- 『刑事ルーサー』シーズン3 第2話(通算12話)「寡黙な巡礼者」
- Luther Season2 Episode1
※ネタバレしています。
『刑事ルーサー』シーズン3 第2話(通算12話)「寡黙な巡礼者」のあらすじ
約30年前、ショーディッチ・クリーパーと呼ばれた犯人が起こした未解決事件の関係者だったダニとその夫も殺されてしまう。
ダニとその夫を殺した犯人は、30年前の犯人とは別人。 30年前の犯人「ショーディッチ・クリーパー」はウィリアム・カーニーで、末期がんで老人ホームに入所していた。
ショーディッチ・クリーパー事件を捜査していたロニー・ホランドは別の殺人で25年服役したウィリアム・カーニーが犯人だと突き止めていた。 現在、殺人を犯している犯人は12歳のとき、カーニーに売春婦の母親エイプリルを殺されたポール・エリスだった。
ポールは母親に虐待され、カーニーが母親を殺すところをクローゼットの中から目撃していた。 ポールは同情したロニー・ホランドから母親を殺したウィリアム・カーニーのことを聞き、会いに行ったが、カーニーはポールに母親を殺した時、どんなに楽しかったか教える。
ポールは30年前との事件の関連性に気付かれないようにロニー・ホランドを殺害。 その後、エミリーやダニを殺害し、足フェチのカーニーに死体の足の写真を送っていた。
ルーサーはポールの次のターゲットが、カーニーのケアをしている看護師だと気付く。 ポールは看護師のジョディやアイシャ、イブの3人が暮らす家に侵入。
ポールはジョディとイブを拘束し、帰宅したアイシャにも襲い掛かろうとするが、アイシャと共にルーサーも家に入っていた。 逆上したポールはルーサーに襲い掛かり、激しい格闘に。 ポールは笑みを浮かべると自ら窓を突き破り、転落する。
一方、リプリーはキャスを殺害したケン・バーナビーを逮捕する証拠を固めようとする。 リプリーはミキサーで切断された指を回収し、科学捜査班に回して再建。証拠についていたケン・バーナビーの指紋と一致し、ケン・バーナビーは逮捕される。
スタークとグレイはルーサーの家に違法に侵入。 リプリーもルーサーへの捜査に協力しようとしていた。
スタークたちの捜査拠点をつかんだルーサーは、拠点に乗り込み、資料やレコーダーを持ち去る。 リプリーの供述を録音したレコーダーには、リプリーがルーサーと共に働けて光栄だとたたえる言葉が録音されていた。
車の接触事故で出会ったメアリーとルーサーはお互いに惹かれあい、キスをするのだった。
『刑事ルーサー』シーズン3 第1話(通算11話)「ショーディッチ・クリーパー」前回のあらすじと感想はこちら≫『刑事ルーサー』シーズン3 第2話(通算12話)「寡黙な巡礼者」の感想
今回の犯人と30年前の犯人との関係
30年前の事件関係者ダニとその夫も殺害され、ダニの顔にはメイクのマスクが。今回、靴は残されていたようですが、犯人が死体の写真を30年前の事件の犯人に送っていたというのが、気持ち悪いですね。 30年前の事件の犯人からの「すぐに来い」という返信につけられた絵文字が異常性を醸しだしてる…。
しかも、今回の犯人と30年前の事件の犯人のつながりが異常。 今回の犯人ポール・エリスの母親を殺した男こそ、30年前の事件の犯人ウィリアム・カーニー。
母親を殺した犯人を憎んでいたはずなのに、カーニーにそそのかされて自分が殺人犯になってしまったというのが、おぞましいですね。
母親のエイプリルに虐待されていたというポール。 母親からの虐待と母親が殺されるのを目撃したことで、完全に壊れてしまっていたようですね。 カーニーはそこにつけこみ、ポールに30年前の事件の続きをさせていたようです。
足に異常な執着を見せるカーニーにはゾッとするばかり。 死体の足の写真を見て、興奮する目つきがヤバい。 末期がんで弱っていても、いまだに興味を失っていないのがおそろしい…。
中国の纏足(てんそく)の記事を読み、足に執着するようになったというカーニー。しまりがよくなると語るカーニーは気持ち悪すぎ…。
纏足
纏足(てんそく)は、幼児期より足に布を巻かせ、足が大きくならないようにするという、かつて 中国で女性に対して行われていた風習をいう。より具体的には、足の親指以外の指を足の裏側へ折り曲げ、布で強く縛ることで足の整形(変形)を行うことを指す。纏足の習慣は 唐の末期に始まった。 清の時代には不健康かつ不衛生でもあることから ...
別の殺人事件で逮捕され、25年服役し、末期がんとなっていたカーニー。 会いに来たポールに殺しを教えたくせに、母親のせいで殺人犯になったとうそぶくカーニーは最悪ですね。
確かに虐待をしていた母親も悪いですが、母親を目の前で殺した上に息子のポールまで殺人犯に仕立て上げたカーニーは最悪の怪物の創造主に間違いない。 それにしても、今回の犯人と30年前の事件の犯人のねじれた関係には驚きました。
犯人は看護師の家に侵入
ポールが人を殺すのを楽しむカーニーは、次のターゲットを教えるのを拒否。カーニーのような男の取り調べにもドクターストップが入るのが、悔しい。
しかし、ルーサーは介護されているカーニーを見て、次のターゲットが看護師だと気付くことに。
カツラとメガネで変装していたポールはカーニーのケアホームの看護師ジュディやアイシャ、イブの家に侵入。 3人の女性の歯ブラシを一気に舐めるのが、気持ち悪い…。3人とも殺すつもりだったようですね。
帰宅したジュディとイブに次々と襲い掛かるのは、まるでホラー映画。 しかし、最後に帰宅したアイシャはルーサーと一緒。
激しい格闘の末、ポールは自ら窓を突き破り、ダイブ。 その前に、笑みを浮かべたのが不気味…。 ポールは転落死したと思いきや、生きてるし!
どうにも気持ち悪い事件はようやく幕を閉じることになったのでした。
ケン・バーナビーは逮捕される
一方、ポールの事件から外されたリプリーはケン・バーナビーを逮捕するために指を再建。 ミキサーで切断され、めちゃくちゃになった指からも指紋が分かるんですね。
袋に入れられた焼却処分されるはずだった指の肉片を想像するだけで、痛い…。
ケンがここまで逮捕されないようにしたいのは、多発性硬化症の妻のためでした。 指を失ってまで逮捕されたくない理由は妻だったんですね。 しかし、ケンはキャス殺害で逮捕。 指まで失ったのに、結局、逮捕されてしまうのが、切ない…。
捜査されるルーサー
ルーサーの違法行為を捜査するスタークとグレイ。 ルーサーはリプリーを巻き込むなとグレイに忠告。
「愛ってやつは人間の最高の部分も最低の部分も引き出す」というルーサー。 自分に不利な証言するかもしれないのにリプリーはいいやつだと守ろうとするルーサーはいい上司ですね。
スタークたちはルーサーの家に侵入。違法行為を調べているのに、自分たちが違法にルーサーの家に侵入するなんて…。
ルーサーの家に飾られていた絵手紙はアリスから届いたものなのでしょうか…。 ルーサーの家に令状なしで侵入し、楽しんでいる様子のスタークの方がよっぽど危ない気がしますね。
ルーサーはリプリーの携帯を追跡していたらしく、スタークたちの捜査拠点に殴り込み。 スタークたちの集めた資料を全部、持ち去り、宣戦布告。 「そっちがそのつもりなら、俺が先に叩きのめすから覚悟しておけ」と言うルーサーがかっこいいですね。
しかも、ルーサーのことを売るつもりだと思っていたリプリーは、ルーサーのことをべた褒め。 ルーサーもリプリーも本当はお互いに尊敬しあっているのが、熱いですね。 対立していた2人ですが、やっぱりいい相棒同士だったようでよかった。
車の接触事故で出会ったメアリーとはキス。 一晩中おしゃべりしたり、すっかり意気投合したようです。 ルーサーが幸せになれるといいですね。
エンドロールに流れた曲は、ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron)の「Me and the Devil」という曲です。
Gil Scott-Heron - 'Me And The Devil' (Official HD Video)
Gil Scott-Heron's video for "Me And The Devil", out Feb 22. Taken from his forthcoming album "I'm New Here" USA: http://tinyurl.com/GilScottHeronUSA UK: http://tinyurl.com/GilScottHeronUK Out Feb 8 (UK), Feb 9 (US), Pre-order "I'm New Here" from the amazon links above. Pre-order "I'm New Here" from Beggars (US): http://www.beggarsgroupusa.com/releases/im-new-here/ Video directed by Coodie & Chike and Michael Sterling Eaton.
『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト
ドラマで流れた曲
- Me and the Devil - GIL SCOTT HERON