『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第17話「過剰報復」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第17話「過剰報復」
  • Designated Survivor Season2 Episode17 "Overkill"
『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第17話「過剰報復」のあらすじ

アメリカで放射性爆弾が爆発し、トムは黒幕であるクナミを空爆し続ける。 「戦争」という言葉を使い、クナミに無条件降伏をするように要求。

ハンナたちは監視カメラで爆破犯のアルトゥーロ・ロハスがトイレで東ハンチウの政治顧問グレッグ・ボーエンと会っていたことを突き止める。 クナミから指示を受けていたボーエンは、クナミのの反政府派のリーダー アマル・ハムジの居場所を教えると取引を持ちかけてくる。

ハムジをアメリカが後方支援すれば、国王を退位させ、早くクナミとの戦争を終わらせられる。 トムは、ハンナと海軍特殊部隊チーム3をハムジの隠れ家に使者として派遣する。 しかし、隠れ家に案内するガイドは偽物で国王の支持者だった。

部隊は攻撃され、ハンナはリオのアシスタントであるトリシアの兄ロイスと行動を共にする。 ハンナたちはハムジの隠れ家に到着するが、ハンナはクナミのサリミ大使からハムジに宛てられた手紙を発見。 放射性爆弾の黒幕はクナミのサリミ大使だった。

サリミ大使はクナミ政府の口座から爆弾犯に支払いをし、アメリカに国王を退位に追い込ませ、政権を奪おうと画策していた。 ボーエンとハムジはサリミ大使に雇われ、計画に加担していたのだった。

サリミ大使は外交資格を取り消され、拘束される。

そんな中、ハンナたちは神経ガスを発見。反体制のスンニ派の人たちに神経ガスを使うという国王の計画を記した文書も見つかる。 戦争を始めた正当な理由が見つかり、トムは首都に部隊を送り込み、国王を降伏させ、国王の甥が民主主義を推し進めるクナミ新国王として任命され、戦争は終わる。

アーロンからハッカーを見つけたら赦免にすると約束されたダミアンは捜査に協力。 ダミアンはこのハッカーが使う共通のシグネチャーがアラン・チューリングの誕生日や命日であることをかぎにアラン・マシスン・チューリング(Alan Mathieson Turing)でアナグラムを作成。 そのアナグラム「I am a stunning harlot(私は魅惑の娼婦)」というハンドルネームでハッキングの掲示板に書き込みをしていたコンピューターセキュリティ会社の経営者 モニカ・バンを突き止める。

モニカはハッキングを否定。 アラン・チューリングが解読したドイツの暗号機「エニグマ enigma」のアナグラム「ガミーン Gamine」と名乗る連中のことを教えてくれるのだった。

そんな中、トムのセラピストの音声カルテがハッキングにより流出してしまう。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第16話「核の脅威」前回のあらすじと感想はこちら≫

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第17話「過剰報復」の感想

クナミと戦争に

クナミへの空爆を続け、アメリカとクナミは戦争に突入。 クナミの国王が放射性爆弾の黒幕だと信じ、攻撃を続けるトム。 しかし、黒幕はクナミの政権を奪おうと陰謀を巡らせていたサリミ大使でした。

クーデターにアメリカを利用するとは、大胆ですね。

サリミ大使は東ハンチウの政治顧問グレッグ・ボーエンも仲間に取り込んでいました。いけ好かないボーエンでしたが、まさかここまで落ちているとは…。 金で動くボーエンは信念もなく、自分の野心のために人殺しの共犯になったというのが最悪。

サリミ大使は反政府派のリーダー アマル・ハムジをアメリカが支援し、国王を退位に追い込むと推測。ハムジもサリミ大使が雇った男。ボーエンがいきなり、反政府派のリーダーの居場所を知っていたというのも、おかしな話でしたね。

国王のためにアメリカと交渉するふりをしつつ、実は国王を退位に追い込もうとしていたサリミ大使。 陰謀は暴かれ、拘束されることに。

しかし、クナミ国王はクーデターの被害者というわけではなく、自国民に神経ガスを使用しようと計画していたことが発覚。 反体制のスンニ派の人たちに神経ガスを使おうとしていた国王。

まるでシリアのアサド政権のようなことをしようとしていたのでした。シリアではサリンや塩素ガスの化学兵器が使用され、子どもたちまで犠牲になったそう。

化学兵器は押収され、アメリカの部隊が首都に送られ、国王を退位に追い込み、戦争は終わることに。 実際にはこんなに早く戦争は終わりそうにないですね…。

最後は独裁者が引きずり降ろされましたが、クナミの民間人やアメリカ兵の命が犠牲に。 戦争で真っ先に犠牲になってしまうのは、国の中枢からは遠い末端の人たちというのが、悲しい現実ですね。

その犠牲の上に、クナミ新国王が誕生することに。国王の甥が新国王になったようですが、国内に民主主義を進め、これからは国民が盾にされたり、弾圧されることがなくなるといいですね。

結果的にはクナミへの攻撃がいい方向で決着しましたが、トムは決断が正しかったのか悩むのでした。

エミリーに「ボスを間違えたと思わないか?」と質問するトム。 「それこそボスにふさわしい質問」と答えるエミリー。

そして、弟のトレイにも「自分がコインを投げるのにふさわしいとは言っていない」と難しい決断を自分がしていいのかという苦悩を打ち明けるトム。

いつでも自分の決断が正しかったのか謙虚に考え続けるのがトムらしいですね。

トムのように頭がよくて心優しい人に決めてもらいたいと、農夫の話するトレイ。 一見、悪い出来事のように思えても、状況次第ではいいことにかわることも。 その時に最善のことをするしかないようです。

トムのセラピーの音声カルテが流出

ダミアンとチャックは協力してNASAや電力系統のハッキング事件を捜査。 アラン・チューリングをシグネチャーにしているハッカー。 ここでも、アラン・チューリングがハッカー特定の鍵に。

アラン・マシスン・チューリング(Alan Mathieson Turing)のスペルを並べ替えると「I am a stunning harlot(私は魅惑の娼婦)」に。

これをハンドルネームにしていたのは、コンピューターセキュリティ会社の経営者 モニカ・バンだと突き止めることに成功。

モニカにしゃべらせるため、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」というボードゲームの紙を令状に見せかけたチャック。 ダミアンが変な顔をしていたのは、ロゴが透けていたからだったとは…。

ダンジョンズ&ドラゴンズ

『 ダンジョンズ&ドラゴンズ』( Dungeons & Dragons、 略称: D&D)は、1974年に制作・販売された アメリカの ファンタジー・ テーブルトークRPGである。世界で最初の ロールプレイングゲーム (RPG)であり、他のRPGの原点ともなり、最も広くプレイされた作品である。

ハッカーはモニカではなく、「ガミーン」というハッカー連中らしいことが判明。ガミーンという名前も、チューリングが解読したドイツの暗号機「エニグマ」のアナグラム。 そうとうコンピューターの生みの親とも言われるチューリングを崇拝しているようですね。

そのハッカーたちはトムのセラピーの音声カルテまでハッキングし、流出させてしまったようです。 個人情報である医療記録が公開されてしまうなんて、ひどいですね。トムを大統領から引きずりおろしたい人物がいるのでしょうか…。

トムがセラピーを受けていたこと自体が極秘で、知っていた人は少数。 誰かがハッカーに情報を漏らしているということなのでしょうか…。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト

『サバイバー:宿命の大統領』の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

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