- 『刑事ルーサー』シーズン2 第1話(通算7話)「彼は日の出なり」
- Luther Season2 Episode1
※ネタバレしています。
『刑事ルーサー』シーズン2 第1話(通算7話)「彼は日の出なり」のあらすじ
妻のゾーイを殺され、その犯人イアン・リードはアリスが射殺。 アリスは警備の厳しい精神科病院に入院させられていた。
しばらく仕事を休んでいたルーサーは、新たにできた部署「重大連続犯罪捜査課(SSU)」の一員として復帰することに。ルーサーの味方になったことで、制服警官に左遷されていたリプリーも「重大連続犯罪捜査課」に戻る。 「重大連続犯罪捜査課」はマーティン・シェンクが率いることに。
「重大連続犯罪捜査課」は、仮面をかぶった男が女性たちを襲う連続殺人事件を捜査。 「彼は日の出なり。すべての人を愛す」という言葉を被害者の親しい人たちに電話して残すなど、名声を得るために芝居がかった殺人を繰り返す犯人。
ルーサーは、ペチコート・レーンの現場でやじ馬の中に怪しい人物がいるのを発見し、追跡。 ルーサーは、犯人にテーザー銃で感電させられ、目にスプレーまでかけられてしまう。 ナイフで襲われそうになったルーサーは、犯人の手に噛みつき、DNAを得ることができた。
DNAから仮面をかぶった犯人の男はキャメロン・ペルという売れないアーティストだと判明。 キャメロンの部屋を突き止めるが、生活していた形跡はなく空っぽ。そこにルーサーたちの様子を見ていたキャメロンから電話が。
キャメロンはビクトリア時代の伝説「バネ足ジャック」のような存在になりたがっており、「今夜、殺しを見せてやる」と言い残す。 そして、キャメロンは殺しの一部始終を警察にライブ映像で送ってくる。
アリスと病院で面会したルーサーは、片づけるべきことが終わったら、警察を辞めるつもりだと話す。そして、リンゴに病院のカードキーを刺し、病院の塀の中に投げ入れ、アリスに発見させる。
署にはキャロライン・ジョーンズという女性がルーサーに助けを求めてやってくる。キャロラインの夫は女性を殺してバラバラにし、刑務所で自殺。 キャロラインの夫を捕まえた警官の1人がルーサーだった。
キャロラインはポルノに出ようとする娘のジェニーを助け出してほしいという。 ルーサーはジェニーの説得に失敗するが、放っておけず、薬物所持の容疑で逮捕。ポルノの撮影現場から無理やり連れ出し、ゾーイの婚約者だったマークにジェニーのことを頼む。
キャメロンの知り合いのキャンディス・カルバートに話を聞いた後、リプリーとグレイはキャンディスを家に送っていく。 グレイは部屋の中をチェックし、異常がないことを確認。 リプリーは車に残っていたが、後部座席には仮面をかぶったキャメロンが乗り込んでくる。
『刑事ルーサー』シーズン1 第6話「頭の中のクモ」前回のあらすじと感想はこちら≫『刑事ルーサー』シーズン2 第1話(通算7話)「彼は日の出なり」の感想
ルーサーは仕事に復帰
アリスがイアン・リードをショットガンで射殺してから、しばらくが経過。 ルーサーの上司だったローズ・テラーはイアンが引き起こした不祥事の責任を取らされ、警察をクビになってしまったようですね。 ルーサーがいた部署も解散させられることになったようです。
そして、新しい部署「重大連続犯罪捜査課SSU(Serious and Serial unit)」 が作られたようです。
「重大連続犯罪捜査課」を率いるのは苦情担当だったマーティン・シェンク。 ルーサーとリプリーの能力をずいぶん買っていたようですね。 ルーサーを呼び戻すために汚い手も使ったというシェンク。
「裏工作も秘密も、アリスもなし」だと約束したルーサーでしたが、ルーサーは守りそうにない…。
ルーサーは自分のために制服警官に戻ることになってしまったリプリーを刑事に復帰させることに。 ルーサーの無実が分かっても、リプリーのしたことは帳消しにはならなかったんですね…。 制服警官になってしまったリプリーを刑事に戻すルーサーは義理堅い。
「重大連続犯罪捜査課」には、監視カメラや電話の逆探知を担当するベニーや、シーズン2から新しく登場したエリン・グレイも所属。 ルーサーは法を逸脱する汚い手で「大魔王」と呼ばれているようですね。「大魔王」って、すごいあだ名…。確かに、ルーサーは強権的ですが、情にもろいところも。
妻のゾーイを失って失意のルーサーは銃でロシアンルーレットするのが朝の日課になっている模様。 同じく最愛の人を失ったマークとは悲しみを分かり合える友達になれたようです。
アリスは精神科病院に
イアンをショットガンで射殺したアリスは刑務所ではなく、精神科病院に強制入院させられているようですね。他の患者は病んでいるというアリスですが、一番病んでいるのはアリスなんじゃ…。
アリスは「一時的な問題への恒久的な解決策」として手首を切って自殺しようとするも失敗した模様。
警察を辞めるつもりだというルーサー。ルーサーに残されたのは事件の捜査しかないと思っていたので、警察を辞めると決断していたのは意外でした。
アリスの「あなたのまわりにいるのは吸血鬼だけ。あなたが干からびるまで血を吸って、骨を割って、骨髄をすするやつらばっかり」という言葉が印象的でしたが、ルーサーのまわりの吸血鬼とは一体…。
行きたいところの話では、和気あいあいとした雰囲気で、病院ということを忘れてしまいそう。 アリスが行きたいのはニューメキシコにある超大型干渉電波望遠鏡群。天体物理学者らしいですね。
超大型干渉電波望遠鏡群
カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(カール・ジャンスキーちょうおおがたかんしょうでんぱぼうえんきょうぐん、英語:Karl G. Jansky Very Large Array, 略称VLA)は アメリカ国立電波天文台が持つ 電波望遠鏡の一つであり、 米国 ニューメキシコ州 にある。
面会後、ルーサーはリンゴに病院のカードキーを突き刺し、病院の塀の中に投げ込み、アリスに発見させることに成功。まさか、アリスの脱走に協力するなんて! またすぐにアリスと塀の外で会えそうですね…。
仮面をかぶった連続殺人鬼
仮面をかぶった男が女性たちを襲う連続殺人事件では、被害者の親しい人たちに「彼は日の出なり。すべての人を愛す」という言葉を残していたことが判明。 名声を得るために演出し、犯行を重ねていく犯人。 名声を得るために殺人を犯すというのが、どうかしている…。
ペチコート・レーンで写真をとっていた美大生のアビーにしつこくつきまとう犯人のキャメロンが気持ち悪いですね。 首を絞めた後に、さらにナイフで首を切るというのも残忍。
ロンドンにあるペチコート・レーンは、衣服に特化したマーケットが開かれているそうです。 女性用下着のペチコートが通りの名前に使われているのが、めずらしいですね。
やじ馬の中に犯人のキャメロンを見つけたルーサー。挙動の不審なキャメロンに気付くのはさすが。 しかし、犯人にテーザー銃で撃たれた上、目にスプレーまでかけられてしまうことに…。 ルーサーも反撃し、キャメロンの手に噛みつき、DNAを手に入れることに成功。
DNAから、キャメロンは5年前にもピエロの仮面をかぶり、騒ぎを起こしていたことが判明。 ドアマンを2人も刺したのに、殺人未遂に問われることなく、野放しになっているのが恐ろしい…。
殺人もアーティスト気取りで行っているらしいキャメロン。 ルーサーがキャメロンは「ミスター・パンチ」役を演じていると言っていましたが、ミスター・パンチとはイギリスの人形劇に出てくる登場人物のことのようです。犯人の仮面が「ミスター・パンチ」に似ているようですね。
パンチとジュディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 パンチとジュディ(原題は "Punch and Judy")は、 イギリスの人形劇とそのキャラクター、およびイギリスを中心とした 英語圏の 童謡である マザー・グース の1編である。 人形劇「パンチとジュディ」の起源は、 14世紀の イタリアの伝統的な風刺劇「 ...
キャメロンが目指すのはビクトリア時代の都市伝説「バネ足ジャック」のような存在になることのようです。 バネ足ジャックは「切り裂きジャック」より前に登場した都市伝説で、ビクトリア朝で有名になった正体不明の怪人。 イギリスにも不気味な都市伝説が! そんな昔から都市伝説があったんですね。
バネ足ジャック
バネ足ジャック(バネあしジャック / Spring Heeled Jack)は、 切り裂きジャックが出現する数十年前に出現した 都市伝説 である。 ...
「ホワイトチャペルの子どもたちは売春婦を殺すとポイントを稼げるテレビゲームに興じてる」と犯人が言っていたホワイトチャペルは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」の犯行現場としてよく知られている場所。 「バネ足ジャック」は都市伝説ですが、「切り裂きジャック」は実在の連続殺人鬼!
2人のジャックのように捕まらず、伝説的な存在になることを望むキャメロン。 殺人をライブ配信し、警察をあざ笑うかのように無差別に人を襲うキャメロンは、鬼畜。 芝居がかって、芸術家気取りなのも、最悪ですね。
ジェニーを助け出すルーサー
ルーサーは昔、逮捕した夫の妻キャロラインから助けを求められることに。 キャロラインによると、夫を逮捕するとき、ルーサーは家庭が壊れるほどひどいことをしたようです。 娘のジェニーはそのせいもあり、荒れた生活を送るようになってしまった模様。
ジェニーの父親は売春婦を誤って殺してしまい、バラバラにしてゴミ箱に遺棄。逮捕されたジェニーの父親は刑務所で自殺していたのでした。バラバラにしてゴミ箱に捨てたというのが猟奇的…。それを父親がやったというのは衝撃的だったはず。
父親をそんな悲惨な形で亡くし、心に傷を負ったジェニーは問題を起こし、家出。 体まで売るように…。
さらに、薬で意識を失っている間に好きなようにされるポルノにまで出演しようしていたジェニー。 傷ついた心につけこんで、性的に搾取しようとする制作会社も、金を払ってレイプまがいのことをしようとする男たちにもへどが出ますね。「死かんポルノ」という言葉があることすら嫌悪感が…。
ジェニーの出演を止める説得に失敗したルーサーでしたが、やはり放ってはおけず、無理やり保護。助けずにはいられないのがルーサーらしいですね。 ジェニーを預けたのがマークだというのも、びっくり。 ジェニーを追いかけてくるやつらがいないかが心配ですが、ジェニーも自分の体を大事にしてほしいですね。
仮面をかぶった男に襲われそうになるリプリー
キャメロンの知り合いのキャンディスを家に送ったリプリーとグレイ。不気味なキャンディスの家にドキドキしていたら、車に仮面の男が! キャメロンはリプリーに襲い掛かったようです。
果たして、ルーサーはリプリーを救い出すことができるのでしょうか…。
エンドロールに流れた曲はイギリスのロックバンド The Heavy(ザ・ヘヴィー)の「Big Bad Wolf」という曲です。
The Big Bad Wolf - The Heavy - The Glorious Dead [with Lyrics]
The Glorious Dead the new album of The Heavy, released at the 21st of August 2012. Track 4: The Big Bad Wolf Lyrics: With Time Slipping Away I Can't Say What I'll Do... You Got Nothing To Say 'Til I Tell You Who's Who You Know Why?
『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト
ドラマで流れた曲
- I Only Want to Be With You - DUSTY SPRINGFIELD
- Gun - EMILIANA TORRINI
- Big Bad Wolf - THE HEAVY