- 『S.W.A.T.』シーズン3 第9話「人身売買」
- S.W.A.T. Season3 Episode9 "SEA LEGS"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン3 第9話「人身売買」のあらすじ
警官のエヴァは東欧からさらってきた少女たちの人身売買をするハンガリー人ギャング「バル・ケズ」の潜入捜査をしていた。しかし、ギャングのリーダー ジェイコブ・ヴァルガにレコーダーを持っていることがバレ、エヴァは連れ去られてしまう。
ホンドーたちは組織犯罪課のシコーラとともにエヴァの捜索をすることに。 ヴァルガが携帯を捨てる前に電話したバーに突入すると、ヴァルガの彼女ダニカが金庫の金を取りに来るという。 ダニカは車でバーにやってくるが、トランクの中には少女が押し込まれていた。
ダニカのバッグにはエコーパークの理髪店の名刺が。裏には使い捨て携帯の番号が書かれていた。理髪店の奥は売春の店になっていたのだった。 店で少女が保護され、客の男ペタビッチが逮捕される。
エヴァの両親の世話係をするクリスは、逮捕されたペタビッチを見たエヴァの父親ジョージにエヴァの連れ去りにハンガリー人ギャングが関わっていると悟られてしまう。
ジョージは保釈されたペタビッチの家に押し入り、銃を突きつけ、エヴァの居場所を聞き出そうと事件を起こす。 ヒックスはクリスのミスだと責めるが、クリスは13歳のとき事故で亡くした母親のことを警官に笑いものにされた過去を話し、エヴァの両親にうそをつけなかったと説明する。
少女たちはトランクの中や店でコーヒーのにおいを嗅いでいた。 コーヒーからハンガリー人ゴッドファーザー アントン・ボロスが浮上。ボロスはハンガリーコーヒーの専門店を開いており、少女が居場所に気付かないようにコーヒーを提供しただけだと証言する。
ボロスはヴァルガがソルトン湖の隠れ家で少女たちを監禁していると話す。 ヴァルガたちは少女たちとエヴァを売り、ハンガリーのブダペストに高飛びしようと計画していた。
ヴァルガたちと銃撃戦になりながらも、ホンドーたちは容疑者たちを制圧。 サーマルカメラや360度見ることのできる最新の暗視ゴーグルが役立つ。 少女たちとエヴァは無事保護されるのだった。
エヴァの父親ジョージは逮捕されるが、クリスは大目に見てくれるように担当のケンパー地方検事補に頼むことにする。
ルカはサンフランシスコの病院で痛めた腰や背中の治療に。治療は長引くといい、スワットのチームはルカを励まそうと決める。 エヴァが連れ去られ、自分を責めていたシコーラを励ましたホンドーはシコーラに感謝されるのだった。
『S.W.A.T.』シーズン3 第8話「身代わり」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン3 第9話「人身売買」の感想
潜入捜査官が連れ去られる
凶悪な東欧の犯罪組織に潜入中のエヴァが行方不明に。ヴァルガの逮捕を焦るあまり、十分なバックアップもなく敵の懐に飛び込んでしまったようです。
まだ14、15歳の少女を東欧でさらっては売り、売春の店で働かせていたというのが、最悪ですね。
ギャングの名前は「バル・ケズ」。 ハンガリー語で「左手」という意味で、聖書では左手は悪の手という意味に。 その名前の通り、極悪な犯罪組織でしたね。
ギャングのボス ヴァルガは娼婦だったダニカを恋人に。 ダニカも被害者の1人かと思いきや、ゆがんだアメリカンドリームをかなえた人でした。さらわれた少女に同情することもなく、幸せだと言い放つダニカ…。
理髪店の奥は売春の店に。 「ぴちぴちが格安」と書かれた名刺が最悪…。人間をまるで新鮮な魚のような扱いをするなんて。
そこで働かされていた少女たちは、深い心の傷を負い、病院へ搬送されることに。 心の傷が癒え、家族のいる故郷に帰れるといいですね。
理髪店では客の男も逮捕。保釈された男はエヴァの父親ジョージに銃で脅され、スワットが出動する事件に発展。 娘のエヴァを心配するあまり、暴走してしまったジョージ。
被害者の家族にどこまで捜査情報を教えるのかは難しい問題のようです。 家族にはちゃんと情報を伝えたいところですが、捜査を妨害されたら厄介なことに。
13歳のときに事故で母親を亡くしたクリスには、辛い過去がありました。母親を突然亡くしただけでも辛いのに、死んだ母親が警官たちに笑いものにされるなんて、耐えがたいですね。
フリーウェイでハンバーガーになり、道路からひっぺがすのが大変だと笑いながら、遺族の前で話した警官たち…。 死んだ人に対してよくそんなことが…。警官としても、人間としても信じられませんね。
確かに罪を犯したジョージですが、何とか軽い罪で済むといいですね。
コーヒーでにおいを消し、少女に居場所を気付かれないようにしていたヴァルガ。 そのコーヒーを提供していたのは、ハンガリー人ゴッドファーザーと言われていたアントン・ボロス。
ボロスが人身売買の黒幕かと思いきや、ただコーヒーを提供しただけだったのは意外でした。コーヒーぐらいその辺の店で買えそうな気もしますが、コーヒーが手がかりになったのでした。
コーヒー豆でにおいを消そうとしたのはソルトン湖の魚臭いにおい。 ソルトン湖は塩分濃度が海水を上回り、環境汚染がひどいそう。塩分濃度が高すぎて、魚が住めない湖となり、腐臭が漂っているそう。 そのため、リゾートだったソルトン湖のまわりの街はゴーストタウンとなったそうです。
ソルトン湖
ソルトン湖( 英: Salton Sea、英語の"Sea"は「海」だが、内陸湖なので「湖」とする)は、 アメリカ合衆国 カリフォルニア州の インペリアル・バレーにあり、 サンアンドレアス断層の上に直接乗っている 塩水の 内陸地溝湖である。 南カリフォルニアの インペリアル郡と リバーサイド郡に跨る コロラド砂漠のソルトン盆地で標高が最も低い場所にある。 ...
ヴァルガはそのゴーストタウンを隠れ家に。 廃墟と化した遊園地が不気味でしたね。
最新装備を試すスワット
展示会で手に入れた最新の装備を試すスワット。
「ドア破り」という名前そのものの装備や、「X-1 バトン・ライフル」という1発に散弾5発分の威力があるライフルも。 壁まで壊れた威力にはびっくり…。
一番役立ったのは、サーマルカメラを搭載し、360度見られる暗視ゴーグル。 人の体温などを感知でき、さらに後ろまで見えるという暗視ゴーグルがすごい! ふくろうも真っ青ですね。
ラスベガスの展示会にはルカも参加したようですが、ケガがひどいようで心配に。 やはりスワットの仕事を長年、続けるのは大変なようです。
それにしても、ヘリを背にしたホンドーがかっこよかったですね。
組織犯罪課のシコーラ役を演じているのは、『私はラブリーガル』のグレイソンン役で知られるジャクソン・ハーストです。