。
シーズン6は残り4話ですが、シャロン抜きで進むことになりそう。シャロンの死がショッキングすぎて、次のエピソードを見るのもつらい…。
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