- 『S.W.A.T.』シーズン3 第2話「妄信」
- S.W.A.T. Season3 Episode2 "BAD FAITH"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン3 第2話「妄信」のあらすじ
市長室担当のリンチ警部補はスワットの部門評価にやってくる。
ルカは近所に住むシオマラが作る美味しいグアテマラ料理の屋台を出すため、ホンドーたちスワット隊員に5000ドルずつ投資してほしいと頼む。
しかし、ディーコンやクリス、ストリートとタンは貯金したいと投資を断る。ホンドーはルカが家の修理をやり遂げ、失読症のケリーを学校に推薦したことを評価。屋台の事業計画もしっかりしていることを知り、ホンドーはルカを信頼し、5000ドルを投資する。
精神病院に収容されていたカルト教団のルース・ピアソンが脱走。 ルースは夫のウェインとカルト教団バーゴズ・テンプルを立ち上げ、世界が終わると予言。 9年前、教団は集団自殺を企て、ウェインと幹部たちは死亡。信者はホンドーやディーコンたちスワット隊員が突入し、集団自殺を止めていた。
リンチ警部補はホンドーにはやり直すチャンスだと指摘。ホンドーは教団施設に突入したとき、信者の少年カイに銃を向けられ、撃つチャンスがあったが、ホンドーはカイを撃たなかった。それが規則違反として報告されていた。 その後、カイはカルト教団から逃げたり、被害に遭った人を救う団体を立ち上げていた。
ルースは3人の息子セオ ズマ ベンの助けで脱走していた。 病院の清掃員として銃を持ち込んだセオは元信者のディランの社会保障番号を利用。そのディランはもう信者ではなく、恋人のニコルと共にルースから隠れようとしていた。
スワットに追い詰められたセオは燃料をかぶり、自らに火をつけて死亡。 カルト教団は生きたまま自分を焼けば魂が浄化されると洗脳していた。
カルト教団にはパムの娘クレアも入信。パムは私立探偵に依頼し、クレアの居場所を探していた。 パムにクレアから教団を逃げ出して、祖母の家にいると電話が入るが、それは教団の罠だった。 クレアになりすました信者の女性はお腹に隠した爆弾で自らを焼こうとしていた。
元信者のカイやディランの話によるとりゅう座流星群と共にアンドロメダから「船団」が来て、神になれるとルースは妄信しているらしい。 「船団」とは教団用語でルースと35人の信者のことを意味していた。
ルースたちは人数が足りず、元信者のジョシュや恋人のジャスミンを誘拐。森の中で灯油を浴びせ、焼き殺そうとしていた。 スワットが見つけ、教団と銃撃戦に。 妊娠しているクレアは銃を向けようとするが、タンが取り押さえる。
ルースは納屋へ逃げ込み、銃で自殺して殉教者になろうとするが、ホンドーが脚を撃ち、自殺を阻止する。
元信者だったカイはあの時、銃が故障しただけで引き金を引いたことをホンドーに伝える。
リンチ警部補はスワットのコンサルタントに。スワットをもっと効率よく活用できるようにしたいと話すのだった。
『S.W.A.T.』シーズン3 第1話「空からの脅威」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン3 第2話「妄信」の感想
集団自殺を企てるカルト教団
カルト教団のルースが精神科病院から脱走。 逃げるために心を病んだ患者を解放し、病院内は大混乱に!
手首を切ろうとする女性患者や絵を描くのを邪魔されてカッターナイフで襲ってくる男性患者まで…。 まさにカオスでしたね。
ルースを脱走させたのは息子たち。 カルト教団の教えは荒唐無稽で異常としか思えないものでした。
世界が終わると信じ、りゅう座流星群と共にアンドロメダから船が来て、神になれると妄信。 まだカネのためにでたらめなことを言って、カルトに入信させるならまだしも、自分自身でも神になれると心から信じているのがたちが悪いですね。
実際に「人民寺院」や「太陽寺院」「ヘヴンズ・ゲート」などカルト教団の集団自殺が発生しています。
カルトの集団自殺
カルトの集団自殺とは、 カルトと分類される団体による 集団自殺 のことである。メンバー全員が、同じ場所・時間に自殺する場合がある。 そのような集団自殺を行ったカルト集団は、 ヘヴンズ・ゲートや 太陽寺院、 人民寺院( ジョーンズタウン事件)などである。他には、 フィリピ信徒 のような団体では、必ずしも全員参加ではないものの集団自殺を支持している。 1978年11月18日、 ガイアナの ...
「ヘヴンズ・ゲート」はUFOを信仰するカルト教団で、ヘール・ボップ彗星と共にやってくる宇宙船に魂を乗せるため、指導者アップルホワイトと38人の信者が集団自殺したそう。
ヘヴンズ・ゲート (宗教団体)
ヘヴンズ・ゲート( 英: Heaven's Gate;日: 天国の門)は、 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンディエゴを拠点に活動した、 マーシャル・アップルホワイトとボニー・ネトルスによる UFOを信仰する宗教団体である。 1997年の ヘール・ボップ彗星出現の際に 集団自殺 を行い、消滅した。 神智学協会や近現代の様々な大衆運動の影響を受けているが、宗教学者の ...
SFとカルトが結びつくなんてぶっ飛んだ考えとしか思えないですね。しかもそれを信仰し、命まで懸ける者が数多くいたとは驚き…。
「太陽寺院」の信者は高学歴で裕福な人も多く、世界に衝撃を与えたそう。 高学歴の人々まで惑わす、カルトの洗脳は恐ろしいですね。
一番かわいそうなのはカルトに入信させられた子供たち。 とんでもないことを教え込まされ、それを信じるしかなくなってしまうのが悲劇的。
ルースの息子3人もカルト教団に生まれたばっかりに、自分に火をつけるようなことまでする妄信者に…。「生きたまま自分を焼けば魂が浄化される」と信仰している人には、もう何を言っても話が通じそうにないですね。
「人を操る 自己愛が強い 反社会的」の悪の気質の三大要素を持ったルース。カルトリーダーにはサイコパスが多いそうです…。
カルトから逃げ出した元信者まで捕まえて、集団自殺を図るルース。 最後は自殺する前にルースを確保。 死を恐れないのが厄介ですね。今度こそは精神科病院ではなく、刑務所に入り、罪を償ってほしい。
心の弱みにつけ込んでクレアなどの若い女性を入信させ、信者の男と結婚させていたらしいカルト教団。そして、妊娠までしたクレア。 マインドコントロールされたクレアは刑務所で目を覚ますときが来るのでしょうか…。
赤ちゃんがカルト教団の中で育つことがないのがせめてもの救いですね。
規則違反をしていたホンドー
9年前、ルースのカルト教団施設に突入していたホンドー。信者の少年カイに銃を向けられても撃たなかったという規則違反をしていました。
カイは銃を撃つつもりはないと直感し、撃たなかったホンドーでしたが、実はカイは引き金を引いていたことが判明。 銃の故障で助かっていたホンドー。 本当に運がよかったんですね。
それでも、カイを撃たなかったことで、目が覚めたカイは過ちに気付き、カルト被害者を支援する救済センターを立ち上げ。 銃の故障はホンドーだけではなく、カイにとっても幸運だったようです。
でも、もし銃が故障しなかったらと考えると、背筋がヒヤっとしますね。
グアテマラ料理の屋台を開こうとするルカ
ルカは近所のシオマラが作るグアテマラ料理の屋台を開くため、投資を募ることに。 チレレジェノやテパチェ、ブニュエリートなど聞きなれない料理ばかりでしたが、どれも美味しそうでしたね。
ただ料理をふるまっているだけかと思いきや、ルカが屋台を出す計画にはびっくり。しかも、スワットの仲間から資金を集めようとするとは…。 日本では警察官の副業はご法度ですが、アメリカでは副業OK。
しかし、さすがにスワットの仲間も投資にはしり込み。屋台の競争も激しく、飲食店の経営は大変そうですからね…。 それでも、ホンドーだけは5000ドルを投資すると決めてくれました。
ルカの本気さが伝わったようです。 出資者が集まって、グアテマラ料理の屋台が成功するといいですね。
リンチ警部補はスワットのコンサルタントに
リンチ警部補はスワットの部門評価に来ていましたが、コンサルタントとしてスワットに。 スワットを効率化すると言っていましたが、どんな風に変わっていくのが不安ですね。
カルト教団のルース役を演じているのは、『デビアスなメイドたち』のエヴリン役で知られるレベッカ・ウィソッキーです。
Rebecca Wisocky
Rebecca Wisocky (born November 12, 1971) is an American film, television and stage actress. She is best known for her role as Evelyn Powell in the Lifetime comedy-drama series Devious Maids . Wisocky was born in York, Pennsylvania. She began her acting career in York at York Little Theatre, a community theater, where she said she spent most of her childhood.
『S.W.A.T.』シーズン3の登場人物
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