- 『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第8話「それぞれの物語」
- The Good Doctor Season2 Episode8 "Stories"
※ネタバレしています。
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第8話「それぞれの物語」のあらすじ
車の事故で夫婦が病院に搬送されてくる。夫のトッドは股関節を脱臼し、妻のドーンは腹腔内出血で手術が行われる。ドーンは子宮外妊娠で卵管が破裂していた。だが、夫のトッドはパイプカットをしていて、妊娠はありえない。 トッドはドーンの浮気を疑い、銀行からお金も消えていることが分かる。
ドーンは命を救ってくれたお礼だとショーンにもキスをする。 ショーンはドーンの右手が勝手に動いた様子を観察し、脳に腫瘍があるせいでキスをしたのではないかと検査する。しかし、脳のMRI検査では腫瘍は見つからない。
クレアが時計の文字盤をドーンに書いてもらうと、数字が片方に偏っていた。 検査の結果、ドーンには胸に腫瘍があることが判明。胸の腫瘍から生じたタンパク質が脳に運ばれ、抑制力が失われてしまったのだった。 ドーンは誘惑に駆られ、お金を寄付し、4人と浮気したことを認める。
夫のトッドは病気のせいで浮気したと知っても、ショックが隠せない。 クレアは、ドーンは一度もトッドと別れたい誘惑には駆られず、ずっと愛していたと話す。 トッドは腫瘍摘出の手術が終わったドーンにもとに戻るのだった。
手術を控えた少年のフィンには、足の脱力が見られ、手術は延期に。両親のベサニーとノアは予防接種を子どもに受けさせない反ワクチン運動の支持者だったことから、アレックスとレズニックはポリオを疑う。
検査の結果、ポリオは陰性。MRI検査の結果、フィンは生まれつき脊髄が2つに裂けている脊髄分裂症だと判明する。 フィンは思春期になって身長が伸び、2つに裂けた脊髄が成長についていけず、足の脱力が起こるようになっていた。
このままでは下半身が麻痺するおそれもあると手術することに。 その前に、フィンの母親ベサニーはフィンに予防接種を受けさせたいという。 アレックスはフィンに予防接種をするが、ベサニーは夫のノアには黙って予防接種を受けさせていた。
予防接種をさせたと知ったノアは、ベサニーと不仲に。 アレックスはフィンから頼まれて、ノアと話をするが、関係修復は難しそうだった。
予防接種を受ける方に賭けたアレックスは、レズニックから1瓶500ドルのウイスキーをもらうことに。アレックスはストレス発散にレズニックと射撃場へ行くことになる。
院長のアンドリュースは、クレアが別の病院へ移る話があると聞き、メレンデスとクレアが関係を修復するように働きかける。
アンドリュースはメレンデスにこのままでは外科部長にはなれないとプレッシャーをかける。 それを見抜いていたクレアは体面を保てるようにメレンデスに一応謝り、チームに戻れるようになる。
グラスマンは放射線治療で記憶障害が起きていると主治医のブレイズに指摘されるが、なかなか受け入れられない。 グラスマンは病院で検査するのではなく、ショーンに認知機能の検査を手伝ってほしいと頼む。
ショーンはグラスマンにショーンの弟の名前を質問するが、グラスマンはスティーヴの名前を思い出せない。 グラスマンは記憶障害が起きていることを自覚する。
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第7話「切り札」前回のあらすじと感想はこちら≫『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第1話「別れと再会」の感想
浮気は病気のせいだった
妊娠するはずのない妻が子宮外妊娠をして驚く夫のトッド。浮気とは認められず、パイプカットの効果が消えたのかと検査もしましたが、パイプカットの効果は消えていないことが判明。
ただの妻ドーンの浮気かと思いきや、裏に病気が隠れていたというのが驚きでしたね。
しかも、浮気は脳の病気ではなく、胸にある腫瘍のせいだったとは! 腫瘍のせいで、抑制力がなくなってしまうというのがおそろしいですね。
ドーンはそのせいでショーンにまでキス。いきなりキスしてきてびっくりしましたが、これも病気のせいでした。
夫を愛しているというドーンの言葉と、浮気の行動はちぐはぐしていて違和感がありましたね。
ショーンがいなければ、ドーンはただの浮気女として軽蔑されるだけだったかも。 でも、最初の脳のMRI検査では何も見つからず、ショーンはかなりのショックを受けていましたね。
病気のせいではなく、ただ愛する人を裏切ることがあると知ったショーンは「この世界は悲しくて、それにとても複雑だ。そうじゃなきゃいいのに」とつぶやくことに。
ショーンの失望は大きかったですが、ドーンが描いた時計の文字盤には異常が。 病気のせいで、自分でも止められない行動を起こしていたことが判明し、ショーンもショックから回復。
しかし、夫のトッドは浮気したことは事実だとショックを隠せないのでした。確かに、病気のせいで抑制力がなくなって浮気したといっても、別の男に惹かれたという事実に、別の男と寝たという事実が…。
それでも、病気でなければ、実際に関係を持つことはなかったはず。 そして、ドーンは決して夫のトッドと別れたいという気持ちに駆られたりはしなかったのでした。
抑制力が効かずにしたことは、寄付も。高価な買い物に走るのではなく、寄付したくて止められなくなるというのが、いい人ですね。 病気のせいで浮気してしまったドーンでしたが、トッドと関係が修復できそうで一安心。
病気が発見できてよかったですね。
反ワクチンの患者の両親
最初、フィンは脱腸の手術をするようでしたが、足の脱力で延期に。 フィンの両親は反ワクチンの支持者で子どもに予防接種を受けさせていませんでした。
子どもに予防接種を受けさせない親はネットの間違った情報などで増えているそう。 しかも、科学的な事実で説得しようとしても意見を変えるのは難しいそうです。
確かに自分の子どもが心配なのは分かりますが、ワクチンによる副作用よりも、その病気にかかって死んでしまうリスクの方が高いはず。
それに、まわりがみんな予防接種してるから、自分の子は安全なはずという考えが嫌ですね。 自分の子どもには予防接種を受けさせたくないのに、まわりの子どもには自分の子どもの安全のため予防接種を受けることを認めるという傲慢さ…。 そんな人ばかりになったら、集団免疫も失われてしまうのに。
しかも、ホメオパシーという怪しげな方法まで代替医療として受けさせていました。 ホメオパシーとはニセ医学で科学的に効果はない民間療法。レメディと呼ばれる治療薬を水で薄めて飲むことで効果があると、うたっているそうです。
レズニックの親友キャロルは幼い息子にワクチンを接種させず、百日ぜきになって亡くなっていました。 ワクチンをおそれるあまり、ワクチンで感染を防げたはずの病気で罪もない子どもが亡くなったというのが、悲劇ですね。予防接種を受けないことを決めたのは親なのに、子どもが犠牲になるなんて…。
その話をアレックスが自分のことのように話しても、フィンの両親には効果なし。
息子のフィンがポリオに感染した可能性があると知って、母親ベサニーは予防接種を受けさせることを決めたようです。 結局、ポリオではありませんでしたが、フィンが予防接種を受けることになって一安心。
フィンは脊髄が2つに分かれている脊髄分裂症でした。まさか脊髄が2つあるなんて、びっくり。 手術は成功しますが、手術部位の感染症で熱が上がるフィン。
これがワクチンの副作用でなくてよかったですね。ワクチンの副作用だったら、ますます反ワクチンになりそう…。
しかし、反ワクチンの考えが変わっていたのは母親ベサニーだけでした。 ノアは予防接種を受けさせることに反対したままで、ベサニーは黙って予防接種を受けさせていたことが判明。
正しいことをしたベサニーでしたが、黙って行動したことで夫のノアとは険悪に。 妊娠しているベサニーやフィンにとってはつらいですが、赤ちゃんにも予防接種を受けさせず、死ぬようなことになるぐらいなら別れた方がましなのかも…。
アレックスは夫婦で話し合うように説得しようとノアに自分の結婚の話をしたようです。確か、前にも元妻に電話するシーンがありましたね。
レズニックとの賭けには勝ったアレックスですが、ストレス発散に射撃場へ。さすが元警官。 賭けでは1瓶500ドルもするエリソンの23年もののウイスキーを勝ち取ったアレックス。1瓶500ドル(約5万円以上)もするウイスキーを賭けるなんて、高すぎる…。
アレックスはレズニックと射撃場へ。レズニックも射撃が得意なようですね。
グラスマンは記憶障害に
クレアはメレンデスのチームに戻れることに。 クレアもメレンデスも院長のアンドリュースに言われて、仕方なく和解したという形になったようです。
アンドリュースが出した「ダビデとゴリアテ」は弱い者のダビデが巨人のゴリアテを倒したという聖書の話からの引用。
ゴリアテ
身長は6 キュビト半(約2.9メートル)、身にまとっていた銅の小札かたびら( 鎧)は5000 シェケル(約57キログラム)、 槍 の鉄の刃は600シェケル(約6.8キログラム)あったという。このため他より大型な生物の種小名や乗り物など、巨大さの象徴としてこの名が使われている。 サウル王治下の イスラエル王国の兵士と対峙し彼らの神である ヤハウェを嘲ったが、羊飼いの少年であった ダビデが ...
クレアがチームに戻れたのはよかったですが、わだかまりは残りそうなのが心配ですね。
放射線治療で記憶障害が起きていることを認められないグラスマン。医者が患者というのも厄介なようです。 病院ではなく、ショーンのアパートで認知機能検査をしてもらうことにするグラスマン。
前回、金魚のヒューバートは死んでしまいましたが、新しい魚は元気なようで、一安心。新しい魚の名前はアルバートになったようです。
ショーンの弟の名前「スティーヴ」が思い出せなかったグラスマン。 記憶障害が起きていることを認めざるを得なくなるのでした。 大事な記憶を忘れて、生活もままならなくなってしまうのかと思うと切ないですね…。
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2の登場人物・キャスト
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- 特になし