『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第5話「寄生虫」あらすじと感想 ネタバレ注意!

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『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第5話「寄生虫」のあらすじ

金融詐欺で教師や消防士たち州職員の年金が奪われた。トムはアイスホッケー仲間で共和党のアラン・ラウス議員に年金救済法案への支持を求める。しかし、ラウス議員は自己責任だと救済に反対。 救済法案が慈善事業だと言われたトムは皮肉のつもりで「アメリカ国民は甘ったれか」と発言。

ラウス議員はテレビでトムの発言を切り取り、大統領であるトムが国民を「甘ったれか」と侮辱したと暴露する。

甘ったれ発言で国民や議会まで敵に回り、支持率は急落。 判事任命に対する議会の支持を失い、年金救済法案も暗礁に乗り上げるなど、甘ったれ発言が様々なことに影響を及ぼすのだった。

一方、G20が行われるワシントンではイギリスの代表として来ていたシャーロット・ソーン議員がジョギング中に撃ち殺される事件が発生。イギリスからダミアンが捜査協力にやってくる。 ソーン議員は武器の業者を名指しで批判する演説から名前を削除するように武器商人のダリウス・クレイに脅されていた。

500万ドル相当の武器を船に積んでいたダリウス・クレイはG20の誰かと裏取引していたらしい。 船にいたダリウス・クレイは撃たれた末に逮捕されるが、アリバイがあり、ソーン議員を殺した犯人ではなかった。

ダリウス・クレイが撃たれた後、妻のキャサリンが1億ユーロをスイスの銀行に振り込んでいたことが判明。 ソーン議員殺人事件の捜査は続行されることになる。

アレックスは30年前の贈賄事件で母親のエヴァにFBIの召喚状が来たため、ケンドラに召喚を無効にするように弁護を依頼する。 ケンドラはアレックスに私情を挟まないように言うが、アレックスは弁護人として発言し、ケンドラを無視して暴走。

ケンドラはアレックスを弁護から降ろし、記録は違法に押収されたと主張。召喚は無効となる。

リオは甘ったれ問題で、最悪の場合、政権が壊滅すると危機感を覚え、ラウス議員のスキャンダルを暴露するようにトムにアドバイスする。しかし、トムは拒否。 市民との交流で支持率回復を狙うが、年金を奪われた被害者の会の代表であるアリスに「トムを信じたなんて甘ったれでした」と年金救済法案が進まないことで責められてしまう。

トムはテレビ番組に出演し、ラウス議員のスキャンダルを暴露しようとするが思いとどまる。 トムは甘ったれ発言は前後の文脈は省かれているが、事実だと認め、「アメリカンドリームを信じ、未来を明るいと信じることを甘ったれと呼ぶなら私もそうです」と答える。 そして、夢と保障を奪われた人々を助ける年金救済法案を通すと約束する。

トムのテレビ出演で誠実さが伝わり、支持率は一気に回復。 ラウス議員も年金救済法案を支持するという。

そして、妻のソニアが卵巣がんで闘病を支えるのに疲れ、浮気したと認める。ラウス議員のスキャンダルは浮気の証拠写真だった。結婚生活が破綻し、何かに勝ちたいと思っていたラウス議員はトムの発言を利用したことを謝る。

実は年金を奪われた被害者の会の代表のアリスは被害者の1人ではなく、加害者の妻だったことが明らかになる。 アリスは亡くなった夫が年金を奪ったことに罪悪感を覚え、被害者の会で尽力していたのだった。

生き残って運よく大統領になったトムはアリスに共感し、持てる力のすべてを使って次へつなげていくことを誓うのだった。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第4話「均衡の崩れ」前回のあらすじと感想はこちら≫

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第5話「寄生虫」の感想

甘ったれ問題で危機に

ハロウィンに全員がゾンビになりそうな大問題が発生。まさかプライベートで皮肉で言っただけの一言がこんな大騒動になるとは…。

甘ったれ発言でアメリカ国民を敵に回してしまったトム。 前後の文脈を無視し、その一言だけが切り取られて、批判されてしまうことに。 日本でもよくありますね。

会話だけではなく、ネット記事のタイトルでも事実を誤認させるような「釣りタイトル」もよくあること。内容を読んでみると意味が全然違うことも…。

ラウス議員は金融詐欺で年金を奪われた人々を自己責任だと一刀両断。詐欺で大勢の年金が奪われたのに自己責任だと片づけてしまうのは、いくらなんでも酷…。しかも、ウォール街や銀行を救済するのには賛成だなんて、ひどい。

「無力な人たちを救うのが政府の存在意義だ」というトムに、「年金救済法案は慈善事業」だと言うラウス議員。 それに反発したトムは皮肉で「じゃあアメリカ国民は甘ったれだと記しておこう」と反論。

その甘ったれ発言が大問題に。 「甘ったれ問題 Suckergate」と名付けられ、国民を敵に回してしまったトム。

「gate ゲート」はウォーターゲート事件以来、疑惑やスキャンダルを意味する接尾辞として使われているそう。

2016年の大統領選のロシアの干渉も「ロシアゲート」と呼ばれています。

甘ったれ問題で飴まで撤去される事態に!  ラウス議員のスキャンダルを使って、「甘ったれ問題」を収束させようとしたトムでしたが、直前で思いとどまるのが誠実なトムらしいですね。

そして、甘ったれと言ったことを逆手に取り、年金救済法案を通すと約束。 国民の味方だと印象付け、支持率も無事回復するのでした。 ラウス議員のスキャンダルを使っていたら、逆に泥沼化していたかもしれないですね。

トムの発言を切り取って都合よく利用したラウス議員にも個人的な事情が。やったことはひどいですが、奥さんが病気で大変だったという事情を知ると、少しは同情してしまいますね。

年金を奪われた被害者の会のアリスは実は加害者の妻だったことが判明。 亡くなった夫がしたことを償おうと必死で被害者のため尽力するなんて、なかなかできることじゃないはず。

自分だけ助かろうとお金を持って逃げたり、被害者たちから隠れることもできたはずなのに。 夫は詐欺師でしたが、妻のアリスはその罪を償おうとするまっとうな人でした。

次へつなげていくことが大事だというトム。大統領という立場になっても少しもおごらず、謙虚なところがすごいですね。

イギリスの議員が殺される

一方、金融サミットとも呼ばれるG20のために来ていたイギリスの議員シャーロット・ソーンが撃ち殺される事件が発生。 その事件捜査のため派遣されてきたのは強制送還されたダミアン。

ハンナとダミアンの恋愛関係は発展していきそうですが、事件の方が気になるところ。

容疑者はイギリスの武器商人ダリウス・クレイ。G20でも裏取引で500万ドル相当の武器を売ろうとしていたことが発覚。戦争や紛争など人の死で儲けるなんて、最悪…。

逮捕されたダリウス・クレイでしたが、ソーン議員殺害時にはアリバイが。多額のお金を動かした妻のキャサリンも怪しいですが、決定的な証拠はないようです。

銃を批判していたソーン議員が銃によって撃ち殺されてしまうというのが、皮肉ですね。

エヴァの召喚は無効に

アレックスの母親エヴァに贈賄のことで召喚状が来たため、家族を守ろうと熱くなるアレックス。 最近のアレックスは冷静さを欠いているのが心配に…。

ケンドラが召喚を無効にしてくれましたが、30年前の贈賄がエリック・リトル殺害にまで関連していることは間違いなさそう。 記者も召喚のことをかぎつけていましたが、大きなスキャンダルにつながってしまうのでしょうか…。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト

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