- 『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第11話「仕切り直し」
- 9-1-1 Season2 Episode11 "New Beginnings"
※ネタバレしています。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第11話「仕切り直し」のあらすじ
美容整形の手術中に麻酔が配管から漏れ出し、医師や工事中の作業員が気絶。美容整形中の女性は皮膚が剝がれたままの状態に。工事の作業員の男性は、回転のこぎりの上に気絶して倒れこみ、胴体に回転のこぎりの刃が突き刺さっていた。
次は、サメに襲われていると通報が。しかし、そこはビーチではなく高速道路。イタチザメを海に帰す途中に交通事故が発生し、職員のディエゴがサメが死なないように水を与えていたところ、腕を噛まれてしまったのだった。 ディエゴはサメを殺さないでくれと懇願。サメは消防車のはしごに吊り上げられて運ばれ、無事に海に帰される。
>マディは13歳の少年スティーヴィーから通報を受けるが、父親のエリック・パーネルは外出禁止にしたせいだと電話を切ってしまう。異変を感じ取ったマディは、警官のアシーナに確認を頼む。スティーヴィーと直接話したアシーナも異変を感じ、刑事と張り込みをする。回収したゴミからはスティーヴィーの指紋が。指紋を照合するとスティーヴィーは6歳のころに誘拐されていたことが発覚。本名はジェイコブ・ウォルターズだった。 父親と思われていたエリックは誘拐犯で、3日前に6歳児のブライアン・ギャラガーも誘拐。
スティーヴィーはブライアンを両親のもとへ返そうと、エリックが眠っている隙にノースハリウッド駅へ。 しかし、携帯を紛失したときにさがす機能により、居場所がエリックに見つかってしまう。
警官に囲まれたエリックは子ども2人を人質にして到着した電車で逃げようとするが、アシーナが先回りして、その電車に乗っていた。アシーナに銃を向けられ、呆然としている隙に他の警官がエリックを取り押さえ、逮捕。 誘拐されたスティーヴィーとブライアンは、両親と再会することができたのだった。
ロサンゼルスにはアシーナの両親がやってくるが、母親のビアトリスは強烈で、ボビーとの結婚に反対する。
マディは前に進むため、暴力夫ダグに離婚協議書を届け、チムニーとデートすることに決める。しかし、正体を隠してチムニーに近づいていたダグは、マディがデートすると聞いて激怒。 デートに迎えに来たチムニーの腹をナイフで刺し、さらに家に侵入してマディを殴りつける。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第10話「過去と未来のクリスマス」前回のあらすじと感想はこちら≫『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第11話「仕切り直し」の感想
漏れ出した麻酔で気絶
美容整形の手術中に医師たちが麻酔で気絶。 首の皮膚だけでなく、起き上がったときに顔の皮膚まで剥がれたのが恐怖!
もはやホラー…。麻酔が効いていて、痛くないのが救いですね。 工事で麻酔の配管が破損し、工事の作業員まで気絶。ただ倒れこんでいると思われた作業員には、回転のこぎりの刃がグッサリ!
漏れた麻酔の威力がこんなにも広がるなんて。 目覚めたときに15歳若返るどころか、顔までなくしそうだった女性。違う意味で、美容整形の恐ろしさを体験することになりましたね。
サメが高速道路で人を襲う
次は、高速道路でサメに襲われていると通報が。 まさに映画『ジョーズ』状態に!サメに腕を噛まれても、自分よりもサメの心配をするディエゴがやさしい。 大きなサメが消防車のはしごに吊り上げられたところが豪快でした。
チムニーはサメが登場するパニック映画『ジョーズ』と、救助に使う装置「ジョーズ」を勘違い。確かにサメが人を襲っていたら、映画の『ジョーズ』を思い出すのも無理ないですね。
ディエゴが願った通り、無事、海に帰されたイタチザメ。でも、人を襲ったサメを海に帰しても大丈夫なのかちょっと心配に…。 ちなみに映画『ジョーズ』に登場するのは、ホオジロザメ。 イタチザメも危険なサメで、ホオジロザメに次いで「人喰いザメ」と恐れられているそうです。
イタチザメ - Wikipedia
属名 Galeocerdo は、 ギリシア語の "γαλεός" (galeós)( サメ)と ラテン語の "cerdus"( 豚の剛毛)に由来している。英名 Tiger shark(トラのようなサメ) は、若魚に表れる トラのような垂直の縞模様に由来する。また "leopard shark"(Leopard = ヒョウ)、"maneater shark"(人食い鮫)、"spotted shark"とも。ただし、レパード・シャークという名称は、 カリフォルニアドチザメ()や トラフザメ ()にも使われる。
誘拐事件を突き止めたマディとアシーナ
911のオペレーターのマディは気がかりな通報を受け、警官のアシーナに確認してもらうことに。 異変を感じるマディとアシーナの勘は的中。
通報の録音で、通報してきた少年のスティーヴィーの他に誰かがいることが判明。 連続誘拐犯で、スティーヴィー(ジェイコブ)のことも誘拐していたエリック・パーネル。
6歳児を誘拐するのがエリック・パーネルの手口。スティーヴィーのことも6歳のときに誘拐していたのでした。 さらに、エリックは3日前に6歳児のブライアン・ギャラガーを誘拐。ブライアンの髪の毛を黒く染め、「ノア」と呼んで、監禁。
エリックとスティーヴィーが本当の親子じゃないと分かった時には戦慄。 でも、誘拐犯のエリックに育てられていてもスティーヴィーが良心や思いやりを失っていなくてよかったですね。
刑事と共に誘拐事件を捜査していくアシーナ。 スティーヴィーは誘拐されたブライアンを両親のもとへ連れていこうと、駅へ。 しかし、エリックに見つかり、2人とも人質に。便利な紛失した携帯をさがす機能もこんな風に悪用されたら最悪ですね…。
電車に乗り、先回りする登場シーンがキマっていたアシーナ。 マディのオペレーターの勘とアシーナの警官の勘で、誘拐事件が解決することに。 2人とも両親のもとへ帰ることができてよかったですね。
さいわい、6歳のブライアンはすぐに元の生活に戻れそうで一安心。 一方、スティーヴィー(ジェイコブ)は6歳で誘拐され、今は13歳。実の両親よりも、誘拐犯のエリックといたほうが長いというのが、つらいですね。
それでも、愛する実の両親と幸せな思い出を新たに作ればいいとアドバイスするアシーナ。 7年も息子をさがし続けていた両親の気持ちを思うと、いたたまれないですね。
誘拐犯のエリックによって、引き裂かれていた親子でしたが、スティーヴィーにも母親のかすかな記憶が。 記憶の通り、くせ毛だったスティーヴィーの母親。 なくした7年間を、これからの両親との幸せな思い出で埋められるといいですね。
アシーナの母親はボビーとの結婚に反対
ボビーはアシーナの両親に会うことに。 アシーナの元夫マイケルも恐れるアシーナのママ ビアトリスは強烈。
子どもを亡くしたボビーに「父親でもないのに命令をするな。私の孫たちは代用品じゃない」とまで言うビアトリス。 しかも、白人のボビーと結婚することも気に入らないと指摘。 人種が問題になるとは…。
ひどいことを言われても、アシーナを守るボビーがすてき。 もうそれだけで十分、愛してると分かるはずなのに…。
アシーナの父親は、そんなビアトリスとは違って、穏やかで、やさしそうでしたね。
アシーナという名前はギリシャ神話の女神から名付けられたことを話すヘン。
アシーナ(Athana)はギリシャ神話の女神「アテナ Athana」から。 知恵の女神、戦の女神、工芸の女神で、さらには正義の女神でもあるそう。 警官のアシーナにはぴったりの名前だったんですね。
アテーナー - Wikipedia
アポロドーロスが『 ギリシア神話』で述べるところでは、胎児は、ゼウスの身体の中で生き続け成長し、ゼウスは激しい頭痛を感じるようになった為、 プロメーテウスに(また一説では、 ヘーパイストスに)斧( ラブリュス)で自らの頭部を割らせると、中から出てきたのが、 甲冑 ...
「娘にしてみれば母親が一番イラつく存在よ」と母と娘の問題の難しさを語るヘン。 厳しい世間を生き抜けるように、娘を戦士として育てたというビアトリス。アシーナが立派な大人になっても、母親のビアトリスにとっては、口を出したくなる、いつまでも心配な娘にしか見えないようですね。
家族と仕事という自分の世界を見つけたアシーナですが、母親のビアトリスにとっては受け入れられないようです。 ビアトリスに「大変な過ちを犯してる」とまで言われてしまうアシーナ。
「今度、何かあったら立ち直れない」とビアトリスは心配していましたが、そんなにアシーナは弱くないはず。 ボビーとの結婚をビアトリスが認めて、祝福してくれるといいですね。
マディの暴力夫ダグが牙をむく
ついに、マディとチムニーはデートへ。 友達と言っていても、はたから見たら、すでにラブラブだった2人。まわりも冷やかしつつも祝福していたのに、幸せな時は長く続きませんでした…。
正体を隠してチムニーに接近していたマディの暴力夫ダグ。 前回のシーズン2 第10話「過去と未来のクリスマス」で、盗った財布を拾ったことにして届け、なんとチムニーと友達になっていました。
チムニーからマディのことも聞き出していたダグ。 チムニーとマディが友達以上にならないように誘導しようとまで…。
マディへの執着心が異常なダグは、チムニーとデートすると聞いてついに行動に! まさかチムニーも、マディの暴力夫が友達のフリをしていたとは思いもよらなかったようです。皮肉にも、ダグ自身にマディとのデートのことを話してしまい、襲われることになってしまったのが最悪…。
マディをデートに迎えに来たチムニーの腹をナイフで何度も刺すダグ。 頭に鉄筋が突き刺さっても奇跡的に無事だったチムニーは、今回も無事助かるのでしょうか…。
再び目の前に現れた悪夢のような存在の暴力夫ダグに殴られたマディ。 ダグはマディの居場所を聞き出すために、マディの上司にまで暴力を振るっていたことが判明。
ここまで来ると、もう病気としか思えない…。DV夫は、逮捕か、治療すべきですね。 どこへ逃げても追ってくる執着心と独占欲が恐ろしすぎる。 バックとスパーリングをしていたマディ。それが役に立って、何とか逃げてほしい!
アシーナと共に誘拐事件を捜査したロメロ刑事を演じているのは、レズビアンの夫婦と養子たちの絆を描いたドラマ『フォスター家の事情』にブランドンの父親マイク役で出演するダニー・ヌッチ(Danny Nucci)です。
『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2の登場人物・キャスト
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『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2 第11話「仕切り直し」で流れた曲
- Touch of Grey - GRATEFUL DEAD
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