- 『グッドドクター 名医の条件』シーズン1 第3話「ひとつの命」
- The Good Doctor Season1 Episode3 "Oliver"
※ネタバレしています。
あらすじ
バイクと車の衝突事故で男性が死亡し、臓器移植のドナーに。ショーンとクレアはサンフランシスコの病院まで移植用の肝臓を受け取りに行く。摘出から移植までの許容時間は8時間。しかし、肝臓は摘出から3時間が経過。 さらに、ヘリコプターは霧で飛べなくなってしまう。
ショーンとクレアはパトカーで肝臓を聖ボナベントゥラ病院まで運ぶ。途中で肝臓の保冷容器の温度が上がり、ショーンはフローズンドリンクのスラッシーで温度を下げる。 ショーンは肝臓が固くなっていることに気付き、血栓を取り除く手術を路上で行う。
一方、肝臓移植を受けるチャックは検査の結果、お酒を飲んでいたことが分かる。移植ネットワークの規則で移植を待つ患者は禁酒することが定められていた。チャックは娘のキャットが大学を卒業したお祝いに、娘に勧められて1杯だけシャンパンを飲んでいた。
メレンデスは病院の倫理委員会を説得するが、結局、チャックは移植を待つ患者のリストの最後になってしまう。チャックの肝不全は大幅に進行し、余命は2~3か月。チャックは家族と退院していく。
VIP患者で頬の腫瘍を切除し、穴が開いたままのワナメイカーのオペを任されたアンドリュース。副院長のアオキには寄付が見込めると、万全を期すためにメレンデスを第1助手にするように言われる。院長のグラスマンの助言もあり、緊急事態になったときにはメレンデスを呼んだアンドリュース。脚の皮膚を移植し、頬の穴をふさぐオペは成功するが、ワナメイカーは葉巻を吸い続けていた。
子どもの頃、弟を亡くし、家に戻ることを拒否したショーンは、一時的にグラスマンの家に引き取られていたのだった。ショーンはそのころには医学書の肝臓のページを見て、生き生きとしていた。
電池を借りに来たお隣の34号室のリアにネコに餌をあげるなと言われたショーンだったが、ショーンはベランダに缶詰を置く。 グラスマンとショーンは一緒にパンケーキを食べるのだった。
『グッドドクター 名医の条件』シーズン1 第2話「嘘と皮肉」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
肝臓を運ぶショーンとクレア
ほろ苦い結果になってしまった肝臓移植。
肝臓を受け取るためヘリでサンフランシスコの病院に向かうショーンとクレア。 黄色いヘリが印象的。
大きい音が苦手なショーンもヘリは好きということで、ヘリのローターの仕組みに夢中。ショーンの目には違うものが見えているようですね。
肝臓の移植までの許容時間は8時間。到着したときには、すでに3時間が経過。温度(4度~8度)も重要に。高くても低くても、ヴァイアビリティが低くなると言うショーン。ヴァイアビリティとは生存性や生存率という意味だそう。 デリケートですね。グラフトとは移植する肝臓のことを指しているようです。
霧の街とも言われるサンフランシスコ。ヘリは霧で飛べなくなり、それを言い当てたショーン。何か察知する力があるのかと思ったら、天気予報を見ただけ!!
パトカーで肝臓を運ぶことに。ショーンはパトカーのライトで過去にフラッシュバック。フラッシュバックするのは自閉症の人にはよくあることだそう。 まるでタイムスリップしたように生々しく記憶がよみがえるそうです。
ショーンが思い出したのは弟が亡くなり、パトカーで家に戻されそうになったとき。 パトカーのライトを消し、やっとショーンは現実に。クレアはショーンとコミュニケーションできず、院長のグラスマンに相談。
グラスマンは自分なりの方法を見つけるんだとアドバイス。「彼が頭の中で何か考えているときはほっといてやれ。私も人からそうしてもらいたいよ」というグラスマンの言葉はその通りですね。
クレアはショーンが質問嫌いで、質問には答えないことに気付きました。クレアもよく気付きましたね。これでやっとショーンと会話できるように。
ドナーの名前を気にするショーン。クレアは、レバー(liver 肝臓)からオリバー(Oliver)と命名。すごく適当…。 最後まで、ドナーの男性の名前はわかりませんでしたね。
途中で温度が上がり、肝臓を冷やすため、フローズンドリンクのスラッシーを投入。青や赤など毒々しい色のフローズンドリンク スラッシーはドラマ『glee/グリー』でもおなじみ。嫌がらせのため、よくグリーの部員がかけられていました。 まさか肝臓を冷やすのにも役立つなんて!
さらに、肝臓に血栓があることに気付いたショーンは路上で手術! 肝臓のオペと言うのがかわっていますね。警察官もパトカーで出産より感動したと感心しきり。
ショーンの空間認識能力で血栓の位置も予測し、的確に切開。 UW液というのは臓器の保存液のことで、灌流(かんりゅう)とは臓器に液体を流すことを言うそう。 肝臓は8区画に分かれていることも始めて知りました。
移植を受けられなくなるチャック
肝臓移植を受けられることになったチャックは大至急、移植準備。しかし、チャックはお酒を飲んでいたことが発覚。移植ネットワークの基準では、禁酒が絶対。
移植ネットワークのルールの目的は、「飲酒で肝臓を害した人も変われると示すため」。確かに、移植したのに、またお酒の飲み過ぎで、肝臓を壊されたら、元も子もないですね。 それでも、今回はチャックに移植できてほしかった…。
たった1杯のシャンパンが生死を左右することになるなんて。 メレンデスがサラサラと飲酒量を計算してしまうのがかっこいいですね。
シャンパンを飲んだのは娘キャットの大学卒業を祝うため。シャンパンを渡したのは娘のキャット。 「父が死んだら殺したのは私よ」と自分を責めていたキャットは、自分の行為を一生後悔することになりそうです。
倫理委員会で、メレンデスはチャックが移植を受けられるように説得。移植ネットワークのルールでは、ドラッグはやっても問題ないというのが、驚きですね。
院長のグラスマンは話し合うまでもないと一刀両断。「患者の身になれば単純なことだ。ルールは二の次だよ」と言い切る院長! 病院のリスクや立場を抜きに、ただ患者の身になれる院長がさすがですね。
院長の座を狙うアンドリュースやクレアにも的確なアドバイスをするグラスマン。 グラスマンには本当に大事なことや本質が見えているようです。
チャックは肝不全が進行し、静脈瘤が破裂。肝臓移植は他の人にされることになり、余命は2~3か月に。移植の順番を待つ他の人のことも考え、その重さも分かっていたチャック。 切ない最後ですが、家族に囲まれているのがせめてもの救いですね。
結局、搬送してきた肝臓は他の病院に。「今日はいい日だった」と言い、クレアに、にらみつけられるショーンでしたが、「他の人の命を救った」と晴れやかな表情。
チャックは残念でしたが、この肝臓で助かる人も。チャックにとっては移植できないことは残念でも、それで移植を受けることができることになった人には奇跡になるのが、不思議な感じですね。
VIP患者のオペを任されるアンドリュース
外科部長のアンドリュースはVIP患者ワナメイカーの皮膚移植を担当することに。頬に穴が開いているのが衝撃的ですが、食事はどうしていたんだろうと気になってしまいました。
副院長のアオキにメレンデスを助手につけろと言われ、プライドが許さないアンドリュース。 相談されたグラスマンは院長を目指すなら、エゴをしまい、院長らしく振舞うべきだと助言。院長の座を狙うアンドリュースに対しても、きちんとアドバイスするグラスマンが大人ですね。
ピンチになったときには、エゴを捨て、メレンデスを呼んだアンドリュース。 ワナメイカーの手術は成功しましたが、ワナメイカーは葉巻を吸い続けていました…。 どうやら頬の腫瘍も喫煙が原因だったようですね。
禁酒していたものの1杯だけ飲んでしまったために移植できず命が短くなってしまったチャックと、喫煙し続け、回復するワナメイカーが対照的ですね。
ショーンの隣に住むリア
弟のスティーヴが亡くなり、グラスマンが一旦ショーンを引き取ったようです。パンケーキには目もくれず、医学書の肝臓のページを見ると生き生きするショーン! このころから、医学的な知識への興味を示していたようですね。
ショーンのお隣さんのリアはゲーム機の電池を貸してとやってきましたが、ショーンは本当に貸しただけだと思い、電池を返してもらいに。リアとはお友達になれる!?
ネコにもちゃっかり餌をあげるショーン。ネコはまたやってきてくれるのでしょうか…。
グラスマンとパンケーキを食べるショーン。ショーンはチョコチップでシロップたっぷり、グラスマンはブルーベリーでシロップはちょっぴり。好みが分かって面白いですね。
シロップをかけるグラスマンはショーンの好みを熟知しているようなのが、微笑ましい。まるで父親のよう。
おいしそうで、パンケーキを食べたくなってしまいました。
『グッドドクター 名医の条件』シーズン1の登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Control - BATTLE TAPES
- Build It Better - ARON WRIGHT
気になったセリフをPick Up
「ショーンと対話したいなら、何か自分なりの方法を見つけるんだ」"I thought with your history Claire, if you want to connect with him, you're gonna have to figure out your own way in."
ショーンとコミュニケーションできないと相談したクレアに対するグラスマンのアドバイス。ショーンは質問には答えてくれないことに気付いたクレアなのでした。
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