- 『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第6話「歩み寄ること」
- The Good Doctor Season2 Episode6 "Two-Ply (or Not Two-Ply)"
※ネタバレしています。
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第6話「歩み寄ること」のあらすじ
バイオリニストのジャズ・コーリは爪囲炎かと思われ、治療。しかし、局所麻酔したにもかかわらず、指の関節が痛むという。
ショーンは人喰いバクテリアかもしれないと指を切開して生検したがるが、レズニックは神経を傷つければバイオリニストとしての将来がなくなると反対する。
ジャズの体温が急激に上がり、レズニックは生検に同意。生検の結果、ジャズは壊死性筋膜炎だと判明。すぐに壊死組織を除去するオペが行われるが、手術後にジャズの容体は急変。腕を切断しなければならなくなる。
酸素で死滅する菌のため、レズニックは臓器に菌が広がって死ぬ危険もあるジャズと共に高圧酸素療法のできるチェンバーに入る。 ジャズは意識を取り戻すが、腕の切断を知り、ショーンが正しかったとレズニックを責める。
メレンデスは落ち込むレズニックを慰めようと、変わり者の同僚だったリムの話をするのだった。
一方、13歳のライリーは鼻血が止まらず、救急車で搬送されてくる。 両親の離婚後から、体調不良が続いていたライリーはいままでも精神的なストレスのせいだと診断されていた。
クレアはライリーに親身に接し、血を吐いた原因や息苦しさの原因を突き止めようとするが、異常は見つからない。 しかし、退院したライリーは高熱と息苦しさで再び病院に。
クレアはCTにうっすらと映った気管支の影から、カルチノイド腫瘍の可能性があると指摘。胸に穴を開けて肺に胸腔鏡を入れる試験的VATS(バッツ)をすることに。 それでも異常は見つからず、検査で動脈が損傷し、開胸することになる。
リムは動脈壁がもろくなっている原因があるはずだと、肺に限局性肉芽腫があるのを発見。何年も前にライリーが飲み込み、肺に入って炎症性組織に覆われていたおもちゃのブロックが摘出される。 ライリーの体調不良は異物に対する免疫反応のせいだった。
両親の離婚がイヤだったのではなく、けんかがイヤだったライリー。ブロックを飲み込んでしまったのも、両親のけんかに耐えようとブロックをかみしめていたからだった。 ライリーの両親は疑ったことを謝り、親子関係を修復しようとする。
退院したグラスマンはデビーと2回目のデートをすることになるが、いい雰囲気になったところでグラスマンはめまいを起こしてしまう。グラスマンはこんなふうに一緒にいたくないとデビーとのデートをやめる。
リアとショーンは同居を始めるが、こだわりの強いショーンにリアはうんざりしていた。 ついショーンにどなりまくってしまったリアはグラスマンに相談。グラスマンは同居が間違っていると思うなら、すぐ出ていくべきだと助言する。
リアは出ていかずに、ショーンとお互いに妥協点を見つけ出すことにする。 トイレットペーパーの問題は、1つはトイレットペーパーの端を奥に、もう1つは手前にすることで決着する。
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第5話「ロバの歩かせ方」前回のあらすじと感想はこちら≫『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第6話「歩み寄ること」の感想
バイオリニストは腕を失うことに
バイオリニストのジャズが指の異常を訴えて病院に。まさかそれが腕の切断にまでいたるとは…。
レズニックは同じ弓を使うアーチェリーをしていたことで、ジャズに親身に。 弓の手入れには松やにや蜜蝋を使うんですね。
人喰いバクテリアかもしれないと患者を怖がらせるショーン。 以前にも人喰いバクテリアかもしれないと患者を怖がらせることがあったショーンでしたが、今回は本当でしたね。
レズニックはバイオリニストの命である指に障害が残らないようにと、生検に反対。 ジャズのことを思ってしたことが、裏目に出てしまいましたね。
生検の結果、壊死していることが判明。マージンというのは、摘出した組織の縁のことを言うそう。
筋膜が壊死し、腐った卵の臭いがするというのが、恐怖! 菌が広がり、体が腐っていくというのがおそろしいですね。
菌を死滅させるため、チェンバーで高圧酸素療法をすることに。 酸素で死滅するとは。そんな治療法も装置もそろっているなんてびっくり。
命は助かったジャズですが、腕を失うことになり、レズニックを責めるジャズ。 「幻肢痛」で、腕の痛みを感じるのに、実際には腕はないというのが、つらすぎる…。
実際に、壊死性筋膜炎は初期には見分けが難しいそう。 狭いチェンバーの中で、ジャズとレズニックが2人でいなければいけないのも、精神的にきついですね。
患者のことを思い、親身になるあまりに、腕の切断という結果に。客観的に治療すべきか、患者に親身になって治療すべきか、バランスが難しいですね。
メレンデスは落ち込むレズニックにリムの話を。 クールに見えるリムですが、レジデント2年目のころはコミックのTシャツを着た変わり者だったというのが意外!
でも、リムが優秀なのは変わらず、今ではこの国でトップクラスの外傷外科医に。 外科部長の座を争うメレンデスとリム。 メレンデスとリムが昔から同僚だったというのも、意外でした。
肺にブロックが
一方、クレアは13歳のライリーに親身になることで、体調不良の原因を見つけることに成功。
精神的なものだと片づけられていたライリーの体調不良は、昔、飲み込んでしまったおもちゃのブロックが原因でした。 まさか、何年も前に飲み込んでしまったブロックが肺にあったなんて、驚きですね。
アレックスには子どもがいることも判明。 そのせいで親目線でライリーを診察し、精神的なものだと判断していたようです。 確かに検査でも異常が見つからなければ、精神的なものだと診断されるのも仕方ないですね。
しかし、ライリーには検査でも見つからなかった異物が肺に。 検査でも分からない原因があるとは…。 ライリーが訴えていた症状はすべて肺のブロックのせい。 精神的なものだと片づけられて、ずっと両親にも信じてもらえなかったのはつらいですね。
両親の離婚がライリーにストレスを与えていたのではなく、両親のけんかがストレスに。そのせいでブロックを飲み込んでいたライリー。 精神的なものだと片づけずに親身になってくれたクレアのおかげで原因が取り除かれることになってよかったですね。
親子関係も改善しそうで、投げやりになっていたライリーにとって、クレアは恩人ですね。
退院したグラスマン
退院したグラスマンは看護師のアイリスにおじいちゃん扱いされることに…。グラスマンが大事にしている首振り人形のレジー・ジャクソンは野球選手だそう。
レジー・ジャクソン
レジナルド・マルティネス・ジャクソン( Reginald Martinez Jackson, 1946年 5月18日 - )は、 MLBの元選手。ポジションは 外野手。 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州アビントン出身。ニックネームは「 Mr. October」。本塁打数歴代1位の バリー・ボンズ は従弟。 1966年の MLBドラフトで ...
デビーとは映画『普通の人々』や『レイジング・ブル』の話で盛り上がることに。
ロバート・デ・ニーロ主演の『レイジング・ブル』は実在のボクサー ジェイク・ラモッタの自伝をもとにした映画だそう。
せっかくデビーとうまくいきそうでしたが、グラスマンは自分の病気のことで引け目を感じてしまったようです。
ショーンとリアは同居
同居を始めたショーンとリアには問題が。 確かにショーンと暮らすのは大変そうでしたが、ここまで細かいとは…。カップの位置にまでルールが。
トイレットペーパーの銘柄は「天使のフワフワ」じゃないとダメ。 仲良く、「了解よん」と言い合っていた2人ですが、ショーンはルールを守らないリアをしたがわせようと躍起になり、リアはそんなこだわりの強いショーンにイライラすることに。
トイレットペーパーの端が奥か手前かで議論が勃発。 ショーンは女子トイレにまで入って、どちらが正しいのか調査まで!
どっちでもいいですが、トイレットペーパーの端は手前にするのが普通のはず。でも、それが普通じゃない人もいるということを忘れてはいけないですね。
他人同士が同居するには妥協が不可欠。ショーンにはこだわりが多すぎるようですが、誰でも同居しはじめは、自分が当たり前と思っていたことが相手にとっては違っていることはよくありますよね。
ついショーンに怒鳴ってしまったリアはグラスマンに相談に。リアはグラスマンのことをグラッシーと呼んでいるようです。マスコットキャラクターの「ふなっしー」みたいで、かわいい呼び名ですね。
グラスマンには同居が間違っていると思うなら、出ていくべきだとアドバイスされたリア。 リアは出ていってしまうかと思いましたが、ショーンとお互いに妥協点を見つけ出そうとすることに。
端が手前と奥、両方セットされたトイレットペーパーはそれを象徴していましたね。
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2の登場人物・キャスト
『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Caprice No. 24 - NICCOLO PAGANINI, ANGÈLE DUBEAU
- Tonight Tonight - MONDO COZMO