- 『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第9話「フライトレコーダー」
- HOMELAND Season8 Episode9 "In Full Flight"
※ネタバレしています。
『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第9話「フライトレコーダー」のあらすじ
キャリーはグロモフと共にヘリのフライトレコーダーを探しにコハトという町へ。 CIAのマイクたちはキャリーとグロモフを空から追跡し、コハトに向かうことを突き止め、キャリーを逮捕するための部隊を送る。
一方、パキスタンの諜報機関ISIのタスニームはジャラールに会いに行き、アメリカに戦争を仕掛けるなと命令。タスニームはジャラールがヘリを撃墜したという主張を信じてはいなかった。
タスニームは潜伏するという指示に従うか、追われて首をすげ替えられるかジャラールに選択させようとする。しかし、タリバンの指導者となったジャラールは武装した大勢のタリバン兵たちを集め、権力を確立。モスクワも味方につけ、タスニームもコントロールできなくなっていた。
タスニームはジャラールを守ることが身を守るすべだと悟り、パキスタン軍のアジズ大将がアメリカに最大限の強い言葉で返答すべきだと指摘する。
ジャラールを引き渡さなければ、パキスタンに侵攻すると表明したアメリカのヘイズ大統領。 ゼイベルをアフガニスタン問題の顧問にし、いいように操られていた。
核保有国のパキスタンはインドの侵攻を抑止するために開発された核兵器をアフガニスタン国境へ移動させていた。
キャリーはコハトの武器市場の店でマックスの名前が書かれたリュックを発見。 キャリーはグロモフに内緒でフライトレコーダーを売ったブローカーと取引できるように店主に頼む。
しかし、コハトの町にはキャリーを確保しようとする部隊があちこちに。キャリーは時間稼ぎのため、ジェナに投降するとウソをつき、隠れ家の場所を教えさせ、地元警察に部隊を拘束させる。
キャリーはグロモフに隠れてこっそりとホテルの部屋から抜け出し、ヘリのフライトレコーダーを100万ドルでブローカーから買い取る。 100万ドルのお金は「サンクチュアリー・プロトコル」で用意。ソールに頼み、裏口座とパスワードを教えてもらったのだった。
キャリーは墜落したヘリのフライトレコーダーのコックピットのボイスレコーダーを再生。その途中でグロモフがやってきて、グロモフも一緒に聞くことに。 ヘリの墜落原因は2番エンジンの停止のせいだと判明する。
キャリーはイスラマバードにフライトレコーダーを運ぶのを手伝ってほしいとグロモフに頼む。 キャリーは無能な上司や指導者に惑わされない自分たちのネットワークを作ろうとグロモフを説得しようとし、2人はキスをする。
キャリーはグロモフがフライトレコーダーを運ぶのを手伝ってくれると思っていたが、グロモフはキャリーに薬を注射し、眠らせるのだった。
『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第8話「挽歌」 前回のあらすじと感想はこちら≫『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第9話「フライトレコーダー」の感想
核兵器まで動かされ、第三次世界大戦が起きそうな状況にまでなってきましたね。 1週間前まで和平合意が成立しそうだったとは思えないほど、事態は急激に悪化…。
1週間でここまで戦争が近づいてしまうなんて、おそろしいですね。
ソールはワシントンに呼び戻されるも、アフガニスタン政策の顧問はゼイベルに。 物事を単純化して自分の思い通りにヘイズ大統領を動かすゼイベル。大統領が空っぽなせいで、戦争をけしかけるようなゼイベルのとんでもない意見まで通ってしまうのが最悪。
権力を確立するジャラール
一方、パキスタンのタスニームは、ジャラールをコントロールしようと直接会いに。 まさか父親のハッカニに見捨てられ、泣いていたジャラールがあんなに戦力を集めていたとは…。
ヘイズ大統領がジャラールが大統領暗殺犯だと名指ししたことが、逆にジャラールへの信奉を集めることになってしまったようです。 もはやジャラールはタスニームにもコントロール不能に。
パキスタンのISIはタリバンを支配下に置いて利用してきましたが、そのつけを払わなければならないときが来たようです。
モスクワも味方につけたというジャラール。ここでもロシアの影がちらつきますね。グロモフも関わっていそう…。
核の危機が
宗教が違うこともあり、インドと長年対立しているパキスタン。
インド・パキスタン分離独立
インド・パキスタン分離独立(インド・パキスタンぶんりどくりつ、 英語: Partition of India、 ヒンディー語: भारत का विभाजन Bhārat kā Vibhājan または हिंदुस्तान का बटवारा Hindustān kā Batwārā、 ヒンドゥスターニー語: ہندوستان کی تقسیم ウルドゥー語: Hindustān ki Taqseem、تقسيم ہند 印パ分離(いんぱぶんり)、 印パ分断(いんぱぶんだん)などとも、は、 Taqseem-e-Hind)、略称として 1947年 8月14日および 15日に イギリス領インド帝国が解体し、と(後に バングラデシュとして独立する 飛地のを含む)の二国に分かれて 独立 したことを指す。における最大の悲劇に数えられる。
インドの侵攻を抑止する目的で開発された核兵器がアフガニスタン国境に動かされることに。 核保有国というのは、いざというときの行動がおそろしいですね。
アメリカもパキスタンが核まで動かすとは思っていなかったはず。 どんどんきな臭くなっていくのが不安…。
フライトレコーダー
キャリーとグロモフたちはヘリのフライトレコーダーをさがしにコハトという町に。 CIAのマイクたちもキャリーたちを空から追跡していました。
市場では大量の銃や武器が並び、あちこちで普通に売っているのにびっくり。 路地の隠れた店には、さらなる武器も。 闇の武器市場のようでしたね。
2013年にキルギスで墜落したKC-135のものというフライトレコーダーまで商品に。 KC-135はアメリカ空軍が運用している輸送機のことだそう。
KC-135 (航空機)
KC-135は、 アメリカ空軍などが運用している 空中給油・ 輸送機。愛称は ストラトタンカー(Stratotanker: 成層圏 の燃料輸送機という意味)。 民間 旅客機である ボーイング707の姉妹機として知られるが、実際には先行設計されていた 輸送機型の ...
マックスのリュックは別の店にありましたが、最初、少年が案内した店にヘリのフライトレコーダーがあったようですね。 ブローカーと取引し、ついにヘリのフライトレコーダーを手に入れることができました。
ブローカーに払った100万ドルものお金は「サンクチュアリー・プロトコル」から。 サンクチュアリーは「聖域」という意味。 逮捕されそうになり、ソールに裏切られたと感じていたキャリーでしたが、いざというときに頼るのはやっぱりソールなのでした。
取引する時間稼ぎのため、ジェナをだまし、キャリーを捜す部隊を地元警察に拘束させたキャリー。 時間稼ぎのためとは言え、ジェナを利用する姑息な手を使ってしまうのでした。グロモフはそんなキャリーの説得力に感心。
人を説得するのが上手いのは、さすがスパイのキャリーですが、仲間に対してそのスパイ能力を使うことになってしまうとは…。
本能で動いてるキャリーに対し、計画を立てて動くというグロモフ。
やはり、第1話でグロムのオフィスの外でキャリーと鉢合わせしたのは計画のうちだったのでしょうか…。 それが計画の始まりだったとしたら、グロモフは大きな計画を立てて動いていそうですね…。
ヘリの墜落原因は事故だった
マックスが命懸けで回収したフライトレコーダー。ようやく墜落原因が明らかに。ヘリのフライトレコーダーの録音を聞いている途中でグロモフが現れたのにはドキッとしましたね。
ヘリの墜落原因はエンジントラブルのせいだったと判明。
もしヘリのエンジンが停止せず、墜落していなければ、今頃、和平合意が成立し、アフガニスタンも平和になっていたはずなのに…。 ヘリの事故のせいで、歴史まで変わってしまいそう。
真実が明らかになり、フライトレコーダーをパキスタンのイスラマバードまで運ぼうとするキャリー。 グロモフにも手伝ってもらおうと説得しようとしますが、自分たちのスパイネットワークを作ろうという話はウソだと見抜かれてしまったようです。
でも、「無能な上司や指導者のせいで国はボロボロ」という言葉には真実が混ざっていたようにも思えますね。
そして、キャリーがロシアで拘束されていたとき、グロモフとキャリーは男女の関係だったようです。
グロモフはキャリーに注射して眠らせ、フライトレコーダーを奪っていきました。 キャリーをベッドに寝かせて、キスをして去っていくグロモフ。 グロモフのやさしさも垣間見えましたが、グロモフはフライトレコーダーをどうするつもりなのでしょうか…。
ようやく見つけたのに横取りされてしまったフライトレコーダー。 大統領が暗殺されたと間違った情報を信じ込み、戦争にまで突入しようとしているアメリカを止めることはできるのでしょうか…。
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