- 『Major Crimes メジャークライム~重大犯罪課』ファイナル・シーズン
シーズン6 第8話「陰謀のセオリー パート3」 - Major Crimes Season6 Episode8 "Conspiracy Theory: Part 3"
※ネタバレしています。
あらすじ
シャロンはくわしい検査の結果、心筋症の症状が深刻だと告げられ、植え込み型除細動器(ペースメーカー)をつけることになる。
ラスティはフィリップ・ストローと思われる男が信号無視で違反切符を切られたことを突き止めるが、フィリップ・ストローだとはっきりしない。シャロンは、LAとかかわりのなかったフィリップ・ストローがLAにこだわる理由がわかれば、LAに戻る理由も分かるかもしれないと口にする。
体調が不安な中、シャロンは引き続き、弁護士ボニーの殺害やバネッサ殺害事件の捜査を行う。
ボニーの息子スタンの情報で、他のレイプ被害者「サンディエゴ マイアミ」「インディアナポリス タンパ」「ラスベガス アトランタ」の本名と電話番号が判明する。 「サンディエゴ マイアミ」の本名はシェリー・コイン。 豪華な家に住み、高級車に乗るシェリー。重犯課はレイプ犯を脅した金で買ったと考える。
一方、「ラスベガス アトランタ」のマキーシャ・セルビーはレイプされたとラスベガス署に駆け込んでいたが、警察は聞き入れず、薬物の所持で逮捕、拘留されていた。
レイプ犯はタックルズのオーナー クレイグ・カーティスだと証明しようとするが、シェリー・コインもマキーシャ・セルビーも非協力的。
ラスベガス署から移送されてきたマキーシャは薬物所持の罪を取り消すかわりに、レイプ犯がドクター・ビル・ランドンだと証言する。 タックルズのオーナー クレイグ・カーティスは。出資者のランドンのセミナーに女性を送り込み、ランドンのレイプに協力していたことが分かる。
ランドンを逮捕するが、ランドンはレイプを否定し、合意の上だったと主張する。ランドンの妻ビッキーと息子セスは逮捕に抗議。 シャロンはランドンが性的暴行で逮捕されたことを公表。重犯課にはランドンに同じ手口で暴行された被害者から次々と通報が入る。
ランドンが弁護士のボニーを殺したと思われるが、決定的な証拠はなく、ランドンは釈放される。 その後、ランドンはボニーと同じように車内で射殺されてしまうのだった。
現場でシャロンは、ペースメーカーによる心臓データの異常を察知した主治医のトレースから電話を受け、すぐに救急車を呼ぶように指示される。 シャロンは意識が遠くなり、倒れこんでしまう。
『Major Crimes ~重大犯罪課』 シーズン6 第7話「陰謀のセオリー パート2」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
レイプ犯はドクター・ビル・ランドン
レイプ犯は胡散臭い自己啓発セミナーのドクター・ビル・ランドンだと判明。「タックルズ」のオーナー クレイグ・カーティスはランドンのセミナーに女性を送り込み、共謀。
クレイグは暴行に関係ないかと思ったら、女性がレイプされると知りながら、セミナーに行かせていたのでした。最悪…。クレイグも同罪ですね。
弁護士ボニーの息子スタンは、加害者が金持ちなら、金を搾り取れると大喜び…。「考える力があれば喜んではいられない」と言うエイミー。まったく残念過ぎる息子ですね。
弁護士ボニーがフェイスブックのメッセンジャーに隠していた情報で、他の被害者の名前も明らかに。
「サンディエゴ マイアミ」の本名はシェリーコイン。シェリーはランドンやクレイグを脅して、豪華な生活を手に入れたようです。 ウェスに気があるそぶりを見せるシェリー。シェリーを引き続き、尾行・監視することが決まり、「密着して離れません」と言うウェス。ペイジの「彼、本気です」というツッコミが面白いですね。
ペイジをデートに誘うも、プロに徹するべきと断られたウェス。エイミーは特捜班の警部補と同棲、警視シャロンはフリンと結婚、プロベンザは証人だったパトリスと結婚したと反論。
こうやって改めてみると、重犯課では職場恋愛が盛んなようですね。 特に、証人のパトリスと結婚したプロベンザにはびっくりしました。
ラスベガスの被害者
「ラスベガス アトランタ」の本名はマキーシャ・セルビー。なんとラスベガス署に薬物所持で拘留されていました。
レイプされてからすぐに警察に行き、被害を訴えたのにもかかわらず、警察はまともに取り合わず、カバンにあった薬物所持で逮捕。 ランドンにクスリを盛られたせいでハイだと思われ、薬物を持っていたため、信用されなかったのでした。
持っていた薬物は「タックルズ」でセクハラに耐え続けるためにやっていたというのが、やりきれないですね。
ラスベガス署はレイプ事件を全く捜査せず、放置。マキーシャを薬物所持で逮捕しただけで、レイプ犯は野放しに。通報されないことの多い性的暴行が、通報されても見逃されているのがひどいですね。
フリオのラスベガス署の知り合いは、性犯罪課のリンダ・シャベス刑事。フリオとリンダは寝た仲…。フリオだけだと思い、電話で話し続けるリンダ。
リンダがラスベガスからLAに来ると言ったときに、首を横に振るフリオの反応が面白かったですね。 フリオも隅に置けませんね!
ランドンを逮捕するが、殺される
マキーシャの証言でランドンがレイプ犯だと分かったものの、ネバダ州ラスベガスで起こったことのため、決定的証拠とはならず、状況証拠に。州をまたぐと厄介なことに。犯人が分かっているのに、もどかしいですね。
それでもシャロンはランドンを逮捕することに。ランドンはレイプを否定し、合意の上だったと主張。
「俺を信じろ」と言いながら、暴行したというランドン。自己啓発セミナーでも「自分自身を信じ抜け」と言っているのがおそろしいですね。 連続レイプ犯が自己啓発セミナーを行っていたというのが皮肉。
「セミナーでどれだけの人の人生を変えてきたか」と言っていましたが、変えたのは暴行された被害者の人生。 「インディアナポリス タンパ」の被害者ダイアナは2週間前に、自殺していたことが判明。
マスコミへの発表で、ランドンのせいで人生を壊された人が続々と通報してくるのでした。 「4人が明るみに出たなら他に40人はいるはず」と言っていたシャロン。思っていた通りでしたね。でも、こんなに多くの女性が被害に遭ったと思うと、やりきれない気持ちに…。
ランドンの妻ビッキーに、ランドンの息子セスは逮捕に抗議。息子のセスは被害者の1人シェリーを知っていたのでしょうか…。
副本部長は名誉棄損で訴えられるとランドンの逮捕公表に反対。それに対してシャロンは犯罪と闘うのに、男の醜いエゴに対処しながらはうんざりだと反論。シャロンは男社会の警察で苦労してきたようです。
同じカリフォルニア州のサンディエゴで被害に遭ったシェリーからも証言を取ろうとする重犯課。 しかし、殺人の容疑者でもあるランドンは車内で撃ち殺されて死亡。ボニーやバネッサ殺害の最有力の容疑者が殺されるなんて!
しかも、殺された手口は弁護士のボニーと同じ…。 謎は深まるばかりですね。ボニーやバネッサ殺害犯は誰なのでしょうか…。
倒れるシャロン
くわしい検査の結果、シャロンの心筋症は思ったよりも深刻だと判明。ペースメーカーを埋め込み、心臓移植の待機リストにも。
ペースメーカーがスマホに接続され、心臓のデータがクラウドに保存されるというのが、驚き。ペースメーカーもハイテクに!
階段も走るのも禁止になったシャロン。まさかここまで重症だったなんて…。プロベンザもシャロンの病状を心配。プロベンザの言うとおり、ゆっくり休んでほしいですね。
ペースメーカーが異常を察知し、事件現場でシャロンはまた倒れてしまいました。 フィリップ・ストローもラスティに近づいているようで、不安になりますね。
シャロンはこの事件を解決することができるのでしょうか…。
『Major Crimes ~重大犯罪課』シーズン6のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫