『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第8話「信念が生み出すもの」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第8話「信念が生み出すもの」
  • Designated Survivor Season1 Episode8 "The Results"
『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

あらすじ

下院議員の選挙を控えた前日、カンザスシティでは投票機に仕込まれたリシンによるバイオテロで投票所のボランティア・スタッフが病院に運び込まれていた。

大統領のトムは投票を中止しようとするが、バイオテロで亡くなった投票所のミンディ・ヘッサーが議事堂のテロもおそれず、国民の重要な権利である選挙権を守り抜こうとしたと知り、選挙を予定通り行うことを決める。

FBI副長官のアトウッドは息子のルークを誘拐され、謎の女に脅されていた。ハンナはケータイを2つ持っていたり、様子がおかしいアトウッドを尾行し、謎の女の写真を撮る。 尾行しているハンナに、周辺を見張るカタランも気付いていた。

ハンナはアトウッドに捜査を頼まれたウェドル事件と同じように、アトウッドの息子が誘拐されたことに気付く。 しかし、アトウッドは謎の女の指示通り、大統領のトムにマジード・ナサールをタリウムで毒殺したと自供し、逮捕される。

ハンナはそれをアーロンから聞かされて驚くが、番号非通知のメールで「アーロン・ショアに何も言うな」と口止めされていた。 そのメールの追跡の結果、電話番号がわかるが、その電話の女は「11:14 p.m.」を調べてみてというだけだった。

レオは記者ジャレッド・アボットに大統領のトムが実の父親ではないという疑惑を聞かれて、混乱する。トムにDNA検査の結果を渡されたレオは悩むが、トムが父親であることには変わりないと検査結果を見ずに返す。

DNA検査の結果、トムはレオの実の父親だった。トムは記者のリサにその事実を知らせる。 お互いに惹かれていたセスとリサだったが、リサがレオのことを他の記者ジャレッド・アボットに追わせていたことが判明し、仕事上の関係だけに戻ることになる。

予定通り行われることが決まった選挙には、大統領のトム自身が投票所に出向き、投票する。その姿を見た国民も投票所に向かい、高い投票率を記録する。

議会が再建され、国家を立て直す重要な一歩を踏み出し、キンブルはアトウッドのナサール殺害の調査に独立検察官を立てることにする。 キンブルは副大統領から大統領になろうとするマクリーシュの思惑を見抜き、その思惑を潰してやると警告する。

マクリーシュは謎の女と接触。謎の女はナサールの捜査状況も監視しろと指示。あと1人犠牲になれば、望みが叶うと言うのだった。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第7話「内通者の影」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

バイオテロが発生

リシンによるバイオテロで犠牲者が。 毒物のリシンは、トウゴマの種子から精製された強力な毒。

アメリカでは手紙の封筒に入れられ、送りつけられることが多いそう。 ドラマ『ブレイキング・バッド』では主人公のウォルターがリシンを精製するシーンが。 日本でもリシンで夫を殺そうとした妻が逮捕されています。

リシン (毒物) - Wikipedia

猛毒であり、人体における推定の最低致死量は体重1kgあたり0.03mg。毒作用は服用の10時間後程度(たんぱく質合成が停止、それが影響していくことによる仕組みのため)。戦時中は エアロゾル化したリシンが、 化学兵器として使用された事もある。また、たんぱく質としては特殊な形をしているため、 胃液、 膵液などによって 消化されず、 変性 しない。

猛毒のリシンは投票機に仕込まれていたことが判明。リシンの毒におかされ、投票所のボランティア・スタッフが病院に運ばれていました。 当初はインフルエンザの流行だと思われていた件がまさかバイオテロだとは…。

CDC(アメリカ疾病管理予防センター)やDHS(国土安全保障省)、FBIの合同捜査に。 CDCは感染症の対策など、海外ドラマにもよく登場しますね。

捜査の結果、リシンをまいたのは元トラック運転手のウォルター・リンチの犯行だと判明。 動機は反政府的な思想。どうやらリンチはアナーキスト(無政府主義者)だったようですね。

リンチは民兵組織にも所属。組織的犯行も疑われますが、単独犯でした。全米の投票所でリシンがばらまかれなくて一安心。

リシンで亡くなってしまったボランティアのミンディ・ヘッサー。長年、投票所のボランティア・スタッフとして働き、投票権を守ってきたミンディ。 議事堂爆破というテロが起こっても、決して恐れず国民の重要な権利を最後まで守り抜いたのに犠牲になってしまったのが残念ですね。

トムはミンディの勇敢さに心をうたれ、中止しようとしていた選挙を予定通り行うことを決意。 アメリカで投票するためには、事前に選挙人名簿に名前を載せてもらえるように申請しないといけないそうで、結構、手続きが面倒だそうです。

翌朝、大統領のトム自身が投票に向かい、国民に安全をアピール。そのときは、投票所はガラガラでしたが、その後、投票所には長い列ができることに。最初は、史上最低の投票率かと思ったら、高い投票率を記録。

ミンディの勇気に押され、議会の選挙も無事に終わりましたね。このときばかりはビール片手にホワイトハウスのみんなもうれしそう。

これで、議会が再建され、色々なことが前に進みそうです。

アトウッドは息子を人質にされ、ナサール殺害を自供

FBIの副長官アトウッドは息子を人質にされ、謎の女の言いなりに。 ハンナは様子のおかしいアトウッドに気付き、尾行。 ハンナは謎の女を写真に撮りますが、その様子はまわりを見張っていたカタランも見ていました!

謎の女は顔認証でも正体が分からず…。

アトウッドはハンナにウェドル事件を調べろと指示。ウェドル事件は麻薬捜査官がカルテルに娘を誘拐され、捜査を中止せざるを得なくなった事件。アトウッドは密かに自分の置かれている状況をハンナに知らせていたのでした。

アトウッドが謎の女に指示されたのは、マジード・ナサール毒殺の自供。カタランがナサールを毒殺したと、ハンナに嗅ぎつけられたことを知り、先手を打ったようです。

ナサール殺害に使われたのはタリウム。リシンにタリウムなど物騒な毒物ばかり登場しますね…。

ウソの自供をし、確保されたアトウッド。動機は議事堂爆破で亡くなった人たちを想ってだと説明。これには、トムも納得できず。独立検察官による捜査が行われるようです。アトウッドの潔白は証明されるのでしょうか…。

「11:14 p.m.」

アーロンにホワイトハウスに呼び出されたハンナ。ハンナには「アーロン・ショアに何も言うな」とメールが。マクリーシュが議事堂爆破のとき、防空壕に改築されていた105号室にいたと知らせてきた人物と同じ。ハンナがアーロンに呼び出されたことを知っているということは、ホワイトハウス内部事情にかなり精通した女性のようですね。

チャックにメールを追跡してもらうハンナ。 ちなみにチャックが差し入れしたベアクロ―はクマの手の形に似たデニッシュのことだそう。

メールの追跡の結果、電話番号だけが判明。その電話番号の女性はハンナと会う気はないと「11:14 p.m.」を調べろと言うだけ。 「11:14 p.m.」に何かが起こったのでしょうが?

アトウッドが脅されていることを黙っていろと指示したり、なぜ、この女性がハンナに情報を教えるのかも謎ですね。

レオの実の父親はトムだった

レオは記者にトムが実の父親じゃない可能性を聞かれて混乱。

その記者ジャレッド・アボットはリサの頼みで動いていたことが判明。記者ジャレッド・アボットの傍若無人な質問には嫌悪感しかありませんが、ボツにすると約束したリサまで関わっていたなんて。

大統領の真の姿を伝えるために必要なニュースだと言うリサ。 大統領の息子が実の子どもかどうかなんて、関係ない気が…。大統領だけでなく、大統領の家族にもプライバシーは存在しないようですね。

DNA検査の結果、トムはレオの実の父親だと判明。 結局、息子のレオは結果を見ることを拒否し、開封せず。シークレットサービスのマイクの助言「検査結果は本当の意味での父親を教えてくれるわけじゃない」が役に立ったようです。

マイクの父親は、母親が再婚してできた血のつながっていない継父。いろんなことを教えてくれ、今の私を作ってくれた人だというマイク。血のつながりなど関係ないと励ましてくれるのでした。

第6話「2つの尋問」で、撃たれたマイクでしたが順調に回復しているようでよかったですね。レオともすっかり仲良くなったよう。

DNA検査の結果を開封したときには、トムの微妙な反応で、トムが実の父親じゃなかったのかと不安に。 これで記者を黙らせることができましたね。

マクリーシュの狙いは大統領

議員のキンブルはマクリーシュが副大統領から大統領の座を狙っていると見抜き、「トム・カークマンを辞任に追い込んだら、マクリーシュも道づれにしてやる」と警告。さすがの迫力で、怖い…。

やっぱり、マクリーシュは大統領の座を狙っていました。 マクリーシュも謎の女と接触。あと1人犠牲になるということは、大統領のトムが殺される!?

マクリーシュを大統領にした後は、一体どんなことをする計画なのかおそろしいですね。 謎の女は何者なのでしょうか…。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト

『サバイバー:宿命の大統領』の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

気になったセリフをPick Up

「検査結果は本当の意味での父親を教えてくれるわけじゃない。見たものが真実とは限らない」

"Those tests They tell you biology. But they don't tell you who your dad is. Can't always trust what you see."

マイクのセリフ

シークレットサービス マイクのセリフ。DNA検査の結果を見るかどうか悩むレオに助言するマイク。血のつながりがなくても、父親のトムと過ごしてきた時間は本物だということを教えてくれるのでした。開封せずに我慢したレオも立派ですね。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

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