『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第15話「100日構想」 あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第15話「100日構想」
  • Designated Survivor Season1 Episode15 "One Hundred Days"
『サバイバー:宿命の大統領』

※ネタバレしています。

あらすじ

トムは再スタートとして100日構想となる新たな政策を発表。国民との対話集会を開くことにする。

ホワイトハウスを去ったアーロンのもとにはいとこのナディア・エスピノーザが下院議員の面接を受けにやってくる。 テキサスに戻ろうとするアーロンにナディアはやり残したことがあるはずだと反対する。アーロンはロビイストに転身しようとするが、キンブル・フックストラテン下院議長に誘われ、アーロンはキンブルの部下で戦略責任者になる。

トムの新たな政策は高評価だったが、大統領夫人のアレックスが昼食会で銃規制を厳しくするべきだと答えたことから、議論は難しい方向へ。 銃規制に反対のモンタナの上院議員ジャック・ボウマンはアレックスの発言を利用し、トムを陥れ、自分をアピールしようと画策。 アレックスは銃規制は個人的な意見だと話し、議論をおさめる。

失業問題など対話集会は順調に進むが、娘を銃で亡くしたサンドラに銃規制についての考えを聞かれたトムは憲法に記された銃所持の権利を認めつつ、重罪犯歴者、精神の障害を抱えた人たち、テロリストたちが銃を入手できないようにするべきだとの意見を述べる。

トムは政策を進めるため議員と会議をするが、ジャック・ボウマン上院議員は欠点だらけの銃規制議案を再提出。 ジャック・ボウマン上院議員は、トムが議案に反対しても、トムが議案に賛成して欠点だらけの議案が可決されても、トムが非難されるように追い込む。

陰謀の捜査を任されたハンナは、アトウッドの息子を殺した謎の女について調査する。 クローディーン ポイエと名乗り、チャールズ・ラングドンと付き合っていた謎の女の写真から指紋を採取し、謎の女の本名がブルック・マシソンだと判明する。

ハンナはチャックと共にガス爆発で殺されそうになる。 ブルック・マシソンがいると思われた空き家の所有者は倒産したはずの軍事会社ブラウニング・リード。ブラウニング・リードの他の所有物件にブルック・マシソンは潜伏していた。

ブルック・マシソンを連行しようとするが、ブルック・マシソンは足首に隠し持っていた銃をアトウッドに向け、射殺される。

ブルック・マシソンが持っていたデータには、ゴールデンゲートブリッジ、フーバーダム、自由の女神像の爆破シミュレーションがあり、ハンナは愕然とする。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第14話「最高司令官」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

難しい銃規制問題が持ち上がる

「大統領の評価は最初の100日で決まる」ということで、トムは仕切り直しで100日構想を発表。

問題は山積み…。ありとあらゆることに精通していなければならないのが、大変ですね。優先順位をつけて政策をまとめるエミリーたち。 そこにはできれば避けたい問題も。

ファーストレディーのアレックスは女性たちの昼食会で銃規制について質問され、厳しくするべきだと回答。 それが、問題を呼び起こすことに。

アレックスは銃規制は個人の意見だとインタビューで表明することに。「国民が朝食を味わってるときに、私は屈辱を味わうのにそれが普通のこと?」と言うアレックス。言い方がおしゃれ!  インタビューの話の持っていきかたも見事でしたね。

銃規制はアメリカでは賛否両論。アメリカ合衆国憲法修正第2条には「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない」と規定されており、これが銃規制反対の根拠になっています。

さらに、アメリカには銃規制に強力に反対する全米ライフル協会(NRA)という巨大な圧力団体も。 銃規制を進めようとする議員にネガティブキャンペーンを仕掛けることもあるそう…。

アメリカで銃乱射事件が多発してもなかなか銃規制が進まないのにはいろいろな理由が…。 アメリカで銃規制と言う時には、銃の所持の全面的禁止ではなく、身辺調査など販売方法を厳しくすることを指すそうです。 日本の感覚とはまるで違っていて、驚き。 むしろ今、重罪犯歴者や精神の障害を抱えた人たち、テロリストが身元調査なしでも銃を手に入れられることのほうがびっくりですね。

身元調査を厳しくする銃規制なら進めてもいいと思いますが、アメリカではそれさえも難しいようです…。

銃規制の議論を利用し、自分をアピールしようするジャック・ボウマン上院議員。モンタナ選出のボウマンは銃規制に反対。野心家のボウマンは欠点だらけの銃規制法案を再提出し、トムを追い込もうと画策。どっちに転んでもトムが不利になるようにしたのが卑怯…。

国の利益を考えると言いながら、自分の野心を優先するボウマン。 利益団体もロビイストもなしで、円滑に政策を進めようとしていた矢先に…。 政治には、こういう足の引っ張り合いや駆け引きは避けられず、不可欠のようです。

トムやエミリーたちはこの危機をどう乗り切るのでしょうか…。

ジャック・ボウマン上院議員を演じているのは、『デビアスなメイドたち』シーズン2でマリソルの婚約者ニコラス・ディーリング役や『Major Crimes メジャークライム~重大犯罪課』シーズン6 で自己啓発セミナーを開くドクター・ランドン役を演じたマーク・デックリン。

アーロンはキンブルの部下に

ホワイトハウスを去ったアーロンのもとには、いとこのナディアが。 スーツではなく、髪をぴっちりとしていないアーロンが新鮮でしたね。

スペイン語(?)で話しているアーロンとナディア。ナディアは何者かと思ったら、いとこで一安心。アーロンたちは移民だったのでしょうか…。 生まれなんて関係ないことを証明するためにワシントンで働くことに決めたという2人。

ナディアはアーロンの推薦でヨシダ下院議員と面接。テキサスに帰ろうとしていたアーロンも下院議長のキンブル・フックストラテンの部下に。 キンブル・フックストラテンの部下なら、これからもトムやエミリーに会う機会も増えそうですね。

キンブルとトムたちに板挟みになることが少し心配…。

謎の女の正体を突き止めるか…

陰謀を捜査するハンナは、謎の女の写真に写りこんだワイングラスから指紋を採取することに成功。写真から指紋が採取できるのに驚きですね。 実際にピース写真から指紋を盗み取ることは可能だそう!  それが悪用される危険もあるということで、おそろしい。

ピースサインは危険?写真から指紋が盗難・複製されるかも

パスワードに代わる認証方法として、利用される機会の多い生体認証の1つが指紋認証です。 指紋であれば、一人ひとり固有のものであるし、盗まれたり偽造されたりなんてこともなさそうだし安心...と考えている方、多いのではないでしょうか。 しかしながら、実は最近「写真から指紋が盗難される」という危険性が指摘されています。 ...

指紋から謎の女の身元が判明。 謎の女の本名は5年前に完全に姿を消したブルック・マシソン。

ハンナはチャックと共に爆破で殺されそうに。 ガス漏れの確認はガス会社ではなく消防署だと気づいたハンナのおかげで、間一髪で助かったハンナとチャック。 ガス会社の職員に化けていた男も、謎の女と同じく陰謀を指揮する組織か人に雇われたようです。真相に近づくほど危険に!

ブルック・マシソンがいると思われた空き家の所有者は倒産したはずの軍事会社ブラウニング・リード。軍事会社というのが、怪しい…。

軍事会社ブラウニング・リードが所有するコロンビア通りの物件に謎の女ブルック・マシソンが。 アトウッドも捜査に参加。息子を謎の女ブルック・マシソンに殺されたことで、ささいなことにも逆上。子どもを殺されたら、変わってしまうのもしょうがないですね。

ブルック・マシソンに首を絞められたハンナの助けに入ったアトウッド。 ブルック・マシソンはアトウッドを挑発し、隠し持っていた銃を撃とうとして、射殺されることに。ようやく手がかりのブルック・マシソンが見つかったのに、死亡。 謎の女はあっさり死んでしまいました。

ブルック・マシソンが持っていたデータにはゴールデンゲートブリッジ 、フーバーダム、自由の女神像の爆破シミュレーションが!!  狙いは議事堂だけではなかったようです。

ゴールデン・ゲート・ブリッジ - Wikipedia

この橋の建設で主要な役割を果たしたのは、 である。彼はそれまでに小規模ながら400本以上の 可動橋の建設に携わってきた人物である。最初に彼が提案した案は大きな片持 トラス桁を使うものであった。ほか、関わった重要人物としては、 アールデコ調のデザインと色彩を決めた、、数学的検証を共同で行った、 レオン・モイセイフなどである。モローの意見により自然との調和と霧の多いこの地域での視認性を考慮してインターナショナルオレンジ( en)という鮮やかな 朱色(緊急事態を表す色( en )でもある)が選ばれた。

フーバーダム - Wikipedia

型式は 重力式アーチダム、高さ221m、長さ379mで、ダム湖は ミード湖と呼ばれ、貯水量は約400億トン。日本には約2,500基のダムがあるが、それらの貯水量の合計は250億トン程度である。日本最大の湖である 琵琶湖の貯水量でも280億トン程度である。フーバーダムで発電された電力は、ダムの北西48kmにある ラスベガスをはじめ、 カリフォルニア州・ アリゾナ州 の各都市に供給されている。

自由の女神像 (ニューヨーク) - Wikipedia

自由の女神像(じゆうのめがみぞう、英: Statue of Liberty)は、アメリカ合衆国のニューヨーク港内、リバティ島にある像である。正式名称は世界を照らす自由 (Liberty Enlightening the World) 。

ゴールデンゲートブリッジはサンフランシスコに、フーバーダムはアリゾナ州とネバダ州の州境に、自由の女神像はニューヨークに。 全米で爆破を起こす計画があるのでしょうか…。 まだ黒幕の計画は終わっていないようですね。

『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト

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気になったセリフをPick Up

「その仕事を元に戻せるかというとできません。もう二度と戻らない。違うという政治家がいるなら嘘つきです」

"But as to what I can do to help bring it back, the answer is nothing. It's gone for good. And if some politician told you otherwise, they were lying to you."

トムのセリフ

対話集会で失業者に対して率直な意見を述べたトムのセリフ。票のために甘い言葉ばかり言う政治家とは違い、事実をありのままに話すトムが印象的。

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