『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第3話「感染症の勃発」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第3話「感染症の勃発」
  • Designated Survivor Season2 Episode3 "Outbreak"
『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第3話「感染症の勃発」のあらすじ

ルイジアナ州南キャロル郡では致死率の高い新型インフルエンザが発生し、感染者の多くが黒人。 CDCのタミーは現場へ向かい、治療と感染の封じ込めに力を注ぐ。

一方、法律顧問となったケンドラは人種差別の象徴でもある南部連合のエミット・エイキンの銅像を撤去するかどうかの激しい議論の仲裁に入ることに。 人通りの少ない場所に移す妥協案が出されるが、黒人で長年 人種差別と闘ってきたデール牧師は、アメリカの暗黒の歴史を忘れるべきではないと人通りの少ない場所に移すことに反対する。

ケンドラはリオに全員が奴隷制から利益を得ていると言ってもらい、共通の敵を差し出し、両者を結束させ、銅像を人通りの少ない場所に移すことに同意してもらうことに成功する。

CDCのタミーは抗がん剤の治験薬エクスタシスが新型インフルエンザに効くはずだと報告。 トムはすぐにエクスタシスを製造する製薬会社のカールトン・マッキーに会い、倉庫にある1万本のエクスタシスを感染が広がるルイジアナに送るように頼む。 しかし、カールトン・マッキーは薬を送らず、金持ちに1本2000ドルで売っていた。

裁判でもルイジアナに送るように判決が下るが、カールトン・マッキーは1万本だけでなく他にも3万本のエクスタシスを隠していたことが発覚する。 トムは薬を提供しようとしないカールトン・マッキーを人種差別主義者だとデール牧師に批判させる。

そして、評判を回復したいなら、ルイジアナに3万本のエクスタシスを提供するように求める。 トムは会見で、渋々薬を提供したカールトン・マッキーを国民の手本とほめたたえるのだった。

CDCのタミーは抗ウイルス剤を自分で試し、腎不全に。それでもタミーは現地に残ろうとするが、トムはタミーを無理やり連れ帰り、腎不全の治療を受けさせる。

アマゾンで発見された新種のカエルは大統領の名前トム・カークマンから「カークマナス」と名付けられる。

ハンナたちはパトリック・ロイドが荒らしたアレックスの母親エヴァの家を捜査。そこにはロイドが置いていった保険金請求書が。 その保険金請求書は1987年のアレックスの父親アンドリュー・ブッカーの心臓移植のものだった。

ロイドが死ぬ前にアップロードしたファイルは1987年の国防総省の発注書。契約者はイカロス・アストロテックのエリック・リトル。 エヴァは当時、国防総省の契約管理課で働いており、エリック・リトルはアレックスの父親が心臓移植を受けた病院の役員だった。

ハンナたちはエヴァが政府の内部情報を漏らした見返りに、アレックスの父親の移植の順番が早まったのではないかと疑う。 ハンナとチャックはエリック・リトルに会いに行くが、すでに殺されていた。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第2話「最後の一刺し」前回のあらすじと感想はこちら≫

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2 第3話「感染症の勃発」の感想

新型インフルエンザの感染

ルイジアナで新型のインフルエンザが発生。 新型コロナウイルスの感染と重なるところもあり、怖さを感じましたね。

ルイジアナで発生した新型インフルエンザの致死率はなんと40%。 リベリアで発生したエボラ出血熱の致死率とほぼ同じという設定に。

CDCのタミーはすぐさま現地へ。

アメリカ疾病予防管理センター

アメリカ疾病管理予防センター 組織の概要 設立年月日 1992年10月27日 継承前組織 Office of National Defense Malaria Control Activities (1942) Office of Malaria Control in War Areas (1942-1946) Communicable Disease Center (1946-1967) National Communicable Disease Center (1967-1970) Center for Disease Control (1970-1980) Centers for Disease Control (1980-1992) 管轄 アメリカ合衆国連邦政府 本部所在地 ジョージア州 ドルイドヒルズ 人員 15,000 年間予算 $88億米ドル (2008)

感染が発生する地域は戦場と同じというのが、目に見えない敵であるウイルスとの過酷な戦いを言い表していました。 最前線でそんな過酷な戦いをしている医療関係者には感謝しかありませんね。

患者を救うため、自分で抗ウイルス剤を試し、腎不全にまでなってしまったタミー。 さらに、腎不全になっても、最後まで残って、インフルエンザと戦おうとする姿はまさに英雄でしたね。

最初、具合が悪そうなタミーは感染してしまったのかと思いました。 タミーを無理にでも連れ帰り、ちゃんと腎不全の治療を受けさせるトム。 自分を犠牲にしようとする人を全力で守るのがトムらしいですね。

薬を提供しない製薬会社

一方、製薬会社のカールトン・マッキーは人の命が懸かっているというのに、金のことしか頭にない最悪な奴でした。 新型インフルエンザの治療薬として使えることが分かった抗がん剤の治験薬エクスタシスの提供を拒否し続けるカールトン・マッキー。

1本2000ドル(約20万円)で金持ちに売っていたことまで判明…。 金の亡者すぎて、イライラしますね。

しかも、3万本の薬を隠し持っていることまで明らかに。 人の命が懸かっている緊急事態なのに、まるで他人事のように考え、自分のことしか考えが及ばないカールトン・マッキー。

トムが「普段、製薬会社が莫大な利益を得られているのは、国が危機に瀕したときに正しい心を持って犠牲になってくれるという国民の期待を背負ってるからだぞ」と言っても、カールトン・マッキーの心には全く響かず…。 しかも、ウイルスに感染しているのは、ほとんどがマイノリティの黒人。治療を受けられず、犠牲となるのは人種差別を受けてきた貧しい人々というのが悲しい現実ですね。

新型コロナウイルスでも、人種や所得格差などで黒人が死ぬ確率は白人より高いと言われ、格差が浮き彫りになったそう。

薬を提供させるため、裏切り者のカールトン・マッキーを会見でほめたたえるトム。 軽蔑すべきカールトン・マッキーを国民の手本として紹介するなんて、はらわたが煮えくり返りそうですが、薬のため、その怒りも抑えて会見するトムには感心するばかりですね。

南部連合の銅像

法律顧問となったケンドラは南部連合の銅像をどうするかの激しい議論の仲裁でぐったり。 銅像撤去の議論は実際にあったシャーロッツビルのリー将軍の像の撤去に着想を得たようです。

2017年、アメリカのシャーロッツビルで人種差別の象徴だとしてロバート・エドワード・リー将軍の像を撤去が決定していましたが、抗議運動が発生。 白人至上主義者が人種差別反対派の群衆に車で突っ込み、女性が1人殺害されるという事件にまで発展。 トランプ大統領が白人至上主義を明確に非難せず、双方に責任があると述べたことが批判を浴びました。

2017年のユナイト・ザ・ライト・ラリー

集会に集まった人には、 白人至上主義者、、 オルタナ右翼、、 ネオナチ、 運動のメンバーが含まれていた。参加者は、公共空間から アメリカ連合国の モニュメントや メモリアル、特ににある ロバート・E・リー像 の撤去に抗議していた。 これに対し、白人至上主義に反対する地域の住民や教会の牧師の呼びかけに集まった人々、、反黒人差別団体、といったこの集会に反対する人々が抗議活動を行った。 ...

人種差別の象徴だとして撤去を求める団体と、歴史だとそのままにすることを望む南部遺産連合。 これは難しい問題ですね。ケンドラもぐったりするほどの激しい議論になるのも納得…。

ジム・クロウ法とは、南部にあった人種差別的な法律の総称だそう。

ジム・クロウ法

ジム・クロウ法(ジム・クロウほう、 英語: Jim Crow laws)は、1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含む アメリカ合衆国南部 諸州の州法の総称。 主に 黒人の、一般公共施設の利用を禁止制限した法律を総称していう。しかし、この対象となる人種は「アフリカ系黒人」だけでなく、「黒人の血が混じっているものはすべて黒人とみなす」という 人種差別法の「一滴規定( ワンドロップ・ルール)」に基づいており、黒人との混血者に対してだけでなく、 インディアン、 ブラック・インディアン(インディアンと黒人の混血)、 黄色人種などの、 白人以外の「 有色人種」( Colored )をも含んでいる。 南北戦争後の南北統合期( レコンストラクション)に、北部州は( 共和党)「 奴隷制廃止」を掲げていた。しかし伝統的な南部11州( 民主党)は反対に「奴隷制維持」を掲げていた。

妥協案として人通りの少ない場所へ移動させることを提案するケンドラ。その案を採用してもらうためにも、リオが全員を敵に回すようなことを言い、両者を結束させることに成功するのでした。

デール牧師は移動に反対していましたが、譲歩することに。 デール牧師は人種差別という負の遺産が忘れ去られることを危惧していました。

トムがシークレットサービスのマイクに言っていたように、未だに根強い人種差別があるのは悲しいですね。 昔は、アメリカの憲法にまで黒人奴隷は5分の3の人間とされてきたというのが衝撃的。 いつか人種で人を差別することがない日は来るのでしょうか…。

アレックスの母親に疑惑が

ハンナたちはパトリック・ロイドが残した書類を捜査することに。チャックはイギリスのダミアンを嫌っているようでしたが、ハンナの相棒の座を奪われたようで悔しかったらしいですね。

ロイドがアレックスの母親エヴァの家を荒らしたのは理由がありました。 アレックスの父親が心臓移植を受けた保険金請求書と、ロイドがクラウドに上げた国防総省の発注書には関連が。 エヴァが政府の内部情報漏らした見返りに、アレックスの父親が心臓移植を受けられることになったようです。

しかも、それに関わっていたエリック・リトルは殺されていました。 エリック・リトルは一体誰に殺されてしまったのでしょうか…。 30年以上前のことで口封じされてしまったらしいエリック・リトル。

イギリスに送還されることになったダミアンは戻ってくるでしょうか…。

新種のアマガエル

新種のアマガエルはトム・カークマンから「カークマナス」と名付けられることに。

両性具有で威嚇までするカエルはリオには大不評。 一方、トムはこのカエルがすっかり気に入ったのでした。

新型インフルエンザや銅像など難しい問題の中で、かわいいカエルが癒しになりましたね。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2の登場人物・キャスト

『サバイバー:宿命の大統領』の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • 特になし

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン2のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

海外ドラマの動画配信サービス
スポンサーリンク

 
この記事をシェアする