『LUCIFER/ルシファー』シーズン1 第10話「家族のような関係」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『LUCIFER/ルシファー』シーズン1 第10話「家族のような関係」
  • LUCIFER Season1 Episode10 "Pops"
海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』

※ネタバレしています。

あらすじ

レストラン「ソル・デ・ハビエル」のオーナーでシェフのハビエル・アリアスが毒殺される。 ハビエルはかんしゃく持ちだったが、従業員全員にパパと呼ばれ、父親同然に愛されていた。

ルシファーは街に帰って来たばかりの放蕩息子であるハビエルの息子ジュニアが父親殺しの犯人だと疑う。 ルシファーはおやじである神との関係と、ハビエルとジュニアの親子関係を重ね、答えを見つけようとする。

ジュニアは、ヘロイン依存症で元従業員のナオミ・オースティンと交際。 ハビエルを殺した毒には水銀に加え、ヘロインも混ざっていたことから、ナオミやジュニアが犯人として疑われる。

ナオミにはアリバイがあり、ジュニアが有力な容疑者として手配されるが、ルシファーは無実を訴えるジュニアの言葉を信じる。 毒に混ざっていたヘロインは、ナオミの部屋にあったものとは一致せず、クロエもジュニアの無実を信じる。

朝食に毒を盛った犯人はスーシェフで店を継ぐはずだったアン・マーティン。ハビエルは改心した息子のジュニアに店を継がせることに決め、アンはジュニアを殺そうと肉に毒を盛ったが、ジュニアはベジタリアンになっていた。 ハビエルが毒が盛られた肉を食べてしまい、犠牲になったのだった。

自らも毒を摂取して倒れたアンだったが、厨房に隠していた毒を回収しに戻ったところをクロエたちが追い詰める。しかし、アンは油に火をつけ、逃走。ルシファーはやけどしながらもクロエを抱え、火の中から脱出する。 逃走したアンは逮捕される。

クロエの母親で、女優のペネロピはロサンゼルスに。 クロエは娘のトリクシーにもオーディションを受けさせようとする母親に複雑な感情を抱く。

メイズはリンダのセラピーを受けることに。メイズは、ルシファーに会いにやって来たトリクシーと友達になる。

クロエはダンとよりを戻そうとメールを送るが、返信したのはマルコム。 ルシファーを殺そうとするマルコムを逮捕しようとしたダンは、もみ合いになった末、首を絞められていた。

マルコムから送られてきた「もう終わりにしよう」という返信をダンからだと信じたクロエは、べろべろに酔っ払いルシファーに迫る。しかし、ルシファーはベッドに行くのを断り、クロエをただ慰めようとするのだった。

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1 第9話「神父が酒場にやって来た」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

「神様」という言葉でしらけるルシファー

犯罪現場のマーケットでも女性にイチゴを味見するようそそのかすルシファー。

しかし、女性がイチゴを食べて「ああ 神様」と口にしたことで一気にしらけることに。 隣の部屋から聞こえるあえぎ声にも「ああ 神様」。 確かに「Oh, my God.」はいろんな場面で使われていそう。

そのたびにルシファーはおやじである神を思い出して、興ざめしているようです。

「父親殺し」に興味津々のルシファー

今回の事件は、レストランのシェフ ハビエルが毒殺された事件。 ルシファーも絶賛するメキシコ料理のシェフだったハビエルですが、かなり気性の激しい人物だったようで、中には人差し指をなくした人まで!

それでも、「パパ」とみんなに慕われていたハビエル。

ルシファーは大昔からのテーマ「父親殺し」だと興味津々。 「父親殺し」の例としてあげたのは、「オイディプス」「メネンデス兄弟」「ヴォルデモート」。

オイディプス」はギリシャ神話の登場人物で、実の父親を殺し、実の母親と結婚したという人物。 父親に対してライバルとして憎しみを覚える「エディプス・コンプレックス」の語源にもなっています。

オイディプース - Wikipedia

オイディプース(古希: Οἰδίπους, Oidipūs, ラテン語: Oedipus)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してオイディプス、あるいはエディプスとも表記される。テーバイの王ラーイオスとその妻イオカステーの間の子。名前は「膨れ上がった足」の意味。実の父を殺し、実の母と親子婚を行ったため、オイディプースの名は「エディプスコンプレックス」の語源になった。

メネンデス兄弟」は1989年、十代のときに両親を殺害した兄弟。 ドラマ『Law & Order True Crime』でも題材になりました。

両親殺害の兄弟、刑務所で再会 同一区画に収容 米

米カリフォルニア州の矯正当局は7日までに、1989年に両親を殺害した罪で服役中の兄弟を刑務所内の同一の居住区画に収容したことを明らかにした。

ヴォルデモート」は『ハリー・ポッター』に登場する悪役の魔法使い。 まさかここで、「ヴォルデモート」が出てくるなんて!  「ヴォルデモート」も父親を殺害しています。

ヴォルデモート - Wikipedia

史上最強の魔法使いの一人とされており、ダンブルドアも「あやつにはわしにはない力があった」「いかなる魔法を講じてもヴォルデモートには必ず破られてしまう」とその実力を認めている。ハリーにより一時失脚する前は史上最強とされながらも発展途上にあり、その力はますます強くなっていく一方だったとされている。何人も立ち入れないホグワーツの防壁さえヴォルデモートならば破壊する術を見つけるだろうとされており、最...

ルシファー自身もおやじである神との関係に悩み、ジュニアとハビエルのことを自分を重ね合わせて、答えを見つけようとするのでした。 ルシファーも父親殺しを願っているようなことを言い出したのには、びっくり。ルシファーにとっては父親でも、神を殺そうなんて…。

しかし、父親を殺していなかったジュニア。 父親と同じようになったジュニアには、自分は当てはまらないとがっかりするルシファー。 あくまで自分のことしか考えていないのでした…。

メイズとトリクシーは友達に

クロエの家族との食事会も言い争いに発展。毒殺犯だと疑われているジュニアに料理を作らせていたルシファー。「死ぬほどおいしい」という言葉はまさに恐怖!

ダンはトリクシーの大好物チョコレートケーキを差し入れ。 前にトリクシーにチョコレートケーキ1年分と脅されたことをちゃんと守っているらしいダンなのでした。

食事会は、クロエが母親を殺したいと言っていたことや、クロエは自分と寝たがらないと、ルシファーが暴露したことで紛糾。 余計なことばかり言うルシファーに大迷惑のクロエ…。

それでも、自覚がないルシファーがある意味すごい。

トリクシーにメイクをし、ドレスアップさせ、勝手にオーディションに連れていこうとする母親のペネロピ。

クロエの姉に間違えられるほどのペネロピ! ルシファーも女優のペネロピに会えて、大喜び。すぐに意気投合したルシファーとペネロピは、子どもっぽいところがある者同士、気があったようですね。

トリクシーには濃すぎるメイクに、キラキラのドレスを着せるペネロピ。場末のディズニープリンセスみたいになってる…。 クロエとペネロピのケンカを見かね、ルシファーをさがしにナイトクラブにやって来たトリクシー。

メイズとトリクシーの会話にほのぼの。トリクシーが将来なりたいものは、火星の最初の大統領か、動物園の飼育係。 2つのギャップがすごい…。

それに対して、一種の飼育係だったと答えるメイズ。地獄の飼育係とか、考えただけで怖い。

さすがにメイズが8歳のトリクシーにお酒を注いだ時はヒヤヒヤ。 飲む寸前にクロエが来てくれて一安心でしたね。

友達だと言ってくれるトリクシーに、メイズもメロメロになったようです。マジキーン(Mazikeen)のあだ名がメイズ(Maze)のようです。 よほどうれしかったようで、セラピストのリンダにもバーに来た8歳の女の子の友達ができたと報告。

でも、「バーに来た8歳の女の子」という言葉には犯罪の臭いが…。 メイズも人間界に馴染もうと努力することにしたようですね。

犯人はスーシェフのアンだった

毒殺犯はスーシェフ(副料理長)のアン。 殺そうとしたのは、ハビエルではなく、ジュニアの方でした。

アンは水銀にヘロインを混ぜ、依存症だったジュニアを薬物摂取の事故のせいで死んだことにしようと計画。

「放蕩息子の帰還」のように、帰ってきた息子に店を継がせようとしていたハビエル。

放蕩息子のたとえ話 - Wikipedia

放蕩息子のたとえ話(ほうとうむすこのたとえばなし、英語: Parable of the Prodigal Son)は新約聖書ルカの福音書(15:11 - 32)に登場する、イエス・キリストが語った神のあわれみ深さに関するたとえ話である。このたとえ話は、福音書に登場するたとえ話のうちで最もよく知られているもののひとつである...

それに怒ったのが、店を継ぐはずだったアン。 結局、父親同然に愛していたハビエルを殺すことになってしまったというのが皮肉ですね。 自分も毒で倒れたのは、容疑をそらすためだったようです。

追い詰められたアンはフライヤーをひっくり返し、火をつけて逃走。クロエをお姫様抱っこして火の中から助け出したルシファーがかっこいい。

地獄の王は炎に強いのかと思いきや、やけどを負っていたのが意外…。 やはり不死身ではなくなっているようです。

クロエに迫られたルシファー

ペネロピの後押しもあり、ダンとよりを戻そうとメールしたクロエ。 しかし、その時ダンは倒れ、マルコムが勝手に返信!

ダンはルシファーを殺すのを黙認するのかと思いきや、マルコムの脅しにも屈せずに逮捕。 しかし、もみ合いの末、首を絞められてしまうことに…。 気絶したか、死んでしまったらしいダンはどうなってしまうのでしょうか…。

ダンによりを戻すのを断られたと思ったクロエは酔ってベロベロに。 さらに、ルシファーにも迫るクロエ!

意外にもルシファーはクロエと寝ることを拒否。 ルシファーにとってクロエは一夜限りの関係よりも大事な存在になっているようですね。

最後はクロエを慰めようと言葉をかけている途中で、クロエが寝てしまい「おお 神よ」とつぶやくことに…。 あんなに嫌っていた言葉を自分で言うというオチなのでした。

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1の登場人物・キャスト

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Devil Inside - INXS
  • Sky Is Falling - BRET LEVICK
  • Calling Me - STACEY
  • Thought You Should Know - SIP SIP BUBBLEHEADS
  • Thunderhearts - COLD WAR KIDS
  • Calling Me (YDID Mix) - STACEY

気になったセリフをPick Up

「おやじは俺の一部だから。嫌になるほどうるさくて、俺じゃない俺を押し付けようとしたけど、結局は今の俺をつくった。誇りに思ってるよ」

"Because he's a part of me, man. You know, he may have pushed too hard, and tried to make me something that I'm not, but in the end, it made me the man I am. And I'm proud of who I've become."
ジュニアのセリフ

父親と和解したと話すジュニアのセリフ。ルシファーも神に対してこんな気持ちになる日は来るのでしょうか…。

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

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