- 『刑事ルーサー』シーズン3 第1話（通算11話）「ショーディッチ・クリーパー」
- Luther Season3 Episode1
※ネタバレしています。
『刑事ルーサー』シーズン3 第1話（通算11話）「ショーディッチ・クリーパー」のあらすじ
エミリー・ハモンドが80年代の服を着せられてウィッグをされ、当時のメイクのマスクを顔に置かれ、絞殺される。 ルーサーは被害者エミリーの靴がなくなっていることに気付き、30年前に起こった未解決の連続殺人事件に手口が似ていることに気付く。
ルーサーは捜査を開始しようとするが、ルーサーは別の事件を担当するように命じられる。 それは、ルーサーの汚職を調べるジョージ・スタークや汚職を摘発する部署に移ったエリン・グレイの差し金。
ルーサーはネットで人をけなしていたジャレッド・キャス殺害事件と、30年前の事件と手口が似た殺人事件の両方を捜査することになる。 ネットで人をけなしていたジャレッド・キャスは自分の携帯で命乞いの映像を撮影され、死後、ギャングたちに落書きされていた。
ルーサーをかばうリプリーだったが、スタークやグレイのために盗聴器をつけ、ジャレッド・キャスの捜査に同行。 ルーサーは人を宙吊りにして脅すなど、強引なやり方を見せるが、決定的な汚職の証拠はつかまれずにすむ。
ビーニーが持っていたジャレッド・キャスのパソコンには、亡くなった少女キャシー・バーナビーの追悼サイトを荒らした証拠が残っていた。 キャシーの父親ケン・バーナビーには、キャスからひどい中傷メッセージや娘のキャシーをおとしめるような加工画像が届くなど、数々の嫌がらせ行為を受けていた。
ルーサーとリプリー、グレイたちも犯人はケン・バーナビーだと確信。リプリーは詰まったダストシュートからキャスの携帯を発見。SIMカードを抜いた時についた指紋がケン・バーナビーが犯人である決定的証拠になるはずだった。 しかし、ルーサーはケンに電話し、指紋が見つかったことをほのめかし、警告。 ケンはルーサーの電話の意図を悟り、指紋を照合させないため、手をミキサーに突っ込み、指をめちゃくちゃにする。
携帯についていた指紋はケンと照合できず、おそらくケンは無罪になるだろう。 いままでルーサーを信頼していたリプリーだが、ケンの痛ましい状態を見て、ルーサーを止めなければいけないと気付く。
一方、約30年前の連続殺人事件では、78年～81年にかけて8人の女性の家に侵入、3人を殺害し、犯人はショーディッチ・クリーパーと呼ばれていた。 犯人は捕まらず、未解決のまま。犯人が生きていれば70代のはずだが、ルーサーはエミリー殺害はショーディッチ・クリーパーのファンか何かではないかと考える。
当時、事件の捜査を指揮していたロニー・ホランドは頭を殴られ、殺されていた。 ルーサーはエミリーは過去の犯行を再現したものではなく、エミリーこそが原点だと気付く。 1982年、14歳だったエミリーはショーディッチ・クリーパーに狙われていたが、帰宅した同じ下宿の女性ダニ・シャヒやその友人がその男を捕まえようとしていた。
今回の犯行でエミリーにウィッグやメイクのマスクをさせられていたのは、1982年当時の14歳のエミリーを再現するためだった。 犯人の男は、ダニの家にも侵入。屋根裏でダニの夫のクレイグを殺害すると、ダニにも襲い掛かる。
ルーサーは車の衝突事故で出会ったメアリーに好感を感じ始めていた。
『刑事ルーサー』シーズン2 第4話（通算10話）「さいは投げられた」前回のあらすじと感想はこちら≫『刑事ルーサー』シーズン3 第1話（通算11話）「ショーディッチ・クリーパー」の感想
捜査されるルーサー
ついにルーサーの型破りな捜査手法にメスが。 ルーサーを告発するも失敗したグレイは、昇進してグレイ警部となり、汚職を摘発する部署に異動。 昇進していたのがびっくり。
ルーサーの汚職を摘発するための特別プロジェクトまで発足してしまったようです。 ルーサーの捜査を指揮するのは、ジョージ・スターク。 退職したものの、ルーサーの捜査のために戻ったというなかなか手強そうな相手。
ルーサーのまわりでは死亡者が続出。 全員、ルーサーに殺されたと疑われているようですね。
実際には、妻のゾーイ・ルーサーはイアン・リードに殺され、汚職警官だったイアン・リードはアリスに処刑され、死亡。 ルーサーが落ちるままにしたヘンリー・マドセンもアリスが息の根を止めていました。 犯罪組織のトビー・ケントはジェニーが正当防衛で殺害。
行方不明のアリスまでもルーサーが殺したと思われているようです…。確かに、死亡者は多いですが、ルーサーが手を下したことは一度もなし。
一緒に暮らしていたジェニーも今は新しい道に進んだようですね。 ゾーイの写真に並んで、ジェニーがプレゼントしたデヴィッド・ボウイの写真が。
ルーサーは引っ越したようで、ジェニーと暮らしていた部屋からはトビーの血液が検出されてしまうことに…。掃除が甘かったようです。
ルーサーの味方だったリプリーまでも、グレイたちの捜査に協力。 盗聴器をつけたのも意外でしたが、まさかリプリーまでルーサーを捜査する側に回るとは意外でした。
果たしてルーサーは汚職で逮捕されることになってしまうのでしょうか…。
ジャレッド・キャス殺害犯に同情するルーサー
ルーサーの汚職行為を見つけるために担当させられることになったジャレッド・キャス殺害事件。
キャスはネットを荒らすとんでもない奴。 死後、ギャングに落書きされたり、唾を吐かれたりしても、文句も言えないような下劣なことをしていたキャス。
亡くなった少女の追悼サイトを荒らし、さらには父親のケンにひどいメッセージや画像まで。 てんかんで亡くなったらしい少女。 悲しみに暮れる両親の心を踏みにじるようなことができるキャスは、人間とは思えない。
想像を超えるひどいネットの荒らしには、怒りが。 キャスのような奴は逮捕されるべきなのに！ 父親のケンがキャスを殺した気持ちも理解できますね。
キャスはまわりから金を借り、パソコンやテレビなどを購入。 みんな、送られてきたキャスの命乞いの動画を見て、キャスの死体は放置したまま、金になりそうなパソコンやテレビを回収していったようです。 それだけでも、キャスがどんなクズ野郎だったか分かりますね。
みんながケン・バーナビーが犯人だと確信する中、リプリーは決定的な証拠を発見。 ケンのものと思われる指紋がついた携帯が発見され、ケンの逮捕も秒読みかと思われますが、ケンはミキサーで手をミンチに！！！ まさかそこまでやるとは…。
ケンに指紋が見つかったとそれとなく教えたのはルーサー。 ケンに同情し、逮捕されないようにしたいルーサーの気持ちも分かりますが、さすがに手を失うより、逮捕された方がよかったんじゃ…。
それにしても、指紋が出たとほのめかされて、逃亡するのではなく、手ごとミキサーに突っ込んだというのが衝撃。 想像しただけで、痛すぎる。
今まで触ったものにケンの指紋が残っているものの、弁護士や陪審員により、裁判では無罪になりそうなケン。 事件の経緯にも同情の余地が。手を失ったケンは逮捕されても、罪は軽くなりそうですね。
しかし、リプリーはこの件でルーサーを止めなければいけないと痛感。 ルーサーにも殴りかかることに。 いい相棒同士だったルーサーとリプリーの関係も変わってしまったようです。
さすがにルーサーも自分が捜査されていると気付いている模様。 リプリーとグレイのキスを見たルーサーですが、カモフラージュだと分かっていそうですね。
30年前の事件と似た事件が発生
30年前に起こった連続殺人事件と似た手口で殺されたエミリー。 ベッドの下から出てくる犯人が、ホラー！ まるでブギーマン。
しかも、80年代の服やウイッグまで着せられ、顔には不気味なメイクのマスクまで。 メイクのマスクがバットマンに出てくるジョーカーみたいで怖い…。
80年代のバンド スージー・アンド・ザ・バンシーズみたいな感じだというルーサー。 スージー・アンド・ザ・バンシーズはイギリスのポストパンクのバンドだそう。 ルーサーは音楽にくわしいですね。
スージー・アンド・ザ・バンシーズ - Google Search
スージー・ アンド・ ザ・ バンシーズの スージー・スー
約30年前にも同じ手口の犯行があったことに気付くルーサー。 「ショーディッチ・クリーパー」と呼ばれた犯人は逮捕されず、未解決のまま。 「ショーディッチ」というのは犯行が起こった街の名前のようですね。クリーパーには「ストーカー、気味悪い人」という意味があるそうです。
当時の犯人が生きていれば、70代。 エミリーを殺した犯人は、当時のショーディッチ・クリーパーとは違うようです。 しかし、手口はそっくり。30年前の犯人とエミリーを殺した犯人にはどんな関係があるのでしょうか…。 それにしても、女性の足の指をしゃぶって興奮し、靴を盗むというのが変質的すぎて、ゾッとしますね。
しかも、1982年に当時14歳のエミリーを襲おうとして失敗していたショーディッチ・クリーパー。 14歳の少女にまで手を出そうとしていたなんて…。
そして、30年後、エミリーを殺害。 14歳当時のエミリーを再現していた今回の犯人。 自分でザリガニをとって、貪り食う様子は、犯人の異常性を際立たせていましたね。
どうやらこの犯人は、当時、事件を捜査していたロニー・ホランドも撲殺。 死後数か月も発見されなかったというのが、気の毒ですね。 孤独死していたかと思ったら、殺されていたロニー。 近所の人もゴミ捨て場の臭いだと勘違いしていた死臭。殺されたのにもかかわらず、誰にも気づかれずに放置されていたのがゾッとしますね。
ロニーが残していた捜査資料で捜査は進展。 当時、事件とは無関係と思われていたエミリーのことが浮上することに。そして、当時、エミリーを助けたダニも犯人の標的に。
リプリーがタイミング悪く、ルーサーを問い詰めたせいで、ダニの家への電話は保留になってしまうことに。 ルーサーが電話していればダニと夫クレイグは襲われずに済んだかも…。
屋根裏に潜んでいた犯人は、猫の鳴き声を真似してダニの夫クレイグをおびき出し、クレイグを殺害。 屋根裏でマネキンのようにたたずんでいた犯人が怖い。
襲われたクレイグの頭が天井を突き破ってくるのも恐怖！ クローゼットに隠れても見つかるダニ。 まさにホラー映画！
凶悪な事件ですが、犯人が猫の鳴き声を真似ているのを想像するとちょっと笑えますね。 30年前の事件の関係者を襲う犯人。当時の犯人「ショーディッチ・クリーパー」が殺しているとは思えない今回の事件は、一体誰が引き起こしているのでしょうか…。
メアリーと出会うルーサー
一方、ルーサーには出会いが。車の接触事故で出会ったメアリーに好感を覚えるルーサー。 ゾーイを亡くしたルーサーにも、春が来そうですね。 でも、ちょっと裏がありそうで心配…。
ルーサーの名前の意味はドイツ語からで「ルー」は「人民」という意味で、「サー」は「軍隊」ということで、「ルーサー」は「人民軍」という意味。
祖父の代に「ルーサー」という名字を選んだと語るルーサー。 愛のためというのが、ロマンティック。 祖父の代まで名字はなかったようなのも驚き。
メアリーと親しくなっていきそうなルーサーですが、アリスがルーサーの前に現れることはあるのでしょうか…。
それにしても、最初に火の中から登場したルーサーはかっこよくて、ドラマティックでしたね。
エンドロールに流れた曲はHanni El Khatib（ハンニ・エル・カティーブ）の「I Got A Thing」という曲です。
Hanni El Khatib - I Got A Thing
Taken from Hanni El Khatib " Will The Guns Come Out " available here : http://po.st/WilltheGunsComeOut The new album of Hanni El Khatib, "Moonlight" out on the 20.01.15 here : http://po.st/MoonlightAlbum "Head in The Dirt" album is available here : http://po.st/HeadITDHEK Follow Hanni El Khatib on Facebook : http://po.st/HEKfb Follow Hanni El Khatib on Twitter : http://po.st/HEKtw Official Website : http://hannielkhatib.com/ 2011 Innovative Leisure Records / Because Music .
『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト
ドラマで流れた曲
- Hanni El Khatib - I Got A Thing
