『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』第7話「令状」あらすじと感想 ネタバレ注意 !

海外ドラマ『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』
  • 『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』第7話「令状」
  • Manhunt: UNABOMBER Episode7 "Lincoln"

※ネタバレしています。

『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』』第7話「令状」のあらすじ

1995年、FBIはモンタナ州リンカーン郡の山小屋に住むテッド・カジンスキーを監視。半年かけて証拠を集める予定だったが、テレビ局のCBSに情報がもれてしまう。

CBSは24時間以内にテッド・カジンスキーがユナボマーだと報道すると言い、FBIは24時間以内に令状を取らなければならなくなる。

コールはモンタナ州の現地へ飛び、100人の捜査官を配置し、令状を待つ。一方、フィッツはテッドが書いた手紙とユナボマーの声明文の共通点をさがし、法言語学のアプローチから令状を取ろうとする。

「一挙両得」を本来の語順である「両得を一挙にできない」とユナボマーは声明文で使っていたが、テッドも手紙で「両得を一挙にできない」という言葉を使っていた。 判事も納得し、令状にサイン。

令状が取れ、捜査官たちは配置につき、森の管理人がテッドを山小屋の外へおびき出す。 テッドは取り押さえられ、山小屋の中で見つかった爆弾も処理される。

山小屋の中から爆弾の材料が発見され、逮捕されたテッドだったが、冷静に令状を見たいと要求。令状で手紙と声明文を分析したのがフィッツだと知るのだった。

フィッツは無線やニュースでテッドが逮捕されたことを知るが、いてもたってもいられず、山小屋のあるモンタナ州へ車を飛ばす。 ユナボマーが逮捕され、コールたち捜査官はお祝いムードだったが、FBIのジネリがニュースで法言語学でユナボマーを突き止めたフィッツの功績を自分の物だと言っているのを見て、フィッツは幻滅する。

フィッツはテッドが住んでいた山小屋の中に閉じこもり、テッドの手書きの声明文を読み始めるのだった。

『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』第6話「テッドという人間」 前回のあらすじと感想はこちら≫

『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』』第7話「令状」の感想

令状を取るため証拠を集めるフィッツ

ユナボマーの正体がテッド・カジンスキーだとわかり、FBIは山小屋を監視。 そのためにFBI捜査官をあちこちから引き抜いたせいで、情報漏れが発生したようです。

まさかFBIから情報が漏れるとは最悪…。 どこの組織も足の引っ張り合いがあるようです。 犯人を逮捕するために捜査をしているのに、マスコミを使って捜査を妨害してやろうというFBI捜査官が存在しているというのが、醜いですね。

一方のマスコミも独占スクープだと捜査のことなどお構いなし。 24時間も報道するまで猶予を与えてやると上から目線なのも最悪…。

24時間以内に令状を取るよう命令され、フィッツはテッドの手紙と声明文を事細かに分析。

最初は検事補も法言語学のアプローチに懐疑的でしたが、
「You can't have your cake and eat it too 一挙両得できない」
「You can't eat your cake and have it too 両得を一挙にできない」
という言葉で納得することに。

「You can't eat your cake and have it too 両得を一挙にできない」という言葉は第3話「毒樹の果実」にも登場しています。

「You can't have your cake and eat it too 一挙両得できない」は直訳すると、「ケーキを食べたら、ケーキを持っていることはできない」。 日本のことわざでは「二兎を追う者は一兎をも得ず」と訳されることもあるそう。

手紙でも声明文でもことわざを本来の語順で使っていることが、決め手となり、令状が発行されることに。 それでも、それだけでは証拠としてまだ弱い気が…。

判事も先例がないと言っていましたが、戦争での経験から納得し、令状にサインすることに。

沖縄戦でアメリカ兵と日本兵を見分けるため、日本人が発音しにくい合言葉を使っていた判事。 RとLの発音が日本人にとって難しく、「Liberty リバティ」という合言葉で敵と味方を見分けていたのでした。

戦争でも言葉によって、敵味方がわかるとは…。 「兵士の言葉遣いが彼が何者なのかを語っていた」という判事の言葉が印象的。

言葉によって命を守った経験がある判事じゃなかったら、令状は出されていなかったかもしれませんね。

ついに逮捕されるユナボマー

ついに令状が出され、張り切るコール。 「行くぞ マクダフ」とシェイクスピアの『マクベス』の言葉を引用したコールでしたが、「来い マクダフ」だと森の管理人さんに訂正されてしまいました。

気が弱そうに見えた管理人さんでしたが、テッドが山小屋の中へ戻ろうとするのを阻止し、引きずり出した行動力にはびっくり!

おかげで負傷者を出さずにテッドを取り押さえることに成功。 テクノロジーを嫌っていたテッドが作った爆弾が爆弾処理ロボットによって処理されるというのが、皮肉ですね。

逮捕されたテッドでしたが、沈着冷静。 弁護士を要求し、令状もチェック。 令状を読んでフィッツの名前を知ることになったのでした。 テッドは手紙と声明文を分析したフィッツを自分の理解者だと感じたようです。

逮捕されたテッドがあまりにも冷静で驚きますね。 それにしても、テッドと親しくしていた図書館員の親子がかわいそう。まさか爆弾犯と親しくしていたとは思いもよらなかったはず。

加熱する報道

ユナボマーの逮捕で、マスコミの報道は加熱。 テッドの弟デヴィッドの家にまでマスコミが殺到し、デヴィッドが通報したことまで公になってしまいました。

内密にするはずが、デヴィッドのこともFBIの誰かから情報が漏れたようです。 ハイエナのようなマスコミも最悪ですが、情報を漏らしたFBIもひどい。

ユナボマーの逮捕で騒がしい世間でしたが、テッドのまわりは静寂。 ユナボマーの正体がハーバード大学を卒業した元数学教授だったことは、当時、驚きだったでしょうね。

ユナボマーの逮捕に全力を尽したフィッツでしたが、その手柄はジネリが全部、横取り。 よくテレビでいけしゃあしゃあと自分が法言語学のアプローチでユナボマーの令状を取ったと言えましたね…。

FBI組織のドロドロとした足の引っ張り合いや手柄の横取りに嫌気が。 フィッツもうんざりしたようで、テッドが暮らしていた山小屋へひとりで閉じこもり、声明文を読むのでした。

テッドの手書きの声明文やタイプライターを見つけたフィッツは、まるで大ファンだった作家の書斎に入って、直筆の生原稿を見つけた人のようにうれしそう。 もし、テッドがフィッツのように考えを理解してくれる人に出会っていたら、爆弾魔にはなっていなかったのでしょうか…。

フィッツはテッドと同化していき、孤独な世界へ。孤独になっていくフィッツはどうなってしまうのか気になりますね。 次回はついに最終回です。

『マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー』エピソードリストはこちらへ≫

海外ドラマの動画配信サービス
スポンサーリンク

 
この記事をシェアする