『刑事ルーサー』シーズン3 第3話(通算13話)「ケイトリンに捧ぐ」あらすじと感想 ネタバレ注意!

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  • 『刑事ルーサー』シーズン3 第3話(通算13話)「ケイトリンに捧ぐ」
  • Luther Season3 Episode3

※ネタバレしています。

『刑事ルーサー』シーズン3 第3話(通算13話)「ケイトリンに捧ぐ」のあらすじ

カップルのカラムとマクシーンがギャングに襲われる。そこに1人の男が現れ、ギャング2人をショットガンで撃ち殺す。 殺されたギャング2人の口には「ケイトリンに捧ぐ(WWW.FOR-CAITLIN.COM) 午前11時」と書かれた紙が貼られていた。

さらに、4歳の子どもの虐待を放置し、見殺しにしたリアム・グラスが絞首刑にされた状態で発見される。 「ケイトリンに捧ぐ」というサイトでは、4年前、妻のケイトリンを仮釈放になったミラン・ニザッチにレイプされ、殺されたトム・マーウッドが刑事司法制度の欠陥を訴え、自らの手で法律が罰せない悪党を成敗すると宣言する。

ケイトリンのきょうだいであるアラン・ラムジーのSIMカードをコピーしていたマーウッドは、ルーサーがラムジーに会いに来ることを知り、待ち伏せ。 マーウッドはルーサーに自分のやっていることに理解を求め、2日間くれと要求し、ルーサーの前から去っていく。

一方、ルーサーの不正を捜査をするスタークとグレイは、ルーサーの恋人メアリーにルーサーの妻だったゾーイが殺されたことを知らせる。グレイはルーサーの恋人メアリーも巻き込むスタークのやり方に疑問を覚え始め、リプリーに相談しようとする。

ルーサーたちはロンドンの凶悪犯10人を絞り込み、監視する作戦を立てるが、マーウッドに先を越され、小児性愛者のテレンス・コーレンが拉致される。

サイトではマーウッドがコーレンを処刑するか解放するか投票を呼び掛け、ツイッターでは処刑しろという声が高まっていく。 コーレンには全く同情しないルーサーだったが、コーレンが処刑されれば、模倣犯や正義を振りかざして人を殺すような事件が多発することを懸念。

11歳のとき、コーレンに監禁され、レイプされたキーラ・ミルズに頼み、会見を開いてもらうことに。しかし、キーラはマーウッドを止めるどころか、コーレンを殺してほしいとマーウッドに懇願してしまう。

ルーサーとリプリーはコーレンの仲間のゴードン・マレーから、いかがわしい集会に使っている倉庫の場所を聞き出すことに成功。 コーレンが処刑される倉庫の住所はツイートされ、コーレンの処刑に賛同する群衆たちも押し寄せる。

ルーサーは絞首刑にされたコーレンの体を支えるが、群衆がルーサーを殴り、引きはがそうとする。 リプリーは逃走したマーウッドを追いかける。

リプリーはマーウッドに追いつき、投降するように説得する。しかし、マーウッドはリプリーをショットガンで撃ち殺し、逃亡。 リプリーを殺さなければならなかったのは、ルーサーのせいだと責めるマーウッドは、メアリーが待っているルーサーの家の前でショットガンを構える。

『刑事ルーサー』シーズン3 第2話(通算12話)「寡黙な巡礼者」前回のあらすじと感想はこちら≫

『刑事ルーサー』シーズン3 第3話(通算13話)「ケイトリンに捧ぐ」の感想

殺されてしまうリプリー

まさかリプリーが殺されてしまうなんて!  衝撃的でしたね。

初めてルーサーに家の中に入れと言われ、恋人のメアリーも紹介されていたのに…。

「俺の相棒。愛してるんだ」とリプリーのことをメアリーに紹介したり、リプリーが警部になることをすすめたりしていたルーサー。 いい警官だったリプリーが殺されてしまったのが無念すぎる。

相談に来たグレイにも、人間同士で話し合おうとしていたリプリー。結局、話もできずに死んでしまうことになってしまうなんて、無常ですね。

メアリーにも捜査の手が

メアリーとラブラブで上機嫌だったルーサーでしたが、メアリーにもスタークの魔の手が伸びることに。

ルーサーの妻だったゾーイの殺害現場の写真を見せられたようです。ルーサーの不正を調べるだけなら、そんなことしなくても…。スタークはルーサーの不正を追及したいというより、ルーサーにただ勝ちたいだけのようです。

報いをもたらすのは自分だというスターク。 さすがにグレイもスタークのやり方に疑問を感じ始めたようです。 スタークとルーサーの勝負は一体どちらが勝つのでしょうか…。

凶悪犯たちを処刑する犯人

4年前、妻のケイトリンを殺されたトム・マーウッドは自警団のように凶悪犯を次々と殺害。 カップルを襲ったギャングや虐待を放置した男など、殺されて当然と思われる人ばかり。 殺されても全く同情できない犯罪者ばかりで、トム・マーウッドの気持ちも理解できるのが、複雑…。

ギャングに襲われてマーウッドに助けられたカップルは、命の恩人だと逮捕に協力するのを拒否。 カップルにとっては、まさに救世主に見えたはずですもんね…。

次に殺されたのは、虐待されていた4歳のルシンダ・キングちゃんを見殺しにしたリアム・グラス。 虐待した両親もひどいですが、餓死するまで見殺しにしたリアム・グラスは法で罰することができなかったようです。

マーウッドが凶悪犯を殺害し始めるきっかけとなったのは、妻ケイトリンが仮釈放中の男にレイプされ、殺されたから。 9年の刑だったにもかかわらず、刑期が半分も終わっていないのに仮釈放されるなんて、驚き。しかも、更生したわけでもなく、また犯罪を犯すような危険度がある男を釈放するなんて…。

しかも、殺人5件のうち1件は仮釈放中の奴による犯行という統計まで。 こんな状態じゃ妻を殺されたマーウッドが刑事司法制度に失望し、自分の手で成敗したいと思いたくなるのも無理ないですね。

刑事司法制度に問題はあっても、勝手に犯罪者を処刑するのは間違っていますが、マーウッドにも共感できるところが全くないとは言えないのが複雑。 妻を殺され、うつ病だったマーウッドは、凶悪犯を処刑するという目的を見いだし、回復したようです。

ルーサーのことも同志だと思ったマーウッドでしたが、ルーサーは人を裁く権利は誰にもないと否定。ルーサーとマーウッドが水路の対岸にいるのが2人の考えの違いを表しているようでしたね。

処刑を投票で決めるマーウッド

マーウッドは次に小児性愛者テレンス・コーレンを拉致。 鍵を持ち去ったのは、コーレンたちが集会に使っている倉庫を処刑場にするためだったようです。

11歳の子どもを暴行し、15年服役していたコーレン。子どもにそんなひどいことをしておいて、15年の刑なんて軽すぎる気が。被害者のキーラは自分の人生が終わったと思っているのに…。 しかも、悔い改めるどころか、自分のやったことを正当化するような本まで自費出版していたコーレンには虫唾が走りますね。

良心がないのを哲学に見せかける奴はよくいるというルーサー。 被害者のキーラ・ミルズにコーレンを殺すなと頼んでほしいと頼むことに。これは裏目に出てしまい、キーラは会見でコーレンを殺してほしいとコメント。 自分の人生をめちゃくちゃにした男の命を救ってほしいなんて、言えるわけないですねよね…。

へどが出るような犯罪者コーレンは処刑されそうになり、懸命に命乞い。子どもには止めてと言われても、やめなかったくせに、自分が殺されそうになる時は止めてくれと懇願するのが、身勝手。 殺される恐怖を味わったのはいい気味ですね。

ルーサーとリプリーはコーレンの仲間に集会の場所を聞き出すことに成功。懲りもせずに、小児性愛者たちが集会をしていたなんて、ゾッとしますね。 ツイートされ、その倉庫には群衆も押し寄せることに。 正義だと感じると、どんな過激なことでも許せてしまう危うい感情や、群衆の恐ろしさを感じました。

群衆に襲われながらも、必死で首吊りになったコーレンの体を支えるルーサー。 コーレンが処刑されれば、模倣犯や正義を振りかざす殺人が横行し、いずれ無実の人まで殺されてしまう危険も。

マーウッドの殺人だけでなく、世間に影響が広がっていくのも恐ろしいですね。 全員が自警団のように私刑をし始めたら、法治国家は崩壊してしまうし、道徳観や正義は人それぞれ違うはず。公開処刑に歓喜する群衆には言いようのない恐ろしさが。

マーウッドを追ったリプリーはショットガンで撃ち殺されてしまうことに。2日間くれと言っていたマーウッドには、まだ他の処刑計画があるのでしょうか…。妻のケイトリンを殺した男を狙っている!?

まさか警官のリプリーまで殺すなんて、正義のためと言っていても所詮ただの人殺しだったマーウッド。

マーウッドはショットガンを持ち、リプリーは丸腰…。イギリスの警官は銃を携行していないのが普通だそうですが、ショットガンを持っていると分かっている犯人にも丸腰で立ち向かうしかないなんて。

リプリーの説得もかなわず、マーウッドに撃ち殺されてしまうことに。 リプリーを殺しただけでは飽き足らず、マーウッドはルーサーの家にまで現れました!

ルーサーの家にいたメアリーにも危険が。 ルーサーはマーウッドを止めることができるのでしょうか…。

エンドロールに流れた曲は、Robert Plant(ロバート・プラント)の「Satan Your Kingdom Must Come Down」という曲です。

Robert Plant - Satan Your Kingdom Must Come Down.

Uploaded by niikoss13-ΙΙ on 2016-02-18.

『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト

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ドラマで流れた曲

  • Satan Your Kingdom Must Come Down - ROBERT PLANT

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