『LUCIFER/ルシファー』シーズン1 第6話「最愛の息子」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『LUCIFER/ルシファー』シーズン1 第6話「最愛の息子」
  • LUCIFER Season1 Episode6 "Favorite Son"
海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』

※ネタバレしています。

あらすじ

波止場の倉庫からコンテナが盗まれ、警備員のアーウィン・スコーベルが殺される強盗殺人事件が発生。正式にロス市警の民間顧問になったルシファーだったが、強盗殺人事件は退屈だと帰ってしまう。 しかし、盗まれたコンテナはルシファーのものだった。最初は大事なものではないと さがす気がなかったルシファーだが、メイズにメンツの問題だといわれ、取り返そうと躍起になる。

クロエはコンテナの中身を言おうとしないルシファーを不審に思い、違法なものがコンテナに入っていたのではないかと疑う。クロエはルシファーが経営するナイトクラブ「ラックス」の帳簿をダンに調べてもらうことにする。

メイズに帳簿を見せてもらおうとしたダンは、殴られて失神させられ、素っ裸でクロエの家のベッドに寝かされていた。 メイズはクロエとダンのよりを戻し、ルシファーから引き離そうとしていたのだった。

ルシファーは違法物品の輸送と保管を仕事にし、倉庫を手配したフランキー・コスタから、波止場を取り仕切っているバイク乗りのクラブ「ロス・ディアブロス」が何かを知っているはずだと聞き出す。絞め殺された警備員の首にも「ロス・ディアブロス」のシンボルマークである十字架の痕が残っていた。

「ロス・ディアブロス」のボス ハンク・カッターは波止場の違法な商売はやめ、アパレルの商売を始める気だった。 犯人に心当たりがあったハンク・カッターは、レニーを呼び出す。レニーはカッターに発砲し、逃走。 張り込んでいたクロエは応援を呼ぶが、ルシファーは1人でレニーを追う。

レニーを屋上に追いつめたルシファー。レニーは命令されてコンテナを盗んだと白状する。しかし、ルシファーの悪魔の顔を見て、おびえてパニックになったレニーは屋上から飛び降りて死んでしまう。

コンテナが見つかり、中の箱にはロシアのマトリョーシカ人形が入っているだけだった。 しかし、隠し扉の奥あったものは盗まれており、ルシファーはショックを受ける。

セラピストのリンダはアメナディエルにルシファーが悪魔ということをリンダが受け入れれば、心が通じ合うはずだとアドバイスされる。 リンダはルシファーを悪魔だと受け入れることで、ルシファーを助けようとするが、ルシファーは感情的になり、激高。

コンテナから盗まれたものは、実はルシファーの天使の翼だった。

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1 第5話「悪魔のツケ」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

歌声を披露するルシファー

ピアノを弾き、歌を披露するルシファー。ルシファーが歌っていたのは、 ニーナ・シモンの「Sinnerman」と言う曲。

Nina Simone - Sinnerman

Nina Simone - Sinnerman (1965)

悪魔が歌詞に出てくるのが、ルシファーにぴったりのカッコいい曲ですね。

チョコレートケーキが大好きなトリクシー

娘のトリクシーがチョコレートケーキを食べてしまったことを問い詰めるクロエは、まるで犯人を尋問する刑事みたいで怖い!  でも、口のまわりはチョコだらけなのに、ケーキを食べたことを否定するトリクシーがかわいいですね。

ケーキを食べたことは認めたトリクシーでしたが、ルシファーに「自分が本当にやりたいと思ったことはやるべきだ」と言われたことが原因だと発覚。 ルシファーは子どもの教育上に良くないことまで教えてしまいそうですね…。

正直であることと、したことへの責任」が大事だというクロエ。ルシファーにも同じようなことを言っていましたね。

クロエの元夫ダンは、1人でメイズに会いに行ったせいで、とんでもない目に遭うことに。いつもダンをダメダメ刑事とけなすルシファーでもダンに同情していたほど。やはりメイズはおそろしい存在のようです…。

素っ裸にされて、クロエのベッドに寝かされていたダン。 トリクシーに見つかり、ごまかそうとするも失敗…。「パパのこっそり脱出ゲーム」という言い訳には笑ってしまいますね。

トリクシーは服を持ってくるかわりに、チョコレートケーキを1年間、要求。 交渉上手なトリクシー! これもルシファーに教わった交渉術なのでしょうか!?

ダンはかわいいスリッパに、ピンク色のジャージでメイズに抗議に。ぴちぴちなのがさらに笑えますね。

ダンが素っ裸でクロエの家にいたのは、メイズの嫌がらせかと思いきや、ダンとクロエがよりを戻し、ルシファーと手を切らせる計画だったことが判明。「ルシファーに飼われてるペット」と言われて怒ったのかと思いましたが、よりを戻そうとするにも、もうちょっと違うやり方があったはず…。

それでも、ダンがクロエとクロエの母親の電話の話を聞いたことで、ダンが家族の時間を大事にしようとタコスパーティーに来てくれたのはよかったですね。 ちゃんとトリクシーにはチョコレートケーキの差し入れも。これが1年も続くことになりそう…。

盗まれたのはルシファーの翼だった

倉庫で起こった強盗殺人を捜査することになったクロエたち。しかし、ルシファーは正式にロス市警の民間顧問になったのに、退屈な事件だとやる気なし。 鑑識の道具で遊び、遺体への敬意もないルシファーにうんざりするクロエ。 本当に子どもみたいなルシファー…。

被害者が天国に行っていれば、ウリエルの歓迎スピーチを我慢して聞いているはずだと説明。

ウリエルとは四大天使の1人として知られる大天使のこと。ウリエルとは「神の光」「神の炎」という意味があるそう。

ウリエル - Wikipedia

旧約聖書外典『エチオピア語エノク書』で、ウリエルは エノクを 天国へ引き上げ、天国の案内役を勤めた。エノク書では、主の天使たちが地上に降り多くの邪悪を働いたため、神はミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルをそれぞれ役目を与え遣わした。そのときウリエルは、 ノアに洪水が迫っていることを報せた。エノクはウリエルを七人の 大天使の一人とし、 タルタロス ...

あそこは地獄よりもひどいというルシファー。天国なのに、地獄よりもひどいって…。ウリエルのスピーチは校長先生のスピーチみたいに長くて退屈なスピーチなのでしょうか…。

退屈な事件だとパスすることに決めたルシファーでしたが、盗まれたのはルシファーのコンテナだと発覚。 中身については色々ごまかしていたルシファー。「おやじからのプレゼント」ということで、神からのどんなすごいプレゼントが入っているのかと思いきや、なんとルシファーの切られた天使の翼が保管されていたのでした。 確かに「おやじからのプレゼント」には違いないかも…。

クロエにはコンテナの中身はロシアのマトリョーシカ人形だけだったと思わせることに成功。いわくありげな箱にはマトリョーシカ人形だけで拍子抜けでしたが、隠し扉にはなんと切られた翼が保管されていたのでした。

アメナディエルは黒い翼でしたが、ルシファーの翼は真っ白だったんですね。 切られた翼の根本が痛々しい。

それにしても、切られた翼が残っていて、ちゃんと保管されていたのが意外。 警備員を殺し、コンテナを盗んだバイカーギャングのレニーは、誰かに命令されて盗んだと白状。 一体誰がルシファーの天使の翼を盗んだのでしょうか…。

コンテナの中身を見たというレニーは転落死し、首謀者は聞き出せず。 首謀者も悪魔や天使で、人間ではないのかもしれませんね。 いつかルシファーが翼を取り戻して、羽ばたける日は来るのでしょうか…。

リンダとのセラピーで感情的になるルシファー

ルシファーを地獄に戻したい天使のアメナディエルは自分も同業者だと思わせ、リンダにアドバイス。 「サタンでさえ光の天使を装う」と聖書のコリントの信徒への手紙2の11章14節を引用するアメナディエル。 ルシファーの影のセラピストとして、リンダを操っているようですね。

悪魔を比喩だと思っているリンダに、ルシファーが悪魔だということを受け入れれば助けになると助言。 今回のリンダとのセラピーは紛糾していましたね。 悪魔のルシファーは「アバドン」「ベリアル」「暗黒の王子」とも呼ばれていると話すリンダ。

ルシファーと同一視されることもある「アバドン」は『ヨハネの黙示録』に登場する怪物でイナゴの群れを率いて死よりも苦しい病をもたらすと言われているそう。

アバドン - Wikipedia

ギリシア語では「破壊者」を意味する アポリュオン(Apollyon) 、 アポリオン(Apollion)、 アポルオン(Apollon)と呼ばれており、一説では ギリシア神話における アポローン(Apollon)が自ら打ち倒した ピュートーン と同一視されることによって零落した姿とも言われている。

ベリアル」も悪魔の名前。

ベリアル - Wikipedia

新約聖書 正典では『コリントの信徒への手紙二』のみ言及されているベリアルだが、 外典では『』(または『』において大きく取り扱われている。同書によると、ベリアルはバルトロマイに向かって、かつては神の使者という意味であるサタナエルと呼ばれていたが、神の似像を拒否した後は 地獄( タルタロス)を管理する天使を意味するサタナスと呼ばれるようになったこと、自らが神によって造られた第一の天使であり、 ...

光をもたらす者という意味だという「サマエル」もルシファーと同一視されることのある悪魔の名前だそう。「サマエル」には「神の悪意」という意味も。

サマエル - Wikipedia

ユダヤ教では、 モーセの魂を天国に運ぶのに失敗し、この時モーセの杖で打ち据えられ、サマエルの目は潰れ盲目になったといわれている。一説では、 サタン( ルシファー)に匹敵するほどの強大な力を持った 魔王 であるとされている。また、十二の翼をもっていたと言われ、ルシファーと同一視されることもある。

悪魔にも色々な名前が。「暗黒の王子」はさすがにイタイ名前ですね…。

父親である神に地獄送りにされたことに対し、怒りをあらわにするルシファー。 リンダはルシファーが地獄に送られたのは、最も難しい仕事をしてもらいたかったからで、それは贈り物だと指摘。 でも、堕天使にされ、地獄で悪人の拷問をさせられるなんて、そんな簡単に愛とは思えないよ…。

聖書では神と対立し、追放されたとされるルシファー。もともとルシファーは堕天使になる前は、すべての天使の長だったそう。

ドラマでは、神に地獄の統治を任されたものの、人間界で休暇中のルシファー。「反抗的な息子」ということで、地獄を任せられることになったのか…、地獄送りになってしまった経緯も気になりますね。

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1の登場人物・キャスト

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Sinnerman - ニーナ・シモン
  • Black Cloud - RISE & SHINE
  • Fame (Lovers Anonymous Remix) - THE ACID
  • Nothing to Lose - DEAD RIGHT!
  • Changed Man - MICHAEL BURKS
  • The Day Is My Enemy - THE PRODIGY
  • Zvvl - CHVRCHES

気になったセリフをPick Up

「あなたは神の堕天使。でも、肝心なのは堕ちた天使は再び羽ばたける。あなたはだた自分のすべてを受け入れるだけでいいの」

"You are his fallen angel. But here's the thing: When angels fall, they also rise. All you have to do is embrace all that you are."
リンダのセリフ

ルシファーが悪魔だと受け入れたリンダのセリフ。 悪魔をも治すセラピストのリンダ。堕天使のルシファーが翼を取り戻して、天使に戻る日がいつか来るのでしょうか…。

『LUCIFER/ルシファー』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

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