『刑事ルーサー』シーズン2 第4話(通算10話)「さいは投げられた」あらすじと感想 ネタバレ注意!

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  • 『刑事ルーサー』シーズン2 第4話(通算10話)「さいは投げられた」
  • Luther Season2 Episode4

※ネタバレしています。

『刑事ルーサー』シーズン2 第4話(通算10話)「さいは投げられた」のあらすじ

現場に「ベドラム・アクシス」というマークを残す連続殺傷事件の犯人は逮捕されたが、同じような犯行が地下鉄の駅で発生。 犯人は双子で、逮捕されたのはロバート・ミルベリー。地下鉄の駅で事件を起こしたのはニコラス・ミルベリーだった。

双子は人を殺すことででポイントを獲得し、ゲームのように経験値を上げ、次のステージに行こうとしていた。

ニコラスは逃げる途中で財布を落とし、その中にはホテルのカードキーが。 そこからニコラスの泊まるホテルが判明。 ロバートが持っていた手帳に書かれた書籍暗号を解くカギは、ホテルに置かれているギデオンの聖書だと分かる。

グレイはルーサーがシェンクのコンピューターに不正アクセスしたことを内部告発するが、リプリーが痕跡を消していた。

ルーサーたちはニコラスを捕まえるため、ロバートが逃走したと偽のニュースを流し、2人の通信手段であるブログのコメントで逃走したロバートが連絡してきたように見せかける。 ニコラスはコメントがロバートからだと思い、返信してきたところを追跡。

ニコラスは包囲されるが、コートの下に爆弾ベストを着ていた。 デッドマンスイッチ(死人のスイッチ)が起爆装置で、ニコラスを殺せば、爆発する仕組みの爆弾だった。

ニコラスはロンドンの街を歩きまわるが、ルーサーがゲームをしようと誘う。ルーサーは自分はラスボスだといい、自らガソリンをかぶる。 ルーサーはサイコロの出た目を当てられたら、起爆装置を解除し、当てられなければライターで火をつけろとニコラスに提案。

ヘリから見えないようにトラックの荷台の中で、ゲームをすることにするニコラス。 ルーサーはニコラスに死人のスイッチを解除させ、サイコロを振らせることに成功。

ルーサーは隠しマイクでトラックの外にいる狙撃手たちにトラックの荷台に書かれた文字「A」の場所にニコラスがいると伝える。 ニコラスは狙撃手たちに撃たれて死亡。 ルーサーは無事に生還する。

正当防衛でトビーを殺してしまったジェニーは、トビーの祖母バーバにバレないようにルーサーの指示で証拠を隠滅。 しかし、犯罪組織の一員であるフランクはルーサーを疑う。

ルーサーはフランクの車のトランクにトビーの死体を入れ、フランクがトビーを殺したように見せかけることに成功。 トビーの祖母バーバにも、もう言いなりにはならないと宣言。もし、ジェニーや自分に何かあれば、アリスが殺しにやってくると脅迫し、手を引かせる。 自由になったジェニーとルーサーは一緒にアイスクリームを食べるのだった。

『刑事ルーサー』シーズン2 第3話(通算9話)「ベドラム・アクシス」前回のあらすじと感想はこちら≫

『刑事ルーサー』シーズン2 第4話(通算10話)「さいは投げられた」の感想

犯人は双子だった

地下鉄の駅でまたしても凶悪な事件が発生。無差別にゲーム感覚で人を殺していく犯人には身の毛がよだつばかり…。 双子で犯人が2人いたというのが最悪ですね。 犯人を追いかけたリチャードは刺されて、死ぬことに。犯人の目は何を考えているのか分からなくて怖すぎる…。

人を殺すことでポイントを上げ、場所や方法でボーナスポイントまで出るようにしていた犯人たち。 2人そろって、ゲームと現実の区別がつかなくなっているのが、どうかしてますね…。

落としていったカードキーからニコラスが泊っているホテルが判明。 手帳の暗号を解読する本は、どこのホテルにも置かれているギデオンの聖書でした。

ホテルに置かれている聖書はホテルが置いているのではなく、ギデオン協会という団体が無料で配布しているものだそう。 なんと聖書は持って帰ってもいいんだそうです。

ホテルに置いてある「聖書」の正体とは?

ビジネスホテルに泊まった経験がある人は多いことでしょう。別に大して豪華なわけでもないけれど、どことなく気分が高揚するあの感覚......。国内出張などで普段と違う街にいたりする場合は、よりその傾向が強くなるかもしれません。  なんとなくソワソワして、備品をいじります。とりあえず全ての引き出しを開けてみます。すると見つけることができるのが......そう、 聖書 です。 ...

逮捕されたロバートに、ニコラス逮捕に協力させようとするルーサー。刑を軽くするわけでもなく、ニコラスにスコアを追いつかれないようにするために逮捕に協力しろと説得しようとするルーサー。犯人の心理を理解するルーサーらしい説得でしたね。 初めてロバートがしゃべったときには、ゾクッとしました。

ロバートは逮捕に協力するかもゲームで決めようと提案。犯人たちにとってはすべてゲームなのが、イライラしますね。 サイコロの出た目が1~10までだったら、協力するというロバート。こんな時でも、運命や神は味方してくれなかったようで、ロバートは協力をしないことに。

「ニコラスを捕まえたら愛してると伝えてくれ」というロバート。何を考えているかよく分からないロバートにも一応、兄弟を愛する心があったようですね…。

ルーサーが言っていた「引きこもり」という言葉は、英語でも「hikikomori」(引きこもり)と言われているそうです。イギリスの辞書にも載っているそうですよ。 ちなみに「karoshi 過労死」という言葉も英語辞書に載っているそうです。

マイナスな日本の言葉がそのまま英語になっているのは、悲しいですね。

犯人にとってはゲームだった

ニコラスを捕らえるため、ロバートが逃走したように見せかけ、連絡を取り合うように仕向けるルーサーたち。 ニコラスのコメント「全員殺して笑ってやる」や「群衆を吹っ飛ばす」というのが、狂気。

ニコラスの居場所を追跡できた警察ですが、ニコラスの武器はレベルアップし、爆弾に!  コートを着ているのが変だと思ったら、その下に爆弾ベストが。 デッドマンスイッチで殺されても、爆弾が爆発するようにしていたニコラス! 自爆までする気だったのがイカれてる…。

車に急に乗り込んでハンマーを振り下ろしたりと、予測不能のおそろしい犯行を繰り返していたニコラスでしたが、次は爆弾。 サイコロを振り、ゲーム感覚で、無差別に人を襲う双子はもはや人間とは思えない…。

ルーサーはそんな異常な犯人の心理も見抜き、爆弾が爆発しないようにするため自ら犯人の前へ。 策があるはずだとは思っていましたが、ガソリンを自分自身にかけたのには驚きましたね。

ゲームをしているつもりの犯人に自分がラスボスだというルーサー。犯人の懐にするりと入りこむのがうまいですね。 「自分の行動は自分で決められるが、行動の結果はどうなるかは決められない」というルーサーの言葉が印象的でした。

行動の結果が波のように広がっていくのは止められず、混とんに満ちた社会を作ると語るルーサー。 確かに、自分が起こした行動で思いもよらぬに結果になったりと、世の中は複雑にできているのかもしれませんね。

その混とんを単純化してゲーム化したロバートとニコラス。 サイコロを振って、運命や神に委ねていたのでした。 それで、殺された被害者たちにはたまったもんじゃありませんね。 こんな異常な心理まで読み解くルーサーはさすが。

そして、ニコラス自身に起爆装置を解除させることにも成功。 ルーサーはトラックの荷台に書かれた文字「LARN」の「A」の場所を狙って狙撃するように指示。 すべて計算の上だったというのが、すごい!

極限状態から生還し、トラックの荷台から颯爽と出てきたルーサーがカッコいいですね。 こんな風に飛び込んで、事件を解決できるのはルーサーしかいないはず!

グレイはルーサーを内部告発するが…

エリン・グレイにシェンクのコンピューターを使っているところを目撃されてしまったルーサー。 グレイは内部告発しますが、リプリーがルーサーがアクセスした履歴を削除していました。

どこまでもルーサーに忠誠を尽くすリプリーからは、ルーサーを心から信頼しているのが分かりますね。 それでも、さすがにリプリーが証拠を消していたのにはびっくりしました。

上司を陥れようとしたと思われてしまったグレイは罰を受けることになりそう。正しいことをしただけなのに気の毒ですね。でも、ルーサーが告発されなくてよかったとも思える…。

怒ったグレイが引用した「外の動物たちはブタから人、次に人からブタ、そしてまたブタから人へと視線を移したがもう見分けはつかなかった」という言葉は、有能な指導者だったブタが独裁者と化していく過程を描いたジョージ・オーウェルの小説『動物農場』から。

グレイはルーサーの強引な手法を捜査する方に変わりそうでしたね。 ルーサーはルーサーの正義で動き、グレイはグレイの正義を信じて動いているようですが、その人の立場に立てば正しいことをしているだけというのが、ジレンマというか一筋縄ではいかないですね。

トビー殺害はフランクの仕業ということに

トビーを殺してしまったジェニー。ルーサーの「必ず君を守る」という言葉が心強い。

トビーの祖母バーバに殺したことがバレないように、作戦を立てていたルーサー。 フランクが血を掃除したバケツや、ルーサーのトランクの中を見たときには、ヒヤヒヤしましたね。

トビーの死体はフランクの方の車のトランクに。 警察に死体が発見され、フランクが犯人ということになったようです。

それにしても、ジェニーの母親キャロラインはフランクに連絡したりと、とんでもない真似を! 娘には手を出させないつもりだったようですが、フランクを呼んだら、どうなるかは目に見えてるのに…。 最後まで、余計なことをする母親でしたね。

ジェニーに「結婚して、奥さんと一緒に幸せになるべき」と言われて、切なげな表情で「もらい手がいない」と答えるルーサーがいたたまれない…。 ルーサーもゾーイのことを乗り越えて、新しい出会いをすることはあるのでしょうか…。

ルーサーは犯罪組織のバーバにもう言いなりにはならないと決別を宣言。ここで、アリスが出てくるとは!

おそろしい犯罪組織には、ぶっ飛んだサイコパスをぶつけることにしたようです。 確かにルーサーに何かあれば、アリスは「すさまじい怒りと共に現れる」のは間違いない!

ルーサーが脱走したアリスと連絡を取り合っていたというのも驚き。またアリスがルーサーの前に姿を現すことはあるのでしょうか…。

ジェニーと一緒にアイスクリームを食べるルーサー。猟奇的事件が続いていましたが、最後はほのぼのしていて、ほっとしましたね。

「これからどうする?」というジェニー。 ルーサーとジェニーの関係性はお父さんと娘みたいでいい感じでしたが、ルーサーはジェニーと一緒に暮らし続けるのでしょうか…。

このエピソードは『刑事ルーサー』シーズン2の最終話。次からはシーズン3に突入。果たしてルーサーたちはどうなっているのでしょうか…。

ドラマの最後の方に流れた曲は、GRINDERMAN(グラインダーマン)の「palaces of montezuma」という曲です。

Grinderman - Palaces Of Montezuma

from 2010's 'Grinderman 2'

『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト

『刑事ルーサー』の登場人物・キャストの紹介はこちらへ≫

ドラマで流れた曲

  • Carnage - PAUL ENGLISHBY
  • Palaces of Montezuma - GRINDERMAN

『刑事ルーサー』のエピソードリストと主な登場人物・キャストの一覧 はこちらへ≫

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