『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 あらすじと感想 キャストやその後の活躍

マスケティアーズ パリの四銃士

イギリスのBBCが、フランスの文豪アレクサンドル・デュマの名作「三銃士」を新たな解釈でドラマ化した『マスケティアーズ パリの四銃士』。 NHKでは、シーズン2まで放送されました。 『マスケティアーズ パリの四銃士』のシーズン4はなく、シーズン3が最終シーズンです。

ニュース:三銃士を描いた歴史ドラマ『マスケティアーズ』がシーズン3で終了へ | 海外ドラマNAVI

文豪アレクサンドル・デュマの名作『三銃士』を新しい解釈のもとにドラマ化した、英BBCの人気アクションドラマ『マスケティアーズ』が、シーズン3をもって終了することが明らかになった。 【関連記事】華麗な

本国イギリスでは2016年にシーズン3が放送。四銃士はどうなるのでしょうか…。BS日テレで最終シーズンの放送が始まったということで、続きを視聴。

Huluでは『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン1~3が配信中です。

※作品の配信情報は2018年10月3日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各配信サービスのホームページもしくはアプリをご確認ください。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3は全10話となっています。Huluで配信されているのと見比べると、どうやらBS日テレで放送されているものにはカットされたシーンもあるようです。

『マスケティアーズ パリの四銃士』終了後のキャストたちの活躍も調べてみました。

もくじ

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3のエピソード(全10話)あらすじと感想

『マスケティアーズ パリの四銃士』の登場人物・キャストやその後の活躍

 ※年齢は2018年10月現在のものです。
ダルタニアン

銃士隊に入隊し、アトス、ポルトス、アラミスたちの仲間に。下宿屋の女主人だったコンスタンスと結婚する。

演じているのは…

ルーク・パスカリーノ(Luke Pasqualino)

1990年2月19日、英国 ピーターバラ生まれ。 身長187㎝。年齢28歳。

2013年、クリス・エヴァンス主演のSFアクション映画『スノーピアサー』にグレイ役で出演し、イケメンだと話題に。ドラマシリーズでは、『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』や議論を呼んだ青春ドラマ『Skins - スキンズ』に出演。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、コメディ映画『Smartass(原題)』や陸軍の女性衛生兵を描いたBBCの戦争ドラマ『Our Girl(原題)』に出演。 2018年にはインド映画『Solar Eclipse: Depth of Darkness(原題)』に出演しています。

ガイ・リッチー監督映画『スナッチ』から派生したドラマ『スナッチ・ザ・シリーズ』では、主人公のアルバート役を演じています。『スナッチ・ザ・シリーズ』には映画『ハリー・ポッター』シリーズのロン役でおなじみのルパート・グリントも出演。 私生活では歴史ドラマ『ベルサイユ』に出演するマディソン・ジェイザニと付き合っていると報道されました。

アトス

銃士隊の中で最強の剣士で、リーダー的存在。爵位を捨てて、銃士になった過去が。陸軍卿となったトレヴィルから銃士隊の隊長に任命される。

演じているのは…

トム・バーク(Tom Burke)

1981年6月30日、英国 ケント州生まれ。 身長183㎝。年齢37歳。

父親はグラナダ版『シャーロック・ホームズの冒険』で初代ワトソンを演じたイギリスの俳優 デビッド・バーク。

ベネディクト・カンバーバッチ主演の2010年の映画『僕が星になるまえに』では、ベネディクト・カンバーバッチ演じる末期がんの主人公ジェームズを支える親友の1人 デイヴィー役で出演。 名探偵ポワロ 「複数の時計」では、MI6に所属するコリン役を演じました。

ベン・ウィショー主演、米ソ冷戦時代のBBCを舞台にした報道番組を製作を手掛けるジャーナリストを描いた『THE HOUR 裏切りのニュース』のシーズン2にビル役で出演。 2016年にはトルストイの名作をドラマ化したBBC製作の『戦争と平和』では、フェージャ・ドーロホフ役を演じました。

『ハリーポッター』シリーズの作者J.K.ローリングが素性を隠し、ロバート・ガルブレイスというペンネームで書いたミステリー小説 「私立探偵コーモラン・ストライク」シリーズ。 その小説を2017年にドラマ化した作品『私立探偵ストライク』では、主人公で義足の私立探偵コーモラン・ストライクを演じています。

製作中の2018年のティルダ・スウィントン主演の映画『The Souvenir(原題)』に出演することも決定しているようです。 私生活では独身だそう。

アラミス

銃の扱いに長けたスナイパー。プレイボーイだが、弱い立場の女性や子どもたちを気遣う心優しい銃士。王妃と惹かれあい、王妃との間に子どもが。その子は王太子として育てられている。

演じているのは…

サンティアゴ・カブレラ(Santiago Cabrera)

1978年5月5日、ベネズエラ生まれ。 身長183㎝。年齢40歳。

チリ外交官の家庭に生まれ、チリ国籍。 スペイン語や英語、フランス語やイタリア語に堪能。サッカー選手を目指して、イギリスに。 演劇も学び、2003年にドラマ『MI-5 英国機密諜報部』に初出演。

2006年には超能力者を描いたSFドラマ『HEROES/ヒーローズ』では予知能力がある画家・コミックアーティストを演じました。 その後、スパイドラマ『コバート・アフェア』や『デクスター ~警察官は殺人鬼』などにゲスト出演。

アーサー王伝説をモチーフにしたイギリスのドラマ『魔術師 MERLIN』では騎士のランスロットを演じました。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』に出演。ニコール・キッドマンやリース・ウィザースプーン出演のミステリードラマ『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』にゲスト出演。

SFドラマ『サルベーション -地球(世界)の終焉-』では主人公のダリウス役を演じています。 私生活では、2008年に舞台監督のアンナ・マルセアと結婚。2016年には息子さんが生まれたそうです。

ポルトス

力が強く、接近戦が得意。パリの貧民街で育ち、努力を重ね、銃士になった。

演じているのは…

ハワード・チャールズ(Howard Charles)

1983年9月6日、イギリス ロンドン生まれ。 身長185㎝。年齢35歳。

ロンドン・ドラマセンターで演劇を学び、『マクベス』や『ヴェニスの商人』など数々のシェイクスピアの演劇に出演し、舞台で活躍。

2008年のドラマ『ビューティフル・ピープル』や2012年のホラーテレビ映画『ブラック・フォレスト』、ロマンス映画『&Me』に出演。

2016年には酔っぱらった男による交通事故に巻き込まれ、ケガを負うも、なんとか回復したそう。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、図書館司書が悪と戦うアドベンチャー・ドラマ『ライブラリアンズ』のシーズン4にゲスト出演。

2018年には、映画『スコーピオン・キング』シリーズのの第5弾となる『Scorpion King: Book of Souls (原題)』に出演予定。 その他にも、2018年に制作中のスリラードラマ『The Widow(原題)』などに出演することがきまっているそうです。 私生活では、独身の模様。

コンスタンス

ダルタニアンが下宿する宿屋の女主人で、ダルタニアンと恋に落ちる。王妃の侍女としても活躍。夫が亡くなり、ダルタニアンと結婚する。銃士隊の兵舎で働いている。

演じているのは…

タムラ・カリ(Tamla Kari)

1988年7月27日、イギリス ウエストミッドランド コベントリー生まれ。 身長169㎝。年齢30歳。

2011年、人気のコメディ番組の映画版『The Inbetweeners Movie(原題)』でルーシー役を演じ、デビュー。 2012年にはヴァンパイアや狼男と幽霊が一緒にシェアハウスで暮らすBBCのドラマ 『ビーイング・ヒューマン』にパール役や、『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』にゲスト出演。 コメディドラマ『Cuckoo クック―』ではレイチェル役を演じています。

その後、シットコム『The Job Lot(原題)』やデビュー作の続編『The Inbetweeners 2(原題)』に出演。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、コメディのテレビ映画『Young Hyacinth(原題)』、アクションドラマ『スタン・リーのラッキーマン』などに出演。 2018年には、ミステリードラマ 『ヴェラ~信念の女警部~』のシーズン8の第1話に出演。

『コール・ザ・ミッドワイフ ~ロンドン助産婦物語』のシーズン7の第1話にもゲスト出演しています。 私生活では、独身の模様。

トレヴィル

王直属の銃士隊の隊長だった。部下からの信頼も厚く、頼れる隊長。陸軍卿に昇進し、隊長の座はアトスに任せる。

演じているのは…

ヒューゴ・スピアー(Hugo Speer)

1969年3月17日、イギリス ヨークシャー生まれ。 身長180㎝。年齢49歳。

失業者の男たちが生活のためにストリップをすることになる1997年のコメディ映画『フル・モンティ』でガイ役を演じ、注目を集めることに。

2002年のホラー映画『デス・フロント』に出演。2008年にはベネディクト・カンバーバッチも出演する『アガサ・クリスティー ミス・マープル4 「殺人は容易だ」』でジェームズ・アボット役を演じました。ホラードラマ『BEDLAM-ベッドラム-』に出演。

ミステリードラマ『ブラウン牧師』では、 バレンタイン警部補役を演じています。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、ローマによるブリタンニア侵攻を描いたドラマ『Britannia/ブリタンニア(原題)』に出演。 2019年から放送される予定の犯罪ドラマ『London Kills(原題)』では主人公の刑事を演じる予定だそう。

私生活では2015年に女優や作家としても活動するビビエン・ハーベイと結婚しています。

アンヌ王妃

フランス国王ルイ13世の妻。スペイン出身で、国王とは政略結婚した。アラミスと恋に落ち、結ばれる。アラミスの子を王太子として育てている。

演じているのは…

アレクサンドラ・ダウリング(Alexandra Dowling)

1990年5月22日、イギリス生まれ。 身長168㎝。年齢28歳。

2012年にオックスフォード演劇学校を卒業。 2012年、アーサー王伝説をモチーフにしたイギリスのドラマ『魔術師 MERLIN』のシーズン5で、モードレッドの恋人カーラ役で出演し、デビュー。

2013年にはバイキング戦士を描いた映画『ハマー・オブ・ザ・ゴッズ』に出演。

ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』ではウォルダー・フレイの娘で、エドミュア・タリーの妻となったロズリン・フレイ役を演じています。 「名探偵ポワロ『象は忘れない 』」にはマリー役で出演。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、舞台で活躍。 2018年12月に公開される予定のファンタジー映画『Starbright(原題)』に出演することが決まっています。 私生活では、アトス役のトム・バークと付き合っているのでは?と噂されましたが真相は不明。現在は、独身の模様。

ルイ13世

フランス国王。子どものようで、無邪気な性格。悪人ではないが、周りに利用されてしまうこともしばしば。王太子をかわいがっている。

演じているのは…

ライアン・ゲイジ  (Ryan Gage)

1983年1月17日、イギリス ロンドン生まれ。 身長178㎝。年齢35歳。

映画『ホビット 竜に奪われた王国』、『ホビット 決戦のゆくえ』で湖の町の統領の腹心の部下 アルフリド役で出演。 『Serial Thriller: Angel of Decay(原題)』で実在の殺人鬼テッド・バンディを演じ、2016年の英国インディペンデント映画祭では主演男優賞を受賞したそう。

舞台でも活躍し、『ハムレット』や『マクベス』などのシェイクスピア劇でも活躍。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、ドラマ『スタン・リーのラッキーマン』にゲスト出演。 2017年には SFドラマ『宇宙船レッド・ドワーフ号』でヒトラーを演じました。

フェロン総督

パリ総督で、親衛隊を動かす。グリモーと結託して様々な悪だくみをし、国王を失脚させようとする。ルイ13世の兄で、愛人の子。

演じているのは…

ルパート・エヴェレット(Rupert Everett)

1959年5月29日、イギリス ノーフォーク生まれ。 身長193㎝。年齢59歳。

1982年に全寮制のパブリックスクールを舞台に、同性愛や共産主義に傾倒していくエリート学生を描いた舞台『アナザー・カントリー』でデビューし、映画版にも出演し、コリン・ファースと共演。

1989年、半自叙伝的小説『哀れ、ダーリンは娼夫?』を発表し、ゲイであることをカミングアウトしたことで、一時期、俳優の仕事がなくなってしまったそう。 1997年には映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』でジュリア・ロバーツ演じる主人公の親友を演じて話題に。

SFドラマ『ブラック・ミラー』や ベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ『パレーズ・エンド』に出演。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、ファンタジー映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』に鳥類学者役を演じました。 コメディドラマ『Quacks(原題)』に出演。監督・脚本も務めたオスカ―・ワイルドの伝記映画『The Happy Prince(原題)』では主役のオスカ―・ワイルド役を演じ、コリン・ファースと再共演。

2019年に放送される予定のウンベルト・エーコの小説をもとにしたドラマシリーズ『薔薇の名前』では、異端審問官 ベルナール・ギー役を演じるそうです。

ルシアン・グリモー

残忍な傭兵でフェロンの手先となり、暗躍する。

演じているのは…

マシュー・マクナルティ(Matthew McNulty)

1982年12月14日、イギリス マンチェスター生まれ。 身長175㎝。年齢35歳。

『LAW & ORDER: UK』など数々のドラマや映画に出演。 雷に打たれたことで超能力を手に入れた不良を描いたドラマ『Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!』ではセス役を演じました。2013年『名探偵ポワロ 「カーテン~ポワロ最後の事件~」』ではアラートン役で出演。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、ドラマ『スタン・リーのラッキーマン』にゲスト出演。 2018年、厳寒の北極海に派遣されたイギリス海軍を描いた海洋冒険ホラー『ザ・テラー』では、テラー号の副長 エドワード・リトルを演じています。

フランス国王ルイ14世が作ったベルサイユ宮殿を舞台にした歴史ドラマ『ベルサイユ』ではギヨーム役で出演。

マルショー隊長

親衛隊隊長。恥をかかされたことで、コンスタンスを敵視している。

演じているのは…

マット・ストーキー(Matt Stokoe)

1989年1月13日、イギリス ダーラム生まれ。 身長188㎝。年齢29歳。

雷に打たれたことで超能力を手に入れた不良を描いたドラマ『Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!』ではアレックス役で出演。ゲームの声優としても活動。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、『ダウントン・アビー』のプロダクション会社が製作する、17世紀を舞台にアメリカへ渡った英国移民を描いた歴史ドラマ『Jamestown(原題)』でジェームズ役を演じています。 2018年には、『ゲーム・オブ・スローンズ』のロブ・スターク役で有名なリチャード・マッデン主演の政治スリラードラマ『ボディガードー守るべきものー』に出演。

シルヴィ

戦争のため、パリに避難してきた難民。剣の腕前はアトスも感心するほど。

演じているのは…

Thalissa Teixeira

生年月日などは不明。 『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、イギリスの刑事ドラマ『バーナビー警部』にゲスト出演しています。

ガストン(オルレアン公)

ルイ13世の実の弟。前に謀反を起こし、追放されるが、国王と和解。王の座を狙っている。

演じているのは…

アンドレ・フリン(Andre Flynn)

生年月日などは不明。 数多くの舞台に出演し、『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、17世紀を舞台にアメリカへ渡った英国移民を描いた歴史ドラマ『Jamestown(原題)』にゲスト出演。

2018年には サム・ロックウェル主演のコメディ映画『Blue Iguana(原題)』に出演しています。

ミレディ・ド・ウィンター

アトスの元妻で、アトスの弟を殺した罪で絞首刑にされたはずだった。生き延びたミレディはその後、スパイとして暗躍し、国王の愛人だったことも。

演じているのは…

メイミー・マッコイ(Maimie McCoy)

1980年11月1日、英国 ヨークシャー州生まれ。年齢37歳。

2001年にロンドンのメトロポリタン大学演劇科を卒業。 2004年にはジョニー・デップ主演の映画『リバティーン』に出演し、数多くのドラマや映画に出演。

ミステリードラマ『刑事モース~オックスフォード事件簿~』のCase4 「ファミリービジネス」ではアリス役を演じています。

『マスケティアーズ パリの四銃士』後は、刑事ドラマ『主任警部アラン・バンクス』にタムシン・リチャーズ役で出演。『グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース クリスマス・エピソード』にも出演。

生き埋めや降霊術など実際に起こった様々な出来事を再現したAmazonオリジナルホラードラマ『ロア~奇妙な伝説~』シーズン2の第2話には 処女の生き血で美肌を保とうした殺人鬼エリザベート・バートリ役で出演しています。

『マスケティアーズ パリの四銃士』でトレヴィル演じるヒューゴ・スピアー主演、2019年から放送される予定の犯罪ドラマ『London Kills(原題)』にも出演する予定となっています。

私生活では俳優のジェームズ・ブラーと結婚し、2015年には娘さんが産まれたそうです。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第1話「戦利品」"Spoils of War"

あらすじ

スペイン軍と戦うアトス、ポルトス、ダルタニアンたち、フランスの銃士隊。しかし、戦況は火薬が届かず、不利。アトスたちはスペイン軍側の大砲が使えないように、突撃し、スペイン軍の火薬をすべて爆破。勝利をおさめる。

グリモーは戦いを指揮していた将軍の指を切り落して脅し、補給部隊の火薬を強奪していた。まずは修道院に火薬を運び、スペインに強奪した火薬を売ろうとしていたのだった。

アラミスはその修道院で修道士として子どもたちの世話をしていた。グリモーたち盗賊は修道院長を刺殺。 アラミスは子どもたちを守ろうとみんなで地下に隠れる。

一方、アトスたちは将軍を追い、補給部隊の火薬が盗まれた現場に。修道院の子どもリュックは抜け穴から外へ脱出し、アトスたちに助けを求める。 こっそりと地下から修道院に入ったアトスたちはアラミスと再会。 銃士隊とアラミスたちは子どもたちと修道士を外に逃がす。

追っ手に人質とされ、刺されたリュックだったが、胸に入れていたものが防護となり無事だった。 ポルトスとアラミスは火薬をスペインに渡さないため、橋の下ですべて爆発させる。 アラミスは今回のことで、銃士に戻ることを決意。4人でパリに戻ることに。

ダルタニアンの妻コンスタンスは兵舎を任され、トレヴィルは陸軍卿に。パリ総督で親衛隊を率いるフェロンは弱い者いじめをさせており、トレヴィルとコンスタンスたちは親衛隊の隊員を裸で表に出し、笑い者にする。フェロンはグリモーとつながっていた。

アトスたち銃士隊はパリに配属されるが、パリ総督のフェロンは逆らうと後悔するぞと脅しをかけるのだった。

感想

4年が経過

シーズン2の最終回から4年も経っていることが判明。 アラミスは4年間も修道士として、清貧で禁欲的な生活を送っていたなんて!

スペインとの戦争で戦うアトス、ポルトス、ダルタニアン。戦いを指揮する将軍は火薬もなく大砲も使えないのに、「王に命を捧げろ」と無茶なことを命令…。アトスはスペイン側の火薬を爆破する作戦を思いつき、ダルタニアンが先頭を切って突撃!  無事、スペイン軍の火薬は全部大爆発。無謀な作戦でしたが、上手くいってよかったですね。

将軍はグリモーに借金をしていたようで、肉切り包丁で手を切られるハメに。しかも、脅され、火薬を奪い、敵のスペイン側に売ることに協力させられることに。手を切るだけでは飽き足らず、切断された手を拷問するグリモー。グリモーの残虐さが際立つシーンでしたね。戦いの後に死んだ兵士から指輪を盗むグリモーはまるでハゲタカ。霧の中のグリモーは死神にも見えますね。不気味な雰囲気を漂わせるグリモーは何者なのでしょうか?

アラミスは修道士に

神に仕える道を選んだアラミスは修道士として子どもたちのお世話を。子どもたちにもやさしいアラミスはみんなに懐かれているようでほのぼの。 アラミスのいる修道院が盗んだ火薬の置き場所に。修道院の院長は殺されてしまいました。しかも、背中から刺されるという卑怯な方法で。極悪非道なグリモー。

アラミスはアトスたちと再会!  再会を喜ぶ中、ポルトスだけは不満げ。「ひとりは皆のために」と誓ったはずなのに、銃士を辞めたアラミスに怒っていました。

そんなポルトスは女の子に懐かれることに。「巨人なの?」とポルトスに聞いてくれるように頼む女の子がかわいいですね。しかも、蹴りを入れて、逃げていく女の子!  巨人だと思われるポルトスには笑ってしまう。

貧しさや禁欲には耐えられるが、服従には慣れないというアラミス。あんなに女好きだったアラミスも禁欲には耐えられたんですね…。

親衛隊を懲らしめるコンスタンス

ダルタニアンと結婚したコンスタンスは兵舎を任されていることが判明。トレヴィル隊長は陸軍卿に。コンスタンスは親衛隊の弱い者いじめをやめさせるため、親衛隊に恥をかかせることに。

浴場から裸で逃げ惑う親衛隊に市民は大爆笑!  トレヴィルは今回だけ銃士隊の隊長に戻り、親衛隊隊長の顔面をパンチ。一発で倒すなんて、さすがですね。 でも、反撃されないか心配に…。

フェロンとグリモーはつながっていた

親衛隊を率いるフェロンは病気で痛みに苦しんで、何か痛み止めの薬(麻薬!?)を飲んでいるようですね。しかも、グリモーとつながっていました。フェロンはスペインの味方なのでしょうか…。 それにしても、王妃の「息子は成長し、王は幼児化していく」という言葉が辛辣!

息子はルイ13世の子ではなく、本当はアラミスの子でしたね。すっかり成長した王太子。国王も子煩悩な父親として頑張っているようです。 倒れたのはびっくりですが、ただの疲れで一安心。 フェロンは王とも親しいようなので、また何か吹き込まれそうで心配ですね…。

アラミスは銃士に戻る

修道院から逃げ出すも、追っ手に追われるアラミスと子どもたち。リュックが刺されたときには、もうダメかと…。銃士の格好をしていたおかげで助かったようで一安心。リュックを人質にした手下の頭のど真ん中を撃ち抜いたアラミスはさすが!  修道士をしていても、銃の腕はなまっていませんでしたね。

スペインの手に渡る前に、橋の下に馬車を落とし、爆弾ですべての火薬を爆破!  今回は爆発シーンが盛りだくさんでした。

2人で笑いあう、アラミスとポルトス。わだかまりも溶けたようで、よかったですね。 アラミスは今回のことで、自分にあっているのは銃士だと実感。やはり、アラミスは生粋の銃士でした。 これで、4人が集結! パリに戻ることに。

四銃士は伝説的存在になっているようで、子どもたちにも大人気。しかし、パリ総督のフェロンは「実物はパッとしない」とバッサリ…。さらに「国の命運をかけた戦いに、ボロきれは必要ない」とボロきれ扱いされる銃士隊! 

ダルタニアンは愛する妻コンスタンスのもとに直帰。幸せそうで何より。 パリに配属されることが決まった銃士隊。パリ総督で親衛隊も率いるフェロンと残忍なグリモーがシーズン3での敵となりそうです!

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第2話「パリの飢え」"The Hunger"

あらすじ

食糧難のパリ。ボーフォール公爵とフェロン総督、グリモーは手を組み、難民たちに穀物を盗まれたと主張。王に高値で盗んだ穀物を売りつけ、儲けようとしていた。

穀物強奪が難民の仕業だと信じた市民は暴動を起こし、親衛隊は難民キャンプを襲う。濡れ衣を着せられたリーダーのユベールや他の難民たちは逮捕され、檻に。難民を守ろうとしたダルタニアンも逮捕されてしまう。 難民のシルヴィはアトスに15年前に苦難軍が広めた王への抗議文書を見つけられてしまう。アトスたち銃士隊は難民たちを救おうと調査を開始。

1000袋も盗まれた穀物の一部は荷車の貸し出し業者がグリモーから勝手に盗んで売っていたことが判明。 荷車の星のマークと石灰の白い粉を追い、ポルトスは盗まれた1000袋の穀物を発見する。 荷車の貸し出し業者のせいで穀物が見つかり、グリモーは業者の男を拷問し、殺害。

親衛隊のスパイで裏切り者だったレオンは見張りのクレモンティーヌを殺し、難民が穀物を盗んだように見せかけるため、王の紋章がついた穀物の袋を仕込んでいた。 親衛隊のマルショーは穀物強奪の罪をすべてレオンになすりつけ、射殺。 シルヴィは獄中で亡くなった父親ユベールと対面する。

アンヌ王妃はアラミスがパリに戻ったことを王から聞き、知るのだった。 計画が失敗し、王は穀物をパリ市民に無償で分け与えるつもりのため、儲けはゼロ。ボーフォール公はフェロンとグリモーに憤慨する。

グリモーは穀物を取り戻した銃士隊に感謝するが、ポルトスはグリモーの乗っている馬が荷車の貸し出し業者のものだったと気付き、グリモーに警戒心を持つのだった。

感想

難民に罪をなすりつけるグリモーたち

またしてもフェロンとグリモーは悪巧み。 今回はボーフォール公を巻き込んで、穀物で一儲けしようと計画。 そんなあくどい計画の犯人に仕立て上げられてしまったのは難民たち。 都合の悪いことはなんでも難民のせいにして、自分たちの罪から目をそらせようとするフェロンたちは汚いですね。

裁判もなしに絞首刑にしようと画策するフェロン。裁判官にも早く処刑しろと急かす始末。 それでも、裁判官は真っ当な人で「誰も法には逆らえない」と確かな証拠を要求。裁判官が権力に流されない人だったのが救いでしたね。

難民を守り、逮捕されてしまったダルタニアン。仕事だとコンスタンスに布団を引っぺがされたり、釈放されたときにはコンスタンスに情熱的なキスをされたりと、ラブラブ。

難民はフランスとスペインとの戦火に追われ、逃げてきた人たち。「不当な仕打ちに立ち向かうと反乱になるのか?」というユベール。 戦争や飢えなどの影響を真っ先に受けるのは、普通に暮らす人たち…。 ユベールはシルヴィの父親で、15年前に苦難軍が広めた抗議文を書いていたことが判明。

食べ物や住む場所がなくて、ルイ13世の父 アンリ王に救済を嘆願するも王は無視…。ユベールがシルヴィの父親だったのも驚き。名前で呼んでいたので、まさか父親だったとは…。

この時代は抗議文を書いただけで、反逆罪になってしまうのもおそろしいですね。 ユベールは獄中で死亡。他にも暴行された何人もの難民が犠牲になってしまったようです…。

難民キャンプにはスパイが

ポルトスとアラミスは一芝居打ち、情報を聞き出すのに成功。修道院から戻ってきたアラミスの迫真の演技が面白いですね。 星のマークから荷車の貸し出し業者に行きつくポルトスとアラミス。そこには後にグリモーが乗って現れる馬アンダルシアンが。

勝手に盗んだ穀物を売った業者はグリモーが殺害。戦場で残飯を漁ったというグリモーの生い立ちは過酷なものだったようですね。

ポルトスは1人で穀物を見張る男たちを撃退!  戦い後に、穀物が頭に降ってくるところがうれしそうなポルトスなのでした。

仲間だと思っていたレオンは実は親衛隊が難民居住区に送り込んだスパイだったと判明。 見張りの女性クレモンティーヌを殺し、穀物の袋を隠すレオン。 まさか、裏切り者だったとは…。でも、最初に暴動が起きた時には真っ先に逃げようとしていましたね。

シルヴィはアラミスを誘惑し、銃と手錠の鍵を取り、裏切り者のレオンに報復しようと銃を向けましたが、レオンを射殺したのは親衛隊のマルショー。 全部、レオンのせいにされ、幕引きがされるのでした…。

コンスタンスに失礼な言葉を投げつけるマルショーには、いつか「不名誉な死」が待っているのでしょうか…。

フェロンたちの計画は失敗

父親ユベールの遺体と対面したシルヴィ。「すべてを神の意志と思ってはいけない この世を地獄に変えたのは人間の意志 それを正すのも人間だ」と言っていたというユベール。 ひどい世の中でも、自分たちの力で世の中をよくしようと頑張っていた人が、金儲けのために権力を持った貴族の犠牲になってしまうのが悲しいですね。

しかし、王は穀物をパリ市民に無償で分け与えることになり、金儲けの計画は失敗したのはいい気味!  穀物で金儲けを企んでいたボーフォール公は憤慨。人殺しのグリモーをケダモノと軽蔑するボーフォール公ですが、同じ穴のムジナにしか見えない。

王のお気に入りで、極めて重要な男だというボーフォール公。フェロンにはまだ別の企みがあるのでしょうか?

フェロンは痛み止めに麻薬を常用しているようですね。何かを刻んでワインに入れて飲んでいるフェロン。杖もついているし、悪い病気なのでしょうか…。

シルヴィはアトスにキス。アラミスともアトスともキスをしたシルヴィ! なかなかやりますね。 アトスと因縁のあるミレディは戻ってくるのでしょうか…。

グリモーは計画を邪魔する銃士隊にただの市民だと言って、挨拶。 グリモーが穀物強奪の裏にいたと気付いた銃士たち。 わざわざ姿を現したグリモーと直接対決するときは近いのでしょうか…。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第3話 「戦友」"Brothers in Arms"

あらすじ

銃士は国王の命令で、国王の弟ガストン(オルレアン公)をパリに連れてくることに。道中、ガストンはパリの酒場で財布を盗まれたと3人を殺害。

国王は過去に謀反を起こし、追放した弟のガストンを許し、和解。国王は肺結核を患い、先が長くないことをトレヴィルに打ち明ける。弟と和解したのも、実の弟のガストンに伝統と自分の思いを息子につないでほしいと願ってのことだった。フェロンはこれを盗み聞きしていた。

正義を求める退役兵で酒場の店主のクリストフは、ガストンの裁きを求める。しかし、国王は聞き入れず、クリストフたち退役兵は武装蜂起。 交渉に来たトレヴィルとポルトスを人質に取る。

アトスたち銃士隊は人質になったトレヴィルとポルトスをトンネルから助けようとするが、グリモーが妨害。 ガストンが盗まれたのは財布ではなく、謀反の計画が書かれた書簡だった。

フェロンはガストンに協力し、書簡を取り戻し、謀反に賛同する貴族たちの名前を手に入れようと画策していた。 書簡のため、退役兵たちを皆殺しにしようとする親衛隊に、銃士隊たちは抵抗。銃士隊と退役兵たちは追い詰められるが、コンスタンスやシルヴィが連れてきた応援で親衛隊に勝利する。

だが、ガストンの書簡を盗んだクリストフの妻ジョセフィーンが亡くなってしまう。

国王は書簡を見て、弟の謀反の計画を知っても、ガストンを許そうとする。ガストンはバスティーユ牢獄送りに。 監獄のガストンはフェロンが協力していたことを国王にばらすと脅すが、フェロンは牢獄で死が待っていると脅し返すのだった。

感想

国王の弟がパリに

厄介な弟が登場。ルイ13世の弟ガストンは実在した人物で、何度も謀反を起こそうとしたそう。

ガストン (オルレアン公) - Wikipedia

フランス王 アンリ4世と王妃 マリー・ド・メディシスの三男として、 フォンテーヌブローで生まれた。兄に ルイ13世、 ムッシュ・ドルレアン(夭折)、姉に スペイン王 フェリペ4世妃 エリザベート(イサベル)、 サヴォイア公 ヴィットーリオ・アメデーオ1世妃 クリスティーヌ(クリスティーナ)、妹に イングランド王 チャールズ1世妃 アンリエット (ヘンリエッタ)がいる。

酒場でいきなり3人も刺し殺したガストン。実は盗まれたのは、財布ではなく、謀反の計画が書かれた書簡でした。いきなり関係のない人を次々と刺していくガストンがおそろしい…。

国王は肺結核だった

トレヴィルも王妃も反対する中、前にも失脚を企て追放したガストンと和解した国王。 なんと国王は肺結核を患っていることが判明!

実際には、42歳で亡くなったルイ13世はクローン病という潰瘍性大腸炎で亡くなったのではないかと推測されているようです。

先が長くないことをトレヴィルだけに教えた国王。6歳の息子と残された人生を過ごしたいという国王は、王太子を自分の子だと信じているようですね。 実の弟ガストンに息子を支えてほしいと願っている国王。謀反を計画し、3人も殺害した弟はその役にふさわしいとは到底思えませんね。

王太子が死ねば、ガストンが次の王だと囁くフェロン。子どもまで王位争いに巻き込むとは、醜いですね。 王太子を遠くから見守るアラミスのやさしい顔はパパそのもの。息子の成長を見て喜ぶアラミスにほっこり。

スペイン人のアンヌ王妃とは冷え切った仲の国王。 スペインと戦争中ということもあって、アンヌ王妃は孤立してしまっているようですね。

侍女だったコンスタンスとは今も仲良し。 戦死する人が多い中、子どもを産む気にはなれないと打ち明けるコンスタンス。 兵舎で働くコンスタンスは、夫の戦死を伝える仕事も任されている模様。つらい仕事ですね。でも、コンスタンスとダルタニャンの子どもが産まれたら、きっとかわいいでしょうね。

銃士隊と親衛隊が激突

3人の仲間を殺された酒場の店主クリストフは正義を求め、殺人犯のガストンを裁判にかけるように要求!  フェロンはガストンの書簡の存在を知り、ガストンに協力し、今回もグリモーが暗躍。

クリストフは当然の要求も聞き入れられず、親衛隊によって4人目の犠牲者が出たことで、武装蜂起。 フェロンが介入してきたことで、事態はさらに厄介なことに。 親衛隊に退役兵を皆殺しにしろと指示するフェロン。

トレヴィルやポルトスは退役兵の人質に。 「アルザスのときのように辛抱しろ」とポルトスに救出計画を伝えるアトス。 仲間内だけで通じる言葉があるというのがいいですね。

グリモーの妨害、親衛隊の攻撃で追い詰められた銃士隊と退役兵たち。 絶体絶命のタイミングで現れたのは、コンスタンスが連れてきた仲間とシルヴィの仲間たち。 一気に形勢逆転!

コンスタンスは親衛隊隊長のマルショーの首に剣を。「臆病者は王の影に隠れ、勇者は王の前に出る」と言うコンスタンスがかっこいい。

フェロンの犬であるマルショーより気概のあるコンスタンスのほうがよっぽど隊長に向いていますね。 トレヴィルに殴られて、そそくさと逃げ帰るマルショーの姿が情けない…。

泥棒はクリストフの妻ジョセフィーンだった

クリストフの妻ジョセフィーンは盗んだのは自分だとダルタニアンに告白。ガストンの書簡を盗んだことがこんな大ごとになるなんて…。

しかも、ジョセフィーンは銃撃戦で死亡。ダルタニアンは、クリストフに妻が泥棒だったと知られないようにかばったようですね。 クリストフは愛する妻が泥棒だと知らないままでいられて、よかったのかも…。

書簡を見て、弟が謀反の計画を立てていたと知っても許そうとする国王。弟に後を任せたら、王太子を殺してしまいそうなのに!  結局、ガストンは監獄に。フェロンとは敵になったようですが、似た者同士のようですね。

シルヴィが会いに来たのは、アラミスではなくアトスに。酒場でシルヴィを見かけたときも、うれしそうだったアトス。ミレディとのことは忘れて、シルヴィと幸せになれるのでしょうか…。

今回、退役兵で酒場の店主クリストフ役を演じたのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』で、シーズン3から 「旗標なき兄弟団」のリーダー ベリック・ドンダリオン役を演じるリチャード・ドーマーです。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第4話 「王室強盗」"The Queen's Diamonds"

あらすじ

ルイ13世の妹で、イングランド王妃ヘンリエッタの宝石が奪われてしまう。 イングランドはクロムウェルとの戦いで多額の資金が必要なため、宝石を売り、軍資金にする予定だった。

ダイヤを奪った犯人はエミール・ボネール。 ボネールにダイヤを売った相手を聞き出し、取り返していく銃士隊。

フェロンは全財産を投資したケルベロス号が沈没し、さらには借金まで背負っていた。フェロンはイングランド王妃からダイヤを買おうとフランスに来ているオランダの資本家ファンラールから、王名義で融資を引き出すことに成功する。

アラミスは娼館で育った幼なじみポリーヌと再会。貴族のサンピエールと婚約したポリーヌは娼館で育った過去について脅迫されていた。脅迫状を書いた犯人はサンピエールの従者で主人を守ろうとしたコレールだった。 コレールはポリーヌに去るように言い渡すが、ポリーヌは従者のコレールを刺し殺してしまう。

ダイヤを奪った犯人エミール・ボネールは実は5年間イングランドに潜伏し、イングランド王妃の庭師をしていたことが判明。しかも、イングランド王妃の侍女カロリーヌと結婚していたのだった。

ボネールがダイヤを売ったカネとこれから取り返したダイヤを売ったカネを合わせれば、カネは2倍に。 カネを渡すと交渉し、ボネールと妻のカロリーヌは恩赦を与えられ、自由の身になる。

ルイ13世が肺結核で瀕死だと知ったフェロンは壮大な計画があるとグリモーに語る。

感想

ボネールが再び登場

シーズン1の第3話「気に食わない任務」に登場したボネールが再登場。相変わらずの胡散臭さですね。 スペインに引き渡されたはずが、イングランドに逃げ延びていました。

ルイ13世の妹で、イングランド王妃ヘンリエッタは実在した人物。

ヘンリエッタ・マリア・オブ・フランス - Wikipedia

カトリック信者だったためにイングランドでは人気がなく、 国教会での戴冠を拒否したため、王妃としての戴冠式は一度も行われないままだった。後半生は 清教徒革命( イングランド内戦)により不穏となったイングランド国内の対応に追われるようになり、( 1642年 - 1646年)が最高潮となった 1644年に、末娘の ヘンリエッタ・アンの出産直後に故国フランスへの亡命を余儀なくされた。そして 1649年に夫であったイングランド国王チャールズ1世が処刑され、ヘンリエッタ・マリアは経済的苦境に陥っている。フランスでは パリで亡命生活を送っていたが、 1660年の 王政復古で長男チャールズが チャールズ2世としてイングランド国王に即位するとともにイングランドへ帰還した。しかしながら 1665年には再びパリへと戻り、4年後の1669年に コロンブで死去し、歴代フランス王家の墓所ともいえる サン=ドニ大聖堂 に埋葬された。

ダイヤを盗んだボネール

イングランド王妃からダイヤを盗んだ犯人はボネール。銃士たちに捕まって宙づりにされ、かつらが落ちるシーンは笑ってしまう。 まず、ボネールがダイヤを売ったのはフランソワーズ婦人。なんとダイヤを身に着けていたのは馬のセレナ!

白くてきれいな馬でしたが、まさか馬の尾にダイヤを編み込むなんて驚きですね。 暴れるセレナを撃ち殺そうとするアトス!!  あっという間に馬を手なずけてしまったダルタニアンはさすが農場育ちですね。

次は、デュベ。ダイヤを返してほしいという交渉は決裂し、背中を切られ、突き落とされるボネール!  合言葉「おやまあ!」と言いながら、落下するボネールが面白いですね。

ボネールの治療をしたのは、ポルトス。アラミスの治療を見て覚えたというポルトスは、縫合用のデカい針を見てうれしそう!

アラミスは再会した幼なじみを助けようとするが…

アラミスは幼なじみのポリーヌと再会。アラミスが娼館育ちだったとは…。 その過去を脅迫されているポリーヌを助けようとしたアラミスでしたが、最後は残念な結果に。

しかも、盗まれたブルーダイヤはポリーヌの結婚指輪になっていました。

ポリーヌを脅迫していたのは従者のコレール。てっきり、カネをゆすり取ろうとする目的だと思っていたら、主人を守るためだったというのが憎めませんね。

ポリーヌの過去がバレたら、主人も破滅。なんとか結婚を阻止したい従者のコレールに、どうしても結婚したいポリーヌ。最後はポリーヌがコレールを刺し殺してしまう悲劇的な結果に。 結局、自分の幸せを自分で壊してしまったようです。

ポリーヌがここまで追い詰められてしまったのも、変えられない過去とそれを受け入れない保守的な貴族社会だったのかもしれませんね。 血まみれのドレスが悲しい…。

幸せにアラミスとバージンロードを歩く姿が見たかったですね。

ボネールはイングランド王妃の侍女カロリーヌと結婚していた

なんとボネールはイングランド王妃の侍女カロリーヌと結婚していたことが判明!  とんだメロドラマにルイ13世もあきれ顔…。 ボネールの妻への愛だけは本物でよかったですね。

ボネールと妻は無罪放免に。ダイヤを売ったカネは死体の中に隠されていました。 ボネールが「皆は1人のため…」と言い出した瞬間、殺気立つ銃士隊!  最後までお騒がせなボネールでしたね。

シルヴィとアトスは順調に付き合っている模様。シルヴィは1話だけに登場するだけかと思っていましたが、これからも登場するようですね。 市民にも平等に機会が与えられるべきだと集会を開くシルヴィ。そこにはグリモーの姿も。支援金を渡そうとしてきたグリモーには何か魂胆がありそうですね…。

フェロンは王名義で借金

フェロンは投資が失敗し、破産寸前。そこで、ダイヤが盗まれたことを利用し、オランダの資本家から融資を引き出すことに成功。 全財産をつぎ込んだなんて、沈没したケルベロス号には一体何が積まれていたか気になりますが、またしても悪巧みをするフェロン。

勝手に王名義で融資を引き出したようですね。しかも、高い利子で…。グリモーに壮大な計画があると語るフェロン。 ルイ13世の弟ガストンも計画に入っているのでしょうか…。

ルイ13世を失脚させる「壮大な計画」とはどんなものなのか気になりますね。銃士隊は阻止できるのでしょうか…。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第5話 「シャトレ脱獄」"To Play the King"

あらすじ

牢獄が破られ、囚人たちが脱獄。騒動の裏では、フェロンとグリモーが牢獄の地下にある国王の金庫から金塊を盗もうとしていた。 錠前師で国王の金庫を設計した囚人のジュベールは妻のアナベルを人質にされ、金庫を開けるようにグリモーに脅される。

逃げ出した囚人の中には自分を国王だと思っているボレルもいた。

宮殿では王太子の6歳の誕生会が盛大に行われることに。誕生会にはオランダから資本家のファンラールも来ていた。ファンラールは国王の借金の利子の返済期限が過ぎているとトレヴィルに相談。トレヴィルはフェロンが王の名義で勝手に借金をしていることを知り、フェロンを問い詰める。

フェロンは国王宛ての借金の書状を取り戻そうとするが、失敗。フェロンは資本家のファンラールを殺害し、マルショーはボレルの仕業のように見せかける。 宮殿に入り込んだボレルはフェロンに都合の悪い書状を燃やし、王妃を殺そうとする。 アラミスは王妃を守り、ダルタニアンがボレルを射殺するのだった。

フェロンは自分の悪事を国王に告げ口すれば、王の命は長くないことを諸外国にも流すとトレヴィルを脅す。

国王の金庫から軍資金を盗む計画は失敗するが、フェロンはまだガストンと同盟者がいるとグリモーをなだめる。 その様子をトレヴィルは偵察していた。

感想

フェロンは王名義の借金がバレる

フェロンとグリモーの悪巧みは国王の金庫にまで。 国王から盗んだ金で、王太子が新国王になったときに侵攻する軍資金を用意しようと画策。まったく王の名義で借金したり、金庫から盗もうとしたりと、やりたい放題ですね…。

借金の件はトレヴィルにバレ、フェロンは資本家のファンラールを殺害!  まさか、自分で手を下すとは…。さすがに動揺したのか、フェロンは牢獄に囚人を戻すのを遅らせるように通達するのを失念。

親衛隊隊長に死体の始末を頼み、ファンラールは囚人のボレルに殺されたことに。 自分を国王だと思い込むボレルは借金の書状も燃やしてくれ、フェロンにとっては好都合でしたね。

自分が国王だと思い込んでいるボレル

「この地獄の住人さえ王座への道は邪魔できない。我こそ王」と芝居がかったとんでもないことを言い出した囚人のボレル。

ボレルはサラスの戦いにいた元兵士で、心を病んでしまったと同情するダルタニアンでしたが、ボレルは超危険人物!

ダルタニアンを蹴って逃げたり、子どものように無邪気なだけかと思ったら、シスターも殺してしまいました…。そういえば、最初に看守のことを刺し殺していましたね…。

ボレルがいたサラスの戦いでは、籠城戦で飢え、犬やネズミ、さらには人間も食べたという話にゾッとしますね。 ボレルが心を病んでしまったのも無理はないのかも。

自分が国王だと思い込んでしまったボレルは殺人もいとわないのがおそろしい…。 休んでいた王妃にもボレルの魔の手が。 王妃を守ろうと、「僕の女だ」宣言をするアラミス!

王妃を守り切ったアラミスでしたが、国王は不機嫌に。アラミスと王妃の関係に薄々気が付いているのでしょうか…。

王太子の誕生会

6歳になる王太子のため盛大な誕生会を開く国王。パリ総督 フェロンから、将来の国王となる王太子に忠誠を誓うように指示。ひざまずこうとして倒れたフェロンに「伯父上、大丈夫?」と手を差し伸べる王太子がかわいい。 こんな子に反旗を翻し、軍を差し向ける気なんて…。

「弱きものを助けるべきなのに」というダルタニアンの言葉が響いたのか、シルヴィの元に走り、キスするアトス。 アトスはシルヴィと結ばれるのでしょうか。

トレヴィルはグリモーとフェロンの企みとつながりに気付いたようですね。なかなか諦めないグリモーとフェロン。この2人の悪事が暴かれ、失脚する日は来るのでしょうか。グリモーたちにとって邪魔な銃士隊と直接対決する日も近そうですね。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第6話「最後の闘争」"Death of a Hero"

あらすじ

銃士隊のアトス、アラミス、ポルトス、ダルタニアンの命を狙うグリモー。 シルヴィと一夜を過ごし、隙だらけのアトスはグリモーに殺されそうに。シルヴィがグリモーを撃ち、追い払う。

アラミス、ポルトス、ダルタニアンはフェロンが偽造したトレヴィルの手紙の命令でヴェルデ将軍を迎えに行く。 途中でアラミスは国王に呼ばれ、離脱。

ポルトス、ダルタニアンはグリモーのワナにかかり、襲撃される。グリモーに襲撃されたアトスは危険を察知し、ポルトス、ダルタニアンを追う。 ポルトスとダルタニアンは爆破されたがれきの下敷きになるが、助けに来た銃士隊に無事に助け出される。

アラミスは父親の命日のお墓参りにサン・ドニへ巡礼する国王に同行。

ガストンを脱獄させ、計画を進めるフェロン。しかし、アラミスが国王に同行したことで計画が狂い始める。 グリモーは裏切りがバレて、絞首刑にされる前に国王とアラミスを殺せとフェロンを脅す。

フェロンは国王を殺そうとするが、自分を信頼し、不義の子である自分を王家の人間として扱う国王を殺すことはできなかった。 思い直したフェロンはグリモーにルイ国王こそ真の君主だと忠誠を誓う。裏切ったフェロンをグリモーは刺殺。

フェロンは最後の力で警告のため撃った銃声で、アラミスは襲撃に気付き、銃撃戦に。 そこに応援の銃士隊が。しかし、グリモーは逃亡し、ガストンと共にパリを後にする。

アラミスは国王に王妃と寝たことを問い詰められる。真実を知った国王は今後、王妃と王太子に近づくなと命令。 その後、王妃と密会したアラミスは国王の死期が近いことを知らせ、備えろとアドバイスするのだった。

感想

狙われる銃士隊

まさかここでフェロンが死んでしまうとは!  しかも、最期に改心したのが意外でしたね。

命を狙われる銃士4人。アトスはシルヴィの部屋に入り浸りで、隙だらけ…。任務に集中するためにシルヴィとは別れることに。 女性に溺れるタイプだったとは…。

アラミスとポルトスはビンを使って、射撃の腕を披露し、一儲け。目隠ししたアラミスが地面ギリギリのところで撃ち落すのは、さすが!  しかし、その一儲けしたお金はコンスタンスが徴収。兵舎の食費となったようですね。

グリモーはシルヴィに撃たれ、重傷。自分で銃弾をお腹から摘出! かなりの重傷を負ったグリモーでしたが、銃士たちへの攻撃はさらに過激に。 ワナにかかったポルトスとダルタニアンを、大量の火薬で取り囲み、爆破。死んでたまるか!と叫ぶ2人も吹っ飛ばされ、がれきの下敷きに。 それにしても、ワインの樽に未練を残すポルトスは食いしん坊で、お酒好き!

ついに国王に問い詰められるアラミス

呼び出されたアラミスは国王の巡礼に同行。 サン・ドニ大聖堂はフランスの王と王族が代々埋葬されてきた場所だそう。ルイ13世と王妃のアンヌもサン・ドニ大聖堂に埋葬されています。

サン=ドニ大聖堂 - Wikipedia

ナポレオン・ボナパルトが教会を 1806年に再開させたが、王の遺体は埋められた穴に残されたままだった。ナポレオンが エルバ島に流されると、 王政復古がなされた。ルイ18世は、ルイ16世とマリー・アントワネットの遺骸を捜すよう命じた。わずかな遺骸、おそらく王のものと思われる骨、女性の ガーターベルトを含んだ灰色の物質が 1815年 1月21日に発見され、サン=ドニに運ばれて ...

やはり、王妃とアラミスの関係に気付いていた国王! 「反逆罪で絞首刑にする」と宣告されたアラミスでしたが、結局、おとがめはなしのようで一安心。

会うなと言われてすぐ、王妃と密会するアラミス!  今後もかげから王妃と王太子を守ることになりそうですね。

フェロンは改心

自分を信頼しきっている国王を前に、目が覚めたフェロン。 国王のまっすぐな心が、あくどいフェロンにも響いたようですね。愛人の子だったフェロンにも王家の一員としてサン・ドニ大聖堂に埋葬されるように墓石を用意していた国王。 やさしい…。

フェロンでも弟の国王を殺すことはできませんでした。 フェロンの悪巧みのパートナー グリモーは激怒し、フェロンを殺害。グリモーは手下ではなく、フェロンとは対等な立場だったんですね。

最後まで、フェロンの裏切りを知ることなく、銃声で警告し自分を救ったと信じる国王。 能天気でだまされやすいけれど、まっすぐなところが国王のいいところですね。巡礼者の服を着て、クルクル回る国王が子どもみたいでかわいい。

死期が近い国王はアラミスと共に銃撃戦に参加し、うれしそうでしたね。

親衛隊の隊長マルショーはフェロンが死んでも、グリモーに協力。銃士隊を始末する計画は失敗。 国王が亡くなった後には、ガストン率いる軍隊がパリに侵攻する計画は続行中?

 

親衛隊もグリモーの味方のままなのが厄介ですね。 銃士隊はグリモーやガストンからフランスを守ることができるのでしょうか?

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第7話「見掛け倒し」"Fool's Gold"

あらすじ

銃士たちはグリモーの手下を尋問し、グリモーがフランス東部に逃げたことを知る。シルヴィによると東部にはグリモーの故郷エパルシーが。

アトスたちはグリモー捜索にエパルシーに向かうが、近くで女性たちが作りあげた村に遭遇。 リーダーのジュリエットは野盗を警戒し、アトスたちのこともなかなか信用しない。

女性たちの村にも、バスティアンという脚をケガしたことで助けられた男もいた。しかし、バスティアンは脱走兵で村の洞窟に隠した金を探していたのだった。

アトスが1人でグリモーを捜していると小屋を発見。村の老女テレーズに閉じ込められてしまう。テレーズは重症のグリモーの手当てをし、匿い、逃がしていた。 テレーズは母親に溺死させられそうになった子どものグリモーを助け、育てたのだった。

アトスはテレーズに毒の付いた針で刺されるが、なんとか助かる。アラミスは母親とグリモーの話を聞き、グリモーの母親がジュリエットだと気付く。

バスティアンはジュリエットを人質に、金の入った箱を渡せと要求。女性たちとアトスたちはあちこちに仕掛けたワナを利用し、共闘。 野盗たちを倒す。金はジュリエットが村を作るために使い果たしていた。

ポルトスは村の妊婦エロディの出産を手伝い、無事、女の子が生まれる。

王妃はアラミスと一夜を共にしたことを認め、国王に自分を摂政にしてほしいと頼む。葛藤する国王だったが、摂政にすることを認め、王妃に秘密を守るよう約束させる。

感想

銃士たちはグリモーを捜しに

逃げたグリモーの行方を知るため、手下を尋問する銃士隊。ウィリアム・テルごっこをして、脅すことに成功。威勢の良かった手下もすぐに情報を吐き出しました。

見習いでも、投げたりんごに命中させるとはさすが!  アラミスたちの教え方が上手いようですね。

グリモーを追い、フランス東部の悲惨な戦場に。 そこには女性たちだけの村が。 さっそく、ワナにかかったダルタニアンとポルトス。ふたり一緒に網に引っ掛かった姿が滑稽!

アラミスも笑いをこらえ切れていませんでしたね。「女性に縛られたことはあるが、あくまで遊びだ」といきなりプレイ経験を告白するアラミス!

女性たちの村にも、ケガをして助けられた男性バスティアンが。兵士に退屈しのぎにいたぶられたと言っていたので、同情していたら、なんと脱走兵で野盗の仲間!

村の洞窟に隠した金を狙い、村を襲撃。 隠した金は略奪品だったのでしょうか?

女性たちの村を襲撃する野盗

妊婦のエロディや女性たちも弓矢で野盗と戦い、野盗の1人を確保。この人は囚人で絞首刑を免れるため兵士に。 「兵士でなく、投げつける肉が必要だった」と語る野盗の男。脱走したところでバスティアンの仲間になったようです。 この人はエロディを殺さず、バスティアンと違って人殺しを嫌うただの盗人。 最後は女性たちの仲間に。脱走兵の中にも、野蛮なことを嫌う普通の人がいてよかったですね。

金を手に入れようとしつこいバスティアン。ジュリエットを人質に金を要求。 ワナを駆使して、脱走兵たちをやっつけていくのが爽快ですね。結局、金はジュリエットが村のために使い、なくなっていました。

どうせバスティアンは私利私欲のためにしか使わないはずだし、村のために使った方が何倍もいい使い道ですね。

グリモーの過去が判明

グリモーのつらい生い立ちが明らかに。 グリモーの母親はなんと村のリーダーのジュリエット。ジュリエットは監禁され、兵士たちに暴行された過去が。産んだグリモーを虐待し、溺死させようとしたところを村の老女テレーズが助け、育てたことが判明。

つらすぎる過去が明らかに。グリモーがあんなに残忍になったのも無理ないですね。 もちろん虐待していたことは許せないですが、母親のジュリエットが兵士にされたことを考えるとグリモーを虐待してしまったことも責められない…。

「あなたに似た兵士がいた。元はいい人でも、暴力に慣れるとそれしか信じられなくなるの」とアトスに言うテレーズ。

ケガをしていたグリモーを匿い、逃げるのを助けたテレーズ。 母親には愛されなくても、テレーズには愛されていたようですね。

テレーズに毒針で刺され、幻覚を見るアトス。グリモーや別れたシルヴィも登場。 最近、アトスはグリモーに襲われたり、落馬したり、毒針で刺されたりと散々な目に遭っていますね…。

水浴びしているジュリエットの背中にはムチの傷痕が。別れ際にアラミスがそっとジュリエットを抱き寄せるのが、やさしい。

エロディの出産を手伝うポルトス。エロディと恋に!? ポルトスなら、いいパパになりそう。いつか再会して、家族になれるといいですね。

王妃が摂政となることに

まだフェロンを信じ、国葬にすることにこだわる国王ルイ13世…。話を聞いても謀反人だと信じられないようですね。 頑固な王様で、トレヴィルも王妃も大変。

王妃はついにアラミスと一夜を共にしたと国王に面と向かって告白。「血縁上の父親はアラミスだが、思い出や知識、愛を授けたのは国王。ルイ13世と王太子にふさわしい歴史を書く」と摂政になることを申し出る王妃。

歩み寄って、仲直りできてよかったですね。政略結婚も大変。 ルイ13世でブルボンの血が終わることになっても、ブルボン家は続いていく。 血よりも思い出や知識、愛のほうがずっと大事なのかもしれませんね。

アラミスもジュリエットに子どもはいないと答えていたし、秘密は永遠に守られそうです。

銃士隊が逃げるグリモーを捕らえることはできるのでしょうか。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第8話「戦争捕虜」"Prisoners of War"

あらすじ

アラミスと王妃は密かにスペインと交渉し、和平を結ぶために動いていた。しかし、アラミスはグリモーのワナにハマり、スペイン大使と会おうとすると捕まってしまう。 グリモーには、王妃を失墜させ、王座を狙うルイ王の弟ガストン、ロレーヌ公爵、さらに親衛隊のマルショー隊長もついていた。

グリモーはスペインからの親書を偽造し、アラミスを返してほしければ、スペイン人の戦争捕虜を引き渡すように要求。 スペイン人のアンヌ王妃が弟であるスペインのフェリペ王の要求を飲めば、民衆の怒りを買うことになり、王妃を失墜させるのがグリモーたちの作戦。

絞首刑になりそうなスペイン人の戦争捕虜を助け出した銃士隊。ダルタニアンはそこで絞首刑にされそうだった いとこのエスポワールと再会する。エスポワールは職を失い、パンを盗んだ罪で絞首刑にされそうだった。ダルタニアンはエスポワールをスペイン人の戦争捕虜たちと逃がし、助けることにする。

アラミスとスペイン人の戦争捕虜を交換する場所に行く途中、ダルタニアンはエスポワールを逃がす。しかし、そこでグリモーを発見。グリモーが黒幕だと知ったダルタニアンたち銃士隊は、アジトに奇襲をかけ、戦う。 グリモーはアラミスを置いて逃亡。 アトスの命を救ったエスポワールは田舎に帰るのだった。

スペイン捕虜の計画が失敗し、グリモーは王妃が支援する貧困層の教育の教材を利用。そこに印刷された王妃の紋章を利用し、「スペイン人王妃の新恋人」という中傷ビラを町中に配り、貧困層を支援し、民衆の人気がうなぎのぼりだった王妃の名声を地に落とす。 中傷ビラを印刷したのはシルヴィのせいにされ、ムチ打ちの刑になってしまう。

帰ってきたミレディはシルヴィと接触。夫だったアトスとも再会するが、拒絶される。 ミレディはトレヴィルからの仕事を引き受けることにするのだった。

感想

ミレディが姿を現す

ミレディが再登場。 薬で幻覚を見始めた国王がミレディの名を口にしたときはびっくり。国王の愛人だったこともあるミレディ。 国王のベッドにはミレディのトレードマークでもあるワスレナグサの刺繍がされたハンカチが。

アトスをいまだに夫で、自分は妻だというミレディ…。アトスが持っていた手袋はシーズン2第10話(通算20話)「愛に負け、愛に勝つ」で、アトスを待っていたミレディが待ち合わせ場所に置いていったものでしたね。

イギリスでも殺人を犯したというミレディ。公爵と結婚し、息子を殺したらしいですね。さすがというか何というか、相変わらずの生活をしていたよう…。

シルヴィにも会ったミレディ。シルヴィをムチ打ちから助け出すアトスの様子も見ていましたね。自分が入り込む隙はないと思ったのでしょうか?  トレヴィルの仕事を引き受けたミレディ。どんな仕事をすることになるのでしょうか…。

アラミスと王妃はスペインと和平交渉

アラミスと王妃は禁じられたはずなのに、密会。スペイン側と勝手に和平交渉を進めていました。それが、グリモーに悪用されてしまうことに。 グリモーが焼いたロザリオの十字架で手錠を外して逃亡。 一度は逃げ出すも捕まってしまうアラミス…。

アラミスを救うため、スペイン人捕虜を開放することに。絞首刑にされそうになった捕虜に混じって、ダルタニアンのいとこ エスポワールが。パンを盗んだだけで、絞首刑というのが怖いですね。 エスポワールも助け出したダルタニアン。エスポワールのおかげで、グリモーを発見、アトスの命も助かることに。銃を使えるエスポワールが意外な大活躍でしたね。

グリモーを殺すことに執念を燃やすアトス。 最終的にグリモーとアトスは殺し合うことになるのでしょうか…。

みんなに黙って和平交渉をしていたアラミスに怒る銃士隊。 「平和のためだ。戦争が難民を生み、グリモーみたいな男を作る」と言うアラミス。戦争を早く終わらせようと奮闘したアラミスでしたが、それが裏目に出てしまいましたね。

陰謀に巻き込まれるシルヴィ

計画を邪魔されてもあきらめないグリモー。悪知恵が働きすぎ…。今度は王妃が支援する貧困層の教育の教材を利用し、中傷ビラで王妃の失墜を画策。 せっかく民衆の心をつかんだのに、中傷ビラのせいで王妃の人気は失墜してしまいました。

噂のせいで一気に民衆の心を失ってしまう王妃。国王も王妃は民衆に愛されないと知って、おかんむり…。 摂政になるはずの王妃の立場はまた危ういものになりそうですね。

そんな陰謀に巻き込まれてしまったのはシルヴィ。中傷ビラの罪をなすりつけられ、ムチ打ちの刑に!

無実なのに巻き込まれてしまったシルヴィが気の毒ですね。1回でもあんなにひどい傷だったのに、30回もムチ打ちされていたらと思うとゾッとしますね。

しかも、親衛隊のマルショー隊長はこの機に乗じて、コンスタンスも罰しようとムチ打ちを手加減するかわりに告発しろとシルヴィに提案。 まったく執念深い男ですね…。 どうしても恥をかかされたコンスタンスに仕返ししたくてたまらないようです。

アラミスに政治に手を出すなと釘を刺したトレヴィル。ミレディに仕事を依頼したり、何か作戦があるのでしょうか…。『マスケティアーズ パリの四銃士』もあと残り2話。どんな結末を迎えるのか楽しみですね。

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第9話「条約」"The Prize"

あらすじ

国王が亡くなり、トレヴィルは早急に新王となった王太子をパリ市内にかくまわせる。 ガストンと、いとこのロレーヌ公はグリモーの資金で軍を組織し、パリへ攻め込む時期を見極めていた。

国王の遺言でトレヴィルは摂政に任命される。トレヴィルは信用できない親衛隊を解散させるが、親衛隊の隊長マルショーはグリモーの配下につくことを選ぶ。

トレヴィルはガストンを宮殿に呼び、恩赦として新王に世継ぎがなければガストンが王位を継承できるようにし、さらに、リュクサンブール宮や手当てを与えると和解案を出す。 トレヴィルはおとりを使い、ガストンに新王がパリ市外へ避難したと信じ込ませる。

トレヴィルはロレーヌ公が軍を解散すれば、ロレーヌ領の独立を認める和解交渉を進め、ガストンと決別するようにすすめる。 トレヴィルはガストンとロレーヌ公を仲間割れさせる作戦を立てていた。グリモーはトレヴィルの作戦を見抜き、新王を拉致し、ロレーヌ公がトレヴィルと結んだ和平条約を破棄させようと考える。

新王はコンスタンスとシルヴィがかくまっていたが、王妃の息子の姿を見たいという願いでサン・シュルピス教会へ。 盗み聞きしていたマルショーはコンスタンスを襲い、新王を拉致しようとするが、アラミスが阻止する。

新王はダルタニアンと洗濯場の床下に隠れるが、グリモーに見つかってしまう。

ガストンに金と軍の指揮権を与える話をしている隙に、トレヴィルはロレーヌ公との交渉に成功。ガストンをだますことに成功する。 しかし、ロレーヌ公が和平条約に署名しようとするとき、新王を捕らえたグリモーが現れる。ロレーヌ公は署名するが、グリモーはロレーヌ公を殺害。

トレヴィルは新王をポルトスに託し、敵に立ち向かうが、グリモーに撃ち殺されてしまう。

感想

国王が崩御

ついに国王が亡くなり、フランスは大混乱。ついにガストンやロレーヌ公、グリモーの軍が間近に。

すぐに新王となった王太子を守るため、走るトレヴィル。まさか王妃ではなく、トレヴィルが摂政に指名されたことにびっくりですね。 国王はスペインとの戦争中で、スペイン出身の王妃を摂政にするにはリスクが大きいと考えたようです。

王妃はさらに孤立することに。息子の居場所を知ることもできないのはつらいですね。

新王はコンスタンスとシルヴィが匿うことに。まずは、廃墟となったクリストフの酒場に。第3話「戦友」、ガストンが財布を盗まれたと大勢殺した酒場はすっかり荒れていましたね。

新王は抜け出して果物を勝手に食べようと…。さすがお金を使ったことがなさそうな新王なのでした。

次は、コンスタンスが前に元夫と住んでいた空き家へ。新王も安全だったのに、王妃が息子の姿を見たいと言ったため、教会へ。 危険すぎると思ったら、案の定、マルショーに襲われることに。 コンスタンスを殴りつけるマルショー。まだ恥をかかされたことを根に持っていそう…。 アラミスのおかげでなんとか新王は連れ去られずに済みました。

その次に、新王を匿ったのは洗濯場の床下。ダルタニアンが新王を守ろうとしますが、グリモーに刺され、連れ去られることに。 おとりも使って、新王を守ろうとしましたが、結局捕まってしまいましたね…。

トレヴィルが撃ち殺されてしまう

トレヴィルの計画はロレーヌ公とガストンを仲間割れさせること。まだ貴族の品性と分別を忘れていないロレーヌ公を味方に引き入れ、ガストンと決別させることに。

金と軍の共同指揮権でまんまとだまされたガストン。 しかし、グリモーにトレヴィルの計画は見抜かれていました。 蚊帳の外に置かれたグリモー。貴族にとって所詮グリモーは都合のいい資金源としか見られていなかった模様…。

解散になった親衛隊を雇い入れるグリモー。親衛隊と銃士隊の因縁も決着がつくのでしょうか…。

新王を人質に、ロレーヌ公が結んだ和平条約を破棄させようとするグリモー。 条約に署名したロレーヌ公も殺害!  ガストンもどさくさに紛れて逃亡してしまいました…。

トレヴィルは身をていして、新王を守り抜き、グリモーに撃ち殺されてしまいました!  銃士隊の隊長から陸軍卿、摂政と大出世したトレヴィル。

新王を守って命を落とすなんて、王家に忠誠を誓ってきたトレヴィルらしいですね。 トレヴィルの命まで奪ったグリモー。 グリモーとの決着はどうなるのでしょうか…。

『マスケティアーズ パリの四銃士』はあと1話。どんな結末を迎えるのか楽しみですね。

【最終回】『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン3 第10回「戦いの行方」"We Are the Garrison"

あらすじ

グリモーに殺されたトレヴィルの葬儀が行われ、銃士たちは悲嘆に暮れていた。酒場でトレヴィルの死を悼んでいるとそこに爆弾が投げ込まれる。さらに銃士隊の兵舎まで爆破され、武器庫から火薬が盗まれていた。

グリモーは爆発でダルタニアンが死んだと思い込む。グリモーとマルショーはシルヴィや難民たちを人質にし、銃士隊をおびき寄せる。ポルトスはダルタニアンが死んだと思われていることを利用し、ダルタニアンに奇襲させ、形勢を逆転させる。 マルショーとダルタニアンは一騎打ちとなり、ダルタニアンは爆発で死んだ仲間のためにも仇をとり、マルショーは死亡する。

シルヴィは妊娠しており、アトスは喜び、銃士隊も祝福する。 アトスは戦術の才覚があるポルトスを昇進させるように王妃に進言。アラミスを陸軍卿に推薦する。

新王の祝福の儀式が行われる大聖堂を銃士隊の兵舎から奪った火薬で爆発させようとしていたグリモー。ダルタニアンとアトスは導火線を抜き取り、爆発を阻止。 アトスとグリモーは激しい戦いを繰り広げ、ついにアトスはグリモーを殺すのだった。

王妃は王直属の銃士隊を解散し、民衆のための銃士隊を結成すると宣言。 ポルトスはヴァロン将軍として前線復帰を命じられ、パリに来ていたエロディと結婚することを決め、娘の名前をマリー=セセットに決める。

王妃はミレディにガストン暗殺を命じる。 アラミスは迷った末、王妃と息子のそばにいられる陸軍卿の職を引き受ける。 アトスはダルタニアンに銃士隊の隊長を任せ、シルヴィとパリを後にするのだった。

感想

グリモーとついに決着が

ついに最終回を迎えた『マスケティアーズ パリの四銃士』。トレヴィルの死は残念でしたが、ハッピーエンドですっきりしましたね。

トレヴィルの死を悼む銃士隊にはさらなる試練が。兵舎が爆破され、コンスタンスも死んだと思われましたが、息を吹き返して一安心。

グリモーとマルショーはシルヴィを人質に。なんと妊娠していたシルヴィ。アトスもダルタニアンに結婚について聞くなどシルヴィとのことを真剣に考えていたようですね。 シルヴィを殺そうとするグリモーに子どもができたことを知らされるアトスでしたが、ダルタニアンたちもアトスが父親になると知って大喜び!

マルショーはダルタニアンとの戦いで無残に死亡。トゲの罠の上に倒れて死ぬのが、卑怯なマルショーらしい最期でしたね。

グリモーは深手を負うも逃走。まさかケガをしたグリモーがコンスタンスの前に現れるなんて…。潜んでいたグリモーがコンスタンスに何かするのではないかと不安に。手当てが終わるとすぐ消えたのが意外でしたね。

グリモーの次の計画は新王の祝福の儀式が行われる大聖堂を爆破すること。聖職者の格好をしたグリモーに気付いたのはエロディ。ダルタニアンとアトスが爆発を阻止し、アトスは1人でグリモーと対決することに。ついにアトスとグリモーの戦いに決着が!

アトスはグリモーに剣を突き刺し、溺死させました。残忍なグリモーがいなくなり、安心して暮らすことができそうですね。

新たな時代へ

ポルトスのもとには、シーズン3 第7話「見掛け倒し」"Fool's Gold "で出産を手伝ったエロディが。アトスが昇進を進言し、ポルトスは将軍に!

前線に行くのは心配ですが、エロディとも結婚し、出世したポルトスは幸せそうですね。 将軍の鎧がかっこいい!

アラミスはなんと陸軍卿に大出世! アラミスは聖職にも就き、魅力的で外交にも役立つと進言するアトス。 アトスが陸軍卿になるのかと思っていましたが、アトスはアラミスが王妃や新王のそばにいられるように配慮したようですね。 愛する王妃や息子である新王のそばにいられてよかったですね。

ダルタニアンは銃士隊の隊長に。アトスに隊長を任されたダルタニアンはすっかり成長しましたね。 「皆は1人のために」と帽子に手紙に残したアトス。その帽子をかぶるダルタニアンがキマっていましたね。

ミレディは王妃からの仕事を受け、ガストンを暗殺。剣と銃両方使うのがミレディらしい。ミレディはこれからも王妃のスパイとして暗躍しそうなのでした。

アトスはシルヴィとパリを後に。どこか影のあったアトスでしたが、生まれてくる子どもと幸せに暮らせることになりそうでよかったですね。みんな、新たな道へと進んでいくのでした。

『マスケティアーズ パリの四銃士』はこれが最終回。 フランスは新時代を迎え、 太陽王と呼ばれた最盛期のルイ14世の時代へ。ベルサイユ宮殿を造ったことで有名なルイ14世を描いた歴史ドラマ『ベルサイユ』はNetflixで配信中。『ベルサイユ』にはグリモー役を演じたマシュー・マクナルティがギヨーム公役で出演しているそうです。

Versailles | Netflix

『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン1、シーズン2 あらすじと感想、登場人物の一覧はこちらへ≫

 
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