- 『Major Crimes メジャークライム~重大犯罪課』ファイナル・シーズン
シーズン6 第7話「陰謀のセオリー パート2」 - Major Crimes Season6 Episode7 "Conspiracy Theory: Part 2"
※ネタバレしています。
あらすじ
殺された弁護士ボニーの依頼人の1人バネッサも殺される。バネッサはスタンガンを当てられながら、ビニール袋をかぶせられ、窒息死させられていた。
スタンガンはヤケド痕が残らない最新型。「タックルズ」の用心棒ティックが同じ型のスタンガンを持っていることが判明する。バネッサは以前、自殺未遂をしており、毎週水曜日にレイプ後のメンタルケアが専門のドクター・クロスの精神科に通っていたことが分かる。 バネッサは誰にレイプされたかは話していなかったが、顔見知りの犯行だったことが判明する。 重犯課は大学時代にもチアリーダーのナタリーへの暴行容疑がかかっていた「タックルズ」のオーナー クレイグ・カーティスがレイプ犯ではないかと疑う。
しかし、クレイグ・カーティスの話では、バネッサがレイプされた直後に電話してきたという。 クレイグ・カーティスはバネッサが殺害されたときには、ライフコーチのドクター・ランドンに激励を受けていた。ドクター・ランドンの証言も一致し、クレイグのアリバイは証明される。
殺された弁護士ボニーは「タックルズ」の全15店舗に行き、性的暴行を受けた女性たちと連絡を取っていたことが分かる。 弁護士のボニーが殺害されたのは、性的暴行の数々を隠蔽するためだった。
ラスティはガスに解雇手当と推薦状を渡すが、恥をかかせるなと言われてしまう。ガスはラスティに謝り、やり直したいと言うが、ラスティはもうガスを信じられないと突き放す。
シャロンは心筋症の薬の副作用でふらつく。シャロンはラスティが3年で大学を卒業し、フリンが夫となり、うれし涙を流す。 シャロンは不安を感じながらも、フリンと共に新しい医師の元を訪ねるのだった。
『Major Crimes ~重大犯罪課』 シーズン6 第6話「陰謀のセオリー パート1」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
弁護士殺人にはレイプ事件が関わっていた
弁護士のボニー・パールが殺されたのは、年齢による不当解雇の訴訟ではなく、連続レイプを隠蔽するためだと判明。
殺されてしまったバネッサはレイプ被害者。以前には、自殺未遂をしていたことも明らかに。弁護士のボニーはバネッサの母親代わりだったことも判明。バネッサのことをずっと支えていたようです。
バネッサの精神科医ドクター・クロスによると、信頼していた知人に暴行されていたことが発覚。「タックルズ」のモデルだから自業自得だと思われると警察にも通報しなかったバネッサ。
露出度の高い制服を着ていても、レイプすることは絶対に許されないことなのに、世間ではレイプ被害者の格好を非難するようなひどい意見もありますからね…。レイプ被害者の8割は通報しないという統計もあるそう。
ドクター・クロス役を演じるのは、『24 -TWENTY FOUR-』でミシェル・デスラー役を、『HAWAII FIVE-0』ではチン・ホー・ケリーの妻マリア役、『SCORPION/スコーピオン』ではケイブ・ガロ捜査官の恋人アリー役を演じたレイコ・エイルスワース。
それにしても、携帯のバックアップや位置情報アプリから、メールの内容やその日、どこにいたのかわかってしまうのがおそろしいですね。
バネッサ以外にも被害者が
心の傷を隠してしまったというバネッサ。つらい思いをしてきたのに、スタンガンを何度も当てられ、ビニール袋で窒息死させられるというひどい殺され方をされてしまったのでした。 しかも、レイプ犯は顔見知り。信用していた人にそんなひどいことをされるなんて…。
暴行の詳しい状況はひどすぎて聞くに堪えませんね。「俺を信じろ」と言い続けたというレイプ犯。計画的な犯行から、常習犯だと確信した重犯課のメンバー。 「タックルズ」の女性3人も性的暴行を受けていたことが明らかに。
暗号で記された3人の被害女性たち「サンディエゴ マイアミ SA」「インディアナポリス タンパ SA」「ラスベガス アトランタ SA」。 バネッサは「バーバンク ダラス SA」。
SAは和解契約(settlement agreement)ではなく、性的暴行(sexual assault)の略だったことが判明。
暴行犯は「タックルズ」のオーナー クレイグ・カーティスかと思われましたが、どうやら違うようですね。
大学時代にもナタリーに訴えられていたクレイグ・カーティス。大学もフットボール選手のクレイグを守ろうと、8万ドルで口止め。その後、ナタリーは端から飛び降り自殺…。 訴えるのには勇気が必要だったはずなのに、大学まで事件を隠蔽しようとしたのが、むごいですね。
バネッサ殺害時のクレイグのアリバイは、ドクター・ランドンが証明。胡散臭いドクター・ランドン。自己啓発セミナーの話をし、新書まで紹介していきました。新書のタイトルは「今の人生を愛そう」。いかにも…。
病気で弱気になっているシャロンはドクター・ランドンの話に聞き入ってしまったよう。
胡散臭い自己啓発セミナーを開くドクター・ランドンを演じているのは、『デビアスなメイドたち』シーズン2でマリソルの婚約者ニコラス・ディーリング役を演じたマーク・デックリン。
「タックルズ」の出資者でもあるドクター・ランドンが連続レイプ犯かも…。殺人犯は誰なのでしょうか…。
幸せを感じるシャロン
ラスティは大学を3年で卒業し、シャロンも感激。着々と法律家への道を進んでいますね。
ガスのために解雇手当や推薦状をとってきたラスティでしたが、お金のために寝たようで気持ち悪いとガスに言われてしまうことに。昔、体を売っていたラスティには一番言ってはいけない言葉でしたね。
「一度も君を幸せにできなかった」というラスティの言葉が悲しすぎる…。 謝りに来たガスはやり直したいと懇願。しかし、壊れた信頼はそう簡単に取り戻せず…。 ラスティとガスの関係はこのまま終わってしまうのでしょうか。
心筋症のシャロンは夫のフリンと病院へ。腕を組む2人はラブラブですね。「壊れたハート(心臓)を合わせて1人分なんだ」とクサい言葉まで言うフリン! プロベンザが聞いたら、絶対にすごい顔になりそうですね。
ラスティやフリンに囲まれ、幸せいっぱいのシャロン。幸せ過ぎて何か悪いことが起きそうで少し心配に…。
『Major Crimes ~重大犯罪課』シーズン6のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫