- 『刑事ルーサー』シーズン1 第6話「頭の中のクモ」
- Luther Season1 Episode6
※ネタバレしています。
『刑事ルーサー』シーズン1 第6話「頭の中のクモ」のあらすじ
ルーサーの妻ゾーイを撃ち殺したイアン・リードは、ルーサーがゾーイを殺したように現場を細工。 ルーサーがゾーイを殺し、ルーサー自身はイアンがゾーイを殺したと思い込んでいると上司のローズ・テラーにまで信じ込ませていた。
ルーサーはイアンにゾーイ殺しの罪をなすりつけられたことに気付き、逃亡者に。 アリスに助けを求める。
ジャスティン・リプリーはゾーイの殺害現場に違和感を覚え、ルーサーが無実だと信じる。 ルーサーはリプリーにも協力を求め、ルーサーの指紋がついた凶器の銃がラボに運ばれることを知る。 ルーサーとアリスは共犯者となり、シェンクとリプリーの車から凶器の銃を奪う。
銃を奪われたことを知ったイアンはルーサーに会いたいと電話してくる。 イアンはカッとなりやすいルーサーを挑発し、特殊部隊の狙撃手にルーサーを撃ち殺させる気でいた。
一方、ルーサーもゾーイの恋人マークに協力を頼み、イアンのゾーイ殺害の自白を録音できるように計画を立てていた。
ルーサーが精神的な病気だと言い張るイアンにルーサーはナイフを取り出そうとし、狙撃されそうになる。 リプリーが狙撃を阻止し、ルーサーを逃がしたため、リプリーは逮捕されてしまう。
マークは計画通り、署のイアンのロッカーからダイヤを盗み、イアンを駅のプラットホームにおびき出す。 持っていた猟銃を奪われたイアンは、「ゾーイを殺さなきゃよかった」と自白。ルーサーはその自白を録音していた。
ルーサーはイアンを殺さずに逮捕することに決めていたが、イアンはナイフでルーサーの腹を刺す。 猟銃を手にしたアリスは、イアンを殺すかどうか、ルーサーとアリス、マークの3人の多数決で決定。ルーサーは反対するが、マークはゾーイをイアンにけなされ、殺す方に1票を投じてしまう。
一方、シェンクはイアンの行動の異変に気付き、逮捕されたリプリーから真相を聞き出す。 アリスは猟銃でイアンを撃ち殺し、その現場にはシェンクたちを乗せたパトカーが到着するのだった。
『刑事ルーサー』シーズン1 第5話「18粒のダイヤ」前回のあらすじと感想はこちら≫『刑事ルーサー』シーズン1 第6話「頭の中のクモ」の感想
逃亡者になったルーサーはアリスに助けを求める
イアンにゾーイ殺害の罪をなすりつけられたルーサーは逃亡者に。 ボスのテラーがイアンを車で迎えに来た時には、てっきりテラーもダイヤ強奪に関わっているのかと思いましたね。
しかし、イアンは言葉巧みに、ルーサーがゾーイを殺したとテラーに信じ込ませていたようです。 ルーサーが精神疾患で、イアンがゾーイを殺したと思い込んでいるとまでテラーに吹き込んでいたイアン。
悪賢い上に、そんなひどいウソをよくもペラペラと…。 「何で僕がやったって言い張るのかな」とうそぶくイアンの神経が怖い。こんな奴が警官だったなんて信じられませんね。
警察に追われることになったルーサーが駆け込んだのは、アリスの部屋。なんとアリスに助けを求めることに。 ルーサーと共犯関係になったアリスのうれしそうなこと!
アリスが引用した1988年の心理学者の論文によると、人間が自分に都合のいいウソをつくのは次の3つの点において
- 実際より高く自分を評価する
- 実際よりもはるかに人生をコントロールできていると思っている
- なんの根拠もないのに現時点で推測されるより、いい未来が待っていると信じている
確かにそんな都合のいいウソをウソだと自覚せずに自分についているかも…。
アリスと共犯者になるルーサー
リプリーもルーサーの味方に。 ゾーイが殺された現場に違和感を覚えたリプリー。リプリーもルーサーに劣らず、鋭い洞察力を持っているようですね。
ルーサーの無実を信じ、「イカれてるけど、バカじゃない」とルーサーを言い表すリプリーに、「お前 いい奴だな」と返すルーサー。 「イカれてる」のは否定しないんですね。
苦情担当のシェンクもゾーイの事件に関わることに。 凶器の銃をラボに運ぶシェンクたち。
その銃にはルーサーの指紋が。前回、ルーサーがイアンに渡した銃が凶器に。 ゾーイを殺す気はなかったというイアンですが、ちゃんとルーサーの指紋付きの銃を使用していたのでした…。
ルーサーと共犯者になったアリスは一緒に銃を強奪。 ルーサーも言っていたように、客観的に見たら、アリスと強盗するなんてどうかしていますね…。しかし、そんなことも言っていられない非常事態。 そんな非常事態にアリスは心強い味方に!
「この広い世の中で私だけはあなたを裏切らない」と心強い言葉をかけてくれるのでした。 アリスなら、たとえルーサーがゾーイを殺していても、味方になってくれそうですね。
イアンを自白させる罠を仕掛けるルーサー
ルーサーを亡き者にしようと保身に走るイアンは、ルーサーと会いたいと懇願。
「まるで頭の中にクモがうじゃうじゃいる感じ。もうこれ以上耐えられない。」と憔悴していたイアンですが、それもルーサーと会うための作戦だったようです。 特殊部隊にルーサーを射殺させる計画を立てていたイアン。 自分の手を汚さずに、狙撃手にルーサーを殺させようと画策するやり方がこざかしくて、汚い…。
そんなイアンの汚い手も見抜いていたルーサーは、マークの協力も得て、イアンをハメる計画を立てていました。 それでもルーサーは、ウソをつき続けるイアンに我慢の限界を超え、ナイフを。 ルーサーが精神的な病気だといけしゃあしゃあと言うイアンにはあきれるしかないですね。 イアンの方がよっぽど治療が必要…。
その裏では、マークがイアンのロッカーからダイヤを盗むことになんとか成功。
ルーサーもよくイアンがロッカーにダイヤを隠していると見抜きましたね。イアンはダイヤをロッカーにしか隠す時間がなかったようです。イアンのロッカーの暗証番号まで知っていたルーサー。長年の相棒だからこそ見抜けたのでしょうか…。
イアンがロッカーの中に貼り付けていたのは、カメラ。 そのカメラの映像でマークがダイヤを盗んだことに気付き、マークを追跡。 まんまとルーサーの罠にハマっておびき出されたイアン。
おびき出されたのは駅のプラットホームのようでしたが、誰もいないということは使われていないホームのようですね。
一方、シェンクもイアンの異変に気付き、狙撃されそうになったルーサーを逃がして逮捕されたリプリーを尋問。 穏やかそうなシェンクが机をたたき、声を荒げたのには驚きました。
警察全体を出し抜くことに成功しそうだったイアンも、ついに化けの皮が剝がれることに。 これで逮捕されてしまったリプリーも、汚名返上できそうですね。
アリスがイアンを撃つ
ショットガンまで持ち、追いかけてきたイアンは、ルーサーに追い詰められ、自白。 「お前の死を必ず見届ける」と宣言していたルーサーでしたが、イアンを殺さず、逮捕することを決断。
やはり警官のルーサー。挑発されても、首を絞め上げただけでイアンを殺すことを拒否。 しかし、往生際の悪いイアンはルーサーをナイフで刺し、蹴り上げるという反撃に。
「お前のせいでこんなことしなきゃならない。何で止めてくれなかったんだ」と逆ギレ! 「こんな思いするより自分が死ぬ方を選ぶ」と言っていたのはウソではなかったようですが、まさかこんな風に逆ギレしてくるとは…。 ルーサーが刺されるのが意外な展開でしたね。
そこにショットガンを持ったアリスが。 刑務所行きよりも、死の方がみじめだというアリス。 アリスとイアンを比べるとイアンがただの小悪党に見えますね。
殺されようと挑発するイアン。 挑発のためでも、殺したゾーイをさらにけなすまねをするイアンがひどい。ゾーイはイアンとは寝ていないはず。
イアンを殺すか殺さないかの状況も楽しむアリスはさすがサイコパス。 マークはイアンを殺す方を選び、イアンは自分のショットガンでアリスに撃たれて死亡。 撃たれたイアンには、ぼかしが入りましたね。
イアンの思い通りになってしまった結末。 ルーサーが決めたように、イアンは刑務所で一生、苦痛を味わうべきだったのでは…。 刑務所に警官が入れば、ボコボコにされたはず。 それに比べて、銃で撃たれてあっさり死んで終わりなんて、生ぬるい気が。
イアンの逮捕で幕を閉じるかと思われましたが、アリスがイアンを射殺することに。 まさに処刑人になったアリス…。 さらにタイミング悪く、真相を知った警察が現場に到着。
ルーサーはこの状況をどう切り抜けるのでしょうか…。 サイコパスのアリスはついに殺人で逮捕されてしまいそうですね。 人殺しのアリスですが、逃げてほしいと思ってしまいました。
このエピソードはシーズン1の最終話。 次回からは、シーズン2に突入します。果たして、ルーサーやアリスたちはどうなっているのか気になりますね。
この「頭の中のクモ」の最後に流れた曲はニーナ・シモンの「Don't Let Me Be Misunderstood」(悲しき願い)という曲です。
Nina Simone - Don't Let Me Be Misunderstood
Nina Simone ~ Don't Let Me Be Misunderstood (with Lyrics)
『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト
ドラマで流れた曲
- Don't Let Me Be Misunderstood - NINA SIMONE