『グッドドクター 名医の条件』シーズン1 第2話「嘘と皮肉」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『グッドドクター 名医の条件』シーズン1 第2話「嘘と皮肉」
  • The Good Doctor Season1 Episode2 "Mount Rushmore"
アメリカ版 海外ドラマ『グッドドクター 名医の条件』

※ネタバレしています。

あらすじ

聖ボナベントゥラ病院の初日、ショーンは遅刻。バスが遅れたせいで自分は悪くないと、自分の過失を認めないショーンにメレンデスは雑用係をさせる。

一方、激しい腹痛を訴えるステファニーのオペをメレンデスと第1助手を任されたクレア、そして、ジャレッドが行う。

ステファニーの悪性腫瘍は予想よりも大きく、生検で浸潤範囲の確認が必要に。検査結果で平滑筋肉腫と判明、動脈壁に浸潤しているため切除は不可能かと思われる。しかし、優れた空間認識能力のあるショーンは健康な左の腎臓を取れば、腫瘍がよく見えて切除できることに気付く。

ジャレッドはショーンの案を自分の案としてメレンデスに提案。ジャレッドが第1助手になる。 難しい腫瘍の切除は取り残しもなく、成功。

失敗したらジャレッドの案に、成功したらショーンの案にしようとするクレアにジャレッドは、偽善者じゃないと証明してみろと言うのだった。

雑用を任され、外来患者の診察をするショーンだったが、無駄な検査を行い、メレンデスに怒られてしまう。女の子のマーティーンは腹痛を訴えるが、メレンデスは両親のケンカによるストレス性の腹痛だと診断する。

マーティーンのことが気にかかるショーンは検査をし、マーティーンには腸の回転異常があり腸軸捻転を起こしていることがわかる。 夜中にマーティーンの両親を起こし、追い返されそうになるショーン。マーティーンはベッドで吐き、目も覚まさない状態で、すぐ車で病院へ。マーティーンはすぐ手術をし、無事に助かる。

子どもの頃のショーンは弟スティーヴと暮らし、生活費のため寄付金詐欺をしていた。弟スティーヴが転落したときには、グラスマンがスティーヴを車で病院へ運んでいたのだった。

ショーンの採用に反対していた外科部長のアンドリュースだったが、ショーンをかばう態度を見せる。それは、ショーンが成功すれば支えたアンドリュースの手柄に、失敗すればグラスマンが院長を辞め、自分が院長になれると計算していたからだった。

『グッドドクター 名医の条件』シーズン1 「雨の日の匂い」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

皮肉の分からないショーン

最初、家具のない部屋で寝ていたショーン。最後のシーンでは家具が揃い始めていましたね。おもちゃのメスを大事そうに握りしめて眠るショーンがキュート。

初日にさっそく遅刻してしまったショーン。朝のルーティーンはきっちり、決まっているようです。エレベーターに乗り合わせた人にどこの階か聞かれただけなのに、「聖ボナベントゥラ病院へ。外科のレジデント、初日です!」と大張り切りで答えるショーン! エレベーターに乗り合わせた人もびっくり。ショーンはとってもうれしそうで、まるで遠足に行く子どもみたいでしたね。

バスの遅れのせいで遅刻したと、自分の過失を認めないショーンをメレンデスは雑用係に。

「理事会が君を雇ったのは正解」など皮肉が分からず、ほめ言葉として受け取るショーン。 雑用係に回されても、「雑用から学ぶのが楽しみだ」とポジティブ! 素直過ぎるというか、ピュアというか、どんな時も前向きですね。皮肉がわからないところや、患者にずばっと本当の病状を伝えてしまったりするズレがコミカル。

ショーンは雑用係として外来患者の診察を担当。耳の感染症だと診断された患者には、「怖がらせたくないので、はっきりわかったら病名を言います」と答え、逆に怖がらせる結果に…。こんな風に言われたら、悪い病気かと思ってしまう…。

さらに、鼻中隔湾曲のオペ後の女性患者のおならを待ったり、緑色のゲロを持参した患者を不安にさせたりしてしまうショーン。おなら待ちされるとか、恥ずかしすぎる! しかも、においまで嗅がれるなんて…。女性患者さんが気の毒に。 でも、いたってショーンは真面目なのが笑えますね。

雑用に回されたショーンは女の子の命を救うことに

無駄な検査をして怒られてしまうショーンでしたが、腹痛で病院に来た女の子マーティーンのことがどうしても気になり、検査。

自宅まで押しかけ、命の危険がある腸のねじれが起こっていると警告。緊張し、なかなかノックできないショーンでしたが、いったんノックし始めると堰を切ったように、ノックし続けるショーンがおかしいですね。 マーティーンは手術が成功し、無事に助かり、一安心。手術にも参加することができました。

ショーンがあきらめずに検査したおかげで、女の子の命が救われてよかったですね。

急にショーンの肩を持つようになった外科部長のアンドリュースには思惑が。あんなにショーンの採用に反対していたアンドリュースがショーンの側に立ったのが変だと思ったら、やはり裏がありましたね。

ショーンが成功すれば手柄は自分のものに、失敗すればグラスマン院長は辞任し、自分が院長の座に。どっちに転んでも得をするように計算しているアンドリュースは曲者ですね。

メレンデスもそんなアンドリュースのことは尊敬していないようです。

ショーンのアイデアで難しい腫瘍の摘出に成功

大きな腫瘍が見つかった患者のステファニー。ショーンはCT画像を見て、立体的な臓器や腫瘍の位置を再現。画像から3Dの人体の構造を再現できる空間認識能力がすごいですね。

その空間認識能力で、左の腎臓を摘出すれば腫瘍がよく見えて切除できると気付いたショーン。健康な腎臓を取るという発想が大胆!

難しい手術は腫瘍の取り残しもなく成功。ショーンのアイデアはジャレッドが横取りしてしまいましたが、「誰の手柄か、それが大事ですか?」と言っていたショーンなら、患者が助かったことだけに注目し、気にもしなさそうです。

患者の心情を気遣うあまりに、オペの成功を安請け合いし、第1助手の座から降ろされてしまったクレア。オペが失敗すればジャレッドの案に、成功すればショーンの案にしようとするクレアにジャレッドは反発。 ジャレッドに偽善者だと責められてしまいました。

患者のことを思うあまり、クレアは感情的になり過ぎてしまうのがいいところでもあり、欠点のようです。

一方、ジャレッドは野心的。挑戦的なオペに大興奮し、病室の外でも患者を人間扱いしろと言われるほど。 まさに典型的な「外科医」という感じですね。

子どもの頃のショーンと弟のスティーヴ

子どもの頃は、弟のスティーヴと2人で暮らしていたショーン。生活費は寄付金詐欺で稼いでいたのでした。 ケニーがガンになり、「マウント ラシュモア」に行けなくなったと同情を誘い、寄付金を募るスティーヴ。

マウント ラシュモアと言えば、4人の大統領の彫像が有名ですね。今回のエピソードの原題も"Mount Rushmore マウント ラシュモア"となっています。

ラシュモア山 - Wikipedia

アメリカ政府から委託された ガットスン・ボーグラムが400人の作業員とともに 標高1745メートルのラシュモア山の白い 花崗岩の露頭に、 1927年から 1941年 10月31日まで14年間をかけて、高さ60 フィート(18m)にも及ぶ巨大な胸像を彫った。彫られているのは、アメリカ合衆国建国から150年間の歴史に名を残す4人の 大統領( ジョージ・ワシントン、 トーマス・ジェファーソン、 セオドア・ルーズベルトと エイブラハム・リンカーン )である。

弟のスティーヴと2人でどうやって生活していたのかと思ったら、寄付金詐欺で稼いでいたことが判明。それで、2人で生き延びていたなんて、たくましいですね。弟には詐欺師の才能があったようです。 一方、ショーンは口下手で失敗。猟銃まで向けられそうに!

それでも、「何かを手に入れたいと思ったら、大事なことは1つ。決して恐れない」と家の窓に石を投げつける弟のスティーヴが強いですね。

そして、その弟のスティーヴが転落したときに、車で病院まで運んだのがグラスマン院長。 グラスマン院長はずっとショーンを見守る存在だったようです。

患者を怖がらせたショーンには、「人を安心させるには心に届かせなきゃだめだ」と説明。そして、ショーンの診断を信じるグラスマン院長。ショーンを信用し、あたたかく見守ってくれる存在がいてくれることが心強いですね。

『グッドドクター 名医の条件』シーズン1の登場人物・キャスト

『グッドドクター 名医の条件』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Take Care - BEACH HOUSE

気になったセリフをPick Up

「何かを手に入れたいと思ったら、大事なことは1つ。決して恐れない」

"If you want to get anything in life, Shaun, there's one thing you got to do. Never be afraid."

弟スティーヴのセリフ

窓に石を投げつけた弟スティーヴのセリフ。ショーンにとっては今も亡くなった弟の言葉や行動が深く心に残っているようです。

『グッドドクター 名医の条件』シーズン1のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

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