- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第18話「蘇りし男」
- Designated Survivor Season1 Episode18 "Lazarus"
※ネタバレしています。
あらすじ
死んだはずのネストル・ロサーノは生きていることが判明。アトウッドは逃げる途中で腕を撃たれてしまう。
FBIに暗殺未遂犯として射殺された男はデズモンド・レガースという民間軍事会社ブラウニング・リードに雇われていた元軍人だった。 指紋や歯型の記録はロサーノのものとすり替えられていたため、ロサーノの遺体だと確認されていたのだった。 本物のロサーノはPLCビルに翌朝まで隠れていた。
トムは銃規制法の可決に尽力してくれたキンブル・フックストラテンを女性初の副大統領にすることを決めるが、キンブルにはスキャンダルが持ち上がる。 12年前、トルコへの視察旅行の半年後、トルコへの追加軍事支援を決める法案を推し進めたキンブル。トルコから見返りがあったためだという根拠のない事実を報じられ、キンブルは政治生命を絶たれそうになる。
銃規制法案で負けたボウマンの仕業かと思われるが、ボウマンにトルコの情報を持ち込んだのは、12年前にキンブルのもとで働いていたリアム・プライスだった。リアム・プライスはロビイストから金を受け取って事実上クビにされ、ボウマンに媚を売っていたが、キンブルはリアム・プライスがロビイストから金を受け取った証拠書類をボウマンにも渡し、リアム・プライスを排除する。
トムやセス、エミリーもキンブルのスキャンダルをおさめようと、キンブルの功績をたたえるコラムなどを掲載させる。
ハンナは民間軍事会社ブラウニング・リードのCEOパトリック・ロイドがデズモンド・レガースの母親の家のローンの保証人になっているのに気づく。 パトリック・ロイドはブラウニング・リードが倒産してから、政府に裏切られたと感じて過激な右翼思想になり、政界を影で動かすようになったという。
パトリック・ロイドは青い本「パクス・アメリカーナ」の言葉を引用。ハンナはパトリック・ロイドが組織のメンバーだと確信する。
記者のエイブ・レナードは政府公用車に乗った謎の男にアトウッドについて調べるように言われ、調査。エイブはナンバープレートから政府公用車はホワイトハウスの車両だと突き止める。 エイブはもう一度謎の男に情報をもらうが、その男は国土安全保障補佐官のウィテカーだった。さらに、ウィテカーはハンナを拉致したロサーノにも電話。 「軌道修正しよう」と言うのだった。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第17話「9人目の候補者」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
キンブルにスキャンダルが
キンブル・フックストラテンはスキャンダルに巻きこまれることに。「火のない所に煙は立たぬ」と言いますが、今回のスキャンダルは全くの事実無根。
トルコへの視察旅行とトルコへの軍事支援法案を推し進めたことには関係があると示唆する記事がポリティコに。ポリティコは実在する政治のニュースメディアです。
ポリティコ - Wikipedia
Politico(ポリティコ)は、政治に特化したアメリカ合衆国のニュースメディアである。主にワシントンD.C.の議会やホワイトハウス、ロビー活動や報道機関の動向を取材し、テレビやインターネット、フリーペーパー、ラジオ、ポッドキャストなどの自社媒体を通じてコンテンツを配信している
「トルコとの甘い関係」なんて記事が出されたら、何もなくても疑わしく見えてしまう…。キンブルは倫理委員会の調査まで受けることに。議会が議長のキンブルに取って代わるボウマンを見つけたと、引きずりおろそうとし始めるのも恐ろしいですね。
そのスキャンダルを仕組んだのは、キンブルのもとで働いていたことのあるリアム・プライス。ボウマンにキンブルの情報を渡し、ボウマンに雇われようとしていたようです。
姑息なリアム・プライス。ロビイストから金をもらって、事実上クビにされたことを根に持っていたよう。「嘘つきで無節操なゴロツキ」のリアム・プライスは、ボウマンにもお払い箱にされ、もう政治の世界では働けなくなりそうで一安心。 ボウマン以上に嫌な奴でしたが、小物でしたね。
それにしても、キンブルのスキャンダルを払拭しようと、セスが書いたコラムを別の人が書いたようにして新聞に載せると言うのが驚き。今回は間違った情報に対抗するためでしたが、ホワイトハウスが流したい情報がそのまま他の記者の名前で載るかもしれないというのが、ちょっと怖いですね…。
キンブルを女性初の副大統領にしようと決めたトム。現実では、アメリカでは今までに女性の副大統領はいません。
リアム・プライスは追っ払えましたが、スキャンダルは尾を引きそう…。娘のペニーに話したように、キンブルは女性初の副大統領になれるのでしょうか…。
ホワイトハウスのスパイ ウィテカー
実は、生きていたロサーノ。射殺されたのは別人でした。それにしても、監視カメラであれだけ追えるということは、街中は監視カメラだらけだということがよくわかりますね。しかし、肝心の顔は映っておらず…。
本物のロサーノは翌朝までビルに潜伏していたのでした。おとりまで用意していたなんて、抜かりない。
さらに、おとりだとバレないように指紋や歯型まですり替え。このすり替えを行ったのは、国土安全保障補佐官のウィテカーのようです。 監視カメラのUSBをハンナに渡したウィテカーが、ホワイトハウスのスパイのようですね。
そのウィテカーは記者のエイブ・レナードにも情報を流していたことが判明!
記者のエイブ・レナードが地下駐車場でウィテカーと会うシーンは、まるでニクソン元大統領を辞任に追い込んだ政治スキャンダル「ウォーターゲート事件」で記者と情報源が地下駐車場で密会したというのを思い起こさせるものでした。
ウォーターゲート事件 - Wikipedia
ウォーターゲート事件(ウォーターゲートじけん、 アメリカ英語: Watergate scandal )とは、 1972年 6月17日に ワシントンD.C.の 民主党本部で起きた盗聴侵入事件に始まった アメリカの政治スキャンダル。 1974年8月9日に リチャード・ニクソン 大統領 が辞任するまでの盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾発議、大統領辞任のすべての経過を総称して「ウォーターゲート事件」という。
ウィテカーは第8話や第9話、第11話にも登場していたらしいのですが、全然、記憶にない…。
ハンナは拉致されてしまう
ブラウニング・リードのCEOパトリック・ロイドに、捜査で行き着いたハンナ。 パトリック・ロイドは元特殊部隊員で、ブラウニング・リードで儲けるも、ブラウニング・リードはスキャンダルや訴訟問題で倒産。
信じてた政府に裏切られたと人が変わり、政界を影で動かすように。政界を影で動かすというのが、陰謀論じみていますが、ちょっとありそうで怖い…。
ロサーノの代わりになったおとりの男の母親に家を買ったことも、格納庫の地雷のこともうまく言い逃れる悪人面のパトリック・ロイド。 パトリック・ロイドも「パクス・アメリカーナ」を熱心に読む狂信者の1人のようです。それとも、著者!? パトリック・ロイドこそが黒幕のリーダーなのでしょうか…。
なかなか手強そうで、証拠を集めるのに苦戦しそうです。
それにしても、スマホから車のエンジンを起動したハンナに何か訳があるのかと思ったら、 自動車メーカー フォードの宣伝だったようです。あからさますぎて逆にびっくり。
記者のエイブに情報を流していたウィテカーはロサーノにも電話。 モーテルのドアの異変に気付いたハンナでしたが、ハンナは薬を注射され、ロサーノたちに拉致されてしまいました! ハンナは敵に近づきすぎてしまったようです。
ハンナをどうする気なのか心配ですね。
シーズン1は残りあと3話。ダムや橋、自由の女神も爆破されてしまうのでしょうか…。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト
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「恐ろしいのは、理想を現実にする頭も金もあること」"Scary thing is, he's got the IQ and the money to back up his views."
ブラウニング・リードのCEOパトリック・ロイドについての情報を教えてくれるCIAのティム・ベックのセリフ。パトリック・ロイドのしっぽを捕まえるのは、難しそうですね。
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