『殺人を無罪にする方法』シーズン4 第13話「最強タッグ」あらすじと感想 ネタバレ注意 !

How to Get Away with Murder
  • 『殺人を無罪にする方法』シーズン4 第13話「最強タッグ」
  • How to Get Away with Murder Season4 Episode13 "Lahey v. Commonwealth of Pennsylvania"

※ネタバレしています。

あらすじ

『スキャンダル 託された秘密』のオリヴィア・ポープに協力を求めたアナリーズ。連邦最高裁への上訴が認められ、ワシントンDCで集団訴訟の裁判が開かれることになる。

州側代理人はイングリッド・イーガン弁護士。 イングリッドと保守派のストリックランド判事は結託していることが判明する。

ミカエラは彼氏のアッシャーがいるにもかかわらず、元ホワイトハウス報道官で今はオリヴィアのもとで働いているマーカスと寝てしまう。

法廷に出廷しようとする直前、アイザックの元妻ジャクリーンから電話が。アイザックは薬物の過剰摂取で腎不全になっているという。すべてはアナリーズのせいだと責めるジャクリーン。 アナリーズはすっかり取り乱してしまい、裁判には出られないと言い始める。そんなアナリーズをオリヴィアは叱咤激励。

気持ちを立て直したアナリーズは、ついに連邦最高裁の法廷に立つ。 アナリーズは資金不足と人種差別によって公平な裁判を受けられない人々がいると公選弁護人の不平等な司法システムは憲法修正第6条違反だと裁判官たちに訴える。

しかし、州側代理人のイングリッドと結託しているストリックランド判事は人種差別は訴訟の根拠ではないと訴えを退けられそうになってしまう。 アナリーズは、ブライラント対トピーカ裁判でストリックランド判事が述べた「この国の歴史法学に精通した法の代弁者として人種問題は常に大事な要因であると考えます」という言葉を引用し、矛盾を突く。

アナリーズは未だに人種差別が横行していると判事たちに訴え、裁判はアナリーズたちに有利な判決が出そうな雰囲気になる。

フランクはローレルの母親サンドリーヌにウェスとの関係を聞いていた。サンドリーヌによると、手切れ金の10万ドルを渡したという。しかし、ウェスの口座に入金した記録もなし。 フランクがお金を捜索してウェスの部屋をさがしているとウェスが隠し場所として使っていた洗面台の下からUSBメモリが見つかる。

そのUSBメモリには、ウェスがマホーニー殺害事件で調べられていることをサンドリーヌが問い詰めている会話の録音が保存されていた。 そんな中、サイモンの意識が戻ったという連絡がボニーからアナリーズに入る。

シーズン4 第1話「それぞれの出発」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

『スキャンダル 託された秘密』とのクロスオーバー

『スキャンダル 託された秘密』シーズン7の第12話で、オリヴィアの尽力や大統領の働きかけもあり、連邦最高裁への上訴が認められたようです。 『スキャンダル 託された秘密』シーズン7の第12話を見ていなくても、なんとか話は分かりますね。

グラント大統領も応援している今回の裁判。 『スキャンダル 託された秘密』シーズン7では、なんとフィッツジェラルド・グラント大統領の妻だったメリーが大統領になっているようです。 グラント大統領とは、フィッツジェラルド・グラントではなく、メリー・グラント大統領のことだったようです。

いつの間にか大統領夫人から大統領に上り詰めていたメリー!  オリヴィアがフィッツジェラルド・グラント大統領の愛人だということが公になり、妻メリーの大統領選の選挙参謀となることで窮地を逃れたということらしいです。 ドロドロの関係にびっくり…。

「原告団長がアナリーズの元カレ ネイトの父親」「オリヴィアの元カレは大統領でしょ」と言い合うのが面白かったですね。

『スキャンダル 託された秘密』からは元ホワイトハウス報道官のマーカス・ウォーカーも『殺人を無罪にする方法』に出演。 ミカエラのタイプだったマーカス。ミカエラとマーカスは車の中で寝てしまうことに…。

職業は「ミカエラの彼氏」と豪語するアッシャーがかわいそうに。しかも、張り込み中の車の中で寝たなんて…。 ローレルにもコナーにも寝たことがバレバレ! アッシャーとミカエラの関係は大丈夫なのでしょうか…・。

コナーとオリバーは盛大な結婚式を挙げると思いきや、当人たちは結婚式を挙げる気ゼロ。 ぜひ結婚式を挙げて、みんなの祝福を受けて、幸せになってほしい!

ワシントンDCの連邦最高裁

連邦最高裁の集団訴訟裁判にはアナリーズの両親たちも。認知症のオフィーリアが、娘のアナリーズに作ってきた食事を食べさせようとするのが親心ですね。

アナリーズの本名は「アナ・メイ・ハークネス」。 1967年メンフィス生まれで、短大卒業後に大学に進み、ロースクールへ行ったという経歴が明らかに。卒業生インタビューまで知り尽くしているオリヴィアの調査能力はさすが!

女性でさらに黒人だったアナリーズは相当な苦労を経て、弁護士になったようです。 目標は「連邦最高裁の法廷に立ち、勝つこと」。

アナリーズも昔からの目標だった連邦最高裁に緊張。 アメリカ合衆国の最上級の裁判所ということで、特別な雰囲気が漂っていましたね。

最高裁の法廷に立つ弁護士や判事は名簿に署名をするようです。名簿には偉大な弁護士の名前が。

サーグッド・マーシャルは アフリカ系アメリカ人として初めて最高裁判所判事になった人物。

サーグッド・マーシャル

1930年、マーシャルは リンカーン大学を卒業した。卒業後、彼はに入学を志望した。しかし、白人と有色人種の分離政策のため学校側から受け入れを拒否された。そこで、代わりに ワシントンD.C.にある ハワード大学に入学する。在学中の彼は、学部長に大きな影響を受けたとされている。マーシャルは、 憲法のもとにおける ...

F・リー・ベイリーはO・J・シンプソン事件を担当した刑事弁護士。

F. Lee Bailey

United States Francis Lee Bailey Jr. (born June 10, 1933) is an American former criminal defense attorney best known for representing O.J. Simpson in his 1995 murder trial. For most of his career he was licensed in Florida and in Massachusetts, where he was disbarred in 2001 and 2003, respectively.

ルース・ギンズバーグは、現在、連邦最高裁に3人いる女性判事の一人です。

ルース・ベイダー・ギンズバーグ

ルース・ベイダー・ギンズバーグ( Ruth Bader Ginsburg、 1933年 3月15日 - )は アメリカ合衆国最高裁判所の判事。 ビル・クリントン大統領から 1993年 に指名された。現在連邦最高裁に3人いる女性判事の一人である。 ニューヨーク市 ブルックリン生まれ。父親は オデッサ 出身のユダヤ系移民で、母親はオーストリア系ユダヤ人だった。 コーネル大学をへて ...

アナリーズも歴史にその名を刻むことになったようです。

裁判の直前、ジャクリーンからの電話でアイザックが過剰摂取で入院したことが明らかに。 「あなたはまわりをすべて破滅させる」と責められ、アナリーズは動揺。ウオッカにまで手を出しそうに!

オリヴィアの叱咤激励で立ち上がったアナリーズ。裁判では堂々と弁論。よくあんな状態から立て直して、裁判も有利に進められるなんてさすが!

オリバーのカウントダウンにはドキドキしましたが、ギリギリでアナリーズが法廷に登場するシーンはドラマティックでしたね。

判事は州側代理人と結託していた

9人の判事で裁定する連邦最高裁。そのうちの1人、ストリックランド判事は州側代理人のイングリッドに肩入れ。 部下にピザのデリバリーのフリをさせて、書類を届けさせたことが判明。

こんなことをさせる人が連邦最高裁の判事だということに失望…。 やり方が姑息ですね。 しかも、「話を遮るな」と高慢な態度なのも、がっかり。

憲法修正第6条違反を訴えるアナリーズ。

修正第6条
すべての刑事上の訴追において、被告人は、犯罪が行われた州及びあらかじめ法律で定められる地区の公平な陪審によって行われる、迅速な公開裁判を受け、また公訴事実の性質と原因とについて告知を受ける権利を有する。被告人はまた、自己に不利な証人との対審を求め、自己に有利な証人を得るために強制的な手続を取り、また自己の弁護のために弁護人の援助を受ける権利を有する。

憲法修正第6条は公平な裁判を受ける権利を保障するもの。 それが行われていないと訴えるアナリーズですが、ストリックランド判事は人種問題は関係ないとバッサリ。

それにしても、人種差別が1876年から1964年までジム・クロウ法という法律で定められていたというのが衝撃的。

ジム・クロウ法

ジム・クロウ法(ジム・クロウほう、 英語: Jim Crow laws)は、1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含む アメリカ合衆国南部 諸州の州法の総称。 主に 黒人の、一般公共施設の利用を禁止制限した法律を総称していう。

黒人と白人を同じ墓に埋葬することを禁止し、白人の病院に治療に来た黒人を罰する法律があったというのが、信じられませんね。レストランやバスの座席まで白人と同席することは許されず、有色人種用の席に座るように決められていたそうです。

自由の国アメリカにも、人種差別の闇が…。その闇はいまだに尾を引き、アナリーズが挑んだ公平な裁判を貧しい人々にも受けられるようにする集団訴訟につながっているのでした。

ストリックランド判事の過去の判決との矛盾点をつき、判事たちに連綿と続いている人種差別を訴えるアナリーズ。 自分の弁論にのめりこませるところは、アナリーズの弁論のうまさが発揮されましたね。 裁判の結果はアナリーズに有利な判決が出そうです。

サイモンの意識が戻る

裁判に協力してくれたオリヴィアと別れを告げたアナリーズには悪い知らせが。

意識を取り戻したサイモン。脳死状態かと思ったら、まさか意識が戻るとは…。 ローレルたちは大ピンチ。サイモンはすべて覚えているのでしょうか…。

ローレルの母親サンドリーヌはウソをついていた

ローレルの母親サンドリーヌからウェスとの関係について話を聞いたフランク。サンドリーヌがウェスに手切れ金を渡したというのはウソだったようです。ウェスが手切れ金を受け取るとは思えませんね。

フランクが見つけたのは、サンドリーヌとウェスの会話の録音が保存されたUSBメモリ。 マホーニー殺害事件のことについて話す2人。 この会話の先も録音されているのでしょうか…。

そこにウェスが殺された理由もある!?  やはりローレルの母親サンドリーヌが怪しいですね…。 『殺人を無罪にする方法』シーズン4は残り2話。ウェスの死の真相は明らかになるのでしょうか…。

『殺人を無罪にする方法』シーズン4の登場人物

『殺人を無罪にする方法』シーズン4 登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマで流れた曲

  • Surfin' (feat. Pharrell Williams) - KID CUDI
  • Swim In The Light - KID CUDI
  • Me and the Devil - GIL SCOTT HERON

気になったセリフをPick Up

「あなた自身のため。自分のためにやることなの。不遇な扱いを受けて必死の思いでメンフィスを抜け出した。あの時の少女のためにやることなのよ」

"You're doing this for you. You're doing this for you. And for that little girl who clawed her way out of Memphis after always being told she wasn't good enough. "
オリヴィア・ポープのセリフ

アナリーズを叱咤激励するオリヴィア・ポープのセリフ。きっとアナリーズを励ませるのはオリヴィア・ポープぐらいしかいませんね。

『殺人を無罪にする方法』シーズン4のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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