- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第10話「集中砲火」
- Designated Survivor Season2 Episode10 "Line of Fire"
※ネタバレしています。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第10話「集中砲火」のあらすじ
シェナンドー国立公園で大規模な山火事が発生。消防士を撤退させ、火が自然におさまるまで待つことに決まるが、キリスト教の分派の教団「契約の証人」の代表デヴィッド・シェリダンと信者20人が避難を拒む。
信者のキャリー・モーガンの娘グレイスが国の保護下に置かれており、グレイスを母親のキャリーのもとに戻せば、避難すると条件を出す。 赤ちゃんのグレイスは先天性の心臓病「ファロー四徴症」で、手術をすれば命が助かる可能性があるが、聖書を厳格に解釈する教団の教えでは手術に必要な輸血は神に反する行為だとされ、キャリーは手術を拒んでいた。 そのため、グレイスは国の保護下に置かれていた。
トムは人工血液の権威であるルーン医師に手術を依頼。 しかし、人工血液では本物の血液に劣るため、手術には輸血が必要となってしまう。キャリーと娘のグレイスの血液型は一致。エミリーは自分の血液を娘に提供するのは聖書に反する行為ではないとキャリーを説得。 グレイスの手術は成功し、シェリダンたちも避難することに同意する。
アレックスとイカロス社との癒着を疑わせるため、アレックス名義で口座を開いた銀行員アルフォンゾ・ラングに逃げられたハンナ。 ダミアンが警告し、ラングを逃がした疑いが濃厚に。ブレイキー刑事も倉庫の火災の2時間前にダミアンが倉庫に侵入した監視カメラ映像を提供。
裏切られていたハンナはプレゼントした腕時計にGPSを仕込み、ダミアンの行動を監視。ダミアンは銀行員の捜査状況を探るためハンナの家にまで侵入、ロシア側とも接触していた。
ハンナはダミアンを橋の上に呼び出し、確保しようとするが、ダミアンがポケットに手を伸ばしたため発砲。その衝撃でダミアンは橋から落ちて死んだと思われたが、防弾ベストを着用していたため、生き延びていた。
パトリック・ロイドの陰謀でイカロス社との癒着を疑われるアレックスは、フォアステルから司法妨害を認めれば、捜査から手を引くという取引を提案される。アレックスは取引を飲もうと考えるが、トムはアレックスの無実を信じ、戦うようにすすめる。
アレックスはFBIのフォアステルからの召喚に応じ、非公開ではなく手続きを公開するように要求。アレックスは声明を読み上げ、フォアステルがこの捜査を利用して上院議員選に出馬する準備をしていると明らかにする。 フォアステルは手を引き、アレックスはFBIの捜査対象から外れて自由に。
アレックスはトムにそのことを伝え、愛してると留守電に残す。しかし、車で戻る途中、アレックスの車はトラックに激突され、アレックスは帰らぬ人に。 その知らせを聞き、トムは泣き崩れる。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第9話「3通の手紙」前回のあらすじと感想はこちら≫『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第10話「集中砲火」の感想
宗教を理由に赤ちゃんの輸血を拒否
シェナンドー国立公園で山火事が発生。 シェナンドー国立公園はバージニア州に実際にある国立公園です。
シェナンドー国立公園
シェナンドー国立公園(シェナンドーこくりつこうえん、 英: Shenandoah National Park)は アメリカ合衆国 バージニア州にある 国立公園であり、 ブルーリッジ山脈の一部を含む。この国立公園は西側に幅広い シェナンドー川と ...
今回の山火事の原因は自然発火だったようですね。 20日以上経過しても、火の勢いがおさまらないという山火事が恐ろしい…。
そんな中、避難を拒否するキリスト教の分派の団体が。 山火事が迫る中、自分たちの要求を飲ませるため、自分たちの命を盾にする信者たち。 脅しのようなやり方も気に入りませんが、宗教を理由に赤ちゃんの手術を拒否するというのはさらに理解できない…。
聖書の言葉をそのまま受け取り、輸血をすれば、罪を負うことになると妄信する信者たち。 大人である信者が輸血を拒否するのは自由ですが、赤ちゃんや子どもに押し付けて、その結果として死に至らせるのは虐待とも言えるはず。
日本でもエホバの証人の信者が輸血拒否した事件があったそうです。
輸血拒否
輸血拒否(ゆけつきょひ)とは、宗教・思想の禁忌・戒律・価値観の理由、または医療上の意見で 輸血 を拒否すること。 ...
治療できるのに、宗教上の理由で拒否するのはなかなか理解しがたいですが、グレイスの母親もただ娘の赤ちゃんの治療を断固拒否するのではなく、深く苦悩。信仰と自分の子どもを救いたいという気持ちで板挟みになっていたようです。
信仰のため子どもの命を懸ける これほどまでの篤い信仰心を理解することは難しいですが、娘のグレイスを救いたいという気持ちも同じくらい持っていた母親のキャリー。
トムは人工血液を使って手術する方法を提案。 しかし、人工血液でも低酸素状態となり、母親の血液を輸血することに。 母親の血液型とグレイスの血液型が一致していてよかったですね。
結局、輸血することになりましたが、他人の血を輸血しなかったということが重要だったようです。 赤ちゃんの命が助かって本当によかったですね。
山小屋に立てこもっていた信者も避難。命まで懸ける狂信的な信者たちには驚かされましたね。宗教を信じるのは自由ですが、医療にまで影響が及ぶ宗教は厄介ですね。
一方、不可知論者であるリオ。不可知論とは神の存在を証明するのは不可能で、神が存在するとも、しないとも言えないという考えのこと。
不可知論
不可知論(ふかちろん、 英: agnosticism)は、ものごとの本質は人には 認識 することが不可能である、とする立場のこと。 不可知論というのは、事物の本質は認識することができない、とし、人が経験しえないことを問題として扱うことを拒否しようとする立場である。現代の哲学で言えば、哲学用語で言う 現象 ...
どちらかというと無神論者よりも、日本人は不可知論者の人が多そうですね。
ロシアに寝返っていたダミアン
裏切り者だと判明したダミアン。ロシアにも寝返っていたようです。 チャックがダミアンを嫌っていた直感は当たったようですね。
アレックスの嫌疑を晴らせるセントルシアの銀行員を逃がしたり、倉庫の火事も引き起こしていたダミアン。シーズン2 第4話「均衡の崩れ」にも登場したブレイキー刑事によるとダミアンは倉庫の火事を引き起こしただけではなく、イギリス大使館の職員ですらないことが判明。
ハンナと関係したのも、捜査状況を聞き出すためだったようです。ハワイ旅行に誘ったのも捜査を妨害するためだった模様。
ダミアンにプレゼントした腕時計にGPSを仕込んだハンナ。ハンナの家にまで侵入し、パソコンを盗み見…。ハンナはとんでもない男を好きになってしまったようです。
パトリック・ロイドの陰謀には、ロシアも絡んでいる模様。 ダミアンは諜報活動を行うロシア連邦保安庁(FSB)に雇われているオレグ・プーシキンとも接触。
ロシア連邦保安庁
ロシア連邦保安庁(ロシアれんぽうほあんちょう、 露:Федеральная служба безопасности Российской Федерации、 ラテン文字転写: Federal'naya sluzhba bezopasnosti Rossiyskoy Federatsii、 略称: ФСБ、 英:Federal Security Service of the Russian Federation、略称: ロシア連邦の FSB)は、 防諜、犯罪対策を行う治安機関であるが、 CIS諸国内においては 対外情報庁(SVR)に代わって、限定的に 諜報活動も行っている
ロシアまで絡んでくるとは厄介なことになりそう。
ダミアンを橋の上に呼び出し、追及するハンナ。雪が降るホワイト・クリスマスでロマンティックな状況なのに、こんな風になるとは残念ですね。
ハンナはダミアンに発砲。ダミアンは川に落ちて死んだと思いきや、生き延びていました! しぶといダミアンはまだまだ暗躍しそうですね…。
アレックスの死
アレックスはフォアステルから取引を持ちかけられますが、拒否して戦うことを決意。 召喚の件でぎくしゃくしていたトムとアレックスですが、アレックスの無実を心から信じ、戦うべきだと助言するトムはかっこいいですね。
アレックスはフォアステルが上院議員選に出馬する準備を進めていることを明らかにし、フォアステルに手を引かせることに成功。 多額の税金を使って事件の捜査をし、その捜査を利用して上院議員選への出馬を画策していたことがマスコミにバレれば、フォアステルも叩かれることに。
ようやくパトリック・ロイドが仕掛けたアレックスへの陰謀は終わったと安心していたら、アレックスが死んでしまう事態に! トラックが激突し、アレックスは即死だったようです。
この事故も陰謀の一部なのでしょうか…。 あまりにも突然で衝撃的なアレックスの死に泣き崩れるトム。
クリスマスなのに、愛する妻を亡くしてしまうなんて…。 残された子どもたちも気の毒。
トムたちには残念ながらクリスマスの奇跡は起こらなかったようです…。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Only You (Yuleboard Live Version) - FLUNK
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