- 『S.W.A.T.』シーズン2 第18話「誘惑」
- S.W.A.T. Season2 Episode18 "CASH FLOW"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン2 第18話「誘惑」のあらすじ
護送車がロケットランチャーで爆破され、凶悪犯のマドックスが逃亡。 ロケットランチャーは米軍基地のキャンプ・ペンドルトンから盗まれたものだと判明。 20年前、ホンドーとソマリアで同じ部隊にいたルイス曹長が捜査に協力することになる。
ロケットランチャーでマドックスを脱獄させたのは、いとこのジョナ・ホルトとその恋人のグレース・フェッター。 2人は子どもたちを殺すと海兵隊のスコット・ネスター伍長を脅し、武器を調達させたのちに殺害していた。
マドックスとホルト、グレースとその仲間の計5人は、連邦準備銀行のLA支店で回収される古い通貨を狙っていた。 使い古しの通貨を処分する外部の施設を狙うマドックスたち。 マドックスたちは軍から盗んだロケットランチャーや銃、催涙ガスを使い、施設に侵入。 使い古された100ドル札を盗み出そうとする。
スワットはマドックスたちと銃撃戦に。 グレースたちは撃たれて制圧されるが、マドックスだけは人質を盾にして車で逃走。
ルイス曹長と協力して追い込み、タイヤをパンクさせるスパイク・ストリップでマドックスの車を止める。 車を降りて、逃走したマドックスをホンドーとルイス曹長が追跡。
残ったディーコンは炎上した車からロケットランチャーが爆発しないように外へ出す。そのとき、札束が落ち、ポケットに入れてしまう。 逃走したマドックスは無事、逮捕される。
ディーコンは一瞬、札束をポケットに入れていたが、思い直し、札束を火の中に戻していた。 ディーコンは経済的に行き詰っていることや高利貸しのミッキーに借金をして、車のナンバーを調べるように脅されたことをホンドーに告白する。 ホンドーとルカはミッキーに金を返し、二度とディーコンに近づくなと警告する。
クリスは元相棒の警察犬チャンプがガンで、安楽死しかないと知らされる。警察仲間にしか理解できないこともあると、クリスはそのことを付き合っているキラやタイには話していなかった。 チャンプが亡くなり、警察犬だったチャンプをたたえる警察葬が行われるのだった。
『S.W.A.T.』シーズン2 第17話「カージャック」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン2 第18話「誘惑」の感想
凶悪犯マドックスが脱獄
護送車がロケットランチャーで撃たれて、横転。護送車のバスが横転するシーンはすごい迫力でしたね。 使われたロケットランチャーは軍で使われるM72対戦車ロケット弾。M72対戦車ロケット弾は一度発射したら、再装填はできず、使い捨て式だそう。
M72 LAW
M72 LAW（Light Anti-Tank（Anti-Armor） Weapon）は、 口径66mmの 使い捨て 対戦車ロケット弾 である。 設計は アメリカ合衆国のTalley ディフェンス、製造は ノルウェーのNammo Raufoss ASである。
戦車に使われるなら、バスがあんなに軽々と回転したのも納得…。
ロケットランチャーは軍から盗まれたものということで、ルイス曹長が捜査に協力。 キャンプ・ペンドルトンは実際にカリフォルニアにあるアメリカ海兵隊の基地のことだそう。
20年前、ソマリアでホンドーとルイス曹長は同じ部隊にいた仲間。それなのに、わだかまりがありそうな2人。 仲間を捨てたとホンドーを責めるルイス曹長。ホンドーが戦場に仲間を置き去りにするはずがないと思ったら、ホンドーが海兵隊を辞めたことが仲間を捨てたと思われていたようです。
軍の武器庫からは、3発のM72対戦車ロケット弾と6丁のM4A1カービン、催涙ガス・キットまで盗まれていることが発覚。
M4カービン
M4カービンは、 コルト・ファイヤーアームズ社が製造し、 アメリカ軍が採用している アサルトカービン 。 第二次世界大戦に採用された M1/M2/M3に続き、採用された。本来、カービン (Carbine) とは 歩兵用 小銃より 銃身が短い 騎兵 用小銃のことであるが、現在ではおおむね「小型のライフル」を意味する。
盗んだのはスコット・ネスター伍長。子どもを殺すと脅され、武器を調達させられたのちに殺されてしまったのでした。 脅されて協力させられた末に殺されてしまったのが気の毒…。
連邦準備銀行の回収した古い紙幣が狙われる
マドックスたちの狙いは脱獄だけではなく、現金を狙った強盗。グレースはマッチングアプリで元連邦準備銀行の職員ロイド・ウィリアムズに接近。 金で連邦準備銀行のLA支店の見取り図や防犯システム、警備員のシフトの情報を買っていたのでした。
ロイドを見つけたときには、ラーメン屋のフードトラックが。 のれんに日本語でラーメンと書かれてる！ アメリカでもラーメンの屋台が人気のようですね。
マドックスたちの狙いは廃棄される古い紙幣。映画などでも、よく足がつかない使い古しの紙幣が狙われたりしていますね。
マドックスたちは警備が厳重な連邦準備銀行ではなく、警備が甘い外部の施設を狙い、強盗を計画。 しかし、スワットが阻止。 マドックスは仲間を見捨てて、1人で逃亡。
ロケットランチャーでマドックスを助け出すというぶっ飛んだことをしたホルトでしたが、恋人のグレースを想う気持ちは本物だったようです。 撃たれた恋人のグレースを見捨てることができなかったホルト。
一方、マドックスは人質を盾にして車に乗り、逃走。 マドックスを追い込むために、ルイス曹長と協力することに。 わだかまりがあったホンドーとルイス曹長でしたが、マドックスを追い詰めるときには息が合っていましたね。
ラテン語の「センパーファイ」は海兵隊のモットーで、意味は「常に忠誠を」。 「一度海兵隊になったら、一生海兵隊」という標語もあるそう。
アメリカ海兵隊
アメリカ海兵隊（アメリカかいへいたい、 英語: United States Marine Corps、略称： USMC）は、 アメリカ合衆国の 海兵隊。公式の標語は、ラテン語の "Semper fidelis"。英語では Always faithful. 直訳すれば「常に忠誠を」となり、通常口語体では Semper Fi! （センパーファーイ）と言う。この標語は、紋章のスクロールにも記されている。 "The Few, The Proud." （誇り高き少数精鋭）や Once a Marine, Always a Marine.（一度なったら、常に海兵）といった標語もあり、「一度海兵隊に入隊したなら、除隊しようとも一生『海兵隊員としての誇り』を失わず、アメリカ国民の模範たれ」とされている。
「ウーラー」は海兵隊の掛け声。 ちなみに海軍は「フーヤー」、陸軍は「フーアー」という掛け声だそうです。微妙に違うんですね。
ホンドーはルイス曹長に海兵隊を辞めた理由を説明。 ソマリアのマルカでの任務で、少年を殺さざるを得なかったときに、サウスLAで銃を持って死んでいる黒人の少年を思い出したというホンドー。 本気で世界を変えたいなら地元から始めるべきだと気付き、軍を辞めて警察に入ったのでした。
任務で少年でも殺さざるを得ないというのが、つらいですね。 ホンドーはギャングに入る道しかなく、銃を持たされ、殺されてしまう少年を減らしたいと思い、警察に入ったようですね。 ルイス曹長も軍を辞めた理由を納得してくれることに。 20年来のわだかまりが解けて、よかった。
ディーコンは高利貸しに借金があることを告白
高利貸しのミッキーから金を借りてしまったディーコンは、車のナンバーを調べろと頼まれてしまうことに。
スワットの任務中に札束が目の前に転がり落ち、一度はポケットに入れてしまったディーコン。 あの状況なら、魔が差してしまったのも無理ないですね。 それでも、最後には思い直したディーコン。 ディーコンが踏みとどまってくれて一安心。
ホンドーにも事情を告白。 マムフォードが引退し、次期チームリーダーの候補だったディーコンですが、チームリーダーになる資格はないと辞退することに。
ズブズブと汚職警官の道に進んでしまいそうだったディーコンですが、ディーコンの良心はそれを許せなかったようですね。 ホンドーとルカは高利貸しのミッキーに金を返し、ディーコンに近づくなと警告。
「1人で抱え込むな。チームは家族だ。誰も置き去りにしない」とホンドー。いい仲間に恵まれていて本当によかったですね。
警察犬のチャンプが亡くなる
クリスは元相棒の警察犬チャンプのガンが進行し、安楽死させると知らされることに。 チャンプは引退後、ルビナの家族に引き取られていたようです。 弱っていてもクリスのことを覚えていて、起き上がろうとするチャンプには泣きそうに…。
警察犬として活躍したチャンプ。自分がケガをしていても、任務中は我慢するという警察犬には脱帽。 警察犬はストレスのためにペットの犬と比べると平均寿命が短いそう。 寿命を減らしても、人間のために頑張ってくれる警察犬には感謝しかありませんね。
亡くなったチャンプは警官として、立派な警察葬が行われるのが感動的でした。 でも、付き合っているキラやタイにもチャンプのことを話していなかったのは意外。
警官仲間にしか分からないこともあると話すクリスですが、3人で付き合うのはうまくいっているのでしょうか…。
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