- 『殺人を無罪にする方法』シーズン4 第2話「奪われた人生」
- How to Get Away with Murder Season4 Episode2 "I'm Not Her"
※ネタバレしています。
あらすじ
アナリーズにクビになった実習生たちは、ミドルトン大学の就職フェアで法律事務所の面接を受けるが、成績の悪い実習生たちは苦戦。
しかし、ミカエラには3か所からオファーが。ローレルはミカエラがカプラン法律事務所に採用されるように資料を渡していたが、それはカプラン法律事務所がウェスを殺したローレルの父ホルヘがCEOを務めるアンタレス社の顧問弁護を引き受けているからだった。 ローレルはウェスを殺された復讐のために手を貸してほしいとミカエラに頼む。
ローレルはアナリーズの家に死んだウェスを置き去りにして逃げたことを隠していたコナーに冷たく当たるが、コナー自身も自分を憎んでいた。ローレルは自分を憎むのはやめるように言い、コナーを許す。
オリバーはIT会社「ハンプトンIT社」を立ち上げる。
アナリーズは弁護士復帰後初の仕事として、ジャスミンの弁護を担当する。ジャスミンはアナリーズが逮捕されたときに拘置所で同房となり、いじめから守ってくれた女性。
ジャスミンは娼婦で銃の不法所持で逮捕されていた。さらに逮捕時に、警官への売春勧誘罪まで犯していたことが発覚する。 ジャスミンは13歳で売春で逮捕されたのが最初。ジャスミンは父親によって麻薬と引き換えに売り飛ばされた性的人身売買の被害者だったが、当時の担当の検事は売春で起訴。ジャスミンは黒人だったため、更生施設に送られなかったことが判明する。
アナリーズは保護されるべき13歳のジャスミンが保護されなかったせいで、悪循環が起こっていると熱弁。 今回の起訴と過去すべての有罪判決の取り消しを要求。
裁判所はジャスミンに謝罪し、過去の有罪判決の記録を封印することを認める。 再スタートすることができるジャスミンだったが、アナリーズは薬物依存症のジャスミンが立ち直るのは難しいと悲観的だった。
アナリーズは精神科医のアイザックに、ジャスミンとアナリーズ自身を重ねているのではないかと指摘されるが、否定する。
アナリーズに解雇されたボニーは検事補として働きはじめ、検事局の調査官のネイトと同僚になる。
2か月半後、ローレルから薬物が検出されたとフランクに呼ばれたアイザック。ローレルのお腹の子は行方不明。アイザックはアナリーズに電話し、伝言を残していた。 ボニーはアナリーズが借りているアパートメントホテルへ。そこは事件現場になっており、エレベーターには血だまりができていた。
シーズン4 第1話「それぞれの出発」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
無料弁護を引き受けたアナリーズ
アナリーズは復帰後初の裁判で見事に勝利。依頼人はシーズン3の第10話 「残された仲間」のとき、拘置所でアナリーズを守ってくれたジャスミン。
ジャスミンが逮捕されたのは、銃の不法所持。ジャスミンは娼婦で護身用に銃を所持していたのでした。 しかも、逮捕されたときには警官を売春に勧誘…。60歳で娼婦をしていたのも驚きですが、ジャスミンにはすさまじい過去が。
13歳のとき、父親に麻薬と引き換えに売られたジャスミン。麻薬のために娘を売るなんて、考えられませんね。 13歳で性的暴行を受け、耐えるために薬をやり、心を麻痺させるしかなかったというのが壮絶。
13歳で逮捕されたときも、売春で起訴され、誰も助けようとする人はおらず、体を売るしか生きる方法がなかったようです。
当時の検察官には人種差別もあったことが判明。白人の少女は同じケースで逮捕されても起訴されずに、更生施設へ。黒人というだけで、保護もされず、まだ子供だったのに路上に戻されてしまったジャスミン。もし、更生施設に行っていれば、違う人生が選べたはずだと思うと、やるせないですね。
裁判でアナリーズは熱弁。さすが敏腕弁護士の腕は鈍っていないようです。 裁判所はジャスミンに謝罪し、過去の犯罪歴を封印することに。 裁判所が謝罪するというのがすごい。
アメリカでは犯罪歴があると生活保護を受けることもできないようですね。日本では犯罪歴があっても生活保護を受けることができるそうです。
IDをもらい、自由の身になったジャスミン。立ち直ってほしいと願わずにはいられませんが、ジャスミンはきっと刑務所に逆戻りするだろうと予測する現実的なアナリーズ。
確かに現実は厳しいですからね。60歳からの職探しに、薬物依存症の克服は並大抵の努力じゃできないはず。それでも、ジャスミンには頑張って人生を取り戻してほしい!
アイザックのセラピーでは、依存症の要因になりえる出来事のリストをチェック。性的虐待を受けたという項目にはチェックしていないアナリーズ。
アナリーズは無料弁護をして恩を返そうとしているだけではなく、ジャスミンとアナリーズ自身を重ねているとアイザックは指摘。 アイザックはアナリーズが性的虐待を受けていたことを知っているようですね。
アナリーズのセラピー前には誰かに電話していたアイザック。アイザックも誰かとつながっており、アナリーズのことをさぐっているのでしょうか…。
法律事務所の面接を受ける実習生たち
アナリーズに解雇されたミカエラ、ローレル、コナー、アッシャーは新しい実習先の面接に。 アナリーズのスキャンダルはかなり有名になっているよう…。
大人のおむつで脇汗のケアをしているアッシャーには、笑うしかありませんね。
成績も悪いミカエラ、ローレル、コナー、アッシャーの4人は面接でも苦戦。特に、コナーは弁護士になりたい意味を見失い、面接は全滅。
弱音を吐くコナーにオリバーは、「あれだけの罪を犯したのに死なずに済んでるし、刑務所行きも免れた」と鋭い指摘。 確かに、ウェスは死んでしまったし、面接を受けられているだけ幸せなのかも。
IT会社を立ち上げたオリバー
オリバーはIT会社「ハンプトンIT社」を立ち上げ。
最初は「コントロール・オリバー・デリート」という会社名に。どうやら、「Control-Alt-Delete コントロール・オルト・デリート」をもじって「Control-Oli-Delete コントロール・オリバー・デリート」という会社名にしたようです。OliはOliverの愛称。
「Control-Alt-Delete コントロール・オルト・デリート」はコンピューターを再起動したり、タスクマネージャーを呼び出したりするために使われるショートカットキーのことです。
誰にもITジョークを理解されず、結局「ハンプトンIT社」という会社名にしたようですね。
父親への復讐を企むローレル
法律事務所に1つも採用されなかったコナーとアッシャー。しかし、ミカエラは3か所から採用通知が! 野獣モードとローレルのファイルが効いたのでしょうか…。
ローレルがおしていたカプラン法律事務所は実はローレルの父親がCEOを務めるアンタレス社の弁護顧問。 ローレルはカプラン法律事務所を通じ、会社の不正を突き止め、ウェスを殺した父親に復讐する気のようです。
アンタレス社では従業員が謎の死を遂げている模様。なぜローレルの父親がウェスを殺したのか気になりますね。 会社の不正が関わっているのでしょうか、それとも個人的なことなのでしょうか…。
ネイトとボニーはアナリーズから離れようとする
フランクはウェスのアパートに住むローレルを監視。ロースクール適性試験の本があるということは、フランクも弁護士を目指しているようです。
ローレルを監視しているフランクが不気味ですが、無茶な復讐をしないように見張っているいるのでしょうか…。
検事局を内部からさぐるつもりかと思っていたボニーは、アナリーズと離れ、検事補として働いていました。 アナリーズのスパイではなかったボニー。検事のデンバーを脅して雇ってもらったというのが、ボニーもなかなかやりますね…。
ネイトとボニーで「アナリーズ依存者の会」を作ろうというのが、面白い。「アナリーズ依存者の会」には、ミカエラたちやフランクもメンバーになりそう…。もはやアナリーズの存在は、依存症の域に達している模様!
アナリーズの前のセラピーの精神科医は、夫となったサム・キーティングだったことも判明。患者と付き合うなんて、問題があるんじゃ…。付き合い始めたときには、すでに患者じゃなかったのでしょうか…。
アイザックは自分もヘロイン依存症だったと告白。アナリーズと信頼関係を築こうとするアイザックですが、アナリーズはなかなか心を開きそうにないですね。
2か月半後、事件が発生
2か月半後、フランクに呼ばれたアイザックはアナリーズに電話。 「彼女が目覚めた。電話に出てくれ」と留守電を残したところ見ると、ローレルに薬物を投与したのは、アイザックなのでしょうか…。
ボニーは事件現場に到着。そこはアナリーズが借りていたアパートメントホテル。銃も発見されたという現場。エレベーターには血だまりが…。アナリーズは行方不明。
一体、誰の血なのでしょうか…。もしかして、ローレルが出産したときの血!? それとも、また誰か撃たれた!?
アナリーズ、そして赤ちゃんはどこに…。 どんな事実が明らかになるのか楽しみですね。
『殺人を無罪にする方法』シーズン4の登場人物
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ドラマで流れた曲
- I Wanna Destroy - EMA
- Wild - SNNY
- He Says He Needs Me - 3D & YOUNG FATHERS
- Enormous - LLGL TNDR
気になったセリフをPick Up
「それに耐えるには薬をやって、心を麻痺させちまうしかないんだよ!」"The only way to get through it is shoot up and get numb!"
13歳で父親に売り飛ばされた性的人身売買の被害者だったジャスミンのセリフ。壮絶な人生を送ってきたジャスミン。アナリーズの予測が当たらず、人生をもう一度やり直せるといいですね。
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